リラックマは親父臭いため息をついて、ようやく一仕事終えたといった感じで床に腰を下ろしました。
「やれやれ、とんでもなく手間がかかりましたが、これでようやくお楽しみを始められますね。」
リラックマはひとりごとを続けます。
「しかし思えば、さっきは危ないところでした。下手をすれば、
シロクマちゃんを守るという口実の元に、トリさんに殺されてもおかしくなかった。」
「自分の欲望を満たすには、私が邪魔だったわけですからね。
あそこで咄嗟に、逃げる事が最善の策だと気が付けるわたしは、ほんとうに機転がまわるクマですね。」
ひとりごとで自画自賛をしながら、リラックマはニヤニヤと笑います。
本当に気持ちの悪いクマですね。