こみパ予想小説(USO800)

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いよいよ開催まであと6日となってしまった「こみっくパーティー」の
予想小説であります。
カタログやオフィシャルサイト、2ちゃんねる関係掲示板等からの情報を結集
しましたので、うそ・おおげさ・まぎらわしい、がふんだんに盛り込まれて
いますが、まぁ、いつものことですので気にしないでください。(笑)
2〜舞台設定〜:2000/04/18(火) 22:38
:主人公:藤田ひろゆき 19歳 専門学校生 彼女いない歴19年

大阪市内在住。週に1回は日本橋で専門店巡りをする根っからのリーフ好き。
インターネット関係にはあまり興味がなく、リーフのオフィシャルHPを
見るぐらい。掲示板は怖くて書き込めない。(藁

即売会は昨年の夏・冬のコミケにそれぞれ一般参加が1回ずつ。
冬は知人からサークルチケットを入手し、あの長蛇の列に並び紙袋をゲット。

こみパのカタログは初版を2部購入。1部は保存用。(笑)

好きなキャラは千紗とマルチ。おもいきり、ロ。(^^;
3〜第1章〜 会場まで:2000/04/18(火) 22:39
4月22日土曜日

オレは新幹線ひかり号で東京に向かっていた。
あのリーフ主催の即売会「こみっくパーティー」が催される。浮かれるな、と
いうのが無理なぐらいに心臓の鼓動が速くなっている。

東京に着いたのは午後10時。宿? そんなもん必要ない。
オレには若さがあるからな。ビッグサイト近辺にゃコンビニもあるし、一晩
ぐらい過ごすのはわけないさ。

新橋まで山手線で戻り、午後11時、ゆりかもめに乗る。
会場到着は午後11:30。さて、どこに並べばいいんだ? それらしい
人を探してみるか・・・

4〜第2章〜 夜明け:2000/04/18(火) 22:39
群れはすぐに見つかった。っていうか、なんだよ!この人の多さは!
だが、当日の一般行列をどこに並ばせるか不明な状況な上、スタッフはおろか
警備員一人もいない。あぁ、これで警察沙汰にならないのが不思議だよなぁ。

まぁ、あちこちでテンションの異常に高い奴らが「マルチ萌え〜」とか叫んで
いるがこれが即売会の醍醐味ってヤツだろうし。

あ、そうそう。言い忘れたが並んでいる、っていうかたむろしてるのは、会場
前の会議棟の下な。列みたいな状態にはなってなくて、名簿に名前を書いたん
だよ。親切な人もいるもんだな。オレの整理番号は1327番だったよ。

そして、真っ暗な夜が明け、朝が訪れた。
いやぁ、コンビニって便利だねぇ。メシが簡単に調達できたよ。
おにぎりとかパンはのきなみアウトだったけど、お菓子類は簡単に入手できた
からね。
5〜第3章〜 動き:2000/04/18(火) 22:40
列、というか群れに戻ろうとしたオレに声がかかった。時に午前6時。

「兄ちゃん、チケット買わない?」
「え? こみパですか?」
「決まってるだろ。誰が防災フェアーの入場券なんか売るんだ?」
「それもそうですね。で、いくらですか?」
「うーん、3万、といいたいところだが15でどうだ?」
「15000円・・・ もう一声!」
「んじゃー、13000円。これ以下にはならねぇぞ。」
「よし、決めた。13000円ね。」

入手したチケットが本物かどうか、まわりにいたサークル入場者(っぽい)人に
確認してみるとどうやら本物。うしし。

その瞬間、人、いや、群れが動いた。
「押すな!押すな!」
「なにー、一般入場はあっちに並んでるんだってかー!」
「ふざけるなーーー!!」
6〜第4章〜 動揺:2000/04/18(火) 22:41
一般入場列は意外にも東ホール横のロータリー部分に作る、いや、作り出して
いたとのことだった。始発を待ちかまえ、駅に配置されたスタッフ(タダ働き)
が慎重に誘導し、徹夜組を欺いたのである。

徹夜組が気づいた時には、すでに列は「長さ」という概念を越え、ただ人が
たくさんいる、という状況になっていた。名簿など何の意味もなさない。
「おらー、責任者はどこだ!」「オレたちが先に並んでたんだぜー!」
声は届かない。明確に「徹夜禁止」とパンフに書いてる以上・・・・

暴動が起こる、という空気が流れた。
しかし、それは皮一枚でかろうじて繋がっていたのである。

徹夜組がいたであろう地。
そこには数多くのゴミと、列を離れてしまっていた人たちの荷物だけが取り
残されていた・・・・
7〜第5章〜 孤独:2000/04/18(火) 22:41
「おはようございまーす」

サークルチケットを入手したオレに怖いものなどない。
餓鬼どもの横をすりぬけ、無事にゲートを通過。おお、ここがこみパ会場か。

狭い。その印象が一番最初に来た。
コミケが当たり前に感じ取れるようになっていたひろゆきにはそう思えたの
かもしれない。しかし、ビッグサイト1ホールというのは8100平方メートル
ある。実際にはかなりの面積なのだ。

そこに机が、椅子が、売り子が、本が。
さて、サークルの当日の売り物チェックでもするか。そう思った時であった。

9時15分。サークルの入場が終了した。
そして場内放送が流れる。

「サークル関係者は速やかに自分のサークルにお戻りください。もし通路に
 おられる場合はただちに退出してもらいます。くりかえし・・・」
8〜第6章〜 空を見る:2000/04/18(火) 22:42
10時ちょうど。こみパの開場である。
しかし、オレは外にいた。目の前には人の列、というか海がある。

・・・・30分前・・・・

トイレか! トイレなら開場まで隠れることが!

しかし、スタッフは全てのトイレにも配置されていた。
「サークル名をおっしゃってくださらないと入れません。」

オレはあわてて知ってるサークル名を告げた。
しかしスタッフは無線機で別のスタッフと交信する・・・

そして

関係者ではないと判明した瞬間、スタッフの数は4人になっていた。
ジ・エンドだ。

炎天下、春だというのに汗が流れる中、並ぶ。
まだ会場に入ることはできない。すでに時計の針は3時をすぎていた。
9〜第7章〜 そして:2000/04/18(火) 22:43
匂い。いや、臭い。
ようやくひろゆきが会場に入れたのは3:30になった時である。
入場制限の意味がようやくわかった・・・

人人人。山手線もびっくりの密度になっているのである。

こうなれば、来た以上は1個でも、たった一つでもいい。何か本を
買わなければ、来た意味がない!

外周沿いのサークルに一つだけ、どうしてもほしい本があった。
人をかきわけ、本来「事故用スペース」のはずなのになぜか「完売
しました。」との貼り紙があるスペースを通りすぎ、そして・・・

「すいません! 新刊は!?」
「あー、売り切れちゃったんだよ」
「え、そこに段ボール一箱あるじゃないですか?」
「あー、これね。スタッフへの取り置きだよ。取り置き。」
10〜第8章〜 伝説へ・・・:2000/04/18(火) 22:43
「ただいまをもちまして、こみっくパーティーは終了します。」
「わー、ぱちぱちぱちぱち」

終わった。

撤収がはじまる。

結局、何しに来たんだろうな・・・

机の片づけを手伝うひろゆきの背中には、哀愁がただよっていた。

きゃ!

ん? おー、かわいい女の子が机運びで転んでしまってる!

「大丈夫ですか?」
「あ、すみませんですぅ。」
「ちょっと待って。怪我してるよ!」
「え?」
11〜最終章〜 出会いそして:2000/04/18(火) 22:44
「これでよし、と」

バンドエイドをたまたま持っていたひろゆき。なんてラッキーな
ヤツなんだ!

「ありがとうございましたぁ。えへ。」

せっかくだ。同人誌は1冊も手に入らなかったが、こみっくパーティー
の趣旨に沿って彼女をゲットしてやれ!

「あのー、よろしければお茶でもいかがですか?」
「えっ? あのー、そのー、えーと」

ここは男だ! ひろゆき!!
しかし、お約束通り、そこに別の男が!

「おーい、何してんだー?」
「あ、あなたー、ごめーん、ちょっと怪我しちゃってー。えへへ」
12〜エンディング〜:2000/04/18(火) 22:45

(BGMにこみパのエンディング曲を流すと最適です。)

使用金額内訳

 交通費 25000円(往復新幹線+ゆりかもめ)
 食事代 2000円(帰りはショックで何も食べず)
 入場料 13000円(チケット代)
 その他 1960円(パンフ代)

使用金額合計

 41960円

入手同人誌

 0冊

入手グッズ

 0個

入手彼女

 0人

13〜後記(笑)〜:2000/04/18(火) 22:46
いかがでしたでしょうか。
あくまで「仮定」の話ですので、そのあたりはヨロシク。(^^;
感想、指摘、モナー等、いろいろよろしくお願いしましゅ。
14どーでもいいことだが。:2000/04/18(火) 22:49
まさにリアルスィングシェイクス!
15名無しさん:2000/04/18(火) 22:49
こんなまったりしたオチってありか?
徹夜の列を欺いた所で暴動発生とか、
3時30分まで入場が終わっていなかった段階で、
入場できなかった連中が暴動おこすとか。
そう言う、フィクションならではの展開を期待したんだけど。
16入手彼女 0人:2000/04/18(火) 22:50
てのが笑える。
ひろゆき萌え〜
17そうだよ:2000/04/18(火) 22:51
>15
こんなクソなイベントで暴動が起きないわけ無いもんね〜(藁
誰か代わりに別のVer書いてくれー
18名無しさん:2000/04/18(火) 22:52
>15
これが最良のエンディングなんでしょう。
3章あたりから分岐のバッドエンディング求ム!
191です。:2000/04/18(火) 22:52
エンディングに納得のいかない人(笑)は適当に分岐を作って
ください。
(〜新・第3章〜、とかね。)
20>18:2000/04/18(火) 22:54
これが最良ってアンタ・・・
恐ろしいイベントなのね(汗
まさに黒歴史に残すべきだね。
21こみパ残酷物語:2000/04/18(火) 22:58
幼馴染の「あかり(同人はずぶの素人です)」と一緒に行き、
徹夜中トイレに行って輪姦されるのきぼ〜ん
221です。:2000/04/18(火) 22:59
>21さん
こみパ、ならではって趣旨(笑)でお願いします。うぐぅ。
23名無しさん:2000/04/18(火) 23:09
2ちゃんに来て、こみパスレッド見てたらこんな目にわ逢わなかったのに・・・
まさに合掌、ち〜ん(ワラ
24名無しさん:2000/04/18(火) 23:12
いいんだよ、リーフの厨房信者は一度はこれくらいの目に逢わんとな。
にしても展開がヌルイ。
準備会&リーフ逆恨み(?)して、イベント潰す要因になるくらいの展開は欲しいところだ。

