1 :
1:
私はこれから自作小説『平安と平成』を書こうと思います。
どのようになるか・・・。しかも書ききれるか解りません。
でも頑張ってやりたいので見守ってくださったら嬉しいです。
また平安時代の知識が豊富にあるというわけではありませんので
時代考証などはおかしい所があると思います。そういう点が
ありましたらカキコして教えてくれたら嬉しいです。
感想も待ってます。
では・・・・・。
2 :
名無しさん@どーでもいいことだが。:02/12/22 17:07 ID:1IFhXUDN
2
3 :
1:02/12/22 17:49 ID:rSHBAeY4
***chapter 1 「はじまりの日」***
時は現代。平成の世。
「じゃあいってきまーす!」
「あら由紀ちゃん!カバン忘れているわよ!」
「あっ忘れてた!」
そう言ってカバンをつかんで駅へ向かった。
湖山 由紀。14歳の中学三年生は駅へ走った。
あと、1分で電車が出発しちゃう!
ああっ!信号が・・・!ええーい!ままよ!
点滅する信号。トラックのクラクション。けたたましい悲鳴。騒音。
誰かが言っている。
「おい!救急車だ」「恐ろしい!」「うわぁ〜〜」
意識が遠のいていく・・・。ひかれたのかな?
4 :
1:02/12/22 17:50 ID:rSHBAeY4
頭が・・・・。
とたんに、あざやかな映像が目に映った。
だんだん鮮やかに映ってくる。
見たことある・・・。なんだっけ・・・。ああ・・・教科書で・・・。
でも・・・。
はっ とするほど明るい。
怪我したのに痛くない。
それよりここは?
すのこ(邸の一番外側にある廊下。屋根がかかっていない。)
に横になっている。
「寝てた・・?」
まさかそれにしても・・・。
走っていって前裁(池の手前にある。庭の植え込み。)までいって恐る恐る
池に近づいた。狩衣姿(貴族の平服)にみずら(おだんごヘアー)で
篠青(表が白で裏が青)のかさね色目が綺麗いに池に移っている。
呆然としてただずんでいると誰かの声が聞こえた。
5 :
1:02/12/22 17:50 ID:rSHBAeY4
「若君!お風邪をお召しになりますよ。池は今夜、凍るかも
しれませんよ。雪もいつのまにか降っているし・・・」
そう言う既に元服(男性の成人式。髪を削いで烏帽子を被る。)
した人がはきはきとしていった。
「兼家殿(道隆や道長の父。一条天皇の摂政・関白を務めた。兄の兼通
とは仲が悪いので有名。)が若君をおよびですよ。道綱様(道隆とは異母弟
で気が弱く繊細な子だったようである。道綱の母は百人一首で
有名で『蜻蛉日記』も執筆した人で日本三大美人でもある。)なんでもご機嫌が
良い様で・・・」
6 :
1:02/12/22 17:51 ID:rSHBAeY4
ふらふらしてきた。平安時代は好きだから大体は知ってる。
でも嘘じゃないだろうか?トラックにひかれたはずなのに!
「若君?いかがなされたのですか?こんな所に突っ立ってないで中に・・・。
火桶も暖かいし・・・。さぁ・・・。」
いわれるままに邸内へ入った。
妻戸(ドア)をしっかりとじて考えた。
・・・熱っぽい。体がほてってる。頭痛もする。
「若君?・・・・熱!」
「式部!早く!ああ!遅いな。私たちの乳兄弟(乳母の子供。乳母の子供
と乳母が世話した子は深い絆で結ばれている。)がこんなに苦しんでいるのに!」
「解ってるわよ!兄上!今床の用意をしています。!」
用意された床に着物を剥ぎ取られて寝かされた。
これから何が起こるのだろう?
夢なのだろうか?
そうだ!夢だ!
信じられない!
7 :
1:02/12/22 17:53 ID:rSHBAeY4
という事でchapter1を書き終えました。
chapter2は「混乱と理解」です。由紀はどうなるのでしょうか?
今後も応援してください。!
8 :
1:02/12/22 18:58 ID:rSHBAeY4
***chapter 2「混乱と理解」***
「誰だ!私の体の中に居るのは?」
寝ている間そうずっとだれかがといかけてた。
声は高かったが幼童の声で雅さを帯びていたように感じる。
うつろな困惑した声だ。
「う・・・だれ?」
みまわしたがその声の持ち主はなにもいわなかった。
「わたしはお前の心のなかにいる!」
「ええ!」
「お前はだれだ??」
「私は由紀だけど・・・あなたは?」
「わたしは藤原兼家の長子 藤原道隆だ!」
9 :
1:02/12/22 19:09 ID:26Fa4RjO
「死ね」
私はマシンガンでその声の主を撃ち殺した。
これでゆっくり眠れる。ふー
完
まさか、同人小説で泣くことがあるなんて思いませんでした…。
感動しました。こんなにすばらしい小説を書く方がいらっしゃるなんて。
最終章でのマシンガンの音は、今でも私の心に焼き付いています。
きっと一生忘れません!
1さん、ありがとうございました!次回作も期待しています!
11 :
1:02/12/22 19:30 ID:b4CxTZP+
「道隆・・・・・定子さまの父だったわよね」
信じられない。嘘!
削除されるまでの間、大耳モナーが
ここを管理しておきます。
+
. + (\_/)(\_/)(\_/) +
( ´∀`∩(´∀`∩)( ´∀`)
+ (( (つ ノ(つ 丿(つ つ )) +
ヽ ( ノ ( ヽノ ) ) )
(_)し' し(_) (_)_)
13 :
名無しさん@どーでもいいことだが。:02/12/22 19:53 ID:/cpLDyRd
>>9 ごめん何の気なしに読んでて最後に笑ってしまった。
あまりといえばあまりにも、でもすごい力技だ。
1さんトリップつけてYO!
