家は宿でも合宿所でもねぇぞ!!!　その５７

す、すみません（泣）
では、書かせて頂きます。
事の顛末が一段落して、帰宅したところです。
当方梅の国の住人（暴れん坊な将軍のお膝元です）で、２０代半ばの婦女子（プチコニー）です。
さきほど（昨日）お隣のたこやきの国で行われたとある邪のコンサートに行ってきました

約２時間の道のりを帰宅し、夕食もそこそこにお風呂に入っていると、ピンポンがなりました。
私は家族と同居しておりますし、時刻も１１時近くで、そんな時間に日頃来訪者などはありません
不審に思いはしたものの、母が玄関を開けたところ、門の前には推定高校生前後のコニーが４名・・・。
口を揃えて言う事には「お嬢さん（私のことのようです）の友人なんで、入れてください」
おりしも先日はひどい雨で、母は私に確認をとる前に家の中に入れてしまいました
そして入浴中の私に「あんた友達来てるけど・・・」
ここの住人である私がひっくり返りそうになったのは言うまでもありません。
玄関から聞えてくる声が語っている内容は、その日のコンサートの内容（萌え話込み）です。
慌てて風呂から上がってみると、やはりそこにはみた事もないお嬢さん達が４名
うちの玄関のエントランス、ぎっちぎちに・・・（泣）
私の姿を見ると口を揃えて「遊びにきちゃいましたー」と黄色い声をあげます。
誰じゃいゴルァ、と叫びたいのをぐっと堪えて「どちらさまでしょうか」と聞いてみました。

するとコニー達のうち、一番派手な・・・なんというかロリ系らしき痕跡のある格好をしたお嬢さんが
「本見せてもらいに来ましたぁ、明日も一緒にコン行きましょうね♪」

・・・私は明日は仕事があるのですが・・・
いや、そうではなく、貴方達はそもそも誰ですか・・・

その合間にも他のお嬢さん達も口々に私に話し掛けてきます。
曰く、同じカップリングのようなので、お友達ですよね、と。
ビデオ見ながら語り明かしましょうよ、と。
私は何度か「失礼ですがどちらかと間違えていませんか」「私はあなた方を知りませんが」と言いますが
聞いちゃいません（涙）

そして言うのです。「後をついてくるの必死で濡れちゃいました、お風呂貸してくださぁい」
「パジャマも貸してくださいね」
いくら私がプチコニーでも貴方達に合うパジャマは持ってません・・・。

てか、つけてきたんかオマエらーーっ！（汗）

彼女らは駅からタクシーで帰ってきた私の後を、やはりタクシーで着いてきたようです。
しかし、私は確かに同人者ですが、コンサート会場ではその手の会話を硬く謹んでおります。
どうして彼女達が私をターゲットロックオンしたのかがわかりません。
しかもカップリングが同じだと言う彼女達の言葉の端々から伝わってくる単語は、確かに私の萌えカップリングと同じ物です。
不審がる私がいつまでも彼女達を玄関に立たせたままにしている事に
徐々に厨達はいらだちはじめたようで、語気が荒くなってきました。
早く上げてくれ、そして萌え話をしようと口々に言い募ります（勝手に上がらないだけマシなのでしょう・・・）


ここで、運悪く（運良くといいますか）塾に行っていた弟が帰ってきました。
うちの弟は私と干支一回り離れた、リア中です。その姿を見た厨どもが一気にヒートアップしました。
可愛いのなんのと喚いて、弟をベタベタと触り始めました。
弟は非道な姉（私）の恐怖政治の元で育ったので、年長女性に対して腰が低く、逃げる事もできずに困惑していました。
そんな弟に厨の1人が気色の悪い顔を近づけて「可愛い〜、お姉さんがちゅーしたげよっか」と（泣）
ここでついにキレた私は弟をとりあえず奪回して、怒鳴りました。
「お前らいきなり人ん家来てナニモンじゃい！こっちはお前らなんざ知らん言うとろーがっ！」
すみません、私も厨です・・・（汗）

一瞬厨どもはぽかんとした顔をして、その後、怒涛のように喚き始めます。
本当に厨って奴のボキャブラリーは統一規格のようですが「せっかく遊びに来てあげたのに！」と。
「誰がおのれらなんぞに遊びに来て欲しいと言うたか、はよ帰れ！」
そう怒鳴り返した私の声はもうすで厨の怒号で掻き消されていました。