ところで1は関西人?態々日本橋だなんて…(笑
251です。:2000/04/18(火) 23:15
>24
あ、大阪府の隣に住んでます。(^^;
ちなみに、いろんなシナリオも考えたんですが、18さんの言われてる
とおり、これ、ハッピーエンディングです。(笑)
26>11:2000/04/18(火) 23:22
こみパの趣旨って、彼女を拾うことなんか!
27>ひろゆき:2000/04/18(火) 23:25
ルックス良けりゃウチで売り子として雇ってやるよ〜なんてね。
ところでこの名前ってやっぱ狙ってるのかなぁ?(笑)
28名無しさん:2000/04/18(火) 23:26
サークル参加編も読みたいなあ…。
29>26:2000/04/18(火) 23:28
命拾いならしそうだね。
30名無しさん:2000/04/18(火) 23:30
やっぱ、こんなもんだろ。
>人をかきわけ、本来「事故用スペース」のはずなのになぜか「完売
>しました。」との貼り紙があるスペースを通りすぎ、そして・・・
さらっとこういうところを書き流すあたりに芸を感じるね。

つーか書き上げた後に騒いでる奴ら、なんかタマってんじゃねーの?(w
31>28:2000/04/18(火) 23:31
俺としては厨房スタッフ酸化編が読みたいぞ。
んでもって暴動起きて死に目に逢う、っと(ワラ
最後は取り置き一切無しと判明し暴動に参加。
そして他界・・・ち〜ん。
ぐぅの音も出ねぇなぁ、おい。
32>26:2000/04/18(火) 23:36
こみパの趣旨は、悪い友達に騙されて新規サークル参加して、バイトしていきなり
ペラ本2000冊刷って部屋の6割を占める在庫の山を嘆くもんだと思う。
33>31:2000/04/18(火) 23:36
>最後は取り置き一切無しと判明し暴動に参加。
これいいねぇ。
信者を自称しても物(性)欲には勝てない、と。
34>32:2000/04/18(火) 23:38
うまい!(笑)
35名無しさん:2000/04/18(火) 23:57
これすごすぎ。
当日こうなることを祈ります!(笑)
36名無しさん:2000/04/18(火) 23:59
おもしれ〜
違う分岐も見てみたいような!
37名無しさん:2000/04/19(水) 00:07
イベントの趣旨を考えず、思いっきりKANON本売ろうとした
サークル編や、ひたすら彼女(レイヤー限定)探し編、
これがイベント初参加編、うっかり来ちゃった創作サークル編
きぼーーーーん。
38>21:2000/04/19(水) 00:13
>幼馴染の「あかり(同人はずぶの素人です)」と一緒に行き、
>徹夜中トイレに行って輪姦されるのきぼ〜ん
これええなあ(笑)
39名無しさん:2000/04/19(水) 00:15
ていうか、このネタで同人誌作って、当日売るか!(w
ゲームにもなりそうだし・・・ いい材料かもかも。
40名無しさん:2000/04/19(水) 00:19
あの御方のベレー帽拾って原稿1日で終わらせたいなー。
41>21:2000/04/19(水) 03:05
>幼馴染の「あかり(同人はずぶの素人です)」と一緒に行き、
>徹夜中トイレに行って輪姦されるのきぼ〜ん
誰か作っちゃえ作っちゃえ(わら
42名無しさん:2000/04/19(水) 10:48
んー、どうもトイレなんて気のきいたもんは用意されないようであるからして
露天羞恥プレイの線かのう。

…わしゃ真昼間っから何ということを口ばしっとるんじゃ。鬱邪氏濃。
43名無しさん:2000/04/19(水) 13:42
いや、これは徹夜組・カツアゲドキュン共にご愛用のワシントン脇の公衆便所でしょう。
で、輪姦するのはドキュンじゃなくて焦燥感に気の触れたヲタの群れと。
挙げ句、デジカメなんかでその痴態を撮られて、それをタネに脅されて会場内で猥褻な行為を強要され……
って、これじゃ三文官能小説じゃないか。
鬱だ。寝よう。
44名無しさん:2000/04/19(水) 13:52
ってよかエロマンガ家がよくやるよな、
彼女を即売会でオタにマワされもの。
それもたいてい中田氏。
古くは○之助描いてる彼とか。
45〜第1章(あかり編)〜 会場まで :2000/04/19(水) 14:24
4月22日土曜日

オレは新幹線ひかり号で東京に向かっていた。
あのリーフ主催の即売会「こみっくパーティー」が催される。浮かれるな、と
いうのが無理なぐらいに心臓の鼓動が速くなっている。

 隣の席では幼馴染のあかりがすぅすぅと可愛い寝息を立てている。
こいつは同人なんて世界知りもしないが
「お台場に連れて行ってやるよ」の一言にコロっと騙されてくれた。
一人で徹夜なんてまっぴらだし、何より外周サークルは50近くある。
一冊でも多くの同人誌を手にするためには人員が必要なのだ。
まあ、観覧車くらいは見られるから嘘にはならないだろう。

 東京に着いたのは午後10時。宿? あかりには悪いがそんなものは取っていない。
オレには若さがあるからな。ビッグサイト近辺にゃコンビニもあるし、一晩
ぐらい過ごすのはわけないさ。
 エスカレーターと動く歩道を延々とを下って行き、京葉線に乗り込む。
新木場でTWRに乗り換えて、有明に向かうのだ。
あかりはがっかりした様子で「ゆりかもめには乗らないの?」などと言うが
あんなのは女子供の乗るものだ。断然このルートの方が早く辿り着ける。

 会場到着は午後10:30。
駅を降りるとちらほらと哲也組の同志の姿も見掛けられる。
 あかりは駅前のワシントンホテルを見て何故かにこにこしている。
ここに泊まるとでも思っているのだろうか?
やや罪悪感がよぎったが、これもオレのリーフ本のためだ。
忘れることにしよう。

さて、どこに並べばいいんだ? それらしい
人を探してみるか・・・

46 〜第2章(あかり編)〜 深夜の港:2000/04/19(水) 15:04
 ビックサイト付近まで来ると何人かのこみパスタッフがいて、
徹夜組を追い払おうとしているようだ。
さすがにそれでおめおめと帰るような奴は真のリーフファンとは言えない。
オレも詰問されたが、あかりの腕を引き寄せると「デートです」と言い放ち
バカなボランティアどもを沈黙させた。

第一関門を突破した徹夜組は岩壁公園広場に集まっていた。
夏冬こみで毎回来ているから迷わずここだろうとは思ったけど…
っていうか、なんだよ!この人の多さは!
だが、当日の一般行列をどこに並ばせるか不明な状況な上、こちらにはスタッフはおろか
警備員一人もいない。あぁ、これで警察沙汰にならないのが不思議だよなぁ。
 オレはさっさと徹夜組有志を見つけると、名簿に名前を書込んで置くことにした。
整理番号は1327番だったよ。

 この辺りまで来ると、あかりもオレの本来の目的に気付いたようで
「…デートじゃなかったんだね」とふくれっつらで文句を言う。
「ここで野宿するの?」とあかりは聞いてきたが
「コンビニもトイレもあるんだし、それにオレがいるんだから安心しろよ」と
とりあえず嘯いておくことにした。

 あちこちでテンションの異常に高い奴らが「マルチ萌え〜」とか叫んで
いるが、これがあかりの不安を倍増させている要因のようだ。
即売会の醍醐味だと思うんだけどな。

まぁすでに終電も終わってるし、明日の始発が動くまで有明からの脱出は不可能だ。
港の向こうに見える大観覧車などを指差しつつあかりのご機嫌を取っておこう。
47んで:2000/04/19(水) 18:34
続きは?続き〜
折角俺の案が採用(多分)になったんだからよ〜(笑

