アラスジ予告第01話

このエントリーをはてなブックマークに追加
30[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:21:31 ID:Wq90S1Ha0
俺には5つ下の妹がいた。
どこに行くにも後ろをついて来て、
道で友達にあえばスッと俺の後ろに周り
か細い指でしっかり俺の服を握りしめて隠れてしまう、そんな妹だった。
時にはうっとうしくもあったが、
そんな甘えた妹が可愛くて愛らしくて仕方がなかった。本当に。

ある日、妹が俺にプレゼントをくれた。
発売されたばかりのPSPだ。妹は自分の手には余りある包み紙を俺に渡しながらこういった

「いつも私のためにありがとう。これ、お兄ちゃんが前からほしがってたPSPだよ。
でも、私のお年玉じゃソフトまで買えなかったんだ。ごめんね」
そういって申し訳なさそうな表情をする妹に、俺はうまく言葉が紡げず
ただその包み紙を見つめることしかできなかった。
親戚の少ない俺たちにとって今年のお年玉だけじゃとても買える額じゃない。
きっといろんなものを我慢して買ったに違いないのだ。その重さに言葉が出なかった。

「どうしたの?DSのほうがよかった?」
そういって小首をかしげる妹に、
俺は「ありがとう」、そう搾り出し妹ごと両手で包み込むことしかできなかった。
31[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:22:08 ID:Wq90S1Ha0
PSPの本体はニックネームを設定できる。俺は迷わず妹の名前を入力した。
ソフトはおれが買ってきた。PSPから出ているソフトは妹も一緒に遊べるものが多く、

ポポロクロイスで涙し、ピポサルで笑い、バイトヘルでスコアを競った。
携帯で写真や動画を撮っては、PSPに移して楽しんだ。
こっそり寝顔をとって壁紙にしたときの、あいつの怒った顔は今でもはっきり思い出せる。
妹がPSPをくれてから、二人の間にはつねにPSPがあった。

あれは5月の終わりにしては、殊に冷たい雨の降る夜だった。

妹が死んだ。

商店街に暴走車が突っ込み、文房具を買いにいった妹がその場にたまたまいたのだ。
たったそれだけの理由で、妹は明日を見る権利さえ奪われた。
「ボスは一緒に倒すんだからね!私が帰るまで待っていてね」
そういって笑顔と共に家を出たあいつの言葉だけが、頭の中でいつまでも反響する。
俺は放心状態だった。いつ葬儀が始まり、いつ見送ったのだろうか。棺の中の妹の顔もはっきり思い出せない。
ただ、家に帰った俺は一人PSPを抱きしめて泣いていた。俺が思い出せるのはそれだけだ。

それから俺はPSPを一時も離すことはなかった。
起動すればそこには妹の笑顔が、声が、動く姿があったから。
ゲームもボスの前でとまったままだ。
俺の名前が付いた主人公の後ろをついて回る、妹の名を持つヒロイン。
俺はパーティーを2人だけにして、一日中雑魚敵と戦っていた。
妹と一緒にボスを倒すその日を夢見て。
32[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:23:13 ID:Wq90S1Ha0
ああ。
まあ、ひとつだけ言える事は、やっぱおまえもキングカズのファンだろ?ってこった。
そんな俺も最近、ちょっとしたカズ体験から、キングの大ファンになったクチです。
その体験がコレ。

カズがオーストラリアに行くちょっと前、三宮の駅前広場のベンチに座るカズを見つけた。
お、カズがいるよ・・・くらいの気持ちで、ちょっと近づいてみると、何やら携帯ゲーム機をやっている様子。
そう、カズの手の中にあった携帯ゲーム機、それこそがPSP。
そっと後ろから覗き込むと、カズの手の中のPSPの高精度液晶の中を、フルポリゴンのサッカー選手たちが
ところ狭しと走り回っている。自らボールを運ぶように体を右に、左に揺らしながら夢中になるカズ。
(確か、ウイニングイレブンとかいうゲーム)
突如、ゴオオオォォル!という音声がPSPから響き渡る。キングは突如ぐったりすると、こうつぶやいた。

「すっげ・・・これ、まんまワールドカップの臨場感・・・」

そのカズの、キラキラ輝く瞳を見ながら、俺は気づいた。
ああ、この人は少年の夢を持った大人なんだな、と。
そして、そんな男の手にこそ(大人になれない子供向けのDSではなく)PSPの
シックでスマートなボディが似合うんだな、と。

そんな俺も、今やカズと、そしてPSPの大ファン。カズの活躍を収めた動画をいつでもどこでも再生しては
遠い異国の地で戦うキングがワールドカップのために凱旋してくる日を夢見ている。
33[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:24:01 ID:Wq90S1Ha0
それから1年、ゲームの中の俺と妹はすでにレベルも最高になっていたが
ボスと一度も戦うこともなく、あの日の場所からとまったままだった。
ある日のこと、俺は些細な理由でPSPのバージョンを下げる操作をしていた時、
操作を誤ってしまいすべてのデータが消えてしまったのだ。
画像も音声も動画もセーブデータも。妹の名前も。
俺の手元に残ったのは、多少汚れた初期状態のPSPだけ。
そこで初めて、俺は妹を失った事実に向き合い、理解し、受け入れることができたんだ。

今、俺の手元には白い新型のPSPがある。前のPSPは妹の霊前に供えてある。
あいつは知っていただろうか。2台PSPがあれば対戦だってできるってことを。
データが消えたあの日から俺はようやく前を見つめることができるようになった。
それぞれのPSPを手に、歩めるようになったんだ。ゆっくりかもしれないが、確実に

「みろよ外の雪を。このPSPのように、紗枝もきっと白いコートが似合ったんだろうな」
34[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:24:41 ID:Wq90S1Ha0
>>1
禿同

UMD → iPod 内HDDへの映像エンコード転送、mp3、ATRAC,AAC自動転送
PSP iPodHDDブートゲーム、ブラウザ、メーラーの実現

これは凄いな・・・iPodがPSPの外付けHDDの役目を果たすのか
素晴らしいコラボレーションだな
DS完全に死亡だな・・・
35[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:25:10 ID:Wq90S1Ha0
品薄のDSが入荷するという噂を聞きつけ、俺は近所のダイエーに入荷状況を調べに行った。
店員のおばちゃんに聞いてみたら、当日整理券を出すらしい。
おばちゃんと喋っているうちに少し仲良くなって、子供の話なんかを聞かされた。
当日、開店前からダイエーに並び、なんとか整理券を手に入れることが出来た。
俺は意気揚揚とレジへ向かった。すると、この間のおばちゃんが
「あんたのために1台取っておいてあげたわよ」
俺はありがとうをいい、整理券を持っていることを隠してDSを買った。

帰ろうとして店の前まで来ると、小学生の男の子が大泣きしているのを母親がなだめている。DSが買えなかったのだ。
俺はすみませんと声をかけ、
「あの、これDSの引き換え券です。よかったら譲ります」
でもあなたの分でしょうと母親が遠慮したが
「いいんです。俺はガマンしますから」
と言い、整理券と引き換えに1万5千円を受け取った。
良いことをした後は気分が良く、帰りの自転車のペダルも軽かった。

結局DSは使い道も無かったのでヤフオクで転売し、PSPのギガパック買いました
36[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:25:50 ID:Wq90S1Ha0
とあるところに、すばらしい教養を持ち、人生を他人のために尽くし
すべての人にとって模範となるすばらしい人物がいた。

ある日、彼の前に天使が現われた。
天使はこういった
「君は今まで悪いことを何一つ行わず
私利私欲に惑わされることもなく、すばらしい人生を歩んできた。
そんな君に褒美を与えよと神が申されたので、それを伝えにきた。
全知全能の頭・永遠の美貌・PSPの中から一つを叶えてあげよう。
どれが希望だ?」

それを聞いた彼は、ためらうことなく全知全能を選んだ。
「よろしい」天使はそう言うと、稲妻が走る煙の中へと消えていった。
その場に居合わせた者が、かすかな後光に照らされる彼に話しかけた。
「なにか分かったのか?」
全知全能を得た彼は一瞬のうちにこの世のすべてを理解した。
そして、ひとつため息をつき、こう言った

「PSPを選ぶべきだった」
37[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:26:31 ID:Wq90S1Ha0
一年ぶりの帰省。
親や妹達の元気な顔を見るのも大事だが、今回はもうひとつ楽しみにしていたことがあった。

