吐き気がするほど嫌いなサークル(3)

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口の中には性感帯がある。
 それは「好きな人に触られれば何処でも気持ち良い」みたいなバカな理論ではなくて、かと言ってペニスの先や裏筋やケツの穴の中のある1点とか、女であればクリトリスとかマンコの襞とかそういった直接セックスに結びつくようなストレートな感覚とも違うけど、でも確かに性感帯はある。
 でも別に、やっぱり誰に触れられても気持ち良いわけじゃないから、セックスの雰囲気を多少でも感じているから気持ち良いんだということも解ってる。
 上顎が良い。それから歯と歯茎の境目も気持ち良い。
 一般に口の中には性感帯というものは存在しないらしいから、じゃあもしかしたら俺だけ気持ち良いのかもしれない。フェティッシュの快感。
 大体そうだ、フェチじゃない人間が居るのかどうかすら怪しいじゃないか。
 好み、は所謂フェチだ(これは少しも極論ではない)。
 フェティッシュな快楽の願望とか小難しく言うと、まああからさまにキチガイに分別されるクズみたいに聞こえるだろうけど、中身は一緒、ちっとも変わらないし、そういえばキチガイというのも帰結すれば個性だと、とても近しい誰かが言っていた。その通りだと思う。
 キツネが体に居るという部下を持っている、個性でありキチガイの一種であり、しかし運命というものを考えてみるとすれば(俺は決して運命論者ではない)それはきっとその部下がキツネじゃなければ出会ってなくて、極端なことを言ってしまえば類は友を呼ぶという大昔の遺物的ニュアンスも少なからず存在しているだろう、だって俺も突き詰めればキチガイだ。
 そうか、自分がキチガイだからフェティッシュを正当化しようとしているのかもしれない。
 でもキチガイは自分をキチガイだと思ってないから(キチガイにしてみたら当たり前だ)俺は自分がキチガイでありたいと願っているだけの只の人かもしれなくて、とてもキチガイを嫌悪しているのかもしれない。

↑六ツのサイトより抜粋。これだけでもなんか異常なカンジが伝わってはこんかね(鬱)?