『北京晩報』紙が、米国の傲慢さを物語る衝撃的なニュースを報じた。米国議会が駄々を
こねる野球チームさながらに、議事堂を開閉式の屋根を備えた近代的な建物(画像)に建て
替えなければ、ワシントンDCから出て行くと脅しをかけているというのだ。
ところが、この記事には1つ問題があった。北京晩報紙のホワン・ケ記者は独自に取材して
執筆するのではなく、米国の出版物のある記事をほぼ丸写ししていたのだ。同記者をさらに
不利な状況に追い込んだ原因は、盗用した情報源をよく調べなかったことだ。記事は、
週刊のパロディー新聞『オニオン』のものだった。
北京晩報紙は当初、この記事は事実だと主張し、事実でない証拠を示すよう要求していた。
結局、同紙は謝罪したが、だました側に責任があるという姿勢を貫き通した。
北京晩報紙は次のように論じた。「米国の小規模な新聞のなかには、風変わりなニュースを
頻繁にでっち上げて人々の関心を惹き、金もうけを企むものがある」
これに対し、オニオン紙――「米国で最も優れたニュースソース」を自称するパロディー
新聞――の編集者、キャロル・コルブ氏は、北京晩報紙の自己弁護はあながち間違いでは
ないかもしれないとジョークで切り返した。
「オニオン紙がしていることはまさにそれだ」と、コルブ氏は笑った。「われわれは金もうけの
ためにホラを記事にしている」
北京晩報紙がオニオン紙の記事を本気にしたケースは、コルブ氏のお気に入りの1例だが、
これに類することは日常的に起きている。
「オニオン紙の記事を信じる人は、毎日のようにいる」とコルブ氏。
(記事は上下二つに渡っています。必読!)
(上)
http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20040419206.html (下)
http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20040420207.html ネットに頼ってロクに取材活動もぜず、記事を書く記者のなんと多いことか....