ベルギーで1995〜96年にかけて起きた連続少女強姦殺人事件《デュトルー事件》を憶えていますかね?
失業中の電気技師、マルク・デュトルー(47)が、8〜19歳の少女6人を誘拐・監禁した上
、レイプなどの性的暴行を加え4人を殺害した事件だ。
現在、あれの裁判が先月から始まっているが、19日、
当時12歳で誘拐・暴行を受けたもののかろうじて救出された被害者が証人として出廷したそうだ。
サビーネ・ダルデンヌさん(写真=AP、20)は事件当時、約80日間、デュトルーの自宅の地下室に監禁され、
性的暴行を受けた。
被告と法廷で劇的な対面をしたダルデンヌさんは「どうしてわたしを殺さなかったの?」と質問。
デュトルーは「殺そうとは思わなかった。レイプして申し訳なかった。その罰を受けるつもりだ」と答えたそうだ。
この事件では、デュトルーが過去に誘拐・強姦事件をで有罪になり懲役13年の判決を受けたにもかかわらず、
わずか3年で出所していたことや「少女の悲鳴が聞える」などの情報があったにもかかわらず、
警察の初動が遅れたことなどが明らかになり、司法・警察当局の不手際を糾弾する大規模な市民デモが起きた。
98年には、移送中にデュトルーが手錠を外されている時に、警官の銃と車を奪って逃走、
3時間後にようやく拘束されるという前代未聞の大失態が起き、内相と法相のクビが飛ぶ騒ぎになった。
捜査の過程で、ヨーロッパ全土に広がる児童ポルノや売春組織の存在も暴露され、
社会に根深く巣食っている小児性愛の病巣の白日に晒した事件として全ヨーロッパを震撼させた。
http://www5.big.or.jp/~hellcat/news/0404/20a.html