わずか十七歳の人生を国家と民族の正気に向けてささげた憂国の至情は、後世必ず偉大な評価を受けて顕彰されるにちがいない。
「私の人生観は大義に生きることです。人間必ずや死と云うものがおとずれるものであります。その時富や権力を信義に恥ずるような方法で得たよりも、例え富や権力を得なくても、自己の信念に基いて生きて来た人生である方が、より有意義であると確信しています。」
「自分の信念に基いて行った行動が例え現在の社会で受け入れられないものでも又、如何に罰せられようとも私は悩むところも、恥ずるところもないと存じます。」
ワレ思ウ何ガ為ニゾ人々ガ オノレヲマゲテ生キルノカ
生キルタメ何デ出来ヨウオノレヲマゲテ人ニヘツラウ
(山口二矢烈士供述調書)