5月7日(ブルームバーグ):スクエア・エニックスの株価が前日比135円(4.4%)安の2945
円と続落。3月26日以来の3000円の大台を割り込んだ。2004年夏に発売を予定していたプ
レイステーション2用のソフト「ファイナルファンタジー(FF)XU」の発売時期を04年冬から05
年春をめどに延期すると6日に発表したことが嫌気されている。
大和総研の前田栄二アナリストは、発売延期の懸念は以前からあったとして「サプライズは
ない」としながら、これまでソフトの発売時期延期の発表後には「株価はネガティブに捉えら
れてきた」と指摘する。
ただ、前田アナリストはスクエア・エニックスの収益力は、FFXU以外のソフトラインナップや
出版事業の好調などで「FFXUの貢献がなくても、実力ベースでは今期に経常利益200億円
程度の予算を組める」と収益力の向上を評価。そのため、今回のFFXUの発売延期による株
価への影響は短期的にとどまるとみている。
前田アナリストは、05年3月期中にFFXUが発売されるという前提で、2006年3月期の1株当
たり利益(EPS)を172.6円と試算している。その場合の現在の株価収益率(PER)は約18倍
と20倍を割っていることから「株価には割安感が出ている」との見方を示した。
http://news.www.infoseek.co.jp/business/story.html?q=07bloombergjpaehGMvw928.A&cat=10