インド東部の大学から、文豪ラビンドラナート・タゴール（１８６１～１９４１）が受賞したノー
ベル文学賞のメダルなどの遺品が３月下旬に盗まれた。これまでに容疑者６人が逮捕さ
れたが、盗まれた遺品は行方不明のままだ。
捜査当局が発見につながる情報に報奨金１００万ルピー（約２６０万円）を出すと発表した
ところ、今度は情報提供の電話がひっきりなしにかかり、捜査がかえって混乱する状況に
なっている。
事件が起きたのは、タゴールが活動していたコルカタ（カルカッタ）郊外のシャンティニケタ
ンにあるインド国際大学の博物館。窓が破られ、メダルや賞状、愛用の懐中時計やペン、
指輪など５０点以上が盗まれた。
捜査当局は、手口から内部の状況を知ったものの犯行との見方を強め、大学の庭園管理
部門の職員や庭師ら６人を逮捕した。「盗品が見つかるのも時間の問題」と強気だが、犯
行動機などが未解明で、全面解決には時間がかかるとの見方が強い。
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/kokusai/20040503/K0003200708001.html