シロクマちゃんの痛みは峠を越したようですが、それでもなおシロクマちゃんは地面に這いつくばったままです。
まるで生まれたての小鹿のようにピクピク、ピクピク、と。
しかし、そんなシロクマちゃんに対して、トリは執拗な尋問を始めました。
「オイオマエ、マダコドモダロ?アンナコトシテ イイトオモッテンノ?」
トリは至って冷静かつ冷徹といった体で、シロクマちゃんを責め立てます。そう、自らの内にたぎる性欲は隠したままで。
「あんなことって・・・なんにもわるいことしてないのー!」
シロクマちゃんは痛みに耐えて、なんとか反論します。
実際、シロクマちゃんには、責められるような覚えは何もなかったのです。