そう、ニンテンドーDSのマリオカート。夜な夜なWi-fi対戦で鍛え上げた直ドリの技の冴えで
小学4年生の甥っ子に伯父の実力を知らしめ更なる尊敬を得るのだ!(・・大人気ない)

俺:おい、○○。マリオカートの対戦やろう。
甥:えー、もってないよ
俺:去年のお年玉にDSやったろ?カセット1本でできるから。
甥:おじちゃん、今はDSなんてはやってなくてクラスのみんなはPSPであそんでるよ
俺:え?テレビで松嶋菜々子とかナイナイがCMしてるだろ。
甥:大人なのにテレビにだまされてるの?
俺:ははぁ、知らないね?DSは500万台も売れて一番流行ってるゲームだよ。
甥:わかんない。PSPのほうがせいのうがいいし、ゲームがおもしろいからみんなやってる。
  DSやってる子はいないよ。去年かってもってる子もだれもつかってない。
俺:こいつめー(スリーパーホールドの真似をして誤魔化す)

・・やべえ。なんと不覚にも小学生に1本取られてしまった。
子供って、世の中の変化には案外機敏に反応して「本物」を見抜く目を持っているのかも知れない。
これからの日本は安泰なのかもしれないな・・・などとほろ酔い気分で思う新年でした。
38[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:27:57 ID:Wq90S1Ha0
初売り行ってきたんだけど元カノにバッタリあったんだよね。
オレの浮気が原因だからちょっと気まずかったんだけど
まだ好きなうちに別れたからちょっと未練あったんだ。
ヒマだからゲームでもって買いに来たらしいんだけど迷っててさ。
昔からこいつ機械に弱かったよなぁなんて思いながら一緒に選んでたんだけど
PSP見た瞬間カワイイカワイイ大騒ぎ!
PSPのオシャレな機体は今時の普通の女の子が持ってても違和感ないし
ゲームだけじゃなくて音楽やネット、映像などいろいろできるって教えてあげた。
「液晶超キレイ。UMDも1.8ギガの大容量なんでしょ?
 MSも1ギガ買ったし何いれようかなぁ。・・・でも私にできるかな?夜でも教えてよ。」
PSPは初心者でも簡単に使えるし、ソフトもいろいろでてるんだけど
それは彼女なりに僕とやり直したいってメッセージだったのかもしれない。
PSPのおかげでよりも戻りそうだし、持ってて良かったPSP!
ソニーのおかげで幸せな年になりそうです。
一般人はやっぱりPSPですね!
本当にありがとうございました。
39[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:28:43 ID:Wq90S1Ha0
「PSPのゲームはPS2みたいなのばっかり」って悪口で言う人がよくいるんだけど
半分当たっていて、半分間違えてるね。
何が間違っているかというと、それを悪口として言っていること。
PS2のようなゲームが多いのは、ソニーから僕達への提案。
街を歩く時も、そこがモンスターの狩場になったり、ゴルフ場になったり
あたかもゲームの空間がどこまでも広がったかのような感覚をもたらしてくれる。
ゲームだけじゃない。ときには映画のヒーローにもなれる。
お気に入りのBGMを流しながら颯爽と街をゆくこともできる。ペンは剣よりも強しというけれど、それで縛り付けられるのはゴメンだ。
誰もが望むのは、ペンよりも自由。PSPは、ポケットの中にやってきた、自由と夢に満ちた宝箱だ。
40[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:29:20 ID:Wq90S1Ha0
去年の話なんだけど、親父が30年勤めた会社を辞めた。早期退職と言えば聞こえはいいけど、体のいいリストラだ。
それからというもの親父はみるみるうちに老け込んでいった。俺も家族とリビングルームにいるのが嫌になって、
自分の部屋でPSP(プレイステーションポータブル)をすることが多くなった。PSPはATRACKという独自の圧縮形式
で高音質で音楽も聴けるし、ゲームソフトも充実。あまり言いたくはないけどアダルト系の動画も高画質で観ることができるから(笑)
その時の俺には最高のゲーム機だった(”ゲーム機”と呼ぶのは語弊があるが)。

そんなある日親父が
「おい、たけし、父さん最近暇でさー、お前が熱中してるそれ(PSP)を貸してくれないか?
お前が学校に行っている間だけでいいから」と言ってきた。
俺は正直嫌だった。PSPに熱中するあまり、ハローワークに行くことも忘れ、再就職活動の妨げになると
思ったからだ。しかし会社をリストラされた親父の気分転換になればいいかなと思い渋々PSPを貸した。

案の定親父はしばらくPSPに熱中して再就職活動なんか二の次になってしまったようだった。
俺は親父にはっきりと「親父、就職活動しろよ!そんな親父みたくないよ!」と言いに行く
覚悟を決め、親父の書斎に行った。ドアを開けて怒鳴ろうとした瞬間、親父が
「なあー、たけし、父さんなー。これ(PSP)を見ていると、なんだか一旗あげたくなってきたよ。
この綺麗な液晶。シックなブラックの筐体。まだまだ俺にもできることがあるんじゃないかなー。
そんな気分にさせるファミコンだな〜。」
俺は親父に「父さん、それはファミコンじゃないよ」と言った。俺の目にはうっすらと涙が浮かんでいた。

それから親父は退職金で小さいながらもリサイクルの会社を作った。営業に行くときはリサイクル商品の画像を入れた、
そう”PSP”を持って。
会社が儲かるかどうかはまだわからなけど、なんだか毎日が楽しそうだ。

持っててよかったPSP。親父に希望を与えてくれて本当にありがとう。
41[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:30:28 ID:Wq90S1Ha0
披露宴の準備は悩みに悩んだ。
何しろ決めなくてはいけないことが多く、
打ち合わせのためホテルに何度も足を運んだ。

最後まで悩んだのが、引き出物。

「想い出が残り、誰にでも喜んでもらえて、しかも実用的なもの」
これが彼女と話し合って決定した引き出物の条件だ。
はっきりいって無理難題だと思った。

いったい何を選べばいいのだろう・・・?
サイバーショットで撮ってきた会場予定地の写真を
ぼんやりとPSPで眺めていた時、彼女が叫んだ
「それよ!PSPよ!」
目から鱗が落ちた。灯台下暗しとはこの事だ。
そして彼女の賢さに感謝した。

すぐに近所の電気屋にかけあい、300台のPSPを手配した。
メモリスティックに僕達夫婦からのメッセージ入りの写真を
入れるのが目的なのでバリューパック。
ゲスト一人一人に違うメッセージ画像を入れた。
大変だったけど、楽しい作業。

苦労の甲斐あり、引き出物はとても好評だった。

そして、僕達夫婦のつながりも一層強まったと思う。
ありがとうPSP。
初めての共同作業でした。
42[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:31:22 ID:Wq90S1Ha0
「P・S・P!P・S・P!」
先日、うっかりしてクラスの女子たちが観ていたビデオを
PSPごと壊してしまいました。そして男優の代わりに僕のを
見せろと言うのです。あろうことか、僕は手拍子に乗って
自らのズボンを下げさせられる破目に…。

そういう素質があったのか、させられてる僕のモノはガチガチ。
それを目の当たりにした女子たちは一気に盛り上がりました。

「へぇー!携帯サイズでもやっぱりハードなのねー」
「ホラホラUMD射出してみろよーPSPなんだろー」
もしかして、と思ったらやっぱり。10秒ももちませんでした。

現場はもう最高潮。女子の一人が遊んでみなけりゃわかんないよねー
と言って充電完了した僕の上に…あとはもうわかりますよね。

こんな冴えない僕さえもバージョンアップさせてくれたPSP。
本当にPSPには感謝してもしきれない思いです。

- - - - - - - - - - - - - - -
その後の話ですけど、PSPより僕の方が…とはならなかった
みたいで(笑、やっぱり勝てませんね、PSPには。
43[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:32:09 ID:Wq90S1Ha0
この間ちょっと大きい地震があったときにエレベータが止まっちゃってさ。
10歳くらいの女の子と2人っきりで閉じ込められちゃったんだよ。
インターホンも通じないし、待つしかない状況だったんだけど
だんだん女の子は不安そうな顔つきになってきちゃって見ていられなかった。
「大丈夫?助けが来るからね」と励ますと気丈にも「はい、大丈夫です」
って答えるんだけど声に不安の色は隠せない。

その時思い出した。俺のポケットにPSPとUMDの映画が入っていたことを。
「ねえ、映画見よっか?」と言うと、暗かった表情がみるみる明るくなった。映画好きらしい。
映画のタイトルはバイオハザード。
強く美しいミラ・ジョヴォヴィッチが活躍する画面をみて、女の子はだいぶ勇気づけられたようだ。
その後も映画に没頭しつづける。

