滋賀県甲西町の県立甲西高校トレーニングルームの壁を猟銃の弾が貫通した事件で、弾は生徒の頭の
すぐ上を通過していたことが19日分かった。直前に近くでハンターが目撃され、水口署は「狩猟の
可能性が高いが撃つ角度が違えば大惨事になっていた」として銃刀法違反などの容疑で捜査している。
脇阪駿校長は同日までに、学校周辺を銃猟禁止にするよう町などに申し入れた。
調べでは、イノシシなどを撃つ弾で直径約2センチ。トレーニングルームでは当時、陸上部の男子生徒
5人が練習していたが、弾は高さ約2・5メートルで壁を貫通、反対側にある壁の高さ約2・3メートル
の位置に当たって落ちていた。
20分前の13日午後4時ごろ、同校の北約50メートルの野洲川河川敷で、ハンター数人が猟犬を
連れて歩いていたのを住民が目撃していた。
滋賀県自然保護課によると、同校に隣接する北東の河川敷はキジやイノシシなどの猟場で、昨年11月
15日から今月15日までが狩猟期。(共同通信)[2月19日20時47分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040219-00000257-kyodo-soci