なもなき、大・作・戦!in〜イラク!!
(CNN)イスラム武装勢力が「米兵を人質にとった」として
インターネットで公表したビデオについて、被写体はおもちゃの人形ではないかとの指摘がされている。
また米軍は「行方不明の兵士はいない」として、ビデオが狂言だと批判している。
米兵のアクションフィギュアを作る米国のおもちゃメーカー「ドラゴン・モデルズ・USA」の
営業担当キューサックさんによると、武装勢力が公開した映像に映っている「米兵」は、
同社が03年に発売した「特殊部隊兵コディ」のようだという。
「コディにそっくりだ」というキューサックさんは、ビデオについて取引先から連絡を受けたときは
「最初は冗談だと思ったが、ウエブのニュースで映像を見て、アクションフィギュアにそっくりだと思った」と話す。
同社は「コディ」を、イラク駐留米兵のつもりで制作したという。
発注元は、世界各地の米軍基地に物資を支給する、米陸軍と海軍共同運営の福利厚生組織AAFES。
問題の「人質ビデオ」は、「ムジャヒディーン(イスラム戦士)旅団」を名乗るグループがインターネットに掲載したもの。
「ジョン・アダム」という米兵を拘束しており、米軍がイラク人囚人を解放しなければこの兵士を殺害すると脅す内容だった。
映像では、「神は偉大なり」と白で書かれた黒い旗を背に「米兵」が床に座り、
その頭にライフルのようなものがつきつけられている。
「米兵」がおもちゃの人形だという指摘から、このライフルもおもちゃの付属品ではないかと見られている。
ビデオが発見された当初、イラク駐留米軍の報道官は、「行方不明者が出たという報告はない」と話していた。
またCNNの軍事問題顧問も、制服や装備の様子などおかしい点がいくつもあると指摘していた。
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200502020003.html