今んとこ鬼畜の「き」の字も出てないようだが…
もしやネタ切れか?中途なモン書かんでくれ〜(汗
481です。:2000/04/19(水) 21:07
>46

続き書いてくれー。(^^;
サークル編書いたのに、アップできねー。(藁
49>46:2000/04/19(水) 21:19
ストッパーになってるぞ(ワラ。
昼組の書き逃げだったら割り込んじゃえば?
50>48:2000/04/19(水) 21:20
パラレルに書いちまえば?
51名無しさん:2000/04/19(水) 21:23
ほかのひとが書けと
いうことですかな?
5251:2000/04/19(水) 22:03
書いていい?
53この続き:2000/04/19(水) 22:06
あかりはそのまま寝ちゃって無事当日を迎えるんだけど
ひろゆきがトイレで集団レイプされるというのはどうか。
しかも目覚めてしまうという展開。
54名無しさん:2000/04/19(水) 22:09
>53
それはマジなバッドエンディング。
べつにそのままあかりで書いても
全然フツウやんこみパ的には。
55マルチ萌え〜:2000/04/19(水) 22:13
叫んでみた。
56fufun:2000/04/19(水) 22:18
もっともバッドなEDは主人公がマワされる(おえ)
57名無しさん:2000/04/19(水) 22:21
綾香萌えはダメ?
58名無しさん:2000/04/19(水) 22:33
萌え萌え言ってないで、なんか書けやコラ!
59〜第3章(あかり編)〜  ひとときのぬくもり (別の人 作):2000/04/19(水) 22:43
開場はまだ9時間も先だ。
周りの連中はカードゲームに興じたり音楽をかけて騒いだりと
思いおもいの形で時間をつぶすようだ。
一方ひろゆきは、大きな欠伸をしすると、たちまち寝息を立て始めた。
「ひろゆきちゃん、こんなとこで寝ると風邪引くよ。」
春とはいえ、海岸沿いは冷え込む。
あかりはもう少し厚着してくるんだったと後悔した。
「あかりぃ」
「なに?」
「ひざまくらしてくれぇ」
「ええっ?」
いきなりの大胆な要求に、あかりは真っ赤になった。
「もう。…ちょっとだけだよ。」
あかりは正座すると、ひろゆきのあたまを太股にのせた。
「気持ちいい?」
「おう。いいぞー」
あかりとひろゆきは、喧騒の中、二人だけのゆったりとしたまどろみを楽しんだ。
しばらくして、あかりは尿意を覚えた。
しかしこの体制では身動きが取れない。
「ね、ねえ、ひろゆきちゃん、おトイレ…どこ?」
ひろゆきはめんどくさそうに頭をあげた。
「んあ?ホレ、あのでっかいホテルの、ちょい手前のやつがそうだ」
「ありがと。ちょっと行ってくるね。」
あかりは立ち上がると、足元の徹夜組の群れをえっちらおっちら避けながら歩いていった。
ひろゆきはあかりを見送ると、ふたたび寝転がって目を閉じた。
ひざまくらのない首筋が妙に寒かった。
60>57:2000/04/19(水) 22:44
私も綾香萌え〜
いいよね彼女、カッコよくてさ!
61〜第4章(あかり編)〜  闇の中:2000/04/19(水) 22:44
トイレはすぐ分かる場所にあった。
しかし、電灯は消され、内部は闇に閉ざされていた。
あかりは電気のスイッチを探したが、見つからない。
「ひろゆきちゃんにペンライト持ってないか、聞いとくんだったな」
後悔してもはじまらない。
あかりは意を決して、暗闇の中に踏み込んだ。
恐る恐る、手探りで個室の位置を探す。
それらしき衝立てと蝶番が指に触れ、ほっとした瞬間、
手首がいきなり暗闇から伸びてきた太い手につかまれた。
「きゃっ」
あかりが悲鳴を上げる。
だが、ものすごい力で奥に引っ張り込まれたとたん、息がつまって悲鳴が途切れてしまった。
あかりの手をつかんでいる男のほかにもう一人、出口をふさぐように男が現れた。
どうして?ここ、女子トイレなのに。どうして男の人がいるの?
疑問がぐるぐると頭をよぎる。
恐怖に引きつったあかりの口が後ろからふさがれる。
「へへへ。運がいいぜ。上玉じゃねえか。おい、ちゃんと押さえとけよ」
男達の欲望にまみれた声を耳にして、ようやくあかりは自分が何をされようとしているのか悟った。
手足をばたつかせて必死で逃れようとする。悲鳴を上げようともがくが、
力強い手でしっかりとふさがれているため、くぐもった声にしかならない。
両手首をしっかりと捕まれ、さらに足を押さえられては、非力なあかりには成すすべはなかった。
じめじめと湿った床に引き倒される。
絶望の中、あかりの目に涙がにじんでくる。
…ひろゆきちゃん、助けて。
62:2000/04/19(水) 22:48
ヲレが書く前に誰かUPしたようだな〜
ご苦労〜
63と思ったら:2000/04/19(水) 22:53
またしてもネタ切れか?(わら

どうせならひろゆき受けで何か書いておくれよ〜
・・・ほら、今旬じゃ〜ん(おい
64名無しさん:2000/04/19(水) 22:59
萌えないやつだけど、これ終わったらいっていいか?
65〜第5章(あかり編)〜  陵辱その1:2000/04/19(水) 22:59
足を閉じようと力をこめるが、男はものすごい力でひざの間に割り込んでくる。
シャツのボタンが弾け飛び、とっておきのブラがあらわになる。
ブラがたくし上げられ、小さな頂に舌が触れたとき、あかりの身体はビクッと波打った。
「いい感度してんじゃねえの。あんたのカレシに一人占めさせるにゃ、もったいないぜ」
男の舌があかりの胸を嘗め回す。
あかりはうめき声をあげてあばれるが、
男の愛撫は無情にも、あかりの身体からむりやり快感をほじくり出そうとする。
男の口があかりの胸から離れたとき、あかりの乳首は硬く立っていた。
ミニスカートのすそから男の太い指が侵入してきた。
…いや!やめて!
パンティの外側から指があかりの割れ目をまさぐる。
何回か擦られているうちに、ふいにあかりの太股から力が抜けた。
「おわっ!こいつ、もらしやがった」
そう。あかりは失禁してしまったのだ。
小便が床を濡らすごとに、羞恥と、堪えようのない開放感が身体を支配してゆく。
もう…いや。許して。
あかりの必至の叫びも男達には意味の無いうめきにしか聞こえない。
「行儀わりいなあ。イベント会場を汚すやつにはおしおきが必要だなあ。」
男の指がパンティを引き破り、
あかりの割れ目を押し広げ、デリケートな扉の部分をなぶりはじめた。

66battery pack:2000/04/19(水) 22:59
「マルチ、はぐれるなよ」
「はうぅ〜、ひろゆきさん、まってくださ〜い」
 ここは有明。1館という前代未聞の狭い会場の中は、既に人、人、人で
埋め尽くされていた。大柄&小柄なオタク達、いや男たちの林の中で、女の子
にしても小柄なマルチの身体は、前に進むだけでも一苦労だ。 
67名無しさん:2000/04/19(水) 23:01
マルチいらねー
68>64:2000/04/19(水) 23:03
出来ればひろゆきさんで萌えるのを是非お願いします。
たまってるんで(藁

自分は文章系書けないんで、絵じゃないと無理なんだよ〜
69〜第6章(あかり編)〜  陵辱その2:2000/04/19(水) 23:04
男の指が自分勝手に這い回る嫌悪感に、あかりは硬直していた。
固くとざされた扉はいつしかほころび、愛らしい核が充血する。
自分のうめき声に熱い吐息が混じり始めたのにあかりは気がついた。
うそ。感じたくないのに。
思い通りにならない自分の体が信じられなかった。
さきほどまでの噴水は、ひめやかな沼へと変貌を遂げていた。
自分自身の股間には、さっきまではさらさらとした尿の感触があったのだが
今はぬるぬるとした感触に変わっている。
「さあて、ぼちぼち開通としますかな」
男の一人がズボンをおろし、硬直しきった一物をとりだす。
あかりの目は恐怖のため大きく見開かれた。
おおきく開かれた状態で足が固定され、熱い憤りが押し当てられる。
そのまま荒々しく突き込んできたその圧力に耐え兼ねて、
あかりの股間でブチンとはじけたものがあった。
「へへへ。初モノかあ。もうけもうけ」
男が腰を前後するたびに、あかりの体は引き裂かれる痛みに悶えくるった。
男が欲望をあかりの中に吐き出したとき、あかりの体は大きく震えた。

そのあと、あかりは何回も男に犯された。
男達が去った後、あかりはしばらくの間女子トイレでぼんやりとしていた。
遠くには徹夜組のバカ騒ぎ、そしてトラックの音。
それに混じってあかりのすすり泣きが寂しく響いた。
701です。:2000/04/19(水) 23:05
んー、なんちゅーかエロ小説はやばいのでは。
できれば別スレッドか別板でお願いします。(__;
71〜最終章(あかり編)〜  エピローグ:2000/04/19(水) 23:06
「ひろゆきちゃん…」
「おー。あかり。おっきい方にしても遅かったな。心配したぞ。」
「ひろゆきちゃん…あたし…」
「しっかし周りがうるさくて眠れねえなあ。あかり、もっぺんひざまくらしてくれ。」
「あたし…」
「どうした?あかり」
あかりのただならぬ様子にひろゆきも気がついた。
髪は乱れ、シャツはボタンが飛び、スカートは破かれている。
「あかり…おまえ…」

徹夜の騒ぎはまだまだ続く。
細かいことは気にするな。
いつもの辛く悲しいことは、
しばしの間、忘れてしまえ。
今日はとにかく楽しもう。
今日はこみっくパーティだ…。

                 完
72あ〜あ:2000/04/19(水) 23:09
とうとうやられちゃったんだね、あかりちゃん
でもしんぱいしないで、ぼくがなぐさめてあげるよ
いかぞくへんにつづく(わら
73仮想戦記風味・前篇:2000/04/19(水) 23:10
「このままでは本気で死者が出る…」
開催1週間前になり、事態がマジヤバの超ヤバであることをようやく認識した
「情報伝達速度ゆりかもめ並」のこみぱ大本営は、緊急御前会議を招集した。
刻々と開催の時が近づく中、あるはずもない妙案を求め無い知恵を絞る幹部。
そんな重苦しい雰囲気を破るように、あるスタッフ歴の長い幹部が口を開いた。
「シモカワ閣下、愚見を申し述べてもよろしいでしょうか?」

閣下と呼ばれた人物は、NHKが災害があった日の深夜に流すような気だるい
BGMを愛用のキーボードでポロンポロン弾きながら言った。
「申してみよ」
「小官は以前、とある奇跡を目撃したことがあるのですが…」
その瞬間、気だるいBGMがぴたりと止み一同に緊張が走った。
「とある、ではわからん。作戦会議中である、不明瞭な会話はやめよ」
「し、失礼いたしました。実は…」
スタッフが恐る恐る具申する意見に息を呑んで聞き入る幹部連。
中には「その手があったか!」と我知らず膝を打つものもいた。
それまで黙って聞いていたシモカワは、おもむろに立ち上がり一同に告げた。
「それでいこ」
その場で作戦暗号は“クマクマクマ”と決定された。

「…そういうよけいなことだけはしっかり決めるあたりがよくわからなかった」
作戦を最初に具申した元幹部は後にこう述懐した。
741です。:2000/04/19(水) 23:11
>71
うひー。(^^; こえー。
長文、お疲れ様でした。
75名無しさん:2000/04/19(水) 23:14
1が偽善っぽくてうぜー。

こんな俺に、
「オマエモナー」きぼ〜ん(藁
76名無しさん:2000/04/19(水) 23:15
まるちたんはだめなの?
77>76:2000/04/19(水) 23:16
ロボ子でも何でも良いから陵辱モノ書いてくれー
781です。:2000/04/19(水) 23:17
>75
オマエモナー(w

