☆【100file】ピエト炉鯖スレ part1【10GB】☆
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ナナシサソ:
すまん、適当に開いたスレに書き込ませてもらうよ。
3ヶ月前に会社から帰ったら、母親が台所で倒れてたのよ。
んで、なんとか息はしてるみたいだったけど呼んでも返事がない。
急いで救急車呼んで病院行って何とか助かったんだが、
どうやら脳卒中だったらしくて脳死状態になっちまった。
詳しい説明を受けたんだが俺にはよく判らなかった。
はっきりしてるのは、母親は二度と意識を取り戻さないって事。
うちは父親がずっと昔に死んでて、母親に育ててもらってた。
だから命ある限り生かし続けてあげたいって気持ちもあったんだが、
入院費用がべらぼうに高くて生活費削っても払えないんだよ。
それで親戚と相談した結果、安楽死をお願いする事になった。
一日中、母親の手を握って話し掛けたよ。
照れ臭くて言えなかった事や謝りたかった事、いっぱい話したのに返事は無い。
ずっと泣いてたのに涙は枯れなかった。
いよいよお別れの日が来た。俺がお医者さんに、お願いします、と言えば生命維持装置が止まる。
親戚が部屋に集まって、母親の友達も部屋の外にいっぱい居る。
では、と医者が言う。俺の言葉を待っている。
お願いします。どうしても言えなかった。
泣きながら、小さくうなずいた。そして医者が機械を操作する。
まってください。そう言いたかったが言えなかった。
機械から定期的に聞こえてきた音が不規則になる。母親の心臓の音だ。
入院してから今日まで聞こえていたピコン、ピコンという音が、
ピーーーという音に変わり、医者が何か言ってたが聞こえなかった。
おかあさん、今までありがとう。そして、ごめんなさい。
とにかく何かしてないと涙がとまらない。こんな事書き込んでしまって申し訳無い。