家は合宿所でも宿でもねえぞ!!その5

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そして、なんとか私は宅急便を出しました。これだけ回りに人がいるのに、怖くてたまらない。
今にも肩を掴まれそうで、私はもう泣きそうになりながら箱を送って、友人たちに会うのも嫌
で逃げ帰りました。
それからとにかく部屋の中でなくなったものがないかとか、通販の買わせとか・・・探したん
です。割といつも整理整頓してる方ですから、どうやらチケットのほかはなにも被害がないこ
とが分かってほっとしました。このときはまだ、頭が麻痺してる感じでもう、警察に電話をす
るとか、誰かに相談するとか思いつかなかったんですよ。回り中彼女の味方で、私が悪者にな
る気がして。本当に怖かった・・・!
とにかく落ち着いてから、落ち着いてからと心の中だか口だかで呪文のように唱えながら、私
はシーツをはいで洗ったり床を掃除したりしてました。この部屋に彼女の気配がかけらでも残
るのが嫌だったんです。
心配してくれた友人の電話にも投げやりに答えて、とにかく私は怯えながら夜を迎えました。
今までこんなことが自分に起こるなんて思ってもみなかったし、いざこんなことになって、ど
うすればいいのか分からなかったんです。
それから夜、友人から電話がありました。私が適当に「具合が悪くて」と言ったのを信じてく
れたんですね。今から来てくれるとのこと。
このときには私もずいぶん落ち着いてましたから、よかったよかったと思いながら待ってまし
た。それから数十分後、やっとドアがノックされて、すぐに友人だと分かったので喜んでドア
の前へ飛んで行きました。実は、一人暮しは危ないから、合図を決めてたんですよ。ノックの
時は。
でも、でもとにかく言いたいことが沢山ありすぎてチェーンを外して開けたドアの前には、彼
女が立ってたんです・・・!!!!
ああ、しかも今地震が!!こ、怖いよう(号泣)。私、雷と地震だめなんです!!誰か!!!