っていうか、グログロなHネタ嫌いなのよ。
79仮想戦記風味・後篇:2000/04/19(水) 23:17
「奇跡」の再現にはあるものが必要不可欠だった。
しかも幹部の話はかなり昔のことで、現状に合致しない部分も多かった。
しかし、「逃げるためなら」と今までに無かったような気迫で辻褄を合わせ、
幕僚部が実行可能な作戦に仕上げたのは開催3日前の木曜日夜のことだった。
金曜日、何だかよくわからないコネクションをいろいろ駆使し、こみぱ大本営は
「奇跡のために必要な何か」を手に入れることに間一髪で成功した。
【参考資料】当時の都知事の談話(東京新聞22日朝刊社会面)
「あのね、都の施設がかかる企画のため使用されるというのはぼくはいけないと
思うんだ。風紀の紊乱ですよ、四畳半小説なんでしょ?その、雫ってのは。」

予定とは微妙にピントがずれた発言ではあったが、翌朝こみぱ関東軍は
「あの都知事が言うんだから仕方がない!クマクマクマ!」
と作戦を発動、急遽手配された5万枚の『こみぱ中止について』ビラを
TWR国際展示場前駅前で配布開始した。ゆりかもめのことは、忘れていた。
思わぬ中止に浮き足立ったボランティアスタッフたちは正面から大量の
荷物をひいたサークル戦車と妙に身軽なバイヤー、側面からゆりかもめ組、
そして後方から哲也組に朝っぱらから罵声の集中砲火を浴びせられーの
殴られーので出血大サービスすることとなった。
これは後に“こみぱノモンハン事件”と呼ばれる惨事である。
一方、水+広報部は予定されていたかのように迅速な対応を見せ、
自サイトでいつものノリの声明を発表、以後沈黙を貫いた。
「当社に関する干渉は一切受け付けませんっ★[こみぱ専用サイトにジャンプ!]」
そのこみぱ公式サイトは、すでに“転進”済であった。

かくしてこみぱは「赤某・秋の奇跡」を再び同人界にもたらしたのだが、
肉だけ切らせたつもりが実は骨まで断たれているということに関係者が
気づいたのは意外にも早く、5日後の28日のことであったという。
- 新巻鮭雄『同人立国323の自叙伝』第5巻・発動篇より -
80>73@`79:2000/04/19(水) 23:22
なんかよく分からないのだけど……
81>79:2000/04/19(水) 23:24
なんか隆山温泉の馬鹿SF作家みてーだぞ、おい。
82>80:2000/04/19(水) 23:24
きっと自己陶酔派なのよ(笑
私もイマイチわからんよ・・・
83ゲヒンスキー1号:2000/04/19(水) 23:27
>81
なにィ!我輩を馬鹿にしたな?
温泉だより読めや!
84>81:2000/04/19(水) 23:32
わざと青木基行風味を狙ったんじゃないのかなぁ、64の人は。
解りにくいギャグだけど。
8546:2000/04/19(水) 23:36
バイト逝ってました
続けてくれた人ありがとう
でもやっぱエロなのか(こみパ関係ねー)
86>83:2000/04/19(水) 23:36
亜欧州大戦記買ってんだよ、おい。
87>85:2000/04/19(水) 23:39
気に入らないなら、別えろVer書いてもいいよ〜
88〜サークル参加編 しょの1〜:2000/04/19(水) 23:44
1です。

今回の設定は、「村西ゆきひろ」君(23)が主人公です。どこかで聞いた
名前なのは気のせいです。ええ。
サークル名は「3チャンネル」 売り子手伝いの彼女、岸神ありか(20)
と一緒にサークル参加です。ちなみに、ありかちゃんはマルチのコスプレを
するそうです。どうなるのかなー。
89〜サークル参加編 しょの2〜:2000/04/19(水) 23:45
3月某日

その封筒は突然やってきた。
こみっくパーティー、こみパに当選したのである。
「よっしゃー!」ゆきひろは叫んだ。

既にコミケにサークル参加を4回。(落選は2回)
中規模サークルに成り上がった彼にとって、このこみパは落とす事ができない
イベントであった。

「やったね、ゆきひろちゃん。」
「おぉ、ありか。売り子手伝ってくれよな。」
「うん。マルチのコスプレしていい?」

俺が言うのもなんだが、ありかのマルチはめちゃかわいい。
返事を言うまでもなかった。

「新刊はどうするの?」
「春のSCC(スーパーコミックシティー)用に考えていた、例のギャルゲー
 よろず本。あれがあるだろ。300部は硬いな。」
「それと、ありかも書いてる4コマ本だね。」
「あぁ、あっちは200部にしておくか。」
90〜サークル参加編 しょの3〜:2000/04/19(水) 23:45
そして当日。4月23日を迎える。

「うわー、すごい人だね、ゆきひろちゃん。」
「人、っていうか、これ、マジかよ?」

まるでソビエト連邦にできたマクドナルド。
それを256倍ほどひどくした行列であった。いや、列ではない。
人の塊だ。

「駐車場が満車だったね。」
「あぁ、やっぱ一般客で埋まったんじゃねぇの?」

会場に入るゆきひろとありか。
与えられたスペースは外周を向いたお誕生席であった。
そして・・・

「わー、いい場所だね、ゆきひろちゃん。」
「おぉ。新刊500部と在庫100部。合わせて600部はあるからな。
 ここで売るだけ売って、楽しいゴールデンウイークを迎えようぜ!」
「わーい」
「おっと、売り子の手伝いは昼からでいいから、それまでコスプレの着替え
 と、あと、自分の買い物もしてこいよ。」
「うん」

いい彼女だ。うん。
91おいおい:2000/04/19(水) 23:45
>88
別に構わんが、かなり妄想(願望?)入ったシナリオだな(笑
92〜サークル参加編 しょの4〜:2000/04/19(水) 23:46
「すみませーん。スタッフですけどもー。」
「あ、はいはい。見本誌チェックね。お願いしまーす。」
「あ、どうも。えーと、パラパラパラ」

「あ」
「どうしたんですか?」
「この本のここ、これ、エル○のキャラクターですよね。」
「ええ、ギャルゲーよろずなんで、エルフvsリーフってネタなんですけど
 気に入りました?」
「こちらの4コマ本、これはー、F●Cのぴあキャロ2のキャラじゃない
 んですか?」
「ええ、それがどうかしたんでしょうか・・・」

販売禁止物。

これが現実であった。
「リーフ以外のキャラクターの販売は一切禁止」

んなわけねーだろ!
叫びたかった。泣きたかった。しかし、スタッフは冷血漢だった。

「サークルマニュアルに書いてるでしょ。」
93〜サークル参加編 しょの5〜:2000/04/19(水) 23:47
かろうじて、既刊の100部は完全にリーフのみだったからかろうじて販売
が許可された。ここにある600部のうち・・・売れるのは100部・・・

結果として、机の上には冬コミの売れ残り、1種類だけが寂しく鎮座して
いたのである。

やがて10時の開場を迎える。そう、悪夢はこれから始まるのだ。

気にはなっていた。

「事故用スペース」

なぜか、そこに、机があり、椅子があり、人がいて、本が、ある。

さらにその冊数は、大手のそれを遥かに凌駕していた。
開場した時、いや、その瞬間。

人々の動きは光速であった。気がつくとゆきひろの目の前は背中で埋まって
いた。正確にいうと、ゆきひろのサークルの向かいにあった壁際の事故用
スペースに並んだ人々により、ゆきひろのサークルを訪れる客は皆無になって
しまったのである。

「押さないでください!!!!!!!!」

しかし、ふくらませすぎた風船はやがて破裂する。
ゆきひろのサークルスペース、物体名称で言うならば机は、音をたてて
ゆきひろの方向に倒れこんでいた。

ガシャーーーーーーーーーーン
94ブーブー:2000/04/19(水) 23:47
鬼畜じゃないのかー?ぶーぶー
95〜サークル参加編 しょの6〜:2000/04/19(水) 23:48
午後2時。
ありかは帰ってこない。そして・・・

ようやく列もおさまりはじめた。机を元に戻すことができたのは午後になって
から。その上、今になってもまだゆきひろの目の前には人が山のようにいる。
その人々がこちらを向くことはなかった。全て、ゆきひろの目に入るものは
背中だけであった。

あと2時間ある。まだ販売物はある。売れる。
いや、せっかく来た以上は一人でも多くの人に俺の同人誌を見てもらいたい。

しかし・・・・・

「ぶらーーんにゅーーーーはーーーー」

ゆきひろのスペースは事故用スペースともうひとつのスペースに面していた。
そう。ステージである。

再び風船が破裂した。
96〜サークル参加編 しょの7〜:2000/04/19(水) 23:49
ありかが戻ってきたのは午後4時であった。
聞くところによると、更衣室で盗撮行為が発覚したためにコスプレが禁止と
なり、その事情徴収やらなんやらで戻ってこれなかった、とのこと。

「もう、イヤだ・・・」

今にも崩れそうなありかに何も言えなかった。

「で、どう? 売れた?」
「あ・・・」
「・・・・・・」
「0に・・ いくら数字をかけても・・・ 0は0だ。」

刹那、ガラスの割れる音がホールに轟いた。
「ふざけるなー!」
「なにがこみパだ!」
「いったい、何時間待たせたんだ!」
「金返せ、おらー!」

「どうしたんだいったい!」
「あのね、ゆきひろちゃん! さっき見たら、会場の外・・・・
 まだ人がたくさんいて・・・ 入場制限がかかっていたの!!」
「え? あそこに見える数千人って、結局入れなかったのか!!?」

ガシャーン

破壊音は、複数となり、無数となった。
97〜サークル参加編 しょの8〜:2000/04/19(水) 23:50
「今日夕方、東京都江東区にあります東京国際展示場、通称ビッグサイトに
 おいて開催されていたファンによる同人誌即売会、通称コミケにおいて
 入場できなかったファンによる暴動が起こり、少なくとも100人以上が
 怪我をした模様です。警察の調べによりますと・・・」

