↓昔、似たような騒ぎがあった時のCLAMPのコメント。
[07] 「自分の作品」といえるもの Date: Apr 8 2000, 01:11
From: CLAMP
今日、頂いたメールで、とあるCLAMPサークルさんがサイトを開かれたことを
知りました。
その事じたいは(CLAMPを好きでいて下さって
サークル活動をしていらっしゃるということも、
サイトを開かれるということも)とても嬉しいことなのですが・・・。
あのサイトの画像。
ご本人が描かれたものなのでしょうか。
いえ、ご本人は、「自分で描いた」と主張なさっているのですが、
(CLAMPが描いた)原画にあった塗りムラ、傷、こぼしたお茶の跡まで、
しっかりCLAMPが描いたものと同じというのは、どういう事なんでしょうか・・・。
そのサイトの絵を、プリントアウトして、うちにある原画や色校正と比べてみ
ても、それこそ、寸分違わず重なってしまうのですが・・・。
ひょっとしたら、あの絵たちは、本当にその方がご自身で描かれたものかもし
れません。
↑長すぎた。続き。↓
CLAMPメンバーも、小さい頃、大好きなまんが家さんやイラストレーターさん
の絵を、模写したりトレースしたりして、絵の練習をしました。
真似する、似せて描いてみるということは、確かに勉強になります。
けれど、それはあくまで、「練習」、「習作」としてです。
CLAMPの作品に限らず、他の方が描かれたものを、そのままコピー、スキャンし、
本やグッズにして販売することは、違法行為です(例え色などを加工しても。
いえ、他人の絵を無断で加工するという行為じたい、許せるものではありません)。
原画を模写(や、トレース、コピー等)して、全く同じように色を塗り、
原画と見分けがつかないよう描かれたものを「商品」として売ることは、
原画をそのままコピー、スキャンし、「商品」として販売することと変わりのな
い行為なのではないでしょうか。
CLAMPはオリジナルだけではなく、それがパロディでも、「作品」だと思っています。
ご自分の「作品」を、WEBで掲載したり、即売会で販売なさる事に関しては、
CLAMPは何の制約も加えるつもりはありません。
「自分の作品」とは何か、どうかこの機会に考えてみて下さい。
事が大きくならないうちに、当該サイトがそのことについて良く考えて下さる
よう、心から願っています。