どーでもいいことだが。（7月その１）

2001年7月2日（月） 20時15分
＜ネットオークション＞漫画同人誌展示即売会通行証が、高値取引（毎日新聞）


　全国のアニメ、漫画のファンに絶大な人気がある毎夏・冬の恒例イベントで、今夏も８月に東京で開かれる同人誌展示即売会の関係者用通行証が、インターネットのオークションで１枚１万〜５万円で売買されている。例年、開場前に５万人以上の行列ができるが、通行証があれば並ばずに済むため、高値で取引されている。主催者側は「通行証は売買禁止だ」とオークション運営会社に削除を要請したものの、同社は拒否した。「ネット売買」のあり方が問われている。

　この展示即売会「コミックマーケット６０」は８月１０〜１２日、東京国際展示場（江東区）である。６０回目となる今年は、延べ約４５万人の来場が見込まれている。

　通行証は、ファンの有志でつくる主催の「コミックマーケット準備会」（米沢嘉博代表）が５月末、展示物の搬入者用として全参加団体に３枚ずつ、計９万９０００枚郵送した。その直後から「ヤフー・ジャパン」（東京都港区）や「マイクロソフト社」（渋谷区）の情報サイト「ＭＳＮオークション」で売買されるようになった。

　準備会などの抗議で、ＭＳＮは「通行証に『売買禁止』と記載されているのを確認したので削除した」（広報部）が、ヤフー側は７月２日現在も掲載を続け、１日５件前後の売買がある。

　準備会は「昨年の即売会からネットで売買されている。目当ての雑誌を買うため遠くから電車の始発で来たファンと、関係者用通行証などで入場した人が小競り合いになったり、通行証が偽造されたりするトラブルも起きている。ヤフーには昨年から削除を要請している。売買禁止と印刷してあるのだから、倫理的に判断してほしい」という。

　ヤフー社長室広報担当の話　通行証は特定の使用者の氏名が記載されたものではなく、不特定多数に配られている。商品として売買することは弊社のオークション利用規約にも違反しない。そもそも「売買禁止」はあくまで主催者と関係者のルールで、ネット運営会社にまで拘束力はないはずだ。


［毎日新聞７月２日］ ( 2001-07-02-19:54 )