野沢法相は10日、子供の名前に使える人名用漢字の大幅追加を法制審議会に諮問した。
人名に使える漢字は現在、戸籍法施行規則(法務省令)で定める2230字(異体字の許容字体は除く)に制限されている。
検討対象の漢字は特定していないが、500―1000字程度を追加することを想定している。
9月に答申を受け、年内にも同規則を改正する方針だ。
野沢法相は10日の記者会見で、「国民のみなさんの意見、希望を聞き取り、
できるだけ個性的な名前をつけられるようにしたい」と述べた。
同規則の改正は、1997年に「琉」を追加して以来となる。
人名用漢字を巡っては、「もっと増やしてほしい」という国民の要望が根強い。
このため、昨年1月にも、森山真弓前法相が追加の検討を指示し、
法務省民事局がパソコンなどで広く採用されているJIS(日本工業規格)漢字を土台に追加リストの作成を試みたこともある。
法務省は全国の市区町村から、窓口で寄せられた要望を集約している。
現在、1000字近い漢字について要望があるという。
市区町村で両親などから追加の要望があった主な漢字は以下の通り。
庵、按、苺、珀、瞑、葡、萄、蜜、俄、峨、嘩、榎、云、絆、檎、舵、凛、茗、牙、凰、柑、駕、駈、獅、梗、湘、芯、豹、狼。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040210i114.htm ・・かなり使い道に苦労しそうな文字もありますがね。