家は合宿所でも宿でもねえぞ!!その5

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とにかくその後、私はご飯作りました。背筋にぞわぞわしたものを感じながら、作りました!
電話したかった。助けも求めたかったけど、怖くてそれどころじゃ・・・。なんで携帯の充電
器忘れちゃったんだろうとか後悔しながら、肉しかないような料理をつくって、大皿は一枚し
かないし、唯一の大きなお鍋に入れて運んだんです。
「不細工な見かけねえ」「入れ物ないんですよ。堪えてください」そして、とにかく片付けよ
うとしたら、後ろで6人が貪り食ってるんですよ・・・。大鍋一杯の肉料理を。しかも、その
時気がついたのですが、彼女とんでもない大食らいなんです!信じられないかも知れないです
が、お肉の三分の二ぐらい一人で食べてたんじゃないかな。その食事風景の異様なこと!しか
も、片手には1リットル牛乳!!恐ろしい!!!
この時にはもう、厨房たちの追い出しも諦めてました。だって、また表で騒がれでもしたら・・・
以前に止まりに来た友人がお酒を飲んで騒いだ時にも怒られてるので、(彼女はいい人です。
その時だけ羽目を外しただけで、今も仲良くしてますし、反省してくれてます)また騒動にな
ったらと思い、とにかく明日のコミケ本番まで我慢しようと思いました。それに一度友人から
電話が入る予定なので、その時にSOSをと思って・・・。それまでの辛抱だと思って、私の
方はもう食欲なんてないので荒らされた部屋を片付けながら彼女たちの晩餐を眺めてました。
そして食べ終わった後、とにかく片付けをしてお風呂を沸かしましたよ。もてなしのマナーが
ないとか怒られながら(泣)。正直、無邪気に私に会えて嬉しいとはしゃぐ厨房たちの方が万
倍可愛く見えました(号泣)。彼女たちは原稿見たいとか、スケブ書いて下さいとか程度なの
で・・・とこの時は思ってましたが。
そして夜。一組しかない布団は当然彼女に奪われ、厨房たちがその回りでとぐろを巻いてるの
を横目に明かりを消されて、私は恐怖でどきどきしながらまんじりともせずに電話を待ちまし
た。掛けようとすると彼女に「どこへ掛けるつもりなの?」と怖い顔と声で聞かれるので。
こっち見て眠っている彼女が今にも目を開けそうで、本当に怖かったんですよ!!!
ミザリー見て味わった恐怖の何倍も怖かった・・・。
そして、いつまでも鳴らない電話に内心で最後は恨み言を言いながら、夜が明けて。
見てしまいました。電話線、引き抜かれてたんです・・・。