家は合宿所でも宿でもねえぞ!!その5

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書いたところで、の間違い(泣)。
頼まれても食欲なんかかけらもない私はただひたすら事が終わってくれますようにと祈りながら
部屋の片隅で座ってました。昨日の今ごろは今日の本番をわくわくしながら待ってたのに(泣)。
信じられない。
そして食べ終わった彼女はおもむろに立ち上がり、
「じゃあ、行きましょうか」
と厨房たちに言いました。厨房たちはまだ私に未練があるようでしたが、やっぱり彼女が怖い
のかな。おとなしく返事をして言われるままです。
そして「ご苦労様。じゃあ、この子たちは連れて行くから。おいたをさせたわ。叱っておくか
らね。・・・会場で会いましょう」会いたくないです!一番のおいたはあなたです!!
・・・そんなこと言えるはずもなく、私はこくこく頷いて彼女たちを叩き出し、とにかくチェ
ーンかけて鍵もかけて、ずるずる崩れるように泣きました。
それで、とにかく凄まじい食事後を片付けて、手を拭いたところで漸く電話が鳴って、今日
一緒に行く予定の友人の声が聞けたのです。でも、でも内容は・・・。
「心配したよォ。電話出ないしさ。あ、でも○さんからメール来てた。うっかり蹴つまづいて
彼女が抜いたって?美人なのにドジね。でもしっかりしてるし、あんたの友達じゃ一番じゃない?」
とんでもない!でも、先手を打たれてました。
「それで、宿のない子達泊めてあげたって?人がいいのもほどほどにしときなさいよ。よかった
ね、彼女がいてくれて」
・・・・なんだか、もう(泣)。このときにすぐ話してもよかったのですが、なんだか全身の力が
抜けて、私は電話を切ってへたりこんでしまいました・・・。落ち着いたら、ちゃんと言おう。そ
う思ったんです。
それでもなんとか会場について、・・・この友達も実家の母、そして前の私同様彼女のことすっか
り信じていたものですから言うに言えなくて。せっかくのコミケです。終わってからって思ってた
のが仇でした。
会場についてかばんを見たら、なくなってたんですよ。サークルチケット。私は個人サークルです
が、実はこの友達も自分のサークルを持ってるので誰もチケットを使いません。三枚纏めて入れて
あったそのチケットが、きれいさっぱり封筒から消えていました。誰にも渡す予定がないとは言え、
ゲート前で凍り付きましたよ(号泣)。