へぼい本を読むと・13

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399七十四式 ◆fS5h1Nbo
>>340 いえ、これはべつに先輩本人が書いたわけでは……。話せば長くなるのですが、
この本を発掘して私のところに持って来やがった友人(前述の同好会所属)によれば、
これは先輩の知り合いが書いたものだそうです。
作者さんはこれをコピーで大量生産し、地元のイベントに出したけれどもまったく売れず、
友人知人に無料で配りまくったそうです。
当時から友人の中の親友というほどに作者さんと仲がよかった先輩は、
その特権としてかなりの部数(総発行部数の3分の2程度?)を貰い受けたのですが、
正直かなりのありがた迷惑。その後、内容のせいなのか作者の呪いなのか、
同人仲間の誰にあげようとしても返品、もしくは受け取り拒否を喰らい、
第一こんなもんを配り歩いていたら悪い評判が立つのは必至。
結局先輩は邪道な方法でそれらを大量処分。長きにわたる戦いにケリをつけたそうです。
先輩が「あーアレ捨てた、もう捨てた」程度の説明しかしていなかったせいで、
その「邪道な方法」の正体と本達の行方はようとして知れず、
廃品回収でドナドナの子牛のように運ばれていっただの、
ちり紙交換でトイレットペーパーと引き換えになっただの、
我が学校の比類なき焼却炉で灰塵に帰しただの、様々な説があります。
しかし、部室がちらかっていたせいなのか、
あまりの内容に、こっそりとっておいた部員がいたのか
やっぱり作者の呪いなのかは知りませんが、数冊処分されずに
部室の片隅に残っていたものが……。それがこうして発見され、現在に至るわけです。
あー、同じ学校にネラーがいたら身元ばれたかもな、これ。
400400get 追記:02/03/12 17:44 ID:6GwiA28T
では、私はこれから、私にこの本を渡す際、確かに「貸したげるわ」と言った筈なのに、
いまだ私がこの本を返そうとしても受け取ろうとしない友人を小一時間問いつめに行って参ります。
さようなら。

ちなみにこの本のタイトルは「風のピタゴラス」です。