あわわ（汗）省略されてる、すいません（汗）

もうここからは向こうの声は言語になっておりません。ぎゃあぎゃあ喚いて、上がりこんできました（靴のまま・・・）
ずかずかと上がりこんで、各部屋を覗いて物色しています。
うちは私と弟と６０近い両親、それに８０を越えた祖父の５人暮らしです
しかも父は会社の送別会とやらでまだ帰宅していませんでした。
とてもではありませんがコニー４人に対処する腕力はありません。
しかしうちから最寄の警察は遠く、派出所が近くにあるわけでもありません。
私は弟と母に向かって怒鳴りました「Ｓ、竹刀！アンタも持っておいで！」
「お母さん、Ｈ（一軒おいた隣に住む、弟の友人）も呼んで、後Ｔ（私の幼馴染）も」
どちらの家からも我が家までは３０秒とかかりません。
先ほどからの騒ぎは近所中筒抜けですので、HもＴも（どちらも男子）すぐに現れました。
とにかく４人がかりで、１人あたま１人を押さえ込もうとしたのですが、結局１人を逃がしてしまい、
２０分後に到着した警察に残りの３人を引き取ってもらいました。
罪状はうちの母への傷害（主にこれ）です（泣）
私や弟が武器（竹刀）で攻撃した事について、厨どもはしきりに警官に訴えておりましたが
うちの母の惨状（玄関の花瓶を投げつけられ流血、結局額を５針も・・・ごめんよﾏﾏﾝ）
を目の当たりにした警官は厨の言う事を鵜呑みにせず
とりあえずは警察で話を、という形にしてくれました。

結局のところ、厨の目的は私所持の同人誌、そして私の持っているお宝（・・・）だったようです。
その日のコンの時、私の萌え対象の2人が、攻めが受けをお姫様抱っこでせりあがってきたのを見た私は
動揺の余りそれまで疲れて座っていたのに脊髄反射して飛び上がってしまい
それを見ていた私の２列後ろの座席にいた厨どもが「同士ﾊｹｰﾝ」と意気込んだようです。
そして、萌え対象の子ではありませんが人気トップクラスの子が投げたサインボールを私がたまたま手に入れたのも見ており
「きっと他にも山ほどお宝が！」と脳内変換したようです（何年もコン行ってて初めてだっつーの）
どうもあわよくば盗んで帰るつもりだったようです。
警察で厨に「アンタなんかより私が持ってるほうがふさわしい」とのコメントを頂きましたので・・。
（でもきっと手に入れたら入れたで、４人のうち誰が所持するかでコイツら分裂しそうな予感）
しかしあの短時間で、目についた金目の物は全てつっこんだかのように、厨達のカバンからうちのハンコ（三文判ですが）や
貯金箱、弟の塾の月謝袋までが出てきた時はもう笑うしか（鬱）
迂闊にも家に最初に母が入れてしまった事もあり、こちらも竹刀で応戦した事も弱みとなり告訴まではいたりませんが
母の治療費は厨の親が支払う事になるようです。
その代わり学校側などには内密にしてほしいと、何度も頭を厨の親に下げられました。
厨達は鹿の国のリア工で、学校の友達同士だそうです（うちに来るよりまっすぐ帰ったほうが近いだろうに・・・）
殆どの親御さんは動転はしていましたが、厨というほどではありませんでした。
約1名の親だけは「アンタみたいにいい年した女が嫁にもいかずにアイドルなんぞおっかけてるから」と
自分の娘の所業を棚にあげてこちらに説教をかましてくれましたが。

私は着ていたパジャマに損害がでましたが、所詮は安物と諦め、弟にもとりたてて被害はありませんでした。
ＨとTには丁重に礼を述べて、とりあえずは帰宅してもらいました。
夜が明けたら改めて御礼しに伺ってきます。
ああ・・・ご近所にもお詫びにまわらないと・・・
ひとつだけ幸いなのが、私の同人＆邪オタぶりはご近所中の周知の事実だったので、今更・・という事ですね。
嬉しくない・・・