プロジェクトMX 〜神と呼ばれた男達〜

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クボジュン「ではその後の物語です」
(ヘッドライトテールライト)

囮捜査を提案したXさん。
終ることの無いいたちごっこに、神経が磨り減った。
次第に光ファイバーが普及して、過激さは、増して行った。
諦めず、一つ、一つ、潰して行った。

検挙に奔走したK捜査員。
容疑者の自宅には、壊れたHDD。
目の前で、ベランダから投げ捨てる者も、いた。
諦めきれず、何とか、復元して、データを調べた。

初めての捜査だったFさん。
サイバーポリスの奥深さに、魅せられた。
捜査1課への配属を、断った。
著作権を守ることを、誓った。

囮捜査官だった、Oさん。
共有がカスで、蹴られ続けた。悔しかった。
捜査の役に立たない自分が、許せなかった。
DOMを繰り返し、少しづつ共有を充実させていった。
今も初めて落とした、大型ファイル、『カウボーイビバップ(映画)』を持っている。

裏付け捜査を命じられたUさん。
膨大な量のCDRを前に、気が遠くなった。
警視庁のドライブでは、読みこめなかった。
自腹でプラクスター製品を、買った。執念だった。
今日も大量に送られてくるCDRを、読み続けている。

〜今日もファイル共有サービスで、サイバーポリスと呼ばれる男達は
           捜査を続けている〜