15 :
1:02/12/23 02:35 ID:uOCIjeeU
「道隆・・・・」
私ははっとした。定子さまの父でこの人が死んだら・・・一族は零落する・・・。
「どうかしたのか?それに早くそこをどいてくれ。困るよ!」
バタバタと渡殿をはしる音が聞こえた。
「若君!もうよいのですか?兄上はまだ案じておりますの。わたくしもやっぱりまだ
御休みになられた方が良いと思うんですけど、でも大殿様がお呼びなんです。
いかがなさいますか?兄上は何をやっているのかしら?きっとまた舎人(馬や牛の
世話をする人)の方で世話してるんですわ。毎日、馬を触らなくちゃ
いけないのかしら?」
そうペラペラとしゃべるものだからこちらが喋る暇もない。
16 :
1◇PeterandWendy:02/12/23 02:36 ID:uOCIjeeU
「あれはだれ?」
「沙雪だよ。乳兄弟で同い年。女房(侍女)として仕えてるんだ。あれの兄が
ここの執事・・・まぁ雑人(いろんなことをする人)だよ。文も渡すし
馬もあつらう。頼りになるよ。ただ少し馬にばかりかまいすぎるかな。」
「へぇ〜。初めて知ったな。」
「もう!なにを仰ってるの?聞いてらっしゃるの?お元気そうですから兄上に牛
をひかせますわね。」
「うっ・・・うん。・・・・・。」
そういってパタパタと走り去った。
17 :
1:02/12/23 02:37 ID:inhbIk8x
だから、やかましいので包丁を握る。
「なにを…」
どす。
「あがが」
ざん、ざん、ざん、ざん。
刺した、刺した、刺した、刺した、刺した。
18 :
1◇PeterandWendy:02/12/23 02:42 ID:uOCIjeeU
顔を洗って身支度も整えて牛車(当時の交通手段である車)に乗り込む。
「無理してはいけませんよ。」
「わっかったわ。沙雪さん。」
私はむっつりして言った。
牛車はギィギィときしみんでいたがゆっくりと動くその豊かさに彼女は
その都会とは違う何かに心を奪われた。
またその時間はこのおかしな二人がお互いに持つこの状態について
話し合えるという時間をもつことができたようである。
19 :
1◇PeterandWendy:02/12/23 02:52 ID:uOCIjeeU
「とろろでなんで君は僕の体にいるのさ?」
「私いたくているんじゃないわ。でも・・・。たぶん・・・。
そして彼女はその朝起こった事故を話した。もっとも彼に車という物を理解
するのはひどく困難であったがどうにか納得させた。
「そう・・なのか・・。なんだかその車という物が理解できないけど・・・
それにひかれて僕の体に乗り移ったわけか・・・。」
「そうよ。好きでこんな男でしかも大昔にこないわ。」
「そなたもしや物の怪(幽霊や怨霊。病気の原因。)ではないだろうな?
それで・・・。この私に乗り移ろうと・・・。陰陽師(皆さんご存知の
安倍清明を始めとする物の怪を払ったりする人。国家公務員。)
にはらってもらわねば!」
とろろでワラタ
21 :
1◇PeterandWendy:02/12/23 03:00 ID:uOCIjeeU
「ばっ馬鹿!何いうのよ!私は平安時代に一人ぼっちなのよ!」
「でも物の怪としか考えれないよ!」
「できっこないわよ!陰陽師ってインチキだもん。ありえないわ!
それに私が思うに・・・だけどあなた私が来る前に何か起こらなかった?
つまり・・・。私におこった事とあなたがおこった事って何か共通して
るんじゃないかって!・・・そう思うのよ。」
「・・・たしか・・・。よく覚えてないんだ。あの時池を覗き込んでたんだ
あそこは思い出のある池だからさ・・・。ちょっと感慨無量になったんだ。
その時に・・・。くしゃみしたんだ・・・。」
22 :
1◇PeterandWendy:02/12/23 03:07 ID:uOCIjeeU
「くしゃみ?くしゃみですって?私は怪我・・・。それも大怪我したのに
あなたはただの・・・くしゃみ・・・。」
「だから言いたくなかったんだ!すぐ笑う!といっても自分の顔が笑うんなら
なんだかどうしようもないんだけど・・・」
由紀はあたまがクラクラしそうになったがはっとしていった。
「私達。なぜかは解らないけど入れ替わるはずだったんだと思うわ。
私の事故とあなたのくしゃみで・・・。でもそれは不完全だったのよ。」
23 :
1◇PeterandWendy:02/12/23 03:10 ID:uOCIjeeU
「不完全?どういうこと?」
「つまりわたしにはわたしの体には大怪我でしかも私にとってはまだ
ちょっとはしってる平安時代に対してあなたは平成っていう未来の日本
なわけでしょ。あなたは適応できなくて、こうやって二重に体と心が
かさなっているのよ!」
心の中にいる道隆は考え込んで黙ってしまった。
「つまり・・・絶対そう。というわけでは無いけど。自分のこと物の怪
扱いされるなんて嫌だもの!」
「そう・・・だよな。よくわからないけど君の意見に従うよ。そういえば君の
名前ってなんだっけ?いきなりきくなんて失礼かな?なんなら僕がつけようか?」
24 :
1◇PeterandWendy:02/12/23 03:19 ID:uOCIjeeU
「ああ・・・そっかこの時代じゃ本名だしちゃだめなんだっけ。なんでも
呪詛されちゃうとかでもまぁ私の本当の体は今ごろ救急車運ばれて
るんだろうな。でも意識は平安にあるから私きっと植物人間なんだろうな。」
「なんだかよく解らないな。なんていうのだ?」
「由紀っていうの。田んぼの田の線が飛び出たのと糸に己で由紀よ。」
「なるほど、由紀の君とでもよぼうか。それにしても漢字ができるようだな
すごいじゃないか。」
「漢字なんて未来では女も子供もやってるわ。」
「そういうものか?」
「まぁ・・・ね。それで邸に帰ったらいろいろ教えてね。馬の乗り方、習字、
文化、殿上童(元服前つまり成人する前の童姿でも宮仕え。良家の童は
よく奉公した。)の仕事、それからいろいろね!」
25 :
1◇PeterandWendy:02/12/23 03:33 ID:uOCIjeeU
「そんな殿上童までするのか?あれは主上(天皇)の御前で働くんだぞ。」
「いいじゃない。ずっと物忌み(神の塞がりを犯すのを忌んで、その日が
過ぎるまで家にこもってつつしむこと。実際はこれを理由にズル休みも
できる。)でねっころがるのはやだし。楽しい事してみたいわ。直衣(男性
の平常服だが狩衣よりややカッタルイ。)じゃなくて十二単(女性の正装
で天皇や中宮の前ではこれを着なくちゃいけない。千年の恋では侍女は
小うちきをきてましたがあれはおかしい。)着たかったな・・・。」
そう言っている間に大殿様の邸についた。
26 :
1◇PeterandWendy:02/12/23 03:40 ID:uOCIjeeU
chapter2も終わりました。次はchapter3『主上に対面』
です。
すいません結構、語意脱字多くて。
それといい忘れ居ましたがこれはフィクションです。
一応ながれにそってやってますが微妙なズレや文化も違うと思います
でもまぁそれもご愛嬌で・・・・。
それと当時の結婚生活ですが、父と母は普通、最初は一緒に暮らしません
通い婚といって男が女のもとに行って契るんですね。それで男は後に身分・
子供の数(女の数を重視)・財力等で女を一人決め一緒にくらします。
当時は連続三日間同じ女のもとに通ったら結婚成立。離婚は三年間、音信不通
であれば成立します。三年間もまたされるなんて・・・。
27 :
名無しさん@どーでもいいことだが。:02/12/23 03:46 ID:f0yKCTBT
ちゃんとトリップ付けてYO! 応援してるよ〜
28 :
1◇PeterandWendy:02/12/23 03:57 ID:uOCIjeeU
***chapter3『主上に対面』***
女房に取り持ってもらって兼家のいるところまで行った。
「おおやっと来たか。昨日は熱だとか・・・。」
