【ZECCHINO D'ORO】ゼッキーノ・ドーロ

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277私の好きなゼッキーノ・ドーロ
気が付いたらすでに今年(2014年)の第57回ゼッキーノ・ドーロの曲が発表になってた!
http://www.zecchinodoro.org/122-ecco_le_12_canzoni_del_57_zecchino_doro.html

【Ecco le 12 canzoni del 57° Zecchino d'Oro】 〔第57回ゼッキーノ・ドーロの出場歌曲が決定〕

Selezionati tra i 370 pervenuti all’Antoniano nei mesi passati, i 12 brani in gara al 57° Zecchino d’Oro, in onda su Rai Uno il prossimo novembre.
La commissione, composta da 20 membri e presieduta da fr. Alessandro Caspoli, ha selezionato le seguenti canzoni:
〔今年の11月にRai Unoで放送される第57回ゼッキーノ・ドーロの出場作品12曲が、過去数か月間にアントニアーノにたどり着いた370作品の中から選び抜かれました。
 選考委員会は20名からなり、代表はアレッサンドロ・カスポーリ神父ですが、以下の歌を選び出しました。〕

1) LA MIA CASA (M. Gardini - L. Saccol)

2) MONO MONOPATTINO (V. Sessa Vitali - R. Pareti)

3) IL DOMANI (G.F. Grottoli - A. Vaschetti - A. Visintainer)

4) L’ORSACCHIOTTO DALL’OBLO (V. Bolani - C. Mario)

5) UN SOGNO LEGGERISSIMO (E. Di Stefano - M. Iardella)

6) I BEAGLES (G.F. Grottoli - A. Vaschetti)

7) CHI HA PAURA DEL BUIO? (M. Gardini - G.P. Fontana - R. De Luca)

8) CI VUOLE UN TITOLO (M.F. Polli - M. Iardella)

9) LA TARANTOLA (A. Buldini)

10) IL CUORE DEL RE (F. Conforti)

11) PROBLEMI DI GATTO (Bulgaria) (A. Vitanova - V. Stefanov)

12) CHICOPEZ (Costa Rica) (V.E. Martinez - A. Casamento)

Chiamata a raccolta da tutta Italia, la giuria che ha selezionato le canzoni della prossima edizione era eterogenea e composta da personalita provenienti da diversi settori:
giornalisti, compositori, critici musicali, cantanti esperti di diritti dell’infanzia e della solidarieta.
〔次回コンクールの歌曲を選抜する審査のためにイタリア中から集められた審査員たちは、ジャーナリスト、作曲家、音楽評論家、児童や相互補助の指導に秀でた歌手など、様々な分野の職業の人たちから成り立っています。〕

以下は省略。気になるなら元の記事を見てね。
278私の好きなゼッキーノ・ドーロ:2014/04/20(日) 00:01:12.89 ID:???
以下、第57回ゼッキーノ・ドーロの出場曲に関する個人的下馬評。
当然ながらまるっきりの予想なので、7か月先にここに書いた内容と全く違う結果になっても文句はつけるなよ。

1) LA MIA CASA (M. Gardini - L. Saccol)  〔題の意味:僕の家〕
タイトルは平凡だが、作詞がマリオ・ガルディーニ、作曲がロドヴィーコ・サッコールということでかなり期待が持てる。
なんたってガルディーニさんは過去に「Il mio fratellino a distanza (Assulaie)」や「L'amico mio fantasma」といった具体的で情景の浮かびやすい、
それでいてちゃんと詩情のある歌詞を書いてきた人だから。
今回のテーマが「僕の家」だけあって、たぶんしみじみとした温かみのある歌詞を届けてくれるんじゃないか。
サッコールさんはまだ2回しかゼッキーノ・ドーロに歌を提供していないが、その2回とも優勝しているという素晴らしい経歴の持ち主である(第51回、第53回)。
これで楽しみにならないわけがない。

2) MONO MONOPATTINO (V. Sessa Vitali - R. Pareti)   〔題の意味:キックスケーターのモノ〕
ぎゃああああ、ヴィットーリオ・セッサ=ヴィターリさんだよ!セッサ=ヴィターリさんの歌が今年も出るよ!ばんざーい!
歌詞の分かりやすさ、親しみやすさではセッサ=ヴィターリさんの右に出る人はそうそういないと当方は思っている。
非生物を生物のように生き生きと描き出すのは、過去40年間のゼッキーノ・ドーロで何度も見たセッサ=ヴィターリさんの得意技だ。ゼッキーノ・ドーロの顔ですねもう。
きっとキックスケーターがあちこち旅してまわる歌なんだろう。でなきゃ旅することを夢見る歌かな。
しかも曲がレナート・パレーティさんとな!?程よくリズミカルなメロディは親しめること間違いなし。
この歌も上位入賞間違いなしだ。

