1 :
もしもし、わたし名無しよ :
2006/01/26(木) 22:10:18 「アナイスの叔父様って、どんな人だか激しく気になるのは俺だけでつか?」
全てはこの言葉から始まった。
―――SD達オールキャストによる妄想劇場、【第二十五幕】!
前スレ
【SD劇場】叔父様と愉快な仲間達【第二十四幕】
http://hobby8.2ch.net/test/read.cgi/doll/1136026472/ SDにキャラクターを持たせた会話劇のスレです。
登場SDには性格、職業、人間関係など「叔父様スレ内設定」があります。(メーカー公式設定とは無関係です)
新規さんは保管庫の「叔父様スレ用語辞典」をご覧ください。
ttp://ozisama.pupu.jp/jiten/jiten.cgi SD達のスレ内設定の説明があります。
スレ内設定から外れたネタ、外れているかもしれないネタを投下する場合は注意書きを添えてください。
※荒れ防止のために簡単なルールを設けることになりました。
ルールを守ってマターリ楽しみましょう。
スレ住人全員のルール
・叔父様スレの設定はここ独自のものです。意見感想含め、よそのスレや一般サイトへ持ち出ししないこと。
・意見を言う方も聞く方も誠意を持って、感情に任せてレスしないこと。
・コピペなどの悪質な荒しには徹底スルー。ネタで反応するのもナシ!
(職人のルール、読み手のルールは
>>2 、
>>3 、過去ログと保管庫とテスト板は
>>4 、
>>5 )
2 :
もしもし、わたし名無しよ :2006/01/26(木) 22:10:55
職人のルール ・ネタを投下しても反応がなかったらそのネタは黙って流しましょう。 ・余りに細かすぎる設定は控えましょう。 ・伏線なく無闇やたらにカップルを乱発するのは控えましょう。 ・一職人の連続投稿はなるべく控えましょう。(続きが読みたいとの要望があるのに次の職人さんが 現われない場合は連続投稿可) ・アニメや漫画・ゲーム、芸能人等、既存のキャラクター絡みのネタは 読み手を限定するネタだと心得、投下は節度を持って。 ・設定や時間軸を無視した単発ネタもOKです。 単発ネタで一つのレスに書ききれない場合、名前欄に1/2、2/2と入れましょう。 ・長編にはタイトルをつけましょう。 読み手のルール ・意見や感想は、言葉使いに注意しましょう。 意見内容がまっとうでも表現が攻撃的だと荒れの元になります。 ・意見があるなら出来るだけその場で。後になって文句を言われても職人さんは対処できません。 ・自分の好みじゃない設定になってもやさぐれない。 ・時には、スルーも大切です。 読み手&書き手のルール ・同一のSDに対して複数の設定や解釈が並存する可能性があります。 好みに合わない解釈のネタは黙ってスルーで。 他職人さんの設定に異議がある場合は文句を言うのではなく並存案として別のネタを提示しましょう。 また、好みが分かれそうな解釈のネタを投下する際には一言注意書きをお願いします。
3 :
もしもし、わたし名無しよ :2006/01/26(木) 22:11:36