そうずんぐりとしたそれでいて貫禄のある男の人がいた。
「異母兄上お待ちしていました。すっかりよくなられたようですね。」
まだ9歳だよ。と心の中で道隆がいった。僕は12歳だよ。
「あ・・・うん。まぁいろいろ・・・。」
「いやなこれの母もたいそう気落ちしてな・・・。」
「何かあったの?」
「いやだなぁ異母兄上・・・。おばあさまがこないだなくなられて・・。
もう49日(49日間、死んだ者の魂が彷徨っているので弔ったりする)
も過ぎてるのに・・・。」
じゃあこの弟が道綱なのね。思ったよりシャキっとしてるわね。
読み辛いので
用語の後に毎回説明文付けるんでなく、
話(chapter)の最後にまとめて用語解説いれてくれると、助かる。
しかし[乳母]や[牛車]位は説明付けなくても、わかるんじゃないかと・・・
まぁ、がんばれ
目指せ『へぼん・オブ・ザ・イヤー』
30 :
1◇PeterandWendy:02/12/23 04:10 ID:uOCIjeeU
「シャキっとしてるって9歳にもなればこれ位だよ。まぁこいつはちょっと
頼りないんだけどね。」
「そうね。大役を任せようって思うほどじゃないわね」
そう言って笑いあってしまった。
「何を笑っているのだ?」
「いえ父上。なんでも。それよりどうしたんですか?呼び出して。」
「いや・・・。おまえにとって関係ないんだがな蜻蛉(道綱の母)が山寺からそろそろ
もどるというんでおまえにも供をしてほしいんだ。」
「そんなこといいですよ。蜻蛉さんには前前から会いたかったし。」
31 :
1:02/12/23 04:18 ID:uOCIjeeU
すいません。トリップってどうやったらできるんですか?
>>1 一つ聞きたいんだけど、何でこんな所で発表しようと思ったの?
33 :
名無しさん@どーでもいいことだが。:02/12/23 05:47 ID:RSxSMkGz
>>1 2chのスレを私物化するな。
逝ってよし。
1は2ch初心者ですか?
トリップつける方法は、名前欄に fusianasan と入れる。
半角小文字で。
まあまあ。
皆で生暖かく見守ろうではないですか。
>1さん、初心者板へ行って質問していらっしゃい。
あんまり会話ばっかりなんで
なりきりチャットログかと思った・・・
1◇ぴーたーらんどうぇんでぃ って読めばいいのかな・・・
いやぁ勉強になるなー
モティロン別の意味でw
38 :
名無しさん@どーでもいいことだが。:02/12/23 13:36 ID:Mt0jNqaC
同人板って、同人作品を発表する為の板じゃないんだけどなあ…(ニガワラ
ここまでへ(略だと、逆に微笑ましくなってくるっちゅうか
40 :
1 ◆PxgSoEUFiU :02/12/23 15:38 ID:hK58n1Zt
トリップなんとか教えてもらいました。
やっぱりココでやらない方が良いでしょうか?
(ToT)
42 :
1 ◆PxgSoEUFiU :02/12/23 15:44 ID:hK58n1Zt
とりあえず創作文芸板に移った方がいいかな・・・
よーし、逝け!
ただし同人板から来たことはぜったいに黙っていろ!
この分割の仕方は何か理由があるのかと思って
各分割箇所の頭一文字を繋げてみた。
「時頭若ふ誰道道あ顔とばく不あそ女シ」
「時頭」…
これは時の頭、つまり時計の頭。
恐らくチクタクバンバンのことだろう。
「若ふ」…
現代風に言うと「わこう」つまり倭寇。
元・高麗軍が攻めて来たニダ。
「誰道道」…
道々とは下々と言う意味が。これは↑の「高麗」に通じる。
「あ顔」…
アカ・お。「お」は故小渕元首相しかあり得ない。
小渕首相は共産主義に傾倒していた、と訴えているのだろう。
「とばく」…
賭博。
「あそ」…
阿蘇。
「女シ」…
女死。貞子のことと思われる。
つまり、
チクタクバンバンに乗って来た下々の朝鮮人が、小渕さんをアカく染め、阿蘇でギャンブルに興じる貞子。
というわけだな。
間違えた。
倭寇は倭の海賊だ。
チクタクバンバンに乗って来た下々のチョッパリが、小渕さんをアカく染め、阿蘇でギャンブルに興じる貞子。
最初は冗談か荒らしかと思ってたが、本物のキティだったのか…。
更新…2ちゃんのスレで更新…
>>1よ…和塩でもなんでもいいから、自分のHP作れ?な?(つдT)
>>1さん
期待してます、創作文芸板で頑張ってください。
>>1以外の皆様、へぼんスレにてお会いいたしましょう。
44さんついでにいいますと割り振りは本当に適当です。これ位でとりあえず「書き込む」
押しちゃってましたから。少しづつ頑張るんで応援よろしくお願いしますね。
HPは作れません。メカに弱いので・・・。私物化してごめんなさい。
無料レンタルの掲示板とかどうよ。サイトなくても借りられるやつ
ごめんなさいと言う位ならやるなっての。
ネタじゃなかったのか1よ…
54 :
真実:03/01/02 17:52 ID:0+KnYSMg
あるネット関連会社の社長は、「いずれにしても2ちゃんねるは
資金が底をつけば終わり。あまり知られていないことだが、
2ちゃんねる内部関係者によると今、大手通信会社系が調査費名目で資金提供している。
だが、それが止まれば続けてはいけないだろう」と証言する。
2ちゃんねるが判決によって力を失った場合、資金提供の打ち切りも予想される。
http://ascii24.com/news/reading/causebooks/2002/07/01/636911-000.html 以下、別の記事のキャッシュ
http://memo2ch.tripod.co.jp/article.html 2ちゃんねるに近いあるインターネット関連会社の社長は、2ちゃんねるの幹部から得
た話として証言する。「2ちゃんねるは、運営者や幹部などがそれぞれ別々に会社を
作りカネの流れを見え難くしているが、実際の資金源は複数の大手通信会社系からの
調査費名目のカネ。月額で計約700万円と言い、年間にすれば1億円近く。額はともあ
れ、これは通信会社系的には、ぼう大なトラフィックを調査すると言う表向きの理由
が一応は立つ。自社系に都合の悪い書き込みがされた時に優先的に削除してもらうこ
とも期待している」と前置きし「通信会社系の削除の期待も含めて、2ちゃんねるは
総会屋と同じになっている」と言うのだ。
その具体的な理由として社長は、こう話す。「2ちゃんねるはボランティアの削除人
が書き込みをチェックして、好ましくない書き込みを一所懸命削除している、という
ことになっているが、あれはウソ。削除人には給料が支払われ、その給料の原資と
なっているのが、まずいことを書き込まれた企業が削除要求とともに渡す裏金。これ
はまさに、総会屋の構図そのものだ。これまで裁判になっているのは金額で折り合え
なかったり、裏金を出さない強い態度の企業とだけだ」
55 :
☆募集☆:03/01/02 19:45 ID:dtgasW/J
他にもっと面白い小説かける人、このスレに書き込んでくれい。
基準:少なくとも読みたくなるタイトルをつけられる方
1レスでおさまるショートショートを特に希望。
>53
ネタじゃなかったらしいよ(w
でも創作文芸板でおもいきり叩かれてるが。
まあこうやって人は大人になっていくのだね。
>56
1タン、描写不足以前に説明不足で読み手側にストーリーが伝わらないのを、
(描写や説明は)ちょっと難しそうなのでやめときました、ですませちゃってるね。
感想くださいとか教えてくださいって言ってるのにこれじゃ、そら叩かれても
しょうがない罠。
でも叩きってほど叩かれてないっていうか皆さんかなり親切にアドバイスしてると思うよ。
1タンは叩きと思ってるかもしれないけど。
60 :
山崎渉:03/01/15 23:46 ID:t9AgkL2v
(^^)
61 :
山崎渉:03/01/28 19:26 ID:HV28ao0D
(^^)
c
be
ヴ??ヴ??