3) IL DOMANI (G.F. Grottoli - A. Vaschetti - A. Visintainer)   〔題の意味:明日〕
ジャンフランコ・グロットリさんとアンドレア・ヴァスケッティさんは既にゼッキーノ・ドーロの常連の作者コンビ。
アレッサンドロ・ヴィズィンテネルさんは一度しかゼッキーノ・ドーロに曲を提供していないが、歌詞も曲もなかなか楽しい歌だった(第51回の「Il tortellino」)。
この3人が組むとなると、けっこうドラマチックな歌詞が書き上がって来るんじゃなかろうか。明日…うーん、明日ってなんだろう。明日へ向かっての希望か何かを歌うのかな。
内容の予想がつかないだけに、わりと気になる歌である。

4) L’ORSACCHIOTTO DALL’OBLO (V. Bolani - C. Mario)   〔題の意味:船の丸窓からテディベアが〕
ヴァレリア・ボラーニさん、キアラ・マリオさん、ともにゼッキーノ・ドーロには初提供。女性の作詞者・作曲者の組み合わせは意外と珍しい。
常連の作曲家が多い中でどんな曲を持ってきてくれるのかが楽しみ。
テディベアの歌のようだからなんかかわいいのかな?窓からテディベアが覗いているから友達になろうとか、窓からテディベアが飛び立って世界を巡ってくるとか。

5) UN SOGNO LEGGERISSIMO (E. Di Stefano - M. Iardella)   〔題の意味:軽いことこの上ない夢〕
もう作者名を見ただけで嬉しくて卒倒しそうになりそうな歌。エミーリョ・ディ=ステファーノさんだと!?しかもマルコ・ヤルデッラさんだと!?!?
ディ=ステファーノさんの書く詞は多少抽象的なところもあるのだが、歌い手の側に立ちその気持ちを代弁するような歌詞作りをする人だ。
子供にはちょっと難しいが、大人が効くと実に深い味のある詞が多い。
ヤルデッラさんは優しく考え深げな印象の作曲を手掛けてきているが、2010年の「Bravissimissima」で「あれ?」と思わせて、
更に昨年2013年の優勝曲「Due Nonni Innamorati」でがらりとポップな路線に持って行ってくれた。今年はどんな手で来てくれるかな。
279私の好きなゼッキーノ・ドーロ:2014/04/20(日) 00:01:42.70 ID:???
第57回ゼッキーノ・ドーロの個人的下馬評、続きます。

6) I BEAGLES (G.F. Grottoli - A. Vaschetti)   〔題の意味:ビーグルズ〕
ジャンフランコ・グロットリさんとアンドレア・ヴァスケッティさんは、上にも書いたようにゼッキーノ・ドーロの定番コンビとなっているが、この二人だけで作った作品は案外つまらない。
以前ジャンフランコ・ファザーノさんと3人で組んで曲作りをしていたころは、じつに楽しくて何度聞いても飽きない作品が多かったのだが。
とはいえ毎年、意外と(?)人気は高く、この二人が手掛けた2013年の「Mister Doing (il signor canguro)」は第3位になった。
で、タイトルだがおそらく「ビートルズ」と引っ掛けているんだろう。グロットリさん、ヴァスケッティさんの歌には動物をテーマにしたものが多いから、
今回の作品はたぶん、ビーグル犬が集まってロックバンドを結成するとかなんとか、そういう内容のものだと思う。だったら曲もロックンロールしてそうだよな。

7) CHI HA PAURA DEL BUIO? (M. Gardini - G.P. Fontana - R. De Luca)   〔題の意味:暗闇が怖いのは誰なんだい?〕
マリオ・ガルディーニさんは、上にも書いたように素直で分かりやすい詩を書く人。
なんとなくだが、この歌は「暗闇は怖くないよ」といろいろ例を挙げて説得している歌になっていそうな気がする。そんな歌はつまらないのでこの予想が外れているといいな…。
ジョヴァンニ・パオロ・フォンタナさんとロベルト・デ=ルーカさんは「L'amico mio fantasma」や「Il bullo citrullo」あたりで人気を博している作曲者(二人組で作曲し提供している)。
…で、なんだろう。この歌は中位辺りで落ち着いてしまいそうな気がする。だいたいいまどきの子って暗闇をそんなに怖がらないでしょ。聴いても感情移入できなさそう。