「はぁ、まさかこんなことがおきるとは・・・」
「そうだね、ゆきひろちゃん・・・・」
「しかも1冊も売れなかったし・・・」
「あ、ニュースの続報だよ!」

「先ほど、東京都知事が会見を行い、『今後、同人誌即売会にはビッグサイト
 を貸し出さない』との方針を発表しました。また、今現在計画されている
 即売会に対しても同様の措置を行い、開催は中止されつ見とおしです。」

「え? SCCも中止なのか!?」
「えーーーーー、この在庫どうするの??」
「知るかー! もとはといえば、ぴあキャロネタで4コマを書いたお前が
 悪いんだ。お前が書いてなければ少しは売れたかもしれないだろ!」
「あーー、ひどーーい! ゆきひろちゃんこそ、エルフネタ書いたくせに
 ひどいひどいひどい!」

ガシャーン、パリーン
破壊音は複数となり無数となる。

そしてひとつの時代が終わりを告げた。

:::::::::::::::::::::::::

あぁ、書いててイマイチかなぁ、とか思ったんですけど、
今見なおすと怖いっす。(;_;)
98名無しさん:2000/04/19(水) 23:52
ん〜〜。イマイチ。次いってみよ〜〜。
99>97:2000/04/19(水) 23:52
また次があるさ、頑張れ!
100名無しさん:2000/04/19(水) 23:55
鬼畜系やおいがないと評点がきびしいのかのー、ここ?
リーフ系にはあまりないテイストだからなあ。
101名無しさん:2000/04/19(水) 23:59
エロも何もこみパ予想小説スレッドですよ
102名無しさん:2000/04/20(木) 00:01
そろそろ葉っぱ板に行ってくれませんか?
103>102:2000/04/20(木) 00:02
追い出しうざい。
104>102:2000/04/20(木) 00:04
いいじゃん別に。
なにか問題でも?
アンタがどっか逝きな、ククク(藁
105>97:2000/04/20(木) 00:05
いやー、開始〜終了までの流れって点じゃ、今までで一番恐ろしい
シミュレーションですな…。
106ていうか:2000/04/20(木) 00:06
だれかキャラ小説頼む。
107>102:2000/04/20(木) 00:07
あんな厨房板に誰がいくかよタコ(w
108>102:2000/04/20(木) 00:07
発破板に行ったら行ったで追い返されるに3000点。
109>106:2000/04/20(木) 00:07
いやだんな、そこまで要求しちゃうとさすがに
スレネタからもスピンアウトしちまいますし…
110名無しさん:2000/04/20(木) 00:08
>106
結局それかあ
111名無しさん:2000/04/20(木) 00:08
葉鍵オタなんざ所詮下衆の群れ。
112>108:2000/04/20(木) 00:09
それって…もしかしてあそこって、厨房信者共の集まりなの?
逝ったこと無いからわかんない。
113名無しさん:2000/04/20(木) 00:11
さくら板よりは正気を保ってる。
114>112:2000/04/20(木) 00:11
んー、そこまでひどくないと、思う。
鍵っ子がやってるネタスレも見た目は奇怪だけど
やってることはここのどーでもスレと同じだし。
115>102:2000/04/20(木) 00:11
愚民どもに紛れるのは嫌っす、御勘弁を(汗
116buttery pack:2000/04/20(木) 00:13
ゆきひろ(笑)の姿を見失うまいと一所懸命人ごみの中を掻い潜っていた
マルチのサーモ・ヒーターが2オクターブ高い音を立てたかと思うと、
次の瞬間、冷却装置から循環された白い水蒸気を耳カバーの辺りから
噴出してマルチはその場に倒れこんだ。
117>102:2000/04/20(木) 00:14
いいじゃん別に。ひろゆきネタだって芸能行ってないし(笑)
118そういやよ:2000/04/20(木) 00:14
昨日さくら板からここに棲みつこうとしてた馬鹿がいたなぁ〜
即、削除依頼出して追い出したが(藁
厨房もあそこまでずうずうしいと…やっぱさくらヲタは氏んでくれ
119ずるいよ!:2000/04/20(木) 00:18
同じネタのスレッドが2つ立ってるのに、方針だと叩かれて、
こみパが叩かれないのって、ものすごく不公平だと思わない?
120>119:2000/04/20(木) 00:19
黙れブス。
121名無しさん:2000/04/20(木) 00:19
ああ、趣旨がずれてきた。
次のネタ考えるか
122>119:2000/04/20(木) 00:20
まず内ゲバをやめてからお越し下さい、敬具。
123>119:2000/04/20(木) 00:20
こっちは架空
あっちは現実(の予定(ぉ
124>119:2000/04/20(木) 00:20
基地外女は沈黙セヨ
125>119:2000/04/20(木) 00:21
そういうことは両方のスレッドのレスを
全部読んでから逝ってください
126>119:2000/04/20(木) 00:22
まあ、それに季節ネタだし。
127>121:2000/04/20(木) 00:22
お願いします〜
変な女が迷いこんできたみたいだし…夏はもう直ぐだぞ〜(藁
128>119:2000/04/20(木) 00:24
なんだ、たんなるやっかみかよ・・・
馬鹿女は厨房板へ逝ってください。
1291です。:2000/04/20(木) 00:25
みんな、応援ありがとう!(笑)

で、リクエスト募集します。(^^;
次はスタッフ編かなぁ。執筆は今晩(20日)の予定。
「ゆきひろ攻めのひろゆき受け」は不可です。(ぉ
130伊吹1尉:2000/04/20(木) 00:27
なんだか119に対して一斉砲火の模様ですね。

目標は完全に沈黙しました!(w
131名無しさん:2000/04/20(木) 00:29
ひろゆき総受け条件で、クライマックスでリーフのお約束
「何が欲しいのか口で言ってみろ」を必ずつける、でどう?
132119:2000/04/20(木) 00:29
もういいや。ばーか。
133続きは要望次第だ:2000/04/20(木) 00:32
こみっくパーティ リング

【スペース】 外22b
【ジャンル】2ちゃんるねる
【出展内容】創作本
【サークル紹介】
えっと初参加です<あ、皆さん初参加ですよね あはー
一応小説やってます、挿絵は・・・一応入れてもらう予定だったのですがちょっとトラブルがあって入りません。
とりあえず、触りの部分だけ公開します(読んだ人出来るだけ買って下さいね はーと)

あとみつみさん見てますか?ファンです頑張ってください。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
新人同人作家Hは、匿名掲示板として有名な「2ちゃんねる」への書き込みを趣味とする健全な若者である。
以下 彼の呟きを抜粋

「今日もまたーりと名無しをからかうだよもん」
「何だよひろゆきかっこいいじゃん、まあ俺もヒッキ―辞めたらあれくらい行くわな(藁」
「何がトオル受けだよ、俺が写真公開したら同人女のティムポがどろどろだよもん」
「けっ 誰も俺にレスしてくんねぇじゃん まぁ腐った同人女の巣窟だからな(藁」
「オマエモナー」
「どーでもいいことだが」
「テレホ完走しちゃったよ〜 原稿がまだ終わらないよ〜」
「だから〜どこが混むんだよ〜 予定ってもんを考えて欲しいものだね 明智君」
「まるちたんってどこで買えるの?」
「はぁ?」
「ラヴひな撮らなきゃ」
「絶対やらせだよ、これ、俺にプロデューサーやらせろつうの」
「黒澤明かぁ、いい監督だよな」
「見た事無いけど」
「黙れ、ブス、ホモ話やってんじゃねーよ」
「やべぇ!三倍で録画しちゃったよ、てへへ」
「またーり だよ 落ち着け 俺」
「開明切れちまった・・・Toolsまでお忍びで行こうかねぇ」
「ん、なんだよこのカキコ?」

続く
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
134名無しさん:2000/04/20(木) 00:33
ゆきひろ「このオス豚が〜!!お前の大好きな俺の大砲を今すぐ
     汚ねえ尻穴にねじ込んでやるぜ!!おらおらおら〜!!」
ひろゆき「あっ、あかり〜〜〜〜〜!!」

こんなんでどうよ?
135名無しさん:2000/04/20(木) 00:33
最後まで厨房っぷりを発揮してくれた
2ch初心者の119さんでした、拍手(パチパチ)
でも厨房を装ったネタだったら面白かったのに……
136>132:2000/04/20(木) 00:34
ばーかって貴女・・・小学生ですかい(汗
137つーか:2000/04/20(木) 00:36
一体なんの話だよ(笑)>ゆきひろ×ひろゆき
138>132:2000/04/20(木) 00:36
Λ_Λ  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ( ´∀`)< オマエガナー
   (    ) \_______
    | | |
   (__)_)

139煽りはどーでもいいが:2000/04/20(木) 00:37
1の話は結構面白いので期待しております。
レミイ萌えは会場の隅でちっこくなって我慢しようか…
140やっぱ:2000/04/20(木) 00:39
綾香だよ。
因みにこみパでやるなら詠美ちゃん様きぼ〜ん
141>133:2000/04/20(木) 00:40
続きアップきぼーん。
142>135:2000/04/20(木) 00:41
アレは週アスでも読んで、ここに来たのかな〜?
初心者スレッド読んでからカキコしてくれ。
143名無しさん:2000/04/20(木) 00:43
>140
その手のは書いてもいいけど金払って読んでくれ(ワラ
144ひろゆき小説は:2000/04/20(木) 00:45
暴威図のネーサン達の方が気合いの入れ方が違う。(笑)いっけどサ
145ちょっとだけマジレス:2000/04/20(木) 00:50
>119
なんで、方針でスレ2つ作った時に叩かれて
このスレが立っても叩かれないかを考ろよ。