t
?
?
?
72 :
名無しさん@どーでもいいことだが。:03/02/18 20:25 ID:VLpbOeQQ
age
p
74 :
名無しさん@どーでもいいことだが。:03/03/16 18:05 ID:STL3hMRC
キ // /::::://O/,| / これは……
ュ / |'''' |::::://O//| / 半ば 駄スレ
.ッ \ |‐┐ |::://O/ ノ ヾ、/
: |__」 |/ヾ. / / だが 半ば……
ヽ /\ ヽ___ノ / . へ、,/ 良スレ…!
/ × / { く /
く /_ \ !、.ノ `ー''"
/\ ''" //
| \/、/ ゙′
|\ /|\ ̄
\|
75 :
キミとボク:03/03/29 01:53 ID:JgFBVLh0
残り幾つで
マターリ1000getできるかな
/`' 、 / ヽ
/ ヽ、,. -― ''""  ̄ ̄ ~゙゙゙ ''''ー ヽ
/ |
i i
| o o |
| |
l 二 二 |
| ,.,, ,.,,_ ワ___,, i
| _,.. -‐"/ ̄/ /|  ̄ l ヽ \~`"'ー、ノ いちねんせいになったら♪
ケフ" / / ,.-'‐ ̄/ .i .i  ̄\- \ \ヾ いちねんせいになったら♪
/ /.l l l .// / ./ l / ヾ iヽ i.\ ともだち1000にんできるかな♪
ノ | l l l Y /"¨''ヽ .i / ァ''"¨ヾ i イ゙i. リ
`ヽ r、 丶l i` レ | イ/" ヽ i ちゅうごくの やまおくで♪
\ ヽ ヽ """ iー'ーv' """ / ' ./ヽ かすみをたべて くらしたい♪
ヽ ヾ- ゝ ._/ ./ ヽ/ ごしきのくもに のりながら♪
/''"" \Y.': ∧∧ ∧∧ソ `"ヽ、 "ヽ
,ィ" ,.ィ."ヽ(*゚ ワ゚)人( ゚ワ ゚*)ノ`丶,”、
/" ヾ,.-" 〜( )、 /( )〜 `丶、
/ /" \⊃U U y U U⊂/ ヽ
77 :
名無しさん@どーでもいいことだが。:03/03/29 21:09 ID:W7qUGQHn
いちおうあげ。
79 :
山崎渉:03/04/17 15:48 ID:FEmIHsGj
(^^)
80 :
山崎渉:03/04/20 02:47 ID:Sgp5pKVj
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
81 :
山崎渉:03/04/20 06:55 ID:Qh5GUq5L
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
82 :
名無しさん@どーでもいいことだが。:03/05/17 15:49 ID:Jm+kwuoy
ワラタのでageてしまう
83 :
名無しさん@どーでもいいことだが。:03/05/28 18:44 ID:UDO1YgLh
でこ
85 :
山崎 渉:03/07/15 10:51 ID:1yWTgNlF
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
86 :
山崎 渉:03/07/15 13:20 ID:1yWTgNlF
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
あぼーん
88 :
山崎 渉:03/08/02 02:23 ID:kCcdXoEr
(^^)
89 :
名無しさん@どーでもいいことだが。:03/08/05 11:09 ID:cA2UCpy1
90 :
山崎 渉:03/08/15 15:59 ID:7HjMMV0D
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
いやんおいやのおあうあうあばぶあぶ
イほじいいsじwpをpそpjしおぴ
ンssじkdじぇぢおじぇwjうぃj
いkdsjdjうぃぢおおwそwpw
じぇおえs2おお2ぺおぽえこえおぺ
序そkfjふえryjmcじうういs
歪×平安の801本キボン
自分もとある場所で作品書いて追い出されたものです。
こんなとこみっけたので、単発で書いたの埋めときます。
拾ってくれた人、もし気に入ってくれたら丸ごとあげる。
ただし、それでなんかの収益金がでたら、ユニセフに。(わきゃない)
【本文】
俺は今年39になるヒッキーのヲタク。
最近話題になってきた、アジア全域の人と交信できる巨大掲示板『ブラックホール』に入ってみた。
内容はその辺の掲示板とさして変わらない。アジアへ出てもヲタクの考えることはさして変わらないんだな。
俺のHNは氷頭。180センチ75キロ。
顔に自信がないわけじゃない。コミュニケーションが嫌なんだ。
氷頭は(ひず)と読む。
昔むかし、北海道からの客人が面白がって買ってきて、俺たちに食べさせてくれた。
仲間はすっぱくて嫌がっていたが、俺は悪くないと思った。
氷頭とは、鮭の頭を薄く薄く薄切りにして、甘酢漬けにしたもの。
子供にこんなものを食べさせるような、変わり者が時々来る場所に俺は住んでいた。
今は児童養護施設と言われているが、昔は「孤児院」と言われていたところだったんだ。
子供を育てられない人が子供を預けるところだから、それこそ客人も変わり者が多かった。
今ではそうでもなくなってきているが。変わり者と言うよりは、ただひたすらだらしない大人が子供を預けにくるほうの割合が増えてきた。
院長先生はいい人だった。5年前までは、生業につけない俺を心配してよく尋ねてきてくれたが、老衰で亡くなった。
今の職員も心配してくれる。
昔の仲間も家庭を持って、過去を隠さなくて済むやつが、心配して年賀状をくれる。
でも俺からは出していない。
昔の職員もだんだん減ってきた。
転職、退職していき、下手すると「退所生担当」が俺より若いやつになってたりして、笑える。
でも結局彼らも大変。
子供を預けていく親が大人になりきれていなくて、誰かにかまってもらいながらじゃないと、いつ「親」をやめられるかわからない。
だからアフターフォローみたいなことを根気強くやって、頑張って、盆や正月に子供をかまってもらうのだ。
どっちが子供なんだか。俺の親はそんなコドナちゃんでなくて良かった。
結局そんなこんなで、俺は童貞だ。………悪いか!笑うなら笑え!