見始めてから1時間もした頃だろうか、インターホンが鳴った後エレベータが少し動き、扉が開いた。

「バイバイお兄ちゃん、今度続き見せてね」
女の子は元気に駆け去っていった。

こんなシチュエーションでも希望を与えてくれたPSP。
持ってて良かった
44[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:32:57 ID:Wq90S1Ha0
最近は松嶋奈々子のCMでおなじみの任天堂DSというゲーム機が
なんと国内で500万個を売り、今なお売れ続けて品薄であるという。
これはきわめて異常な事態だ。
500万というのはとてつもない数字で、日本人の26人に一人が持っている計算になる。
一体どこにこれほどのマーケットがあるというのか。
おそらくは一人で2個、3個と持つのを当たり前とする風潮があるのであろう。
どう見ても一過性のブームであり、半年も経てばゴミ捨て場に任天堂DSが
うずたかく積み上げられる光景を目にするかも知れない。
こんな事で良いのか?
聞けば1個1万5千円もする品物だそうである。
質素・倹約は日本人の美徳なりといわれた時代はとうに過ぎ去ったのかも知れない。

しかし世の中嘆かわしい事ばかりではない。
漆塗りのような美しい光沢を持つPSPというゲーム機。
見た目は現代的でスタイリッシュであるが確かに和の心を感じる品物だ。
価格は2万6千40円(税込み・バリューパック)と任天堂よりもやや高価ではあるが
それだけ高級であるということ。
良いものを買って大事に使い、ふるきよき日本の心を思い出したい。
45[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:35:16 ID:Wq90S1Ha0
高校時代の俺はもてもてだった。
だがもて過ぎのあまり、女にうつつを抜かし進学に失敗してしまった。
そうして名もない大学に入ったのだが、正月に高校時代の仲間と臨んだ合コンで、大学名を出した途端に
引かれる引かれる。
昔はもてなかった友人達が、女と携帯をくっつけてメアド交換なんかしている明るく華やかな店内。
いじけた俺は一人ぽつんと離れた席に移り、PSPを出してテレビを見始めた。
暗くなった心はいつの間にかどこかへ消え去り、思わず出た笑い声。
トイレ帰りにふと俺を見た女が、「何してるの?」と話しかけてきた。

「これっ」そう言って見せたのはお笑い番組。いま売り出し中の漫才師が新ネタを披露しているところだった。
女は俺の横に座り、PSPを見ながら笑い始めた。なんとその漫才師のファンだったらしい。
俺たちは次第にうち解け、笑いながら話すようになった。
女がトイレから中々帰ってこないのに業を煮やした男が、「よお、これから王様ゲームやるんだぜ。こいよー」と
笑いかけても、女は動かず俺の方をちらちら見ている。
俺は意を決して話しかけてみた。
「テレビが終わったら二人で甘い物食べにいかない? 王様ゲームじゃ君が何やらされるか心配で」
女は即座に、「うん」、と笑顔で返事。
俺たちは呆気にとられている男を振り返り、「ばいびー」と店を出た。

持っててよかったPSP。

後日店の請求書が来ました。
46[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:35:50 ID:Wq90S1Ha0
予定日まで10日。
入院しているわたしの暇つぶしに
旦那がPSPと福福の島を買ってきてくれた。
思わず泣きそうになった・・・
リクエストしたのはDSとどうぶつの森だったのに。

覚えててくれたんだ。
わたしがどうしても欲しいものがあるときは
ついつい第2候補をリクエストしてしまうってこと。
PSPの話なんていままでしたことがなかったのに、
それでもわかってくれた。すごい!
ってノロけちゃってすみません(*^ ^*)

この子が生まれたら、たくさん写真を撮って、
ビデオもたくさん撮って。
ものごころついたころに
「これが生まれたときのあなたよ」って
このPSPで見せてあげたいです。
考えてみれば、これからの子達にとっての
アルバムというのは、写真を挟みこんだ本のことじゃなく
PSPになるんですね。
47[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:36:46 ID:Wq90S1Ha0
XBOXのようなディスク研磨でもあるまいに、ロボタンに驚くような、一昨年の
PSP初期不良騒ぎを苦々しく思っていた。そこへ今回の禿Pコピペだ。
パソコンまでが「ハゲP」と誤変換するほどのコピペパニックから、そろそろ
醒(さ)めてはどうか。

今回の騒ぎは、プレイステーション・ポーダブル(PSP)がDSに売り上げで負けている地域が
日本だけでなく、韓国以外の世界のすべての地域であることがGKの耳に入ったのがきっかけ。
Nintendoinsideによれば、任天堂の発表で、DSが日本での販売台数は500万台を突破し、世界
では1000万台を突破しているという。
対する、PSPは出荷台数1000万台だという。

PSPの出荷台数で発表という、ソニーの手口にはあきれるが、PSPは本来ゲームだけでなくマルチメディアデバイス。
それをこんなに大量に1000万台も売れば
「PSPは、ipodなどのmp3プレイヤー、ZERO-3などのスマートフォンが売れない状態をつくりかねない。とんでも
ない話だ」と専門家も指摘している。

任天堂はDSの500万台突破をGBAよりも早く達成したが、
PSPが1000万台出荷している時に500万台とはGKの批判を
招きかねない。

だいたい日本ではまだPSPの魅力が一般に認知されていないのに、そんなに
奢(おご)る必要があるのか。普通のハードなら、
わざわざ500万台突破と発表する必要はなかろう。

かねて萌え不足のときは、萌えをこってり利かせたアニメをPSPで見る
に限ると教わり、以来、萌え不足の特効薬代わりにしてきた。PSPは
最近、エロUMDで不評だが、なあに、かえって大人の魅力がつく。
48[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:38:27 ID:Wq90S1Ha0
妹が死んだ。

配送を終え、会社にトラックで戻ってドアを開けた途端、所長が俺にそれを告げたんだ。
妹は、まだ16歳だった。

「兄いみたいに遊びまくって、結局肉体労働者になるのは負け組よ。お嫁は来ないわよ」
そんな憎まれ口を叩く妹とは、里帰りの度にしょっちゅう喧嘩をしていた。
だが、さすがに死んだと聞かされたときには涙が出た。泣いた。立っていられなかった。
所長は、「今日はもう上がれ。トラックには俺が乗る」。そう言って俺の肩を叩いてくれた。

もう夜中で電車は無い。俺はタクシーを止め、乗り込んだ。
憎い妹だったが、年末の里帰りには仲直りをしようと思っていた。その為に買ったPSPが、俺の鞄に入っていた。
もう渡す相手はいない。そう思ってPSPのパッケージをあけた。
実家に着くまでには数時間かかる。同時に買ったゲームを始める俺。

気がつくと実家近くの駅まで来ていた。そこで見かけた俺の名字の看板。
黒枠で囲まれ、矢印が描かれている。

弔問客が俺の顔を見る度に頭を下げ、口ごもる。
居間に上がると、棺があった。蓋を開け、妹と数ヶ月ぶりの対面。
ドライアイスの冷気で冷たかった。

これ、お前にやるよ・・・。
俺はふと、ポケットのPSPを棺に入れた。
「あ、そういうのは入れては困るんですが」と葬儀屋が言う。
俺は、諦めてPSPを取り出し、後ろに放った。
母が拾い上げ、「これ、紀子も持っていたよ」という。
妹の部屋に行き、机の上に置かれたままのPSPを見つけた。俺が買ったのと同じ色、そして、脇に置かれているのは同じゲーム。
こんなところでも兄妹なんだな。やっぱり兄妹なんだな。
俺はまた泣いた。涙が止まらなかった。
49[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:39:22 ID:Wq90S1Ha0
デジタル好きのオタク君は、修学旅行に行ったとき
ゲームをやるためにNDS
音楽を聴くためにiPod
映像を見るためにPDA
ネットをやるためにノートパソコン
スーパーマリオをやるためにファミコンを持っていった。