長編ものについて 苦手な読み手さんへ:長編を投下する場合、名前欄にタイトルを明記する決まりになっています。 流れを読んで、タイトルを発見したら、軽やかにそのレスはスルーしてください。 短編が投下されなくてもマターリキープで。『待てば海路の日和あり ヽ( ´ー`)ノ』 長編書き手さんへ:長編が多く投下されると、その性質上スレ進行が早くなりすぎる傾向があります。 流れと量を読んで、過剰かなと思った時には出し惜しみしましょう。 短編書き手さんへ:長編の流れに割り込む単発ネタは大歓迎です。流れを変えるほどの インパクトのあるひとネタをお待ちしております。 ・長編〜「長編:ミニっこ映画『犬が好きな猫 人が好きな猫』」 ・単発だが恋愛要素ありのもの〜「恋愛:AとB やきもち焼いたかな」 ※『やたらと生々しい現実感や性』を感じさせるネタの投下には注意書きを。 登場人物はあくまでも人形ですよ。 ・単発だが、友情や家族愛をモチーフにしているため曲解も可能かと思えるもの 〜「単発:アナイスと叔父様のお昼寝 ※家族愛デスヨー」 〜「単発:13ミミ、憧れのまどか嬢 ※恋愛要素なし」 ※そのつもりがなくても、どうぞ保険の意味でひとこと追加してください。 ・その他単発・ギャグネタ〜「単発:橘家 あきらの発明と銀ミカ」 ※オチがばれそうなら、「単発」「単発:橘家+α」だけでも可。 ・自然発生的連作(XXX番さんに続けて…的なもの)〜「連作:>レス番 くんのその後」 ※長編にまで発展しそうなら、適切なタイミングでタイトルを。 ・上記により「もしもし、わたし名無しよ」は、感想、雑談の投稿と見なされる…はず。
4 :
もしもし、わたし名無しよ :2006/01/26(木) 22:12:06
5 :
もしもし、わたし名無しよ :2006/01/26(木) 22:12:36
スレ立て乙です
もうバレンタインネタの季節なんだねー。 去年はデカ健様の呪いで女の子達がおかしくなったんだよな…
>前スレ983 最終的にミニっこたちにも腕にぶらさがられてそうだな、ジョーw
※楽器パートを固定する意図はありません。 ※ツカアヤ前提。 ※ジョー饒舌外タレ喋り ※音楽用語らしきものが出てきますがテキトーです スタジオの階段をキーボードのハードケースを抱えたジョーが降りてくる。 ジョー「よっしゃー!おろしたZE!」 司 「ありがとう、ジョー」 後から来た司がスネアドラムのケースをジョーに渡し、カートをハードケースに括る。 ジョー「いいってことよ!KIPS bodyの俺には朝飯前だZE! しっかし今時ZERO ONEはない だろうZERO ONEは!」 四郎 「物を大事にするのはいい事じゃないか。イサのギターはもっと古いぞ」 司 「四郎。それフォローになってない」 ジョー「だよなあ。イサのはOldレスポーノレだもんなあ。Keyでももう一歩古いMonosynthe とかならともかくこいつと来たらフォルムはカクカクしてるしガタイの割に重いしよ!」 司 「カクカクで悪い事なんてない。機械らしくて良いじゃないか。ちょっとレスポンスは 鈍いけど音色はきれいで暖かいし」
ジョー「ん?アレか!?愛着があるのか!?居るよなぁ、妙に大事にぴかぴかに磨いて 仕舞いに楽器に名前付けちゃう奴!ある意味CoooooolだZE!ww」 司 「……ギクッ」 ジョー「ん〜?まさかホントに付けてんのか!?」 司 「つ、付けてないっ」 ジョー「俺は知ってるZE!このハードケース新品だろ!メモリーカードもとーーっくに 生産終了でオクで落としたってな!」 勲 「俺が拾った時はケース無かったからな」 ジョー「おまえな、知ってるか!?こいつはおまえらどころか俺より年上なんだZE!」 司 「と、歳の差なんて……!!」 はっとして口を噤んだ司。皆もいっせいに黙る。 勲 「……名前付けてるのか?」 司 「付けてないっ」 勲 「……付けてるのか……」 司 「付けてないっ付けてないっ」
つかぽんカワエエなぁ〜
何か28番も品種改良した薔薇にまどかの名前つけようとしてたよな。 そういえば、オクID:nonolove_no.1っていうのが居たら誰を連想する?