ダメとかいいとか、そういう単純な考えは辞めようぜ。

君見たいのが居るから、「これだから方針サークルは厨房」
みたいな事言われるんだよ。
146続きは書かんけど気に入ったら勝手に書いて。:2000/04/20(木) 00:56
俺は「トレジャーハンターの太志」人気サークルやブレイク前の希少本を嗅ぎ付ける
嗅覚には自信があるぜ。あの歌美の最初のコピー本なんてヤフオクで20万で売れたぜ!ヘヘ。
「コミぱ」は正に宝の匂いがする。
そう考えた俺はちょっと絵の上手い勘違いした馬鹿をヨイショして、スタッフの行き遅れ女の
東さんを騙してスペースを割り込ませ、うまくサークルとして参加できたぜ。
いよいよ明日はコミぱ当日、お宝をどれだけゲットできるか楽しみだぜ。
147>145:2000/04/20(木) 00:57
か、か、か、
かっこわりー(w
148>146:2000/04/20(木) 00:58
行き遅れゆーなー(涙)
149146の続き:2000/04/20(木) 01:00
「お宝、GETだぜ〜!!」
♪チャリラリラリラ〜ちゃりらっららららら〜♪(OP開始)中略
♪チャッチャラッラ〜!♪(OP終了)   続きをどうぞ。
150あげ:2000/04/20(木) 01:11
あげてみたよ。まだ寝るには早いぞー。
151〜第6章〜(7から分岐):2000/04/20(木) 12:08
「サークル関係者は速やかに自分のサークルにお戻りください。
もし通路におられる場合はただちに退出してもらいます。くりかえし・・・」

どうする? どこに隠れる?
トイレはだめだ。スタッフが張り付いている。

俺は手近な島の中へ、サークル参加者のふりをしてまぎれこんだ。
スタッフの数が足りないせいか、サークルメンバー数のチェックはあまり細かくやってないようだ。
開場までここにいれば安全だろう。
通路でうろついている要領の悪いやつらがスタッフに場外へと連れ出されている。
あぶないところだった。
152〜第7章〜:2000/04/20(木) 12:09
今日は外周沿いのサークルに、どうしてもほしい本があった。
ここからでは少し遠いので、島の中をじりじりと移動する。
島のサークルの荷物を蹴飛ばし、足を踏んづけながら、ようやく島の端へ辿り着いた。
開会と同時にダッシュで壁サークルに並べる位置だ。
このあたりは大変混雑している。
俺と同じ事を考えるやつが多いのだろう。

開場数分前、目当てのサークルに列ができ始めていた。
出遅れるわけにはいかない。俺は駆け出した。
島からとびだすときに島のサークルの本を何冊かかばんにひっかけて机から落してしまったが、
かまってはいられない。
俺は壁にならばなくてはならないのだ。
出足の速さのおかげで俺は目当の新刊を簡単に手に入れることができた。

ふと見ると、事故スペースであるはずのエリアになぜか机が配置されている。
本来参加しないはずのサークルの名前をそこに見たとき、俺の体は動いていた。
だがそこにはすでに長蛇の列ができている。
これでは買うまでに何時間かかるかわからない。
まだまだ回りたいサークルがあるというのに、こんなところで時間をつぶすわけにはいかないのだ。
俺はすきをついて列の途中に割り込んだ。列整理のスタッフが不足しているので簡単だ。
周りから怒声があがるが、そんなものは無視だ。
割り込みをしているのは俺だけではないだろう。
俺の他にも同じことをしているやつがいるはずだ。
怒るならそいつらの方から怒ったらどうなのだ。
俺はここでも新刊を手に入れることができた。
153〜最終章〜:2000/04/20(木) 12:10
今、時間は昼前。
スムーズに回れたのは最初の十数分だけだった。
その後の大手周辺は、圧死者が出るかと思えるほどの混み様だった。
だがすでに大手新刊を手中におさめた俺は、混乱を尻目にのんびりと小手サークルを見て回った。
そこで更に何冊か気に入った本を買った俺は、階段の上で手すりにもたれ、
階下で繰り広げられる阿鼻叫喚の図をながめている。
「クズどもがのたうちまわる様は滑稽だねえ」
すでにめぼしいものは買い尽くされている。
ステージイベントも混乱のために進行が滞っているようだ。
なのに入場者は後を絶たない。
やつらは見るべき物のない廃虚をただ見るためだけに、
何時間も並んで入場してきたのだ。
俺はパンパンにふくれあがった紙袋をかかえ、出口へと向かった。
机が倒れ、人が踏まれ、場内放送のアナウンスの絶叫が聞こえる。
しかし俺にはもはや関係ない。そもそも俺のせいではない。

これから秋葉原に行って、余分に手に入れた新刊をたたき売るのだ。
おっと。マサシたちの分は残しておいてやらないとな。
いらないと言われたらネットオークションで売り払ってやろう。
こみパで手に入れたレア物と言えば、けっこうなもうけになるはずだ。

俺はほくそえみつつ、
今なお入場制限の解除されないこみパ会場を後にするのだった。

おしまい

不愉快になった方、ごめんなさい。
よいこはマネしちゃだめだよ。
154わるいこ:2000/04/20(木) 13:24
マネしちゃえー
155もっと悪い子:2000/04/20(木) 13:29
スタッフ取り置きで新刊全部買っちゃえ。
そして全部ヤフーだ。
最低落札価格3万円だ!
156〜スタッフ編 ぱーと0〜:2000/04/20(木) 18:39
1です。

現在ご好評いただいております、この「2ちゃんねるこみっくパーティー
ほのぼの劇場」ですが、まことに残念ながら今回で最終回を迎えることに
なりました。長年に渡る応援、ありがとうございました。

最終回はリクエストの多かったスタッフ編をお届けしたいと思います。
主人公は、大前茂名男(おおまえ もなお)。
コミケ等では一般参加の立場しか味わったことのない彼。ところが去年の
冬コミでスタッフ初参加をした知人、田中がいきなりスタッフ同士で恋愛
を始めちゃったからさぁ、たいへん。おまけにラブラブ(死語)ときた
もんだ、と。(植木等調)

しかも同人収集にも熱を燃やす彼。蔵書はかるく二千冊にもなります。
彼にとってのこみパの目的とは一体・・・
157〜スタッフ編 ぱーと1〜:2000/04/20(木) 18:40
「よう、茂名男!」
「おお、田中じゃねぇか。相変わらずラブラブしてるねぇ。」
「冷やかすなよ。で、こみっくパーティーはどうすんだ?」
「どうするって、行くしかないだろ。田中は行かねぇのか?」
「いやー、その日はデートなんだわ。うひひ。」
「ちっ」
「ところで、一度コミケでスタッフやってみたいって言ってたよな?」
「あぁ、でも開催まであと2週間だろ。もう募集はやってないだろ。」
「いや、ところがだなー。オフィシャルホームページで募ってんのよ。」
「へー」
「どうだ、コミケのスタッフの練習、って感じで参加してこないか?」
「でも、コミケと違って青封筒なんかないだろ。行く価値あるか?」
「ふふふ、リーフだぜ、リーフ! あの伝説の行列を作った!」
「もしかして、スタッフ限定グッズがあるとか!?」
「あぁ、あるっていううわさはあるぜ。アングラな掲示板情報だがな。」
「おお、そりゃ行くしかないな。」
「俺みたいに彼女もゲットできりゃあいいんだがな。」
「余計なお世話じゃ。」

かくして、茂名男は旅立つ・・・じゃなくてスタッフに申し込む。
158〜スタッフ編 ぱーと2〜:2000/04/20(木) 18:41
「あ、大前茂名男さんですか?」

申し込みの返答は電話で来た。
「はい、そうです。」
「こみっくパーティーのスタッフの件なんですが、大丈夫でしょうか。」
「あ、もちろんです。がんばります。」
「えーっと、では今週の土曜日、というか明日ですけどご都合は?」
「えと、大丈夫ですけど。」
「午後2時からスタッフ集会があるんです。そこで登録してもらうって
 形になるんですけど。」
「はい、行きます。」

集会の会場は結構広かった。
しかし、田中から聞いていたコミケのスタッフ集会とは何かが違う。
よく見ると・・・女性がいない・・・

「それではスタッフ説明集会を開始します。」

リーフのシモカワという人物が説明を始めた。
しかし、その次に出た言葉は、予想だにしなかった。
その場にいた100人近い人間全員がそう思っただろう。
159〜スタッフ編 ぱーと3〜:2000/04/20(木) 18:41
その夜。一本の電話が。

「よお、茂名男、集会は行ったのか?」
「あ、ああ」
「それで、どうだったんだ? スタッフ特典とか・・・」
「・・・・」
「どうしたんだ?」
「すまん! 田中!」

ブチ

そう。田中はインターネットに精通している。アングラな掲示板に投稿
しているのも知っている。だからこそ・・・

『今回、スタッフになっていただく皆様には無報酬で働いていただく事
 になります。』

辺り一面ブーイング。当然だろう。

『ただし、イベントが無事に終了した時、ある条件を満たした場合に
 限り、スタッフ全員に大きな特典を用意しました。ここにいる100人
 全員に招待サークルの新刊セットを差し上げます。』

辺り一面静まり返った。
そして、一瞬間後、拍手喝さいが沸き起こる。
だが・・・その続きが・・・
160〜スタッフ編 ぱーと4〜:2000/04/20(木) 18:42
『今回、このこみっくパーティーを妨害しようとしている人物がいる
 らしく、アンダーグラウンドな掲示板において、今回の集会の内容を
 暴露しようとしている人がいるという情報をつかんでおります。』
『ついては、今回の報酬の条件はこみパ終了までこの報酬が明るみに
 出ないこと。これが条件になります。』

おいしすぎる。
しかし、0か100か。それは今から1周間、ここにいる100人が
沈黙を続けるかどうかにかかっている。それは間違いない。

田中からの電話は毎日かかってくる。
携帯には着信履歴が残り、留守電には・・・

だが、ヤツの尋問に俺は耐えることができないのは間違いない。

すまん。田中。
161〜スタッフ編 ぱーと5〜:2000/04/20(木) 18:42

そして、朝。

いよいよイベントが始まった。
俺の担当は一般入場担当。

実を言うと仕事は前日から始まっていた。
徹夜組。その対策である。

「列を作らないでください!」
「今から並んでも先頭で入場できません!」
「始発組を優先入場させます!」

馬の耳に念仏。釈迦に説法。2ちゃんねるにオマエモナー。

次から次へと増えていく一般客は会議棟の下を埋め尽くしていた。
だが、ゆりかもめの始発が到着した時、いや、到着したはずの時間
から列は増えることがなかった。

作戦通りだ。

今、一般客はこの会議棟の下ではなく、東1ホールの横に並んでいる。
俺は徹夜組のストッパー役だ、というわけだ。ふふふ、バカどもめ。

午前七時。増えない一般客を不審に思った徹夜組の一人が真の行列に
気づいた瞬間、俺は意識を失った。激痛が体を走る。
そりゃそうだよな、逃げりゃよかった・・・
162〜スタッフ編 ぱーと6〜:2000/04/20(木) 18:43

