へぼい本を読むと・13

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亀は産卵時に涙を流すところから「海亀の涙」はどうですか。
解り辛いですかね・・・。
21七十四式 ◆fS5h1Nbo :02/02/04 21:05 ID:LSHjqGgd
掘るのは専門、略してホルモン。
TVで素地図や豚寝る図を見るたび、上記のフレーズが頭をよぎります。
つうかもう仲居さんを直視できなひ……輝き人魚だけならまだ耐えられたのに……。

あずみんもしろーさんも好きなのに、
これからたっぷり一週間は、見るたび顔面と腹筋がひきつることうけあいだ。
しくしく。
22七十四式 ◆fS5h1Nbo :02/02/04 21:12 ID:LSHjqGgd
そのような調子で日々を過ごす昨今、自分こと七十四式は田舎のかたすみで、
とあるナマモノバンドのライブレポを書いていました。そんなおいらに知人が一言、
「あなた○○○○(バンド名)好きなの? あたし本持ってるからあげようか?」
一も二もなく頷いた自分に後日、手渡されたものは、同ナマモノのギター×ボーカル本。

ちなみにそのナマモノというのは、きっと今は自由に空も飛べるはずだったり、
誰も障れない二人だけの国でルーララーと宇宙の風に乗ったり、
愛してるの響きだけで強くなれる気がしたり、
最近はさわって変わったりしている某十年選手ベテランバンド(四人組)のことです。
有名でかなり売れてる存在ではありますが、どこぞの虹色バンドや灰色バンドと違って、
この手の、いわゆる801同人というのは少ない…いやむしろ無いです。
少なくとも自分は、今回のコレがはじめての目撃例でした。

前置き長くてすいません。
エロもグロもなく、へぼんとしては軽いジャブ程度のものと思われますが、
この本を紹介させていただきます。形式はマンガです。
23:02/02/04 21:15 ID:LSHjqGgd
大きな城のコマから話は始まります。世界観設定は中世。かと思いきや、
城下町にノレン&ちょうちん完備のおでん屋台があったり、
パープーらっぱを鳴らしながら自転車で進む豆腐屋がいたりで、よくわかりません。
明治大正昭和初期頃の日本と、ドラ○エ3の世界が、
水と油のようにいがみあいつつ同居している空間とでも申しましょうか。

そんな町のすこしはずれ。人気のない公園でひとり、
ジャージに下駄といういでたちのギタリスト(以下攻)がベンチに座ってギターを弾いてます。
一曲ひきおわって彼が天を仰いだ次の瞬間、空にキラリと光るものが。
それは、トンガリ帽子にローブ、典型的な魔女コスチウムのボーカル(以下受)の姿でした。彼はホウキ星(ホウキではなくホウキ星)にまたがって、攻の方へ墜落してきます。
「わーどいてどいてどいてーっ!」
どーん☆
トムかジェリーのようにピヨピヨ星を出して頭を抱える攻の前には、
パンパンと埃をはらう受の姿が。帽子のかぶりなおして一言

「んもうっ!」

『もう』でも、『もうっ』でもなく、んもうっ
しかもそれを言ってる人が実在する三十路なかばのおっさんという事実が、
我が脳内の毒電波をモッサモッサと揺り起こします。
「イヤんなっちゃう!!」
そらこっちの台詞じゃ……とは攻は思わなかったらしく、
めでたく、いやんなっちゃってる受に一目惚れ。
攻は、受に内心ときめきつつ話しかけます。
24七十四式 ◆fS5h1Nbo :02/02/04 21:19 ID:LSHjqGgd
互いに名をなのりあったところで、攻が受の足元を指さし言いました。
「おい、血ぃ出てるぞ」
なるほど受のローブの中から血のしみが広がっています。衝突した際にできた傷のようです。
関係ありませんが攻の方は少々ジャージが汚れているものの怪我はなく、
それどころか手にしているギターも無傷です。
ジャージの防御力は魔女のローブを超え、ホウキ星との衝突にも耐えうるのでしょうか。
受がローブをめくり足を出すコマ。ここで昔話の絵本調にナレーション。
ナレ「○○(受名)の足からは血が多摩川のように流れていました」

なぜ多摩川。

……多分、このバンドには『多摩川』といふタイトルの曲があるんで、
それを意識したのでしょう。こんなところでそんなことを意識するなとも思いますが。

さて、受の怪我を見て、「…悪かったな」と謝る攻。
悪いのは120パーセント勝手に墜落してきた受の方だと思うのですが、
たぶん多摩川級の流血(といっても膝からちょろっと出血してる程度)に、
攻は気が動転しているのでしょう。悪くもないのに謝ってしまうほどに。
そんな攻の気も知らず受はひらひら手をふって、
「いいっていいって、すぐ治るから」
 軽いな多摩川級流血。いいってを二回くりかえす程すぐ治るのか多摩川級のくせに。

しかし、攻はそんな受の軽い態度を許しません。
すでに彼の中では護ってやりたいものになっているらしい受の身体に何かあっては一大事とばかりに、
受を先刻まで自分がすわっていたベンチに座らせ、無理矢理手当をしてあげました。
ちなみに、攻の手当て方法とは「傷口をなめる」こと。
文字通りです。攻が靴磨きのように受にひざまずいてぺろぺろと。
…いくら一目惚れしたとはいえ、初対面でコレは暴挙だと思うのは自分だけでしょうか。
いいのか攻、惚れた相手が男なのにそんな葛藤もなく。
つうか赤面するな受。首をふるな受。
つうかホウキ星にまたがって飛べるくらいならホ○ミやケ○ルぐらい使えろよ、受。
25終わりです:02/02/04 21:23 ID:LSHjqGgd
手当が一段落したところで、またベンチに座り直してお互い自己紹介をする二人。
攻「なんでまた、こんなとこに(公園)に来たんだ」
受「今日ここで勇者に出会えるような気がして」
攻「…あんたずいぶんとロマンチストだね」
ロマンチストを通り越して電波だと思います。
で、お約束というかなんというか、受は公園で出会った攻を勇者と思い込みます。
ジャージ着て下駄はいてギター持って髪型が天パの勇者というのも聞いたことありませんが、
もう受の中では勇者に決定です。
「一緒に魔王銀河を倒そう!!」
銀河………。
つうかこの漫画の世界観がわからん。明治大正昭和初期に魔王。だから漢字名なのか銀河。
またナレーション。
ナレ「たった一度の人生ならば、咲かせてみせよう!ラフレシア…とはよくいったもので」
よく言うのか。あたしゃそんなフレーズ親が死んでも言わんぞ。
てかたった一度の人生なんだからもっとマシなもの咲かせろや。なぜラフレシア。
ナレ「○○(攻名)は意を決し、○○(受名)とともに魔王銀河討伐の旅に出かけたのでした」
その名前どうにかなりませんかね。

ここで「第一部、おしまい」となっています。
あとがきコーナーでは作者が、
「続きはいつ描こう……うーん予定は未定☆」とおっしゃっていました。
普段ならこういったあとがきに遭遇すると「続き描かないかも知れん続き物なんか描くな!」
とキレるのに、今回ばかりは永遠に未定でいてくれと願っている自分なのでした。

乱文お目汚し失敬、これにて失礼いたします。