8) CI VUOLE UN TITOLO (M.F. Polli - M. Iardella)   〔題の意味:題名が必要〕
マリア・フランチェスカ・ポッリさんとマルコ・ヤルデッラさんの組み合わせ。
2013年の優勝曲「Due Nonni Innamorati」を作ったコンビだが、2匹目のドジョウはいるかどうか。
たとえいなくても、ポッリさんの詞は優しくて愛情あるし、子供たちの心理もきちんと描写している。
ヤルデッラさんの曲は優しかったりポップだったりと様々だが、子供に聴かせる歌として恥ずかしいものでは全くない。
というわけでやっぱり今年も期待できるのだ。それにしてもタイトルの含意する内容が分からないぞ…!これは歌を聴くまでのお楽しみということか?

9) LA TARANTOLA (A. Buldini)   〔題の意味:ヤモリ ※「タランチュラ」の意味もあります〕
アントーニオ・ブルディーニさんは前回提供した(2011年)楽曲「Tartarumba」がちょっととぼけた内容の歌詞だった。今回もその路線で行くとみたぞ。
たぶんタイトル通りにヤモリが出てくるんだろう。そのヤモリが何をするのかは分からないが、その一日の生活を追っていく内容とかだろうか。
ブルディーニさんならもう一捻りしてくれるよね…くれるよ…ね?
メロディーラインのほうは、「Tartarumba」で、途中ぐんとスピードを落とすという遊び心を見せてくれたので、今回もなにか小技を使ってくれるものと期待。

10) IL CUORE DEL RE (F. Conforti)   〔題の意味:王様の心〕
おっ、フラヴィオ・コンフォルティさんだよ!「Un punto di vista strambo」のコンフォルティさんが三年ぶりにやってきたよ!
なんかこの人、ひそかに作詞能力がそうとう高いんじゃないかと思ってます。
「かなりおかしいんだって / 君が踊っている / このマンボのようにね」(「Un punto di vista strambo」より抜粋)なんて詞、書けそうでいてなかなか書けないでしょう。
歌の内容と聴き手との境界を取り払っているんですから。
今回の「王様の心」(このタイトルがまた示唆に富みますね)でも、聴き手と歌い手との境目を行きつ戻りつする不思議な世界観を創りだしてくれるのかな。楽しみ。
280私の好きなゼッキーノ・ドーロ:2014/04/20(日) 00:04:01.02 ID:???
第57回ゼッキーノ・ドーロの個人的下馬評、ここまで。

11) PROBLEMI DI GATTO (Bulgaria) (A. Vitanova - V. Stefanov)   〔題の意味:ネコの問題〕
今年もイタリア国外からの歌は2曲だけ。ブルガリアからは5年ぶりの出場ですが、A.ヴィタノヴァさんもV.ステファノフさんも初めての楽曲提供になるようです。
ネコの問題ってどんなのか分からないけれど、ネコと算数の問題とを絡めた内容か、ネコが何か問題を抱え込んでそれを仲間が一生懸命解決してあげようとするか
そういう内容の気がします。
歌詞の翻訳は誰がするのかまだ不明の様子。

12) CHICOPEZ (Costa Rica) (V.E. Martinez - A. Casamento)   〔題の意味:チコペス〕
コスタリカからの初出場は1995年だから、じつに19年ぶり、2度目の出場。V.E.マルティネスさん、A.カーサメントさんともに初めての楽曲提供。
チコぺスというのが何を指すか不明だが、「チコ」は「小さい」の意味、「ペス」は「魚」なので、魚の名前か何かだろうか。小魚をテーマにした歌なんだろうか。
そうすると、筆者の頭の中ではレオ・レオニの「スイミー」がぐるぐる回りだしてしまうのであった。
そしてラテンらしい明るい曲調の歌を期待している自分に気付き、そこまで虫の良い考え方をしていいのかと自問自答するのでもあった。
歌詞の翻訳は誰がするのかこちらもまだ不明の様子。