セシルのパパ。
自分はそういうことをストレートに表に出しそうなのはニコだと思ったんだけど、 ニコって機械弱そうなイメージなんだよな…
16 :
10 :2006/01/27(金) 01:43:26
人形板的には禿げしくどうでもいいことだがまちがいた。 ゼ/ロ/ワ/ンは1991年発売だからギリギリでジョーより年下だった……orz
>14 かわいいよセシパパw
ニコって機械を持たせるとバキッてやりそうな 某アメフト選手に似たイメージがある。 ・・・・・ヲタネタスマソ
触るともれなく全部壊れるよりはましかと。
PCがフリーズしたら ニコ:モニターの前で途方に暮れる 荒夜:闇雲にバンバン叩く(遠夜、頭の中で悲鳴をあげる) リヒト:意外と冷静、本体脇右斜め四十五度にチョップ。直る。
天すみにはミセルがいるからパソコントラブルも無問題だw 奥IDはfirstlove_no.1かな。
>>20 直るんだ。リヒトスゲー。と笑いました。
なんだかんだいってリヒトとか忘れないこのスレ好き。
まだバックナンバー制覇してないんですが、延の活躍待ってます。
PCがフリーズしたら・・・ 「まーまー、そースネるなよっ」と言いながら本体にラム酒をかけてみる傷セシル。壊れる。 おとん説ならes様に、居候説なら遠夜に、怒られる。 一回休み。
一番機械の扱いが得意そうなのがつかぽんか… 成長したらみどりもいけそう
つかぽんとミセル、意外とサシャまどかはネットに強そうなイメージ。 アナイスは煙が出そうだと触らない感じがする。
サシャはツールとしてPCを使いこなしてても ハードそのものの事はあんまり興味が無いイメージ。 必要な事さえ過不足無くできればいいって感じで。 ハードに不具合が出た時のメンテは意外とクリスがやってそう。 (テスト板長編のクリス博士の影響受けたイメージ鴨)
※アナイス天然無自覚味音痴説、エマ家事万能養女説準拠、ルカアナ有り。 叔父様邸の庭。 ルカ 「おーい、28番!」 28番 「ルカさん、こんにちは。アナイスお嬢様はお留守ですよ。エマお嬢様とお買い物に出てます」 ルカ 「わかってる。今日はお前に会いに来たんだ」 28番 「えっ?困ります!俺、そういう趣味ありませんから!」 ルカ 「気持ち悪い誤解するな!お前にアナイスの料理を美味しく食べる秘訣を教えてもらいたいんだ」 28番 「秘訣なんて何もありませんよ。アナイスお嬢様のお料理はとても美味しいから、 味わって食べるのが秘訣じゃないかと」 ルカ 「…お前に聞こうとした俺が間違ってた」 28番 「アナイスお嬢様の料理が苦手ならはっきり言えばいいのに」 ルカ 「言えるわけねーだろっ!」 28番 「アナイスお嬢様を傷つけるから?優しいですね。ルカさんの愛の深さには頭が下がります」 ルカ 「28番、お前、何が言いたい?」 28番 「ちょっとキッチンまで来てもらっていいですか?」 28番のあとについて厨房にやってくるルカ。28番が冷蔵庫からケーキを取り出して一切れ差し出す。 28番 「エマお嬢様にアドバイスしてもらって、お嬢様が本の通りに試作したチョコレート・ケーキです」 ルカ 「(一口食べて)美味い!なんだ、アナイス、まともなもんも作れるんじゃないか!」 28番 「アナイスお嬢様はルカさんがトンデモ料理が好きだと本気で信じているんですよ。 そのケーキをルカさんにそのまま食べさすと思いますか? えーと、今日買いに行くって言ってたのは確か…アナゴにザーサイ、マスタードも大量に買うと 言ってたっけ」 ルカ 「……」 28番 「あれ、ルカさん、どうしたんですか?顔色が悪いですよ」
ルカ、かわいそうに・・・。 10回噛まなくちゃ、胃にわるいぞw
ルカが本当の事を言ったらアナイスはちゃんとルカ用にまともな料理を用意してくれるんだろうけどさ。 クリス&28番&自分が食べる用のゲテ料理(本当はこっちが自信作)、 それ以外の人用の普通の料理(マニュアル通りに作っただけ)、なんだよね。 美味しいけどその他大勢向けの料理を食べるか、 自分の味覚をねじ曲げてでも選ばれし者向けの料理を食べ続けるか… 試練だな、ルカw
お引っ越しネタがなくてさみすぃ。 全スレで、荷造りしてたエマはどこで迷ってるんだ。