そして、朝。

いよいよイベントが始まった。
俺の担当は一般入場担当。

実を言うと仕事は前日から始まっていた。
徹夜組。その対策である。

「列を作らないでください!」
「今から並んでも先頭で入場できません!」
「始発組を優先入場させます!」

馬の耳に念仏。釈迦に説法。2ちゃんねるにオマエモナー。

次から次へと増えていく一般客は会議棟の下を埋め尽くしていた。
だが、ゆりかもめの始発が到着した時、いや、到着したはずの時間
から列は増えることがなかった。

作戦通りだ。

今、一般客はこの会議棟の下ではなく、東1ホールの横に並んでいる。
俺は徹夜組のストッパー役だ、というわけだ。ふふふ、バカどもめ。

午前七時。増えない一般客を不審に思った徹夜組の一人が真の行列に
気づいた瞬間、俺は意識を失った。激痛が体を走る。
そりゃそうだよな、逃げりゃよかった・・・
163162はミスです。:2000/04/20(木) 18:44
すみません。(^^;
医務室でその事態に気づいたのは午後4時だった。
いや、その騒ぎで目が覚めたんだ。

「ふざけんなー!」
「おらー、何千人待ってると思ってんじゃー!」
「シモカワ出てきやがれー!」

東1ホール前。数千人もの一般客が言いつめている。
わずかに残ったスタッフが必死に抵抗こそしてはいるが、徐々に追い
つめられている。

俺は医務室に入ったとき、スタッフ証をはずしてあったみたいなので
一般客を装っていた。そして・・・

破壊音が響く。
サイレンが鳴る。

機動隊との衝突。

逮捕者は1000人近くにもなった。
165〜スタッフ編 ぱーと7〜:2000/04/20(木) 18:50
後で知ったことだが、当日の朝にはアングラ掲示板にスタッフ報酬の
ネタが書きこまれていた。犯人はわからない。

もしかすると、リーフの社員が敢えて書いたのかもしれない。
そうすれば、取り置き同人誌の全てはリーフのものになる。

だが、取り置きがあったのは事実だ。
これは間違いない。知り合いのサークルにも聞いた。

しかし、この取り置きはどこに消えたのだろうか。

あの騒動以来、リーフ追放運動が日本中で繰り広げられ、リーフという
存在は世の中から消えた。まぁ、当然だな。

同人誌というものも消滅した。即売会はもちろん禁止となり、同人誌
そのものの存在がなくなったのだ。言論弾圧という気もするが。

もちろん、闇では高値で取引されているらしい。
ちらりと見たネットオークション。そこには、あの日消えた同人誌が、
俺が手にするはずだった同人誌が・・・

(未刊)
1661です。あとがきです。:2000/04/20(木) 18:50
これで、3部作完了です。
書いていて、不安にもなり、楽しみも生まれ・・・

でも一番感じたのは・・・

「これ、同人誌にして当日売った方がよかったんじゃねぇの?」(;_;)

# 当日某所にてサークル参加です。ほえーん。
167名無しさん:2000/04/20(木) 23:14
ひろゆき受けきぼーん。
168fufufufu:2000/04/21(金) 01:35
>166
こぴ本でいいから出してくれたら、当日にでも買ったのにね(笑
しかしそうなると…誰かがここでチクったら、アナタの正体ばれちゃうのよねぇ(汗

…そういや「絶対2ちゃんに来てるぜ、アイツ!」ってな作家いるんかしら??
169名無しさん:2000/04/21(金) 01:38
当日売っちゃえ〜。
170名無しさん:2000/04/21(金) 04:11
なんか止まってるよ!
続きは無いのか〜。

別に当日売りでもいいけど(笑)
171>169:2000/04/21(金) 04:22
168の言う通り、2ちゃんに来てるのがバレちゃうと思うんだけど…
172武内よしみ:2000/04/21(金) 04:26
今をときめくネットアイドルみつみ美里!!!

http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Cell/4630/index.html
173名無しさん:2000/04/21(金) 04:41
っていうかリーフ東京スタッフは就業時間中にここ見てるって。
仕事の一環として。マーケティングってやつ?
174ボランティアスタッフ編1〜集会編:2000/04/21(金) 18:18
 俺はこみぱのボランティアスタッフに申し込んだ。
 なぜかって?俺はお祭り騒ぎが好きで、そのお祭りを肌で感じるのが好きだからだ。
 本なんてどうでもいい。だいたいなんであんな薄っぺらい本に500円とか出さなきゃ
ならないんだ?普通の漫画を買った方が遙かに楽しめるじゃないか。
 申し込んだ次の日に、土曜日に集会があるから来てくれとの連絡があった。

 土曜日、特に用事のない(笑)俺は、その集会に向かった。
 場所につくと、まず今日の集会の内容を外部に漏らさないようにとの誓約書を書かされ
た。別に俺は始めから話す気などなかったので、気楽に署名した。
 そして、集会が始まった。
 まず、スタッフに対する報酬の話がされたが、俺は興味なかったので聞き流した。
 そして当日の話になった。当日の流れは説明されたが、詳しい内容は何も話されない。
それについて質問すると、「外部に漏らされるとまずいので当日話す」の一点張りだった。
ちょっと不満だったが、そういうこともあるだろうということで納得した。
 結局集会はそれで終わった。外部に漏らさないようにとの誓約書を書かされたが、別に
漏らすような内容はなかったと思う。ああ、報酬の話か(笑)
175ボランティアスタッフ編2〜ゆりかもめ編:2000/04/21(金) 18:20
 当日、始発で来るように言われていたので、ゆりかもめの始発が出る10分前くらいに
新橋に着いた。なにやら、ゆりかもめ乗り場から列が出来ている。始発に乗るための列
か!いつもコミケは合宿だから気にしていなかったが、コミケでもこんなものなのか?
 結局、1時間ほど待ってゆりかもめに乗った。大遅刻だ!でもしょうがない。タクシー
に乗るほど金は持ってきていない(本を買う気がないから(笑))。
 「おい!あれきっとスタッフだぜ。」狭いゆりかもめの中で指を指される。スーツを着
てこいと言われたから着てきたが、確かにこの格好は、むさい男たちの中では非常に目立
つ。「こんな時間に出勤とはいい気なもんだなぁ。」「やつらは並ばなくても本が買える
からな。」そんなヒソヒソ会話が聞こえてきたが無視した。俺は騒ぎを防ぐためのスタッ
フだ。
176ボランティアスタッフ編3〜会場編:2000/04/21(金) 18:22
 7時半過ぎ、会場に着いた。集合場所へ行くと、一般参加者らしい人たちの人垣が出来
ていた。「列はどこなんだ!」そんな野次も聞こえてきた。
 その人垣をかき分けて中へ入っていくと、30人ほどのスタッフらしき人たちが話し合
っていた。話を聞くと、準備会の上の人間が来ないのだそうだ。連絡もつかず、当然開場
も開かないということらしい。
 ボランティアスタッフの一番偉い人のところには、腕章が届いていたので、とりあえず
全員がそれを付けた。そして、ここにたむろっていてもしょうがないので、どこかに準備
会の人間がいないか探しながら、開場の周りを見回ることになった。再集合時間は、サー
クル入場の始まる8時だ。
 外周を回っていると、同人誌の搬入に来た印刷所にどうなっているのか聞かれた。搬入
は昨日で終わっているはずなのにと思いつつ、準備会の上の人間が来てないので会場が開
かないと言うことを告げた。

 再集合で集まってみると、その数は5,6人になっていた。そのなかの1人が、他のス
タッフはどこへ行ったのか見てくるといって、小走りに駆けていった。来ない連中は、た
ぶん逃げ出したのだろう。周りにはサークル参加者も集まり始めていた。スタッフの一人
が、「代表者が来ないので会場が開かない」と言うことを声高に話していた。
 やがて、向こうから大量の一般参加者が走ってきた。スタッフがここにいるから、ここ
に列を作るというデマが流れたらしい。俺は危険なのでそれを止めようと立ちふさがった。
しかし、人の波には勝てず、あえなく倒され踏みつぶされる。そして、シャッターと人間
のぶつかり合う音、怒号と喧噪を聞きながら、俺は気を失った。
177ボランティアスタッフ編4〜後日編:2000/04/21(金) 18:23
 気がつくと病院のベットの上だった。全治三ヶ月の怪我らしい。俺は社会保険の金を払
ってなかったので、準備会にそっちの保険は出ないのか問い合わせた。予想されていたこ
とだが、電話はつながらなかった。死活問題なので、メールを送ってみた。2週間ほどし
て、奇跡的に(笑)返事が返ってきた。しかしその内容は、「当日会場で受けた損害に対
し、準備会にはなんの責任も発生しないという書類に、直前の集会においてサインをされ
ているのでお金は払えない。」という内容のメールが返ってきた。あの誓約書は、そうい
うものだったのだ!

