10日深夜、福岡県北九州市八幡東区内の駐車場で、
クルマで帰宅途中のタクシー運転手の男性がドアを開けて
強引に乗り込もうとした男に拳銃で頭部を撃たれ、
重傷を負うという事件が起きた。
警察では男性と同じ職場にいた元同僚を殺人未遂容疑で逮捕した。
福岡県警・八幡東署によると、事件が起きたのは10日の午後10時40分ごろだという。
「北九州市八幡東区中央付近の駐車場で男同士がケンカしている。
バンバンという拳銃のような音もした」との通報を受け、
同署員が現場に向かったところ、駐車場に止めてあった軽自動車の
車内で59歳の男性が頭から血を流して倒れているのが発見された。
男性は「頭を拳銃のようなもので撃たれた」と話し、
近くの病院に搬送されたが全治2カ月の重傷を負った。
警察の事情聴取に対し、男性は「帰宅しようとクルマに
乗り込んだところ、元同僚の男が強引にドアを開けて乗り込んで
きた。激しい口論の最中に箱のようなものを取り出して、
それで撃たれた」と供述。警察では交通トラブルと怨恨の両面から捜査を開始した。
その結果、翌11日に元同僚の男を八幡東区内で発見。
殺人未遂容疑で緊急逮捕している。
男は木製の手製火縄銃を持っており、点火して金属弾を
発射するような構造になっていた。しかし、威力は弱く、
眉間を狙って打ったが弾丸は骨に跳ね返されてしまったらしい。
結果、男はこの銃で顔面を数回に渡って殴打。
その後に逃走したようだ。
調べに対して男は「恨みがあった。殺すつもりでやった」と
供述している。被害者と逮捕された男は今年3月まで
同じタクシー会社に勤務していたが、クルマの運転方法などを
巡って何度も口論をしていたという。
警察では被害を受けた男性の回復を待ち、さらに事情を聞く方針だ。
ttp://response.jp/issue/2004/0412/article59431_1.html