ドリルで穴をコリラックマの部屋へ開け終わると、
今度はもうひとつの道具を手に取りました。ワイヤースコープです。
開いた穴に、少しずつ太い針金のようなものを差し込んでいきます。
「これで準備完了ですね。」
スコープに繋がったパソコンのモニターには、すやすや眠るコリラックマがバッチリと映っています。
そう、リラックマがやろうとしている事は、
これからコリラックマの部屋で始まるであろう、トリさんとコリラの乱痴気騒ぎを出歯亀することだったのです。
この小部屋とコリラックマの部屋が隣り合わせであることを、リラックマは前もって把握していました。