一方一般人はPSPを使った。
50[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:40:10 ID:Wq90S1Ha0
ちょっと話それるけどさ、去年うちの会社が初めてのアメリカのお客さんから商品の発注があったんだ。
しかも何十億という取引き!
そこで英語ができる部長と、英語がまるっきりだめな平社員の僕がアメリカに渡ったんだ。
そしていよいよ商談の日、緊急事態発生!なんと部長が風邪をこじらせて寝込んでしまった!
そのときのあわてようったらなかったね。社運を賭けての商談だからつぶすわけにもいかない。
結局英語を話せない僕が一人でいく羽目になった。
(僕にどうしろっていうんだ!くそ!)
この時ばかりは日本でのほほんと仕事してる同僚を憎らしく思ったもんさ。
そしていよいよ商談相手のアメリカ人と対面。
僕は愛想笑いをしながら「ハロー」をいうのが精一杯だった。
そして何気に鞄から書類を出そうとした時、PSPが入ってるのが見えた。

「あ!僕にはPSPがついてるじゃん!」
とっさにPSPを取り出しPSPに向かって話しかけた。
その瞬間、僕の言葉が流暢な英語に変換されてPSPから聞こえてきたんだ!
相手は一瞬唖然として、その後、全員大喝采!
そう、今バツグンに売れてる「トークマン」のおかげさ!
その後はトントン拍子で話が進み、PSPのおかげで無事商談が成立!
会社に戻った僕はみんなからヒーロー扱い。
しかも社長の一言で、うらやむ同僚を尻目に一気に課長に昇進!
冬のボーナスも僕だけなんといつもの3倍!
おかげで彼女とホテルのスイートルームで優雅で贅沢なクリスマスを過ごせたのさ。
彼女へのクリスマスプレゼントは何かって?
もちろん白いPSPさ!

PSP、もっててよかった!
51[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:41:07 ID:Wq90S1Ha0
今日は妹の結婚式前日──
「明日は、この成人式のスーツでいいかな・・」
妹にとっては一生に残る式になるだろう。
「だから僕も最低限恥かしくない格好でいかなきゃな」
その時だった

「無職で引きこもりのお兄ちゃんに出て欲しくない!」
「そんなこと言わないの!」
下の階にいる妹と母の声だった。

僕は一家の恥だった。
僕の存在こそが家族─妹にとって迷惑だったのであろう。
僕は妹に式を欠席する旨を伝えた。
だけど、何か一つでも妹にとって自慢できる兄でありたい・・・

結婚式当日─
僕は布団の中にいた。
「今頃はケーキでも切ってるかな・・・幸せになってくれよ」

その時、いちごコンプリートが部屋中に響いた。
妹からだった。
「お兄ちゃん・・・こんな素敵なプレゼントありがとう」
そう、僕が送ったのはPSP。ゲームもできれば、映画も見れる、あのPSPだ。
何か一つでも妹のタメに・・・考え抜いた末に送ったものだった。

「出て欲しくないなんて言ってごめんね」
泣きながら謝る妹に、僕は祝福の言葉を伝えた。

ありがとうPSP。持っててよかったPSP。
52[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:41:36 ID:Wq90S1Ha0
まさか、自分にあんな映画のヒーローのような体験のチャンスが巡ってくるとは、その時は夢にも思わなかった。
夜の繁華街の裏路地で、俺はたまたまその事件現場に遭遇してしまったのだ。
「やめてください、お願いですから・・・」哀願する少女を取り囲むように
「いいじゃねぇかぁ、少しくらいつきあってくれてもよう!」と、3人のチンピラ。

「・・・やめないか、悪党。」思わず、口をついで出てしまった挑発の文句。もう後には引けない。
逆上する3人のチンピラ。ナイフを手にしたやつもいる。
ならば・・・と、俺は左手で、懐からPSPを取り出す。
「PSPキック!」俺はすかさず、正面のナイフを持ったチンピラの鳩尾に蹴りを叩き込む。悶絶し、倒れるチンピラ。
「PSP裏拳!」返す右拳を、唖然とするモヒカン頭の顔面に叩き込む。鼻の骨が砕け、昏倒する。
「PSPエルボー!」もう一人のチンピラの頭蓋骨を砕く。
「PSPチョップ!」残るひとりの頚動脈を断ち切る。
一撃必殺。
一瞬にして、俺を取り囲むように倒れ悶絶する血ダルマが4つできあがった。
「次からは、相手を見て喧嘩を売ることだな・・・。」
返り血で真っ赤に染まったPSPを拭き取りながらそっと、俺に勝利をくれたPSPにつぶやいた。

「持っててよかった、PSP。」
53[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:42:35 ID:Wq90S1Ha0
そんなあなたに
★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★彡★
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
┏━━━━━━━━┓■■┏━━━━━━━━┓■■┏━━━━━━━━┓■
┃////////┃■■┃////////┃■■┃////////┃■
┗┓/┏━━━┓/┃■■┃/┏━━━━┓/┃■■┗┓/┏━━━┓/┃■
■┃/┃■■■┃/┃■■┃/┃■■■■┗━┛■■■┃/┃■■■┃/┃■
■┃/┗━━━┛/┃■■┃/┗━━━━━━┓■■■┃/┗━━━┛/┃■
■┃///////┃■■┃////////┃■■■┃///////┃■
■┃/┏━━━━━┛■■┗━━━━━━┓/┃■■■┃/┏━━━━━┛■
■┃/┃■■■■■■■■■■■■■■■┃/┃■■■┃/┃■■■■■■■
■┃/┃■■■■■■■■┏━┓■■■■┃/┃■■■┃/┃■■■■■■■
┏┛/┗┓■■■■■■■┃/┗━━━━┛/┃■■┏┛/┗┓■■■■■■
┃///┃■■■■■■■┃////////┃■■┃///┃■■■■■■
┗━━━┛■■■■■■■┗━━━━━━━━┛■■┗━━━┛■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
54[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:43:35 ID:Wq90S1Ha0
天下御免のォ、向こう傷

そう嵐勘十郎ことアラカンが啖呵を切る。風が吹く。
俺は振り向いて空を見た。

あれはもう50年前の光景。たばこ屋の軒先に、客を意識して置かれたテレビの音声だった。

あの頃の子どもはみんな、メンコしたり走り回ったりして遊んだもんだ。
こんなゲーム機なんかで遊ぶなんて不健全だと俺は思うよ。
だが、孫に電話でせがまれて仕方なく買ったんだ。一年ぶりに帰ってくる娘が、連れてくる孫にね。

動くかどうか試してみよう・・・。
俺はそう思った。
そうだ。万が一ということもある。もし孫が手にとって壊れていたらどんなに悲しく思うだろう。

電源を入れ、ゲームを始めるまで手間取らなかった。
こんな爺でも出来た。電子アレルギヰの俺にも出来た。

笑った。心が晴れるのも久しぶりだ。

おっといけない。これ以上やることは無いよな(笑)。汚したら孫が嫌がる。
でもしっかりした表面加工は指紋もつくようなことは無いし、分からないか。
いや、楽しくても動作確認のためだけに開けたのだから・・・もう止めておこう。

明日は孫が来る日。娘が帰ってくる日。
そうだな。今夜は酒でも飲もう。

俺はもう一度ゲーム機を見た。
なるほど、PSP。賢い孫が欲しがる筈だ。
55[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:44:07 ID:Wq90S1Ha0
そう・・・今から30年ぐらい前に、私はベトナム戦争に参加していた。
戦争時の精神状態は、常に脅迫観念に付きまとわれるものだが
私はPSPを持っていたために、冷静な判断ができ生き残ることができた。
冷静に成れたのは平和な時からメタルギアをやっていたからである。
取って置きの画像を部下に見せ、士気を上げることもできた。
ブービートラップとして利用し、飢えたゲリラを撃退することも出来た。
そしてサイゴンが陥落したあの日、私はPSPに命を救われた。
ゲリラが狙撃したライフル弾からポケットの中のPSPが私を守ったのだ。
今でもその壊れたPSPは家にある。彼は私の戦友であり、命の恩人だからだ。
56[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:45:50 ID:Wq90S1Ha0
ある朝、Sが何か気がかりな夢から目を覚ますと、
自分が寝床の中で1枚のUMDに変わっているのを発見した。

「これはいったいどういうことだ」と彼は思った。
夢ではない。見回す周囲は、大きすぎるとはいえ、人間の住む部屋、自分の部屋であった。

──Sはゲームショップの店員であった。──
巷ではNDSが500万台も売れていた。
もう一方のPSPは売れ残っていた。
しかし店員たちは性能の差をよく知っていた。
SはPSPを所持していることに誇りを持っていた。