そんなある日、俺がバイトの面接から帰ってくると、郵便受けに一通の葉書が入っていた。
『○○日、○○時より氷頭様の人生をください。あなたのBH』
その下にはなんと、俺のIDがまるまる書き込まれていたのだ。
腹が立った俺はいくつかの掲示板で『ブラックホール』の葉書のことことをたれ込み、他にも被害者はいないか探した。
不気味だったが、別に行く当てもなく、逃げる理由もない。
金が無くなったらバイトする。飽きたらやめる。誰にも迷惑賭けてない。かけるきもない。
その日がきた。
ピンポーンと、普通にインターフォンが鳴った。
玄関に来ていたのは、きしゃで小さい女の子だった。
「………誰?」
「ゆゆと申します」
ショートカットに、襟の立ったボンテージの服を着ている。
次の質問をしようとした時、ゆゆの後ろからもう一本手がのびてきた。
そいつの手のスプレーをかけられ、俺は簡単に気を失ってしまった。
目が覚めたとき、俺はきれいな布団に寝かされていた。
二十畳はあるだろうか、広い畳の部屋で、壁際にずらっと机が並び、座布団や座椅子に座った人たちが、何台ものパソコンを叩いていた。
「氷頭さん」
声の方を振り向いた。そこには50くらいの女がいた。でも髪は黒々とし、居住まいもきれいな女優のようなオーラを出す女だった。
「我が教団へようこそ」
「………??」
「めんくらうでしょう」
そういって女は笑った。
「あとはゆゆが説明しますから」
女の後ろから、ゆゆが出てきて、正座をして前に手をつきお辞儀をしてきた。
俺はふてくされた。俺のような立場に立てば、誰でもいい気分はしないだろう。怒るかこうして放心するかしかないだろう。
「氷頭様は、タイガー様に選ばれし人なのです」
「はいぃぃぃー?」
「二世紀ほど昔、中東の奥に虎の家紋を持つ王様の国がありました」
その王様の国におお日照りが何年か続いた。国民が飢えれば国力が下がる。
そんなある日、王様の城に一人の立派な成りの魔法使いが来た。
雨を降らせることが出来たら姫を嫁にくれるかと言った。
当時、姫はまだ赤ん坊。王様は「この厨房が」と思いつつ、いいよいいよと言った。
どっかの昔話に似てきたぞ、おい。
そしてみごとに雨が降った。その後も毎年むら無く、欲しい時期に欲しいだけ雨が降り、その国はみるみる富んでいった。
17年立った。
手紙が来た。『姫をくれ』もちろん王様は思い出した。でもやなこった。勝手だ。
そこで呪いの専門家をやとった。もちろん姫に手を出さないよう、注意をはらって、どっか遠くの国からスカウトしてきたらしい。
どっこいそれもひどい結果になった。
その野郎が密かにお気に召したのは、当の王様だったというオチがついていた。
呪いの専門野郎、マイラは水晶玉とか使って、魔法使いのことを調べた。
そいつは竜の化身だという。
思いっきり似てるじゃねえか。
ともかく虎と竜は相性が悪い。古来のライバルらしい。
王様は気に入らない。でも、また手紙が来て、魔法使いは姫を貰う日を勝手に指定してきた。
ついに魔法使いはやってきた。マイラは悪知恵を王様に進言した。
「夜明けまでにこの城の周りを100周回れ。そしたら姫をやる」
魔法使いは真面目に走った。城はこの日に備えて建て増ししてあった。
深い崖に向かって、城壁をわざとはみ出させておいたのだ。マイラは建築のノウハウも知ってて、技術を助言したらしい。
人間の姿のままではどう頑張っても無理。速くしないと夜が明ける。
仕方なく、魔法使いは竜の姿になって城の周りを回った。
竜になればこっちのもの、王様は兵隊たちに槍を持たせて城壁の下に並ばせ、竜の身体をざっくざく。
それでも竜は頑張り続け、100周終わったその次の瞬間に、地平線の彼方から太陽が顔を出した。
血だらけの竜に、王様は大砲を向けたんだそうな。
怒った竜は、雷雲と嵐を呼ぶ。城下の街が大水に飲まれていく。
見かねた姫が、自分から竜の前に出て、王様を振りきり、お嫁にいったんだそうな。
さあその王様は悲しみにくれるくれる。
国政ほったらかしで黒魔術に凝って、かなり腕を磨いて、でも精神的におかしくなって、死んじまったんだそうな。
マイラも男のくせに王様のことが大好き。おえっ。
で、王様と話がしたくて、黄泉の国から呼び出す術を完成させたんだそうな。
安らかに寝かせとけよ、コラ。
王様を呼び出し、王様がマイラに命令すると、いろんな呪いがかなうらしい。
そしてついに、当のマイラも転生、生まれ変わりしてきて、トランスになると王様の命令を受け取って、いろいろするらしい。
俺は頭が痛くなってきた。
で、俺の仕事は何?
ゆゆは話をしながら、俺を広いフローリングの部屋に案内した。
階段状の座席がある、大学の講堂みたいな感じだ。
「ミチコマザー様の夢に、○○○○○○○○がくっきりと出てきたのです。氷頭様のID全てです」
ミチコマザー様とは、さっきの女優顔の女だそうだ。
巨大掲示板を管理してるので、そのIDを持ってるやつが俺だとわかるやいなや、さらうことにしたそうな。
怖えぇー……!
