星の数でレストランを格付けするガイドブックで知られる仏ミシュラン社の元調査員が
このほど、仏フィガロマガジンなどのインタビューに応じ、内幕を暴露した。
各店を回るスタッフは言われているほど多くなく、評価は読者からの手紙に頼っている
という内容だ。同ガイドの選考過程や基準はこれまで秘密のベールに包まれており、
外部に漏れるのは初めてだ。
インタビューに応じたのは、ミシュラン社で16年間調査員を務めたパスカル・レミ氏。
体験談の出版を試みて、同社から解雇されたという。
同ガイドをめぐってはかねて「100人の調査員が1万店をしらみつぶしに調べる」などと
いう「伝説」が語られてきた。しかし、同氏は「100人とは、出版に関係するすべての人の
数のことで、専属調査員は5人程度しかいない。訪問するのは年200軒ほど」と証言。
さらに「読者から新たな投書や指摘が寄せられた店のみを直接訪れていた」「二つ星、三
つ星を店に与える場合、調査員の意見はしばしば無視され、編集幹部が独自に決めていた」
などと明かした。同氏は「(最高ランクの)三つ星の3分の1以上が値しない」とも述べている。
http://www.asahi.com/international/update/0216/006.html