車上荒らしでひき逃げ死亡「殺意あった」と無期求刑
兵庫県姫路市のレストラン駐車場で2001年12月、大阪府柏原市の会社員伊藤裕一さん(当時26歳)が
車上荒らしのワゴン車にひき逃げされ、死亡した事件で、強盗殺人罪に問われた同府八尾市、
無職武田晴信被告(32)に対する論告求刑公判が4日、神戸地裁姫路支部であった。
検察側は「伊藤さんが前にいるのに車を発進させており、明らかに殺意があった」として
無期懲役を求刑した。
論告によると、武田被告は2001年12月14日未明、伊藤さんの知人の車からバッグを盗み、
ワゴン車で逃げる際、伊藤さんが車体を両手で押しとどめようとしたにもかかわらず、
発進して死亡させた。
検察側はこれまでの公判で、
▽伊藤さんがフロントガラスをたたいたのに発進させた
▽ひいた衝撃を感じたのに逃げた
▽車などの証拠隠滅を図った
――と悪質性を指摘。
殺意を立証するため、改めて裁判所と弁護側立ち会いによる現場検証を求め、
昨年12月には、実施された検証の録画ビデオが法廷で上映された。
一方、弁護側は「一瞬の出来事で、殺そうと思う時間はなかった」と殺意を否定していた。
http://news.www.infoseek.co.jp/society/story.html?q=04yomiuri20040204ic13&cat=35