──Sは空を飛ぶ事が夢だった──
子供の頃から鳥に憧れていた。
大空を軽やかに飛んでいく鳥達を羨望の眼差しで見ていた。

そのとき彼は気づいた。
「今の私はUMD・・・」
テーブルの上にはPSP

そしてSは鳥になった──持っててよかったPSP──
57[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:47:17 ID:Wq90S1Ha0
少年は、勉強ができなかった。運動ができなかった。ガキ大将からはいつもいじめられていた。
彼の元にやってきたのは、遥か未来で作られた青いペイントのロボットだった。
ロボットと少年は親友だった。いっつもささいなことで喧嘩をしてしまうけれど、それでもやっぱり親友だった。
そんなある日のこと。
「ねえ、PSPを出してよぉ」
「だめだよ。きみはいっつもそうやって人にたよろうとする。そうしてるうちはPSPなんてあげられないよ」
「ケチ! きみなんかじゃなくてPSPが来ればよかったのに!」

家を飛び出してからどれだけの間、一人ぼっちで空き地の土管の上に座っていただろう。
普段だったらすぐに探しにくるはずのロボットは、とうとう陽が沈むまでやってこなかった。
時間が経つにつれ、少年にはゲーム機程度でロボットを罵ってしまった自分がなんだか悪いように感じられてきた。
「・・・ぼくがわるかったよ。さっきはごめん」
部屋の襖を開けながら少年は謝った。けれど部屋の隅にいるロボットからは何の反応もない。
「なあ、つむじを曲げないでくれよ。ぼくときみとのなかじゃないか」
背中を向けたロボットに触れる。ころん、と倒れると同時に丸い手からPSPが転がった。
「おい、どうしたんだよ。うごいてよ!」
何度揺すっても、ロボットは動かなかった。たちの悪い冗談ではないのはすぐに分かった。
PSPを抱いて少年は泣いた。あんなに酷く罵った自分に、青い色をした親友は最高のプレゼントを用意してくれていたのだ。

――どれだけの年月が経ったのか。とある小さな研究所で一台のロボットが横たわっていた。
いまやロボット工学の俊英と呼ばれる男は、青いボディと向かい合って一心不乱に工具を動かしている。
「あと少しなんだ! このブラックボックスの部分が分かれば・・・」
何気なく辺りを見回して、あるところで目を留まる。――PSP。
「まさか、ね・・・」
予想に反して、黒いシックなボディは未来の技術で作られた回路の中にぴったりと嵌った。
モーターの動く音が響き、青くて丸い形をした躯体が、ゆっくりと身体を起こす。
「――やあ、のびたくん。宿題は終わった?」
髭だらけのかつての少年は、親友を深く抱きしめた。

ありがとう。持っててよかったPSP。
58[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:47:55 ID:Wq90S1Ha0
仕事が終わり徒歩で帰宅途中、思い出の公園の思い出のベンチに腰掛ける。
俺は年を取ったけど、この公園はまったく変わらないな……ふと昔を思い出す。

俺が中校生の時、塾帰りに公園のベンチで一人の女性が泣いているのを見つけた。
サキさんだった。サキさんは俺の隣に住んでいる7歳年上の女性だった。
いつも笑顔を絶やさず、容姿はおそろしく美しい女性。そして、俺の初恋の人だった。
小さい頃はよく遊んでくれたが、今では俺が恥ずかしくなり、簡単な挨拶程度しかしなくなっていた。
いつも笑顔のサキさんの泣き顔を初めて見て俺はとても驚いた。
そのまま帰ろうとしたが、好きな人をそのままにはしておけなかった。
「サキさん、どうしたの?」
「あっ……ううん……なんでもない……ちょっとね……」
サキさんから見ればまだまだ子供な俺だけどなんとかしてあげたいと思い、俺はカバンからあれを取り出した。
「いつまでも泣いてないで一緒にこれやろ」
「PSP……」
サキさんにいつもの笑顔が戻った。
「ありがとう」
そう言って俺の頭を撫でてくれた。サキさんの瞳から涙が零れる。
「泣いてたらせっかくの液晶画面も見えないよ。寒いし早く家に帰ってやろ」
「……うん」
それから俺たちは手をつないで一緒に帰った。

あの時、PSPを持っていたおかげでサキさんの笑顔を取り戻すことができた。
今でも、カバンの中にはあの時のPSPが入っている。もちろんまだまだ使える。
さてと……早く帰らないと心配するだろう。

サキと娘が家で待っている。持っててよかったPSP。
59[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:48:47 ID:Wq90S1Ha0
私には、兄がいました。
3つ年上の兄は、妹想いの優しい兄でした。
PSPのエミュでドラクエ3を兄と一緒にやってました。(見てました。)
勇者が兄で、僧侶が私。遊び人はペットの猫の名前にしました。
バランスの悪い3人パーティ。兄はとっても強かった。
苦労しながらコツコツすすめた、ドラクエ3。おもしろかった。
たしか、砂漠でピラミッドがあった場所だったと思います。
とても、強かったので、大苦戦してました。

ある日、兄が友人と野球にいくときに、私にいいました。
「レベ上げだけやってていいよ。でも先には進めるなよ。」
私は、いっつもみてるだけで、よくわからなかったけど、
なんだか、とてもうれしかったのを覚えてます。
そして、その言葉が、兄の最後の言葉になりました。

葬式の日、父は、兄の大事にしてたものを棺おけにいれようとしたのを覚えてます。
お気に入りの服。グローブ。セイントクロス。そして、PSP。
でも、私は、PSPをいれないでって、もらいました。
だって、兄から、レベ上げを頼まれてたから。

私は、くる日もくる日も時間を見つけては、砂漠でレベ上げをしてました。
PSPの中には、兄が生きてたからです。
そして、なんとなく、強くなったら、ひょっこり兄が戻ってくると思ってたかもしれません。
兄は、とっても強くなりました。とっても強い魔法で、全部倒してしまうのです。

それから、しばらくして、ドラクエ3の冒険の書が消えてしまいました。

その時、初めて私は、泣きました。 ずっとずっと、母の近くで泣きました。
お兄ちゃんが死んじゃった。やっと、実感できました。

今では、前へ進むきっかけをくれた、冒険の書が消えたことを、感謝しています。
持ってて良かったPSP
60[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:50:11 ID:Wq90S1Ha0
ひき込みがちな俺が成人式の為に買ってもらったスーツを着てかっこいいと言われ、何枚も写真を取られ
車で会場まで送ってもらい
「友達と飲むだろうけど、イッキなんてしたらいかんよ?
 遅くなるだろうから気をつけて帰ってらっしゃい」
そう言われた後一人で会場を一周し、中に入ることが出来ず
友達と飲みに行くことになっている手前、そのまま帰ることも出来ず夜まで時間つぶすためにその足でスロット店へ行き
親からもらったお年玉を使い切るのに2時間も持たず
銀行から下ろした8万も消えどうしようもなくなって、夕方頃に家に帰り
人が多すぎて友達と会えなかったと言う俺に
母さんは、じゃあ夕飯ちゃんとしたもの作らなきゃねと言い
俺は震えて声も出せないほど泣いた
持ってて良かったPSP
61[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:51:11 ID:Wq90S1Ha0
親から電話があり、ハムの詰め合わせを送ったらしく今日の夜に届くらしい
ピンポーン♪ どうやら来たようだ
しかし、そこにいた男はおかしい、何故か話が通じないし荷物を出そうとしない

そうだ!こんな時こそあれだ
そう思った私は買ったばかりのPSPとTALKMANを持って玄関に
早速使ってみる「ウェアー アー ユー フロム?」

するとどうだろう男は「あのNHKの受信料の支払いなんですが」
これはやばい!この男は危険だ!

