兵庫県姫路市立飾磨(しかま)高校(景山祐一校長、831人)が昨春の入試で合否判定に使った
「調査書」の詳細なデータが外部に流出していたことが24日、わかった。
当時の受験生約300人分の個人情報で、氏名や住所、出身中学名、中学3年間の成績、欠席理由、
病歴など19項目を記載。
作成当時と書式が微妙に異なっていたため、一部を元のデータと照合した結果、現在の2年生の情報と一致した。
同高や市教委は流出経路などについて、関係者から事情を聞いている。
成績は9科目について5―10段階で表示。
欠席理由の項目では、風邪や体調不良のほか、「アトピー」なども記されていた。
部活動や課外活動実績なども一覧になっていた。
同高によると、データは入試直前の昨年3月初旬、校内の教諭10人でつくる合否判定資料作成委員会が内申書をもとに、
校内のコンピューター室にあるパソコン約5台で作成。インターネットへの接続を切断し、2―3人1組で数値などを入力。
フロッピーディスク6枚に記録し、最終的に光磁気ディスク(MO)1枚に統合していた。
作業後、パソコン上のデータはすべて消去した、としている。
MOやフロッピーディスクは校内の金庫に保管。鍵は教頭が保管しているが、盗まれたり、持ち出されたりした形跡はないという。
流出したデータは本来、別ファイルだった推薦入試と一般入試の分が混在しており、学校側は、
何者かが2つのファイルを統合して流出させたのではないかと推測している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040525-00000301-yom-soci