「あのさ、俺さ、帰れるの?」
ゆゆの顔が悲しそうに曇った。
「強制は出来ませんが。どうしても帰りたくなれば、おかえしする方法はあります。ここの場所が分からないように……」
「犯罪は嫌だからね。俺がニュースになったら、俺の育ちの家の子が困るから」
普段は愛情の欠片も感じない子供らだが、この際言い訳になるならなってもらおう。
「で、俺の仕事は何?」
「マイラの現世人を、トランスに導き、ミチコマザー様が王様とマイラと会話をするのを助けて貰うのです」
「はあ!?」
その先を聞くのがすごく怖くなった。
その夜、ディナーは楽しかった。
さっきパソコンを叩いていた連中には、俺が昔からなじんでいるネット界の常連が何人もいた。
ちょっとしたオフ会だった。酒も飲めた。
このまま俗世と離れて暮らすのもいいかな、なんて、一瞬…二瞬三瞬くらい考えてしまった。
こいつらとは話が合う。
恋愛できない、就職できない、友達作れない、ネットヲタクの男がほとんどなのだ。
それに話をきいてると、ここにきてアトピーが治ったとか、精神安定剤がいらなくなったとか、そういう輩もいる。
なんなんだ、ここは。
ディナーのあとは、後かたづけを当番に任せ、俺は温泉に入った。
ここは山の中ということと、温泉があるということが分かった。
温泉は広く、水回りも普通で、まあ清潔だった。
しかし、最後ひとつだけ疑問が残っていた。
近くの知り合い(ネットの)を捕まえて聞いた。
「お前らさあ、性欲ってどうしてんの。それとも性欲に勝る自己実現する場があんの?いまんとこ犯罪の匂いもないし。それが見えないんだな」
「ああ、明日の『王の降臨』に出れば、全てが満たされるよ。サイコーだよ」
にべもなくそいつは言った。
『王の降臨』の時間は、月の位置で決まっていた。
昨日ゆゆに案内された、フローリングの部屋の天井に、丸い天窓がいくつもあった。
天窓の中央には、黒くて丸い板が貼られていた。
満月の月がその窓の一つに入ってきて、ちょうど丸い板と重なり、月食のようになるんだとか。
ミチコマザーの席から月食が見える日が、今夜らしい。
俺は今夜働かされるらしい。お祝いムードの中、鰻なんかを食わされた。
そして、温泉に入れられた。
そして、衣装を付けろと言われた。出てきたものは、『日本書紀』とかに出てきそうな、白の上下、ひざとひじを結ぶタイプの服だった。
頭はカツラでもかぶされるのかと不安になったが、それは無かった。
それにしてもなんだ。ヤマトタケルにでもなれってか。
ちっと舌打ちをすると、すぐ後ろから声がした。ミチコマザーだった。
「まあ…なんてかっこいい」
「なんでこれなんすか」
「昨日ゆゆから聞いたと思うけど、我々の教団の敵は竜なの。昔、日本の龍を倒した古事記の神様を、タイガー王はとてもお気に入りでね。これを着るとお喜びになるのよ」
そういって、俺を愛おしそうになでさすった。もちろん顔や肩だ。嫌なことされたら俺だって逃げる。
悪いが、俺には興味のない世界だな。虎と戦うのは巨人か鷹と相場は決まっているのだ。
『王の降臨』の時間が近づいた。
朝になった。俺はたっぷり8時間眠って目覚めた。
ゆうべは、サイコーだった。結局よく分からなかったが。
俺と同い年のネット友が、サポートについてくれた。
フローリングの儀式の間に、仲間が集合した。
電灯は無かった。壁のそこかしこに蝋燭が点っていた。
俺はサポートの友達に連れられて、部屋の中央に来た。
中央には、大きな藤編みの椅子があり、ミチコマザーが慈愛に満ちた微笑みを浮かべていた。
床を指されて、よく見ると、金属製の取っ手がある。足を引っかけたら転びそうだ。
それを横に引くと、ごろごろした音とともに、床下から違う設備が出てきた。
浅さ10センチくらいの、広めの浴槽だ。傍らにはシャワーだけがついている。
そして、儀式の間の入り口から、バスローブを着た女が入ってきた。
女の髪は濡れている。温泉で洗ってきたらしい。
友達が言った。「マイラの現世人様だよ」
「ゆゆ!」
ゆゆだった。幸せそうな微笑みを浮かべてさえいる。
「ゆゆ様とよぶんだよ」
友達が横から小さい声で言った。
崇拝してないものに様をつけてられっか。
ミチコマザーが言った。
「良いのです。次の順を教えなさい」
俺は友達に教えられるままに、お辞儀とか、柏手とかいろいろやった。
ミチコマザーはさっぱり分からない言葉で祈っていた。
どっかで鐘を鳴らし始めた。とても細くてなごみ系の音色だ。
それにあわせて仲間が「ヤー、ヤーン、イヤヤーン……」みたいな、民族音楽みたいのを合唱し始めた。
野郎の声がほとんどなので、はっきりいって聞き苦しい。
ゆゆがパスローブを脱いだ。
女の全裸を見たのは、施設で5歳の時にボランティアのお姉さんとお風呂に入ったのが最後だった。
その浅い浴槽に横たわった。浴槽の四隅には掛け金がついていた。
俺はあからさまにイヤそうな顔をして、友達をみやった。でも遅かった。
友達に指示されるがままに、俺はゆゆの手足を四隅に固定した。
そこから先は、いわゆる「奉仕限定」の初体験だった……!
結局俺の身体には、誰も指一本触れなかったが、正直、楽しかった。
シャワーからは温泉の湯がでる。それであっち洗い、こっち洗い、ここをこうして、速度はこうで、角度はこうで、次はここで…。
ゆゆも最後までいったらしい。俺の仕事は無事終了したのだ。
友達はじめ、みんなが祝って喜んでくれた。
で??