エマ 「もう新しいお屋敷のお掃除も荷物の運び込みも終わってますだよ。 あったけえシチューも出来てるだ。31さんも一緒にどうだか?」 ヒース 「ご苦労。アナイスは食材の買出し、叔父上は書斎、28番は猿君と語り合っていたな。 …誰か足りないような。エルシー、ノエルは何処へ行った?」 エルシー 「延君と一緒に来ると言っていましたわ、ヒースおにいちゃま」
※ヒーアナ甘ネタ ※ニットの貴公子ネタと塩辛とたくあんのトリュフネタをなんとなく踏まえてます。 ある週末の眠のの邸。キッチンでは眠ののとアナイスがバレンタインに向けてチョコ菓子の試作中。 アナイス 「ごめんなさいね、お邪魔して」 眠のの 「ううん。ぜんぜん構わないけど、キッチンなんか幾つもあるし。 でもどうしたの? キッチンリフォーム中とか?」 アナイス 「そうじゃないのだけど。 お家で作ってると、ヒースお兄様がちょくちょく覗きにいらして…。なんとなく、ね」 眠のの 「あら、どうせなんだから、味見してもらえばいいじゃない。 ヒースにもあげるんでしょ?w」 アナイス 「え、ええ(///)。でも、叔父様にもノエル君にも28番さんにもルカにも四郎にも上げるつもりよ? それに、折角差し上げるのに、お兄様が殆ど全部作った物だっていうのはなんだか…変でしょ?」 眠のの 「それもそうね。で、作りたいのはケーキと…ボンボン? チャレンジャーね」 アナイス 「やっぱりそうかしら? どうてても手に負えなそうだったら、トリュフにするわ」 眠のの 「まあまあ、がんばればきっと上手くいくわよ。まずはケーキから試してみましょうか。 ココアのスポンジからね」 アナイス 「ええ」 眠のの 「じゃ、こっちの粉をふるっておいてね。私は卵、準備するから」 アナイス 「分かったわ」 一心に小麦粉をふるいにかけるアナイスを見る眠ののの頬が、思い出し笑いに緩む。
〜眠のの回想〜 少し前の喫茶スゥイートドリーム ヒース 「眠のの姫、ひとつ折り入って頼みがあるのだが」 眠のの 「唐突にどうしたの? いいわよ、とりあえず言ってみて」 ヒース 「…できれば内密にしてほしいのだが」 眠のの 「そう? じゃ、ちょっとバックヤード行きましょ。眠ナナちゃん、ちょっとお願いね」 ヒース 「すまない」 眠のの 「(事務所のドアぱたん)それで、何かしら?」 ヒース 「(持参の鞄から袋を取り出し)これに袖を通してみてはくれないだろうか」 眠のの 「カーディガン? あったかそうね。…もしかして、手編み?」 ヒース 「うむ」 眠のの 「…まさかとは思うけど、貴方が…?」 ヒース 「いかにも僕の手編みだが、それがどうか?」 眠のの 「貴方って本当に……(絶句)。 ――いえ、そう、それでこれを着てみればいいのね? それから?」 ヒース 「着心地やデザインについてアドバイスをもらえるとありがたい。 肩の辺りがきついとか、逆に袖が太すぎてもったりするとか」 眠のの 「そうねえ。肩も袖もいい感じね。見た目より軽いし。 …強いて言うなら丈がもう少し短いほうが可愛いかも」 ふむふむと真面目にメモを取るヒース。ひとしきり色や柄について語り合いが続く。 ヒース 「有難う。大変参考になった。恩に着る」 眠のの 「いいわ、そんなの。 ところで、それ、アナイスにあげるんでしょ? 試着は私でよかったの? 色とかの好みなら本人に聞いたほうがよかったんじゃない?」 ヒース 「確かにそのほうが合理的だが、――贈り物は予想外にもらったほうが楽しいだろう? …というわけで、アナイスにはくれぐれも内密にお願いする」 眠のの 「一理あるわね。じゃ、頑張って編み上げてね。無事に出来上がった暁には アナイスと一緒に店に来て頂戴。バレンタインの限定メニュー、腕を振るって待ってるから」 ヒース 「ああ、是非寄らせてもらおう」 〜回想終了〜
