ホームレス名義で住宅ローン1億2千万、3人逮捕
名義密売ブローカーから購入したホームレスの名義を使って住宅ローンを組み、大手都銀
から計約1億2千万円の融資を不正に受けていた元不動産仲介業者ら3人が、詐欺容疑な
どで警視庁光が丘署に逮捕されていたことが分かった。
名義密売ブローカーは大阪などにいる仲間を通じ、3人が希望した年齢に合致するホーム
レスを見つけ出していたという。全国に張り巡らされたホームレス名義の密売ネットワークが、
犯罪の温床になっている実態が浮かび上がった。
逮捕されたのは、東京都練馬区光が丘3、元不動産仲介業永橋健蔵(59)、江戸川区小松川一、
元不動産ブローカー古屋侑三(61)、横浜市神奈川区白幡仲町、元不動産会社員鈴木康晴
(49)の3被告。いずれも詐欺罪などで起訴されている。
(略)
ソース
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040510-00000401-yom-soci >>1で省略した部分
永橋被告らは、名義密売ブローカーから買ったホームレスの住所、氏名などを使って、昨年4月、
練馬区内の新築住宅を購入するための住宅ローンを大手都銀に申し込み、4800万円を振り込ま
せて詐取したとして、逮捕、起訴された。ブローカーから購入した別の2人の名義を使い、2銀行か
ら計7600万円の住宅ローンを引き出した疑いも持たれている。
これまでの同署の調べによると、永橋被告らは、経営していた会社が不渡りを出すなどして、自分
の名義では金融機関の融資が受けられなくなったため、資金調達のために他人名義で住宅ローン
を借りることを計画。知り合いの名義密売ブローカー数人に、名義人探しを依頼した。この際、「住宅
ローンを組みやすい40歳前後の男の名義を買いたい」と要望していた。
永橋被告らは、5人分の名義を購入し、それぞれの住民票を勝手に練馬区などに移したうえで、
国民健康保険証やパスポートを不正に取得。支払い能力があるように見せかけるため、休眠会社
の名前を使って給与所得の源泉徴収票を偽造し、納税証明書を取得したうえで、本人になりすま
して銀行の窓口を訪れていた。このうち3人分については融資を受けることに成功したが、残る2人
分は銀行側に見抜かれそうになったため、ローンの申し込みを取り下げている。