ヤフーBB問題、自民調査会がソフトバンク社長招致へ
自民党の電気通信調査会(亀井久興会長)は4日、ソフトバンクグループが運営
するブロードバンド(高速大容量)通信サービス「ヤフーBB」の個人情報が大量流
出した事件に関連し、ソフトバンクの孫正義社長を19日に招致することを決めた。
孫社長から直接、事件の経緯や内部の情報管理体制について聞く方針だ。
先月26日の衆院総務委員会では、野党が孫社長の参考人招致を要求し、与党側も
前向きに検討する方向で調整に入った。しかし「民間人を招致する前例がない」
(与党委員)などの理由で、現在まで見送られている。ただ、自民党内には「早急
に当事者としての証言を聞く必要がある」(同)との意見が強く、党調査会の場に
招致することにした。
これに関連し、「ソフトバンクBB」は4日、顧客情報保護に関して今月末までに
行う緊急対策を発表した。組織面では、新設する情報セキュリティ管理責任者(
CISO)として、阿多親市常務を任命。技術・運用面では、すべての顧客情報に常時
アクセスできる権限者を現在の58人から大幅に削減し、CISOが承認した3人とする。