高度な漁業技術の提供を目的に宮崎県南郷町と日南市が毎年受け
入れているインドネシア人漁業研修・技能実習生の失踪が相次いで
いることが三日、分かった。
一昨年末からわずか一年半の間に、研修や実習で寄った県外の港で
計九人が行方不明になり、関係者は頭を悩ませている。
県南のインドネシア人漁業研修・技能実習生の捜索願はこれまでに、
日南署を含め全国で九件出されている。
日南市が受け入れている研修・実習生は二〇〇二年十一月に千葉県
銚子市で二人、〇三年十一月に宮城県塩釜市で三人、同月には沖縄県
糸満市で二人が失踪。
南郷町の研修・実習生は同月、糸満市で二人の行方が分からなくなった。
両市町とも最初の二年は受け入れ相手国がフィリピンだったが、九四、九五
年に同町が受け入れていた研修生計十一人が失踪し、相手国をインドネシア
に変更した経緯がある。
同市林務水産課は「失踪してはいけないと指導はしている。手引きする人が
いるのではないだろうか」と頭を抱えている。
宮崎日日新聞(2004/3/4)
http://www.the-miyanichi.co.jp/news/index.php3?PT=1#2004030411