【イラク】高遠さんの著書に注文殺到、3万部増刷【美味しい】
――現地になじむコツはなんだったと思いますか?
「現地になじむコツは、一緒に行動するコーディネーター兼通訳兼ドライバー次第でしょう。何せ地図もロクにないし、
ことばも通じないわけだから、彼が生命線なわけです。
だから重要なのは、この人と仲良くすることなんです。自分が適当に仕事をしている訳ではないことを分かって
もらった上で、何かをしてもらったら感謝をするなどをしているうちに、彼とはかなり仲良くなりました。」
――浮いている日本人取材陣や活動家はいましたか?
「朝日新聞のNとかいう論説委員に会いましたが、彼は『アフガンの奴はホントバカだ』とか、アフガニスタン人の
ことを『連中』と呼んだりするなど、本当に不快極まりなかった。現地の人ともうまくいってなかったようです。
NHKは部屋を何部屋も貸し切り、日本から送られてきた食料の数々を備蓄。その上あたかも自分たちが行っている
悲惨な状況のレポートこそが崇高なものだと信じているようでした。」
――行ってみてよかったと思いますか? また行きたいと思いますか?
「行ってよかったし、また行きたいです。別に戦争をやっている状態でなくても構わない。“国際ジャーナリスト”に
なりたいのではなく、アフガニスタンが気に入ったから。」
■日本人の評価は現地では高い。
――日本人が海外の紛争地域でできることはあると思いますか?
「アフガニスタンに長年住んでいる中村さんという医師がいるが、その人のように草の根活動をしている人がいる
こともあり、日本人の評価は現地では高い。こんな例もあるので、単なる自己満足ではなく、本当に国際貢献する
人もいると思う。
今回イラクで拘束された人たちについては、彼らが僕と同じような、仕事で得られる見返りを多少なりとも期待して
いたのかは分からない。そうだったらリターンを求める以上リスクも仕方がない。もし何も期待せず、本当に善意だけ
で行っていたのであれば同情する。
最初の3人を見ていると、口は災いの元とはよくいったもので、発言が大きな影響を与えることって多いなと思います。」