義理(G)と人情(N)、プレゼント(P)を駆使した“GNP”営業で、日本を生命保険大国に
押し上げた生保レディーが、苦境に追い込まれている。
給与減やリストラへの不安から消費者の生保離れが進んでいるほか、昔のようにオフィス
に自由に入って営業を行うことが難しくなったことが背景にある。外資系生保の攻勢や、
金融庁の金融審議会(首相の諮問機関)が保険商品の銀行での窓口販売(窓販)の全面
解禁に向けた検討を1月から始めるなど、強力なライバルの出現も生保レディーを脅かす。
東京・品川区の大手企業の昼休み。日本生命千代田支社の営業職員、小山恭代さんは、
契約者の希望を聞きながら、携帯端末の画面で素早く保険を組み立てる。
お決まりのあめ玉やプレゼントはなし。契約者に合った保険の提案に力を注ぎ、CMで広く
知られた昔ながらの「日生のおばちゃん」のイメージはない。
そんな大手を尻目に、外資系生保は堅調だ。昨年3月末には、アメリカンファミリー生命が、
個人保険の保有契約件数で最大手の日本生命を初めて上回った。
デフレで財布のひもは固く、義理人情では契約は取れない。「旧来型営業職員の時代は
終わった」(外資系生保)との声も多い。
こうした批判に、大手生保は「契約者の声を聞き、良質な保険を取るためには営業職員中心
の手法は有効」(宇野郁夫・日生社長)と反論し、生保レディーの質向上で巻き返しを図る。
(一部抜粋、こちらもお読みください。引用元;読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040311i506.htm ガンガレ保険のおばちゃん。外資に負けるな!