「あれ?」
「何かな、これ」
「うーん、どーも誤爆っぽいよね」
とある月曜、FFDQ部の面々は部室に設けられた伝言板の前に集まっている。
そこにあったのは誰も書いた覚えのない伝言(
>>202)。だけどこの筆跡には皆見覚えがあった。それは
トーナメントで知り合い、この頃しょっちゅう部室に遊びに来る少女のではなかろうか、と。
「これってやっぱり」
「あの娘だろうね。この名前は同人部の人達なんじゃないかな」
おのおの推測する中、一人が当然の疑問を口にする。
「で、当の本人はどこいったのかな?」
その声に皆が周りを見回す。そこに廊下から誰かの走る音が響いた。
軽やかな足音が部室の前で止まると同時にドアが勢い良く開けられる。小柄な体にいささか大きすぎる
ポニーテールとそれを結ぶリボン。肩を大きく上下させているのはよほど急いで走ってきたからだろう。
その少女は息を整える間もなく一直線に掲示板へと向かってきた。
慌てて場を空ける皆に目もくれず、板の前に立った少女〜同人部所属のルンちゃん〜は、数多い伝言を
一つ一つ目で追いはじめる。そしてある一箇所、自分の書いたそれを見つけた。