 後日サークルには、参加費分の為替(手紙はない)が送られ、大手サークルはさらに大
量のダンボール箱が自宅に送られた。箱が一つずつ足りないのは言うまでもない(笑)
 リーフはカタログ代で大もうけし、以後有明で同人誌即売会が行われることはなかった。

 完
178名無しさん:2000/04/21(金) 20:41
結局一番最初のまったりした話しが一番面白かったな。
文章も才能だってことかね。
179名無しさん:2000/04/21(金) 22:58
数日前に、三文エロ小説をアップして、1さんにひんしゅく買った者です。
ちょっとマンネリ化しているようですね。
んじゃ、気分転換にこういう話はどうでしょう。
180〜ちょう、こみパ!〜 第1話 逝くならば…:2000/04/21(金) 23:00
シモカワが目覚めたのは夜明け前、空が白み始める時刻だった。
「よし!」
シモカワは顔を洗って気合を入れると、下ろしたてのスーツに着替えた。
軽く朝食を取ってホテルを出る。すると、配下のLeaf社員がそこに待ち構えていた。
「おはようございます。シモカワさん。」
「うん。おはよう。どうだ?昨日はよく眠れたかね?」
「ええ。やるだけのことはやりましたからね。あとは会場でがんばるだけです。」
「そうだな。あとは参加者を信じるだけさ。」
今日はコミックパーティ開催当日。
Leafの威信をかけた、その底力の試される日だ。
イベント開催の素人である彼らが、果たして同人誌即売会を成功させることができるのか、
懸念する声は多かったが、サイはふられた。
こうなったら自分たちにできることを精一杯やるのみだ。
シモカワをはじめとするスタッフたちは、この日のために入念な準備を進めてきたのだ。
シモカワたちは社有車に乗り込むと、ホテルを後にし、朝もやの漂う道を、一路
ビッグサイトへと向かった。

ビッグサイトへと到着したシモカワは、現地で驚くべき報告を受けた。
「なんだって?徹夜組がいない?」
「はい。会議棟下にも、東館横にも、駐車場にも公園にも見当たりません。」
コミケなどで散々悪名を轟かせていた徹夜組が、こみパでは存在しない。
どういうことだ?
シモカワの胸中に、言いようの無い不安が渦巻いた。
自分たちが知らない間に何者かの罠にはまっているような、そんな不安が…。
「と、とにかく、始発組を誘導するために、駅に人員を配置しよう。」
シモカワは気を取りなおしてスタッフたちにテキパキと指示をとばす。
「みんな、落ち着いて、かねてからの打ち合わせどおりにやればいい。」
「はい!」
覇気にあふれたスタッフたちが元気よく返事を返す。
シモカワは配置に散って行くスタッフを見送ると、会場へ向かった。
181〜ちょう、こみパ!〜 第2話 逝くところまで…:2000/04/21(金) 23:03
シモカワはスタッフの報告で、先ほどの不安が単なる杞憂であったことを知った。
まずTWRが、続いてゆりかもめの始発が到着し、一般参加者の列が会場へ向かう。
そして、スタッフの誘導に従って、整然と入場待ちの列が形づくられてゆく。
単に、徹夜組がいなかったのは、カタログやHPで徹夜禁止を訴えた、その成果だったのだ。

サークル入場、続いて、サークル頒布物のチェックが行われる。
たまに禁止事項に引っかかる物があり、チェック担当のスタッフは断腸の思いで
頒布の禁止をサークル参加者に伝えた。
頒布禁止を告げられたサークル参加者は、最初は不快な表情を浮かべたが、
スタッフがこみパの趣旨を得々と説明すると、快く了承してくれた。

午前10時、いよいよコミックパーティの開始だ。
開会の宣言とともに、一般参加者が入場してくる。
大手サークルの周辺はたちまち人であふれかえったが、
入念な事前の打ち合わせとスタッフの機転に支えられ、
全く混乱することなく行列を整理することができた。
ステージの方も、好評のようだ。

「こみパは大成功ですよ。シモカワさん!」
興奮気味のスタッフが笑顔で叫ぶ。
「ああ。正直、ここまでうまくいくとは思ってなかった。」
頬を綻ばせて答えるシモカワに、意外な人物が話し掛けてきた。
「シモカワさん」
「ああっ!あなたは、コミケ準備会のコメザワさん!」
「見せていただきましたよ。おみごとです。
 即売会開催に関してまったくノウハウを持たないはずのあなたがたが、
 まさかこれほどのものを成し遂げるとは。」
182〜ちょう、こみパ!〜 第3話 逝ってよし:2000/04/21(金) 23:05
シモカワは笑って頭を振った。
「いいえ、コメザワさん。私は何もしていませんよ。私はただ、信じただけです。
 スタッフを、そして、参加者たちをね。」
誇らしげに話すシモカワに、コメザワは頷いた。
「そうですね。私にもようやく分かりましたよ。大切なのは、人を信じる心だったんですね。」
コメザワの言葉に、シモカワは微笑んだ。
「コメザワさん!」
「シモカワさん!」
シモカワの差し出した手を、コメザワはがっちりと握りかえした。
同じ物を目指し、同じ苦しみを分かち合い、同じ成功を勝ち取った者たちの、
男同士の信頼で結ばれた握手だった。

「シモカワさん、どうかステージに上がってください。
 参加者のみなさんが、シモカワさんにお会いしたいそうです。」
シモカワはこみパ開催中は裏方に徹するつもりだった。しかし、ノリのいいスタッフたちの手で、
あれよあれよという間にステージにあげられてしまう。
ステージ前に集った参加者たちの前で、シモカワは照れたように頭をかいた。
会場は拍手と歓声に包まれ、歓声は次第にシモカワを称える声に変わってゆく。
「シモカワさーん。」
「シモカワさーん。ありがとうー。」
シモカワは手を振って答える。
サークル参加者も、一般参加者も、スタッフも、ゲストも、
会場に集った者たちの心は今、彼を中心にひとつだった。
「さあ!シモカワさんを胴上げだ!」
会場中の人間がシモカワに駆け寄り、シモカワの体が1回、2回と宙に舞う。
「お礼を言いたいのはこちらのほうさ。ありがとう。みんな、ありがとう。」
紙ふぶきの飛び交うなか、シモカワは思った。
「夢だったら、覚めないでくれよ。」

183弱小サークル編:2000/04/21(金) 23:06
ウチのサークル、といってもオレひとりの個人サークルだが、けっこう都内のイベントにはマメに出てる、自称中堅サークルだ。
もちろんこみパもLeafオンリーイベントだと思って申込んだ。ウチの本のウリはマルチが様々なMS形態でガンダムネタが繰り広げらていれるギャグメインだ。
「セリオは死んだ!何故か!?」
しかしLeaf作品以外がヒトコマでも在ったら販売禁止という情報が入ってきたのは、入稿後3日目であった…

184〜ちょう、こみパ!〜 えっぴろーぐ:2000/04/21(金) 23:07
「むにゃむにゃ。ありがとう…ぐう」
「なにをベタベタな寝ぼけ方してるんですか!起きてください!シモカワさん!」
シモカワは配下のLeaf社員の手で、安宿のベッドからたたき起こされた。
「まったく。時間になっても来ないから来てみれば…」
「おお。すまんすまん。夕べ遅くまで飲んでたものでな。で、今何時だ?」
「もう昼過ぎです!」
「な、なんだって?」
すでに日は傾きかけている。
「こうしちゃいられん!すぐに会場に向かうぞ!」
シモカワは寝癖のついた髪を振り乱し、しわのついた背広を羽織ると部屋を飛び出した。
国道でタクシーを拾い、混雑する湾岸道路をビッグサイトへと向かう。

会場へ着いたシモカワが見たものは…地獄だった。
暴徒と化した参加者が、窓ガラスを叩き割り、スタッフをリンチにかけている。
瑞希の笑顔が描かれたパンフレットは踏みにじられ、夢に見たイベントの姿は見る影も無い。
「いたぞ!シモカワだ!」
「そこ動くな!シモカワぁ!」
「殺してやる!」
狂気に支配された参加者たちが、呆然となったシモカワに詰めよる。
会場に集った者たちの心は今、彼を中心にしてひとつだった。

              おわり
185弱小サークル編:2000/04/21(金) 23:08
当日オレはおそるおそる見本誌チェックを受けた…が、以外と規定は甘かったらしく、すんなり販売OKとなった。この日の為に思いきって500部フルカラー印刷にした本は堂々と販売できるのだ!
さあ、開場だ。今日一日がんばるぞ!と、思ったとたん両隣のサークルが無人になってる…あれ?本も片付けてどこに消えたのやら?…って、あの壁に群がる人の中だろう…御苦労なこった
ウチの配置はう−4a。例によって島中で、開場30分くらいは人が廻って来ないのはいつもの事だ。にしても外周はすげー人だ…ひととおり落ち着いたら、こっちにも廻ってきてね♪
30分もした頃、人が通り始める。さあて商売開始だな。「どうぞ見ていってくださーい!マルチ本ですー!マルチ量産型やってますー」…反応悪いなあ…さらに数分人がたまり出した…いや、これは3つ隣のサークルの列だ。なんでこんな机の近くに列が出来てるんだ?おーいスタッフ〜…げ対面のサークルにも列が…列が絡み合って人が溢れて訳が解らない…
負けてたまるか、並んでるヤツらに売りこむんだ!「どうです?並んでる間にウチの本見ていきませんか?どうぞ見ていって下さい〜」…誰も手に取ってもくれない…マルチってなんだ?東鳩?そんな声が聞こえる…
「こみパオンリーだっけ?」ふとアタマをよぎる…そういえば、客はみつみーみつみーとかうわごとの様に言っていた…東鳩だってLeafだろ?つかちー…南さーん…客どもは知らないキャラ名をつぶやいていた…
186179:2000/04/21(金) 23:09
「読んでてはらわたがかゆくなる」をコンセプトに書いてみました。
最後はベタな夢落ちでしたが、いかがでしたでしょうか。

187弱小サークル編:2000/04/21(金) 23:09
目の前の列は2時間ほどで解消された…その間だれも買っていくヤツはいなかった…き、気を取りなおして売るぞー「あの〜」「ハイ!いらっしゃいませ!!」「ここスペースナンバーいくつですか?」「う−4です」「どうも」え?それだけ???
「あの〜?」「ハイ!!いらっしゃいませ!!」「○○さんは描いてないんですか?」「今回は個人誌です」「ふーん」本を投げて去りやがった…○○は前回合同誌を出した友達の事だ。くそうアイツの方が人気があったのか?
・・・・・・・・・・・
いつの間にか開場はまったりして、本を買う雰囲気じゃなくなってる…ステージにも人が集まってるし…
オレは敗北を悟った…この大量に残ったダンボールを海に投げ込みたい気分だった。いやオレが飛び込みたい…
C・レヴォ落ちてるし…LFは取りそこなった…多額の印刷代だけが重くのしかかってくるのであった…



188179:2000/04/21(金) 23:18
あうう。割りこまれてしまった。(TT
189弱小サークル編:2000/04/21(金) 23:18
すいません、かぶってしまいました…
死も皮編さんすいません
190名無しさん :2000/04/22(土) 01:38
>ちょう、こみパ! えっぴろーぐ
もう最高(笑)
191よくわからんけど
面白かったよ。後日談編もきぼーん。