…一晩眠り、冷静になった俺は、ミチコマザーに直に会う方法を、気の弱そうなネット友を捕まえて聞いた。
電話で確認を取れば、「謁見」できるらしい。
電話は一部屋に一台はあった。
マザーの番号にかけると、部屋につながった。話がある、と率直に言うと、許可が出た。
マザーによると、オゾン層が回復してきたこととか、SARSが日本に入ってこなかったのは、『王の降臨』のお陰らしい。
ゆうべの儀式では何を祈ったのか聞くと、『ブラックホール』のアクセスが多すぎて、サーバが落ちそうだったので、落ちないように祈ったらしい。
俺はますますうさんくさくなった。
俺は散歩に出ることにした。
いちおう散歩の規則なんかを、その辺のやつを捕まえて聞いたが、特に無いらしい。
玄関には監視カメラがついていた。構わず堂々と出た。
野道を歩いていくと、広い菜園と、果樹園と、鶏小屋があった。広い柵の中で放し飼いされている。どうりでここの卵は美味い。
まだまだ歩いていくと、水音がした。
木々の向こうに、綺麗な滝があった。
この眺めは気に入った。一人になりたくなったらここに来ようと思った。
その時、そっと肩をたたかれた。ゆゆがいた。
「マザー様を嫌いにならないで」
そういって、俺が答えを探していると、そのまま静かに俺と並んで滝を見ていた。
「マザー様も、我が子と生き別れになった人なの」
ミチコマザーは、元は女教師だった。まだ女の教師の価値が低い頃だったが、戦後で栄養不良の子供などが沢山いて、それは熱心に仕事したらしい。
日教組とかいうものにも入り、徹夜、出張、飲み会、喧嘩、男勝りで当たり前な働き方をしていたらしい。
でも古い常識に周囲がとらわれ、形ばかりの見合い結婚をさせた。
子供が生まれた。愛のない夫は、子供を連れて、愛想を尽かして出て行った。連絡も取れず、ずっと行方知れずらしい。
そして、マザーは絶望した。それから王とマイラとコンタクト取れるようになったらしい。
教壇に立っていた女が、気が付くと教団を作っていたんだな、というと、ゆゆに殴られた。
それから二週間ほどした日。
俺の当番も徐々に増え、菜園仕事や掃除、洗濯、料理をするようになった。
でも自由時間はたっぷりあり、ネットもし放題だった。
ネットに疲れると俺は滝を見に行った。今日もそうして一人になりに来ると、ゆゆが追いかけてきた。
「ゆゆ、俺と個人的に会って大丈夫なのか?」
「私に様づけしないのは、氷頭さんだけだから」
次にゆゆが言った言葉で、俺はそのまま滝へ飛び込みたくなった。
「妊娠したかも知れない。基本的に夜ばいはことわらないから」
「俺はしたことないぞおー!」
「当然よ。誰もあなたに夜ばいオッケーな情報、言わないでしょ。でもね、みんな男だから、様さえつければ私を大事にした気になる。そして、ことわらなければ、いいことだと勝手に結論つける。基本的に男はばかよ」
「………」
「いくらで、動いてくれる?ここから逃げる段取りつけてほしいの」
ゆゆが言うに、俺は人や煩悩に流されないからだという。ここのネットに長けた連中でも探れない「つて」を作って欲しいそうだ。
今までは自分の中にマイラの人格や意志がまざっていても気にならなかったが、もう「生まれ変わり」の仕事は辞めて、出産したくなった。
面倒にはかかわりたくない。
でも、いやおうなく俺の頭には、俺の育ちの家が浮かんだ。
大きい組織と戦うなんて、そんなヒーローみたいなこと、大嫌いだ。
そういうのがイヤでヒッキーしてきたんだ。
「ゆゆ、街へ出て、買い物をする方法は?携帯電話か葉書を買う方法はあるか?」
なんで気持ちと逆の言葉を言っているんだ?俺!
「私が買える。ミチコマザー様の日用品を買えるのは私だけだから」
「とりあえず古いのを。写メールなんてついてないやつ。プリペイドみたいに使い捨てできるやつ」
問題は、俺が施設の番号を思い出せるかだ。
104は料金節約のためにもなるべく使いたくない。
ここでしばらく俗世から離れていたが、思い出せるだろうか。
古い携帯が手に入った。
施設の番号を2回押した。繋がらない。間違いだ。
時々圏外になる。電波が不安定。ここは危ない場所だ。
次に頭に出てきた番号を押した。「退所者担当」の25くらいの若い職員だった。今まで邪険にしないで良かった。
携帯電波の発信場所から、調べることを考えてくれることになった。
なるべく「怪しい教団」という表現は避けて説明した。怯えておお事にしたら、場所が分かる前にこの中で俺とゆゆが何されるか分からない。
でも、見ている人はいるもんだ。もっとも生きている人ではないが。
夜、俺はミチコマザーに呼び出された。
儀式の間にはいると、袴のマザーが鉢巻きをして長刀を構えていた。
「マイラが、ゆゆの身体から私に移ってきて、知らせてくれました。私が何を言いたいか、おわかり?」
「分かりますが、分かりたくありません」
一番イヤなことになった。
「マイラはゆゆの身体を求めています」
「ゆゆの身体はゆゆのもんでしょうが」
「おだまり!」
「子供が生まれても、今のこの団体に育てる力はあるんですか?夜ばいが黙認、病院も買い物する店も近くに無い、俺が育った孤児院の方がはっきりいってずっと安全…」
「てやぁぁー!」
俺は長刀に追いかけられた。なんで俺は長いものに上手に巻かれないかな!
逃げ回る俺の後頭部の髪が、ばっさりと切り取られた。あと2センチ違えば、頭皮の中に刃物がざっくりの距離だった。
「氷頭!お待ち!」
俺が逃げる行く手を、長刀がふさいだ。もうだめぼ。
「この十字の傷は何?」
え?ああ……。俺の頭には十字のはげがある。赤ん坊の頃に、母親の不注意で、火傷かなんかして出来たらしい。
俺を施設に預けた祖父が、院長に言ったそうだ。
ともかく、母親も父親も俺を育てられなくなって、祖母はいなくて、老いた祖父にも余ってのことだったそうだ。
「氷頭、あなたの本名は何?」
俺は本名を言った。
「あなたの誕生日は○月○日○時、血液型O型、おじいさまの名前は………じゃない?」
しばらくして、俺が大嫌いな時か来たらしいことを悟った。ミチコマザーの正体が分かった。
ID検索作業は、社会になじめないヲタクがやったこと。だから俺の本名が今更マザーに伝わるような結果になったのだろう。
マザーは泣き崩れていた。そりゃ混乱するだろう。俺もそうだ。
認めたくないが、肉体的な母親が、こんなインチキマザー様だっとは。
教師のやりすぎで精神病院に入っていてくれた方がまだましだった。
その時、儀式の間全体がぐらぐらと揺れ始めた。地震だ。
「マイラ様が怒った!」
マザーは跪き、籐の椅子にひじをついて祈った。
「逃げよう!マザー!」
部屋の外から爆発音がした。まさかガス漏れかなにかが爆発したのか?
