ネット上の違法ファイルを「監視」 警察庁が新システム
2010.2.4 11:15
警察庁は4日、ファイル共有ソフトを使いインターネットでやりとりされている違法なファイルの流通実態を把握するための「観測システム」を、1月初めから本格稼働したと明らかにした。
同庁によると、共有ソフト「シェア」で構築されたネットワーク上で流通する100ファイルをサンプル調査したところ、9割が著作権侵害や児童ポルノ画像を含む違法ファイルの可能性が高かった。今後、観測結果を捜査に活用する。
同庁は昨年3月ごろから試験運用を開始した。「シェア」だけで1日13万〜14万のコンピューターが接続し、約95万個のファイルが公開されているという。
1月1日施行の改正著作権法で、公開されたファイルのダウンロードは、著作権者に無断であれば違法となった。警察は昨年11月に10都道府県が一斉に違法配信を摘発するなど、取り締まりを強化している。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100204/crm1002041116014-n1.htm