そう感じた私はPSPをその男に向けUMDをおもむろに発射
男がひるんだ隙にドアを閉じた
持ってて良かったPSP
62[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:52:17 ID:Wq90S1Ha0
俺フリーターなんだけど、バイト先にずっと気になってた娘がいたんだ。
彼女は大学生で髪の長い小柄でかわいい子。
結構仲良くなってくだらない話をしては二人で笑ってたりして、俺の中で
限りなく「好き」に近づいていっていた。
そんなある日、ひょんな事からこんな会話になった。
「○○ちゃんはバイト代何に使うの?」
「あのね、大学の先輩にすっごく好きな人がいて、その人もうすぐ誕生日だから...。」
「!!...。」
「でも先輩は頭もよくてかっこいいからあたって砕けろって感じですかねw」
「...そっか。うまくいくといいね。」

別に失恋した訳じゃない。告って振られた訳じゃないし、もともと俺なんか彼女と
つきあえる訳ないことくらいわかっていたことだ。女の子から恋愛感情で見られた
ことなんて一度もないし、もう慣れてる。
俺は今まで何度となくしてきたその言い訳を自分にして無理やり笑顔を作って見せた。

何日かして俺がバイト先に行くと、明らかに涙で目を腫らした彼女が前髪で
顔を隠しながらうつむいていた。その顔を覗き込むと
「見ないでください。」
「どうしたの?」
すると彼女はくしゃくしゃな顔になって
「喜こんでくれると思ったんだもん。あっちだって...先輩は頭がいいから絶対PSPだって思ったんだもん。」
「誕生日プレゼントPSPあげたんだ。」
「負け組みだって。そんなのいらないって。DSもってこいって。そんなの買うやつ馬鹿だって。」
泣きじゃくる彼女の前で俺はどうしていいかわからなくなっていた。
63[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:53:08 ID:Wq90S1Ha0
やっとのことで言葉を見つけ出し
「勝ち負けはその人の主観によるからよくわからないけど、俺は○○ちゃんのセンスに賛成だな。」
「え?」
「だって俺も持ってるもん。PSP。」
「持ってるんですか?PSP?」
「一応ね。あ、でもそうすると二人とも負け組みなのかな?」

涙をこぼしながら彼女は吹き出し、うふふと笑って
「じゃあ一緒に遊べますね。」
「そだね。」

腫れて真っ赤になった目のまま笑う彼女を見てなんだかすごくほっとした。
と、同時に俺のネガティブな思考回路がガシャンと音をたてて路線変更した。

あたって砕けろで上等じゃん。さあ恋の始まりだ!

そしてロッカーのリュックに入った黒い躯体に向かって語りかける。
頼むぞ!壊れてくれるなよ相棒!
そして勇気とチャンスをありがとう。

持っててよかった。PSP。
64[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:54:03 ID:Wq90S1Ha0
人類初の火星への有人宇宙飛行の乗組員に選ばれた僕は、今まさに
人類の火星への第1歩という、歴史的に重要な1歩を自らの足で踏み
出せることに喜びと誇りを感じるとともに、はるかな地球からの長旅を
共に過ごしてきたPSP(プレイステーション・ポータブル)に
言葉では表現し尽くせないほどの感謝を感じていた。

宇宙へ持っていける私物は限られていたのだが、それにPSPを選んだのは、
結果的にベストな選択であり、後にこのミッションを成功へと導くカギとなった。
火星までは2年間も狭い宇宙船内で他のクルーたちと暮らすことになる。
いくら訓練された宇宙飛行士たちでも、この閉鎖された空間の中では険悪な
ムードになりがちだが、僕がPSPの電源を入れると、とたんに雰囲気が
パァッと明るくなって、クルーたちの顔にも笑顔が戻った。

また、僕ら宇宙飛行士はさまざまな国からの選抜部隊であるため、異文化
コミュニケーションは欠かせない。こんなときに役に立つのが「TALKMAN」だ。
英語が苦手な僕でも、クルーたちと円滑にコミュニケーションできるように
なって、すぐに打ち解けあうことができた。これも全てPSPのおかげだ。

持ってて良かった、PSP。
65[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:54:50 ID:Wq90S1Ha0
二〇〇六年正月、敬二少年に運命的とも言える事件が起こった。

その日、敬二少年は、
お年玉で買ったばかりの携帯型ゲーム機を大事そうに抱え、
はやる気持ちを抑えきれず家への道を小走りに駈けていた。
「家に帰ったら、まず弟に見せびらかしてやろう。
 あいつ、きっとうらやましがるぞ」
そんなことを考えていた時、足元にあった小さな小石につまずいてしまった。
「あっ」
言う間もなく、ゲーム機は彼の手から離れ宙を舞い
――そして「ガシャン」という大きな音を立てて落ちた。

そのときの、敬二少年の心境はいかばかりであっただろうか。
彼は自分の怪我も構わずにゲーム機に駈けより、
恐る恐る箱を開けた。
悪い予感は的中し、箱の表面は外れ、ボタンのゴムは抜けているといった
見るも無残なありさまになっていた。

しかし、敬二少年の目は、その悲惨な外観ではなく、
その中身――緑色の奇妙な板に惹き付けられていた。
「何だこれは」

あの世界的な大発明をした彼を電子工学への道へと導いた一個の機械。
それは、ソニー製のPSPというゲーム機だった。

持っててよかったPSP。
66[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:57:37 ID:Wq90S1Ha0
ヘリで飛び立って30分、南方の空は真っ赤に燃えていた。
中国・朝鮮連合軍は、既に佐世保市内へ侵攻したらしい。
状況は著しく不利だった。山崎部隊長が怒鳴り声をあげる。
「みんな、生きて帰るぞ!全員で帰ってくるぞ!!」
俺達は互いの頬をぶん殴りあって気合をいれた。
絶対に生きて帰る!!みんなで!!一人も死なせやしない!!
と、貨物室の片隅で座り込んでる今岡2等陸士の姿が目に入った。
手には黒いPSP。その機能美あふれるデザインは、高性能の銃器に通じる美しさだ。
「おい!今岡!!なにボケッと見てんだ!!」今岡はハッと驚き、照れ笑いした。
4.3インチワイドスクリーンには、素朴な田舎娘のあどけない笑顔。
480×272、1,677万色の表現力で、色白い肌が透き通るような鮮やかさだ。
「なんだ?ああ?もうやったのか?弾撃ちこんだのかあ?」
山崎部隊長の下品な冷やかしに、さっきまで武者震いしてた一同は爆笑した。
今岡の顔が真っ赤になる。もう戦闘前の緊張などふっとんで皆で笑い転げる。
「実は・・・」今岡もデレデレと締まりのない顔で自慢をはじめた。
「今度の戦争が終わったら結婚しようて約束したんすよ、えへっ・・・」
オメデトウ!!みんなで今岡のヘルメットをぶん殴った。
「よ〜し、今岡のためにとっとと戦争を終わらせるぞ!!」「よしきたっ!」「おうっ!」
ヘリは山の稜線をこえ降下しはじめた。佐世保市街地は紅蓮の炎に包まれている。
よ〜し、生きて帰るぜ!!みんなで!!持っててよかったPSP!!
67[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 00:59:11 ID:Wq90S1Ha0
少年は、勉強ができなかった。運動ができなかった。ガキ大将からはいつもいじめられていた。
彼の元にやってきたのは、遥か未来で作られた青いペイントのロボットだった。
ロボットと少年は親友だった。いっつもささいなことで喧嘩をしてしまうけれど、それでもやっぱり親友だった。
そんなある日のこと。
「ねえ、PSPを出してよぉ」
「だめだよ。きみはいっつもそうやって人にたよろうとする。そうしてるうちはPSPなんてあげられないよ」
「ケチ! きみなんかじゃなくてPSPが来ればよかったのに!」

家を飛び出してからどれだけの間、一人ぼっちで空き地の土管の上に座っていただろう。
普段だったらすぐに探しにくるはずのロボットは、とうとう陽が沈むまでやってこなかった。
時間が経つにつれ、少年にはゲーム機程度でロボットを罵ってしまった自分がなんだか悪いように感じられてきた。
「・・・ぼくがわるかったよ。さっきはごめん」
部屋の襖を開けながら少年は謝った。けれど部屋の隅にいるロボットからは何の反応もない。
「なあ、つむじを曲げないでくれよ。ぼくときみとのなかじゃないか」
背中を向けたロボットに触れる。ころん、と倒れると同時に丸い手からPSPが転がった。
「おい、どうしたんだよ。うごいてよ!」
何度揺すっても、ロボットは動かなかった。たちの悪い冗談ではないのはすぐに分かった。
PSPを抱いて少年は泣いた。あんなに酷く罵った自分に、青い色をした親友は最高のプレゼントを用意してくれていたのだ。

――どれだけの年月が経ったのか。とある小さな研究所で一台のロボットが横たわっていた。
いまやロボット工学の俊英と呼ばれる男は、青いボディと向かい合って一心不乱に工具を動かしている。
「あと少しなんだ! このブラックボックスの部分が分かれば・・・」
何気なく辺りを見回して、あるところで目を留まる。――PSP。
「まさか、ね・・・」
予想に反して、黒いシックなボディは未来の技術で作られた回路の中にぴったりと嵌った。
モーターの動く音が響き、青くて丸い形をした躯体が、ゆっくりと身体を起こす。
「――やあ、のびたくん。宿題は終わった?」
髭だらけのかつての少年は、親友を深く抱きしめた。