火事だーという叫び声がした。
119番は誰かがするだろうが、どこから乗り入れてくるんだろう。山火事必至。
振り返るとマザーは激しく祈っていた。
「マイラ様、マイラ様、私の身体でお許しください……」
この家の耐震力は?そうあるとも思えない。震度6はあるかもしれない。俺は窓を開け、出入り口を開けて逃げ道を確保した。
「マザー、早く!」
「私を連れ出しちゃダメ!誰かがマイラさまに身を捧げないと、全員殺されてしまう!ゆゆを連れて逃げなさい、早く!」
マザーは焦って叫んでいるため、ところどころ声が裏返っていた。
俺は、諦めた。
「ゆゆ!ゆゆ!」
女々しく逃げまどうヲタクの間をかき分け、ゆゆを探した。
食堂の中に、か弱いヲタクたちに泣きすがられているゆゆを見つけた。
「頭を座布団や丈夫なもので覆って!」
金きり声で指示を出しているのに、パニックのヲタクたちは分かっていないらしい。
ゆゆを連れて逃げようとしているものも現れ、殴り合いの喧嘩が始まった。
ゆゆの意識を失わせて、担いで逃げようと、一番がたいのでかい野郎が、ゆゆに近づいた。
その野郎が悲鳴をあげてあとずさった。
その周りのヲタクもさーっと引いて、ゆゆが取り残された。
ゆゆに、日本刀が突きつけられていた。
鎧甲の日本の武士がいた。
「マイラだ」
嘘だ。絶対日本人だ。
顔の部分は、テレビでよく見る、骸骨のような夜叉のような仮面で隠されていた。
まだ地震は続いている。
ヲタクは、ひいひい言って震えている。ゆゆと目があった。
電灯が消えた。地震で停電になった。ここは普通の建物ではないので、たぶん予備発電なんかもないだろう。
ゆゆがその小さい体で、窓から飛び出した。俺も後に続いた。
鎧も追いかけてきた。俺は鶏小屋を開けた。ねぼける鳥たちをわしづかみし、鎧の方へぽーいぽーいと投げた。
投げる端から斬り殺された。
ヲタクたちから怒声があがった。
「待て、マイラ!」
貫禄のある声がした。後ろから、マザーが来た。正確には、王に乗り移られたマザーなのかもしれない。
「来い。永久にわしの供をせい」
鎧は立ち止まった。
王と鎧のシルエットの向こうに、燃え上がった教団の家があった。
王は俺の方を振り返った。
「行け」
と言った。地震が徐々に納まっていく。
団体行動ができないヲタクたちは、てんでばらばらに、そこから立ち去りつつあった。
ゆゆが「こっちよ」と、俺の手を引いた。
俺はもう一度王と鎧を見た。
おかあさん、と言おうかと思って冷たい空気を吸ったが、声にならなかった。
俺は躊躇をやめた。
ゆゆの手を握り直すと、林の間を駆け下りた。
それでもなにか叫びたくてたまらなかった。
「就職するぞゴルァーー!!」
やけくそでそれだけ叫んだ。
・・・・・終わり・・・・・
初めて終わりまで書けたぁ♪
疲れました(ワラ
1さん、おじゃまいたしました。すっきりしました。
あげてみる
あぼーん
結構さがってきましたね…。
昔中断した小説の続きでも書かせて頂くかな…。
いいかな?どうかな?
ん……と、延期。
118 :
名無しさん@どーでもいいことだが。:03/12/23 16:35 ID:ipbG/5Wa
P
S
Y
123 :
名無しさん@どーでもいいことだが。:04/05/22 10:35 ID:sqRPwCtT
o
なんだこのスレは
sage
hage
peke
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
∧ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ) < 1さーーーん。ハァハァ・・・
/ / \_________
./⌒ ヽ
.// ノノ
// /
/ / |
/ (_ ヽ |
ノ / \ \ ..|
/ ノ \ ) .|
/ / / |
/ ./ .|
/ / |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(_つ ̄ ̄
((( ))
(´Д` ;)
⊂ ._つ コソーーリ
Y 人
(_)__) )) )) ))
p
a
138 :
名無しさん@どーでもいいことだが。:04/11/03 12:23:21 ID:dV6NWUPb
age
139 :
明良:05/03/06 04:33:24 ID:JDwmme6/
自作小説うPしたいんだけど…いいスレがなくて。
此処はやっぱり駄目だよね??
スレ主さんいるし^^
もしそういうスレあったら誘導お願いしますm(_ _)m
勝手にしたら?
と遅レスしてみる
141 :
名無しさん@どーでもいいことだが。:2005/08/17(水) 21:36:49 ID:uLXV/l1f
⌒
w ( . ” (●)
でフ  ̄ ) (
ミ ノ ∩(.U)
〃 ゝ ─┘ヽ
/^l
,―-y'"'~"゙´ |
ヽ ´ ∀ ` ゙':
ミ ミ., γ⌒'ヽ
':; ミ;,,.,.,) (,.,ミ 〜i ミ(二i
ミ :; 〜ヽ、,,_| |ノ
ミ゙゛';:, ~) :,, ~) r-.! !-、
`゙ "`'''~^"~'''゙"''" `'----
m9(^Д^)プギャーーーッ
ヒャ アビル∧_∧ /まだまだ
./|| | ∧_∧ __( ゚∀゚ )< ダンボールが足りないぞ!
/::::::|| |( ゚∀゚ ) // /|∪ ) \もっと もっと アビレ!
|::::::::::|| | |つ ./ ̄| ̄ ̄| |(_)_)
|::::::::::|| | (_)| ̄ ̄|__|/|
, .|::::::::::|| | |__|__|/ ∧_∧
. /l| .|::::::::::||/ アビルー __ ( ゚∀゚_)_アビッ
∠,∧l| .|:/´/ .∧_∧ ///| ( つ|\\\
|゚∀゚ )アビー .|/ ( ゚∀゚ ) | ̄ ̄| | (__ノヽ\| ̄ ̄|
|'A),と) / O/とヽ| |__|/  ̄ ̄ @
/⌒ヽ
/ ´_ゝ`) これから週末旅行ですよ
| ┳ ドライブにお出かけですよ・・・・・
,(_ ̄)⌒ヽ
( // =゚ω゚)
ε≡≡≡ ◎-し◎⊃⊃ ゴロゴロゴロ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
f
\ ∩__∩ そんな餌に俺様がクママー!
\ / ヽ
\ |● ● | (´⌒
\(_● _) ミ ̄ ̄ ̄ヽ___,-、 (´;;⌒ (´⌒;;
|∪| ___ ───⌒ヽ(´⌒;;(´⌒;;
ヽノ-、____)───(´⌒(´⌒;; ズサ────
乙カレー
∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,▲ ∧,,∧
(,,・∀・) ミ,,・∀・ミ (;;・∀・) ミ,,・∀・ミ . ミャァー
〜(_u,uノ @ミ_u,,uミ @(;;;;uuノ 〜ミ_u,,uミ ミャァー
nurupo
151 :
名無しさん@どーでもいいことだが。:
_
r-、' ´ `ヽr-、
ィ7 /l: ハヽハ トヾ 駄スレを隠すことは、この俺が許さん!
'|l |'´_` ´_ `| || 信念に基づいて行動する。
| |´ヒ} ヒ}`! l| それを人は正義と言う。
__ノ゙). 从 l, _'_. |从 今俺が行ってることは、上げ荒らしではない。
,_'(_ ノ_ヽ ヾl.> - ,イ;リ 正義という名の粛清だぁ!
{ f:テ} {'f:テ}',/\ヽ--//ヽ
ヽ,r─‐ 、ィ .、、 i l>Y<! i '、 バーニング!
/ iゝ_ノ iヽ /l |l l ',
lンヽ/ムノじ