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百年一日の伝統芸能作家を賛美する方へ:
荒木元太郎の作品は
現在の球体関節人形界としてはかなり異質なモノですが
人形製作も突き詰めてしまえば医学的知識が必要になる事は事実であり
実際に人間の関節は、おだやかな楕円形です。
『現在主流の関節人形は服を着せると
如何しても不自然な【膝】や【肩】に成ってしまう…』
その難題に真っ向から一人で解析、探求し、
強度的にもデザイン的にもOKな構造を導き出した作家を
「好きな○○先生の作品が真円の関節だから、認めません」
なんて、人形師や盲目的な狂信者達には
つまらない先入観で真に良い作品なぞ創れるとは考えられないし
作品を曇り無い眼で観る事すら出来ないでしょう。
新しい技術の開発者が無知なる者に中傷されるのは
万国の歴史上でも起こる悲しい必定ですが
彼の作品の向こうには、厳格な宮廷においても
常に官能的な作品を綴った天才、モーツァルトの要素が覗えます。
印刷物やネット映像では作品の表層のみしか
認識できませんし人形からも何も返って来ませんよ。
一度、ご覧になってから荒木作品に吼えてくださいね。
追伸…荒木元太郎のSDは眼球を動かせるギミックがあり
瞳の方向を変更できる為に表情も豊かですし
SD自体のポーズも選択範囲が各段に広いんですよ。
ホント、実物に触れてから発言して欲しいね。