ありがとう。持っててよかったPSP。
68[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 01:00:01 ID:Wq90S1Ha0
「友よ、ポジティブに考えろ、ポジティブに。PSP、ポジティブシンキング・ポジティブだよ。忘れるな」
俺が留学していた頃、大学で出来た友人に良くそう励まされた。

俺はホームシックにかかっており、全てをマイナスに考えては愚痴を言っていた。
思えばあの友人も、そんな俺に良く付き合ってくれていたものだ。

2人で色んな場所に遊びに行った。ドライブもした。アメリカングラフィティみたいだった。
俺もいつしか笑顔で明るい日系アメリカンになった気分だった。
そいつが事故死するまでは。

再び鬱に戻った俺は、大学を卒業してすぐ日本に戻ってきた。アメリカに残りたいと思っていたのに。
名の通った工科系大学を出たと言うことで、とある上場企業に採用され、商品開発の仕事に就いた。
在学中に友人と考えたアイデアを使い、斬新な商品を開発し、3年目で係長に異例の昇格をした俺は、
年上の部下の管理などにも頭を悩まし、いつしかアイデアに枯渇し、再び憂鬱な日々が始まっていた。

そんなある日、煮詰まった俺は仕事を放り出して街頭を彷徨った。そして電気店で、あの名前を持つ商品に目を留めたんだ。
そう、PSP。
それは小さなゲーム機だったが、アイデアと芸術性に満ち、そして高機能な、まさに秀逸そのものの新商品だった。

友人の声が脳裏に蘇った。「PSP、ポジティブに」。そうだ、俺はあいつの分まで生きて活きて蘇(い)きねばならない。
そのゲーム機を手にし、俺は再び会社に戻った。
その後の俺は、見違えたと言われるほどに再び活躍を始めた。

ゲーム機が変える人生もある。PSP。
69[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 01:00:53 ID:Wq90S1Ha0
伸恵には友達がいなかった。
伸恵には妹がいた。妹の友達がいた。
この子達がいればいいと思ったいた。思い込んでいた。

先日の誕生日にその子達がプレゼントをくれた。
PSPだった。
「これってゲームもできれば音楽も聴けて、映画も見れるんだって。
いつも私達と遊んでるでしょ?これを使ってたまには友達と遊んだ方がいいよ」
悪気はなかったのだろう。分かっている。
子供たちがお小遣を出し合ってこんな高いものを買ってくれたんだ。素直に嬉しい。
しかし嬉しさと共に虚しさが溢れてきた。これ以上心配させちゃいけない・・・
伸恵は精一杯の笑顔で子供たちに“ありがとう”と伝えた。

伸恵はまた独りだった。
でも子供たちがくれたPSPのおかげで暇を潰す事はできた。
「ねぇ。それってPSPでしょ?」
突然、後から声がした。見たことある顔だった。
確かクラスメイトの・・・名前が出てこない・・・
「それ妹さん?」
「え・・・あ・・うん」
「みんな楽しそうな顔してるね。伊藤さんのこと大好きなんだね。」

最初は馴れ馴れしさに戸惑ったが、意外と自然に会話できた。
そして、今までにない充足感が溢れてきた。─私はこれを望んでいたんだ─
「今日一緒に帰らない?」
「うん」

伸恵はもうどこでも独りじゃなくなった

ありがとう妹達。持っててよかったPSP
70[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 01:02:01 ID:Wq90S1Ha0
あけましておめでとうございます。
去年はロクなことがなかった一年でした。
でもクリスマスにせめて自分へのご褒美にと思って前から欲しかったPSPを買ったんです。
PSPはゲームはもちろん音楽や映像も楽しめて
19800円の値段以上の価値がありますからね!
次の日よく電車で一緒になる気になってた女子高生が
「あっそれPSPですね!私もほしいんですよ。
 TALKMANは英語の勉強になるし、モンハンは受験の息抜きにはピッタリですしね。
 アップデートでいろいろできるしDSみたいな子供向けとは違いますよね。」
なんて向こうから話しかけてきたんです!
とりあえずPSPのこと教えてって言ってたんでアドレス交換して順調に仲良くなってます。
さ・ら・に、なんと宝くじまであたっちゃいました!
雑誌でラッキーアイテムは黒い機械ってあったけどPSPのおかげかな?
なんだかPSP買ってから自分の運勢が変わった気がします。
クタラキ社長を始めソニーの方々には感謝してもしきれません。
今までこんなにさえなかった自分が生まれ変われたのもPSPのおかげです!
71[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 01:02:55 ID:Wq90S1Ha0
長くてだるい海外線の飛行機の中。僕はこのときのために持ってきていたPSPでゲーム三昧
ゲームに飽きたらUSDでお気に入りの映画も見られる。これならアッという間に目的地に着きそうだ!

喜びをかみしめながら「JETでGO」を遊んでいると突然の機内放送
機長が発作で倒れて意識不明だという。尋常でない空気があたりを静寂につつむ・・・

なんてことだ!あぁ、もうおしまいだ!・・・ざわめく乗客たちをよそに、一人の若い美女が立ち上がった。
「わたし、研修医ですっ!わたしに見させてください」美女は機長室へと消えていった

沈黙と緊張が支配する機内。数分たってまた機内放送が流れた「機長は無事に意識を回復いたしました」
やったぁ!よかったぁ!・・・機内に拍手が巻き起こる。「・・・しかし、当機を操縦できる状態には
ありません。お客様のなかに、誰か、誰かっ、飛行機の操縦にくわしい方はおられませんか!」

なんてことだ!あぁ、もうおしまいだ!乗客は再び騒ぎ出した。絶望感に打ちひしがれる乗客たち。

「・・・こうなったらやるしかない!僕に、僕にやらせてくださいっ」

ここから先はあまりにも必死だったので、どうなったのかは記憶に残っていない。自分でもどうやって
あんなジャンボジェット機を操縦できたのか、いまだに奇跡だったと思う

でも今僕はこうして生きていて、今日はあの時の縁で付き合い始めた女医さんと結婚することになっている。
これもすべてPSPのおかげだ。ありがとうPSP。持ってて良かったPSP
72[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 01:03:58 ID:Wq90S1Ha0
ところで、この前会社から帰宅しているときに、
路地の端っこに猫が捨てられていたんだよ。
可哀想だな、拾ってあげようかな?なんて思っても見たんだけど、
猫が嫌いでもう年老いた母親に、野良猫を拾って迷惑をかけるのは、
恩を仇で返すようなものだ。だけどこの猫が誰が拾ってくれるとも限らない。
雨がしとしとと地面を濡らしてきた。天気予報が外れた。
僕のかばんの中身より猫のことが心配だ、だがどうしようもなかったので僕は困った。
しばらくすると閃いた。この世に女神が居るとしたら僕の胸ポケットの中だ。
僕はPSP(プレイステーション・ポータブル)を猫の箱にそっと置いた。
「ごめんね、拾ってあげられないし傘すら差せない。だけど、これで気を紛らわせなよ」
というと猫は恐る恐るPSPで遊び始めた。
4.3インチワイドスクリーンに映る1,677万色の鮮やかさは、水滴が画面に乗ろうが衰えない。
猫はすぐモンスターハンターポータブルに夢中になった。この面白さはPSPならではだ。
これで大丈夫。その日は一度帰った。

翌朝、その路地へ向かうと、PSPも猫が座る箱もなくなっていた。
だけどそれでいいんだ。PSPも猫も、新しい飼い主と歴史を刻むんだ!
大容量1GBのメモリースティック PRO デュオの転送速度は書き込みや読み込みに不満なんてないしね!
持っててよかったPSP!かかってこいよPSP!
73[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 01:04:52 ID:Wq90S1Ha0
ぼくは二浪中の浪人生です。
適当な大学なら合格できるけど、自分の父は厳格で、有名大学じゃないと認めてくれません。
妹にはすごく甘いくせに。
二浪中で小遣いも減らされたぼくの唯一の息抜きが、既に大学生になった友達がたまにくれるPSPで見れるエロ動画です。
「女とエッチするから、もうエロ動画なんていらないや」と自慢げに言う友達には
「おめーだってついこの間までは童貞だっただろ!」という思いもありちょっとムカツキますが、
そこは押さえてエロ動画をありがたくもらいます。480×272、1,677万色の4.3インチ、
ワイドスクリーンのPSPでみるエロ動画は格別です。

その日も、友達から新しいエロ動画をもらいました。
急いで予備校から帰ってみると、親は留守で家には誰もいません。
新しいエロ動画も手に入ったし、親の足音を気にすることなくフィーバーに興じることができるなんて、
今日はなんてラッキーなんだ。そう思いながら、ズボンとパンツを脱ぎ捨て、480×272、1,677万色の
高性能液晶のPSPの前で、右手でちんちんをシコシコするぼく。

すると押入れの方からガタッという物音が!!
ビックリして、振り向くとそこには制服を着たコギャルが3人。
どうやらその3人のコギャルは妹の友達とのこと。
家に遊びにきたが、途中で妹は彼氏に呼び出されて近くの公園へ。
退屈なので、妹の友達の3人は、男の部屋なら面白いものでもあるのではないかと兄であるぼくの部屋を探索。
そこで、ぼくが帰ってきたのであわてて押入れに隠れたらしい。

「何してるの?」3人のコギャル達は始めは分からなかったみたいだが、
すぐに目の前の黒くてシックなデザインのPSPに気付き「あー、シコってたんだぁ!」と騒ぎだした。
僕は動転してしまい、慌てて
(省略されました 続きを読むには持ってて良かったPSPと書き込んでください)
74[名無し]さん(bin+cue).rar:2006/02/22(水) 01:05:47 ID:Wq90S1Ha0
永田「PSPは世界で1500万台が生産され出荷されてる」
武部「・・・」
永田「持っててよかった PSP」
小泉「いや、生産出荷台数言われても」
永田「この数字は、最大限守ってあげたい」
小泉「ホントは倉庫に山積みなんじゃねえの」
永田「どのようにして、その先入観を打ち破る事が出来るのか。本当に悩ましい」
安部「なんか『ゼンブゼンブ』って大量に買う特定アジア人が目撃されてんだけど」
永田「この一方的な攻撃。この風景。こんなところにかなわないと感じるのは当然」
小泉「だったら生産出荷台数なんて言うなよ」
永田「一言聞いただけでガセだと決め付ける、言論封殺、もっとも恥ずべき行為」
安部「ニンテンドーDSは全世界で1300万台『販売』3月には日本で100万台出荷予定です」
永田「どのような条件をクリアすればPSPは売れてると認める事ができるのか、知恵を貸してください」
小泉「おまえが生産出荷台数って言ってるんだろうが」
75アラスジアラシ:2006/02/22(水) 22:22:02 ID:a9cqyENq0
[S][文]白夜行「美しき亡霊の決意」東野圭吾原作 山田孝之 綾瀬はるか 余貴美子 八千草薫 武田鉄矢

21:00〜21:54

白夜行◇
松浦(渡部篤郎)の携帯電話の着信履歴から、雪穂(綾瀬はるか)の名前を見つけた笹垣(武田鉄矢)。
雪穂を取調室に呼び亮司(山田孝之)との関係を追及する。だが雪穂は、自分を脅かす松浦と亮司を捕まえてほしいと言いだす。
そんな中、雪穂は実家が資産家の先輩、高宮(塩谷瞬)に接近し始める。
2年後、雪穂は高宮家に嫁ぐことが決まり準備を進めていた。
一方、高宮は好きな人がいて雪穂との結婚を迷っていると篠塚(柏原崇)に告白する。
様子がおかしい高宮を調べようとする雪穂は、思いがけず亮司と再会する。

--------------------------------------------------------------------------------------------------
[S][文]ガチバカ!「説教するならカネをくれ!」高橋克典 井上和香 沢村一樹 増田貴久 石田卓也ほか

22:00〜22:54

ガチバカ!◇鉄太(高橋克典)のクラスで財布が盗まれ、早退した裕之(石田卓也)が疑われた。
さらに裕之が授業料を滞納していることが判明。
小牧(井上和香)から催促を命じられた鉄太は裕之を訪ね、母の美由紀(麻丘めぐみ)が病気で入院中と知る。
そんな折、鉄太が財布を盗んだとのメールが小牧らに届く。
一方、実(手越祐也)たちは学校を休んで工事現場で働く裕之を目撃し、何かできないかと考え始める。
鉄太は裕之のアルバイトを手伝い金を工面するが、忍(カバちゃん)に諭される。
76アラスジアラシ:2006/02/22(水) 22:25:09 ID:a9cqyENq0
[S][文]けものみち「麻布の女帝、衝撃の死」松本清張原作 米倉涼子 佐藤浩市 仲村トオル 若村麻由美

21:00〜21:54

けものみち◇
鬼頭(平幹二朗)の食事に毒物が混入された。
いつもなら米子(若村麻由美)が食べさせていたが、その日に限って民子(米倉涼子)が食べさせていた。
鬼頭に命の別状はなかったが、何者かが鬼頭の命を狙ったことには違いない。
犯人は民子か米子のどちらかしかなく、秦野(吹越満)は民子を疑う。
一方、米子を犯人と見抜いた鬼頭は、黒谷(前川泰之)に命じて米子を殺害する。
米子がいなくなり鬼頭はますます民子にのめり込むようになる。
巨大な権力を手にしていく民子に危機感を募らせる秦野。
小滝(佐藤浩市)はそんな秦野に自分につくか、鬼頭につくのか、態度をはっきりしてほしいと告げる。
--------------------------------------------------------------------------------------------------
[S][文]小早川伸木の恋 唐沢寿明 藤木直人 片瀬那奈谷原章介 大泉洋 紺野まひる

22:00〜22:54

小早川伸木の恋◇
妙子(片瀬那奈)が潤(山口翔悟)と浮気したことを知りつつ、カナ(紺野まひる)を思い続けている伸木(唐沢寿明)。
妙子との結婚生活をやり直そうと、毎日のように"記念日"を行うことにした。
一方、竹林(谷原章介)は担当患者でチェロ奏者の匠子(原田夏希)に引かれ始める。
しかしある患者の術後急変で、美村(古谷一行)の竹林に対する評価は一気に低下。
匠子の手術は他大学の専門医に任される。その手術後、匠子の容体が急変した。
竹林に応援を求められた伸木は、レストランに行く約束をしていた妙子に置き手紙を残し、病院へ向かう。
77ひみつの文字列さん:2024/12/22(日) 13:20:39 ID:MarkedRes
日本国またはアメリカ合衆国、もしくはその両方の著作権法に触れる内容であると疑われることから表示できません。
78ひみつの文字列さん:2024/12/22(日) 13:20:39 ID:MarkedRes
日本国またはアメリカ合衆国、もしくはその両方の著作権法に触れる内容であると疑われることから表示できません。
79アラスジアラシ
[S][文]ドラマスペシャル・ウーマンズアイランド彼女たちの選択「女のピークっていつ?恋愛・仕事・結婚…どれが大事?」林真理子原作
篠原涼子 栗山千明 井川遥 中越典子谷原章介 蛯原友里 中村俊介 風間トオル 西村雅彦
21:00〜22:54

ドラマスペシャル・ウーマンズアイランド〜彼女たちの選択◇
フリーペーパーの女性編集者が、取材を通してさまざまな女性の生きざまを知って成長する姿を描く。
林真理子原作、松田裕子脚本、吉野洋演出。
編集プロダクションで働く祐季(篠原涼子)は、創刊されるフリーペーパーの巻頭特集で、仕事と私生活に張り切る女性「汐留美人」
を取材することになる。
祐季は航空会社の社員や新聞記者、テレビ局社員らと出会い、輝いている彼女たちをうらやましく思う。
そんな中、祐季は高校時代の後輩で広告代理店に勤める絵里子(井川遥)と、コーヒー店のストアマネジャーの葉月(中越典子)
と知り合う。
祐季は彼女たちの仕事と私生活を自分と比較して空虚な気持ちになるが、絵里子や葉月もそれぞれ悩みを抱えていた。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
[S][文]夜王 松岡昌宏 北村一輝 香里奈 要潤石垣佑磨 内藤剛志 かたせ梨乃
22:00〜22:54

夜王◇麗美(かたせ梨乃)が再び倒れた。
遼介(松岡昌宏)は新作発表会に向け必死の麗美を心身共に支える。
だが岡崎(岩城滉一)の指示によりロミオは揚羽(佐田真由美)らに占拠され、新作発表会の開催も危ぶまれる状態に。
遼介は麗美の病気を岡崎に話し、手を引いてほしいと頼むが拒否される。
自分のために奔走する遼介を見た麗美は、岡崎と会うことを決意。ロミオで話し合いの場を持ち、岡崎にある告白をする。