眠のの 「(思考パターンは近いものがあるみたいね、あの二人)」 アナイス 「眠ののちゃん、これでいいかしら?」 眠のの 「え? あ、そうね、じゃこっちの卵とバターと砂糖をあわせて練ると。ケーキ型の用意してくれる?」 アナイス 「はい。オーブンもあっためとくわね」 眠のの 「お願い。 ――ところでアナイス、あなたの荷物の中に生牡蠣によく似た物があったみたいなんだけど…何?」 アナイス 「? 生牡蠣よ? 市場で買ってきたの。ボンボンに使おうと思って」 眠のの 「………………(゚д゚)ハァ?」 アナイス 「この間ね、バレンタインチョコの話をしていたらね、28番さんが、去年の沢庵と塩辛のチョコが 美味しかったって言ってらして。 28番さんて何食べてもいつも同じ顔で『美味しいですよ』って言ってくださるから、 味の好みとか、実は最初からないんじゃないかと思ってたけど、そうでもないみたいだから、 喜んでもらえるように頑張ってみようと思って」 眠のの 「………で、生牡蠣をどうするつもりなの…?」(おそるおそる) アナイス 「本によると生牡蠣はレモン汁とちょっぴりのウィスキーでいただくと美味しいそうなの。 だから、牡蠣の身をジューサーにかけて汁を絞って、レモンのシロップとあわせたらどうかと思って。 28番さん、お酒は駄目だそうだから、ウィスキーの代わりに擂り潰した正露丸の粉を混ぜて みようと思うの゚+。(・∀・)。+゚ ねえ、どうかしら?」 眠のの 「(目がきらきらしてる○rz) まあ、試すだけ試してみましょうか…」 アナイス 「ありがとう。うふふ。バレンタインて、楽しいわね」 眠のの 「(苦笑)そうね。お祭りですものね。 さ、焼きあがるまで、飾りつけと…牡蠣シロップのレシピ考えなくちゃ」 アナイス 「ええ(満面の笑み)」
眠のの 「バレンタインの限定メニュー、なんにしようかしら。2人前ケーキセットは定番として… 何かインパクトのあるもの…。長柄のフォークで食べさせあいっこ推奨のチョコフォンデュとかいいかしら」 眠ナナ 「店長、このスレにはそういうノリが得意なSDはあんまりいなくないですか?」 眠のの 「…売れないかしら?」
37 :
33 :2006/01/28(土) 02:16:18
推敲したときに消してしまった…。 スコットランドの海辺の方で作られるウィスキーに正露丸の香りのものがあるんです。 生牡蠣に垂らして食べると美味いです。 それで正露丸なワケです。
そーいえば、お茶にも正露丸の香りのやつがあった! イギリス人、正露丸好きなのかな…
生牡蠣正露丸チョコ、28番は美味いって言うだろうな… 負けるなまどか、がんがれ!超がんがって!! >36 カイはそういうの憧れそう。 サシャ絶対やってくれないだろうが。
ラプサンスーチョン?
ぐぐってみたら、ラプサンスーチョンはイギリスの風土に合わせて 硬水で淹れるのを前提にああいう匂いにしてあるんだって。 (硬水は軟水よりもお茶の香り立ちがよくないそうな) だから軟水の日本で淹れると香りがきつくなりすぎて正露丸の匂いになってるラスイ。 アナたんは敢えて軟水で淹れたラプサンスーチョンのが好きかもしれないがw
>33-35 ほのぼの(*´∀`)イイ 自室に閉じこもって鶴の恩返し状態でカーディガン編んでる貴公子 想像して吹いたとかは内緒だ。 >38 ラプサンスーチョンは松のチップ、アイラモルト(正露丸スコッチ)は 海草交じりの泥炭で燻すのが正露丸臭のもとだとか。 燻し系が好きなのかも<イギリス人 >41 自分ラプサンスキーですが、慣れると癖になります…。<軟水で淹れたラプサンスーチョン
>30 庶民ぐらしで磨きぬかれた真っ当な価値観(味覚)を究極の愛が果たして凌駕し得るか、 というあたりが、今後のルカアナ萌えのヲチポイントであるといえるw
生まれ育った食文化の違いを越えて国際ケコーンしてるカポーは現実にもいるんだし、 ノレカだってアナ料理を食べ慣れてくれば癖になるかも。 がんがれ、ノレカ!!
荒夜 (もうすぐバレンタインか。ミス・シンディは俺にナニくれるのかな。 やっぱ「プレゼントはわ・た・し(ハァト)」ってか?) 遠夜 (ありえない事を妄想するのって虚しくなりませんか?) 荒夜 (ありえない言うな!ってか商店街の他の店はバレンタインフェア張ったりしてんだろ? この店は何かやんねーのかよ?怪盗荒夜様にチョコレートを贈ろうキャンペーンとかさ) 遠夜 (世の中全員がバレンタインに浮き足立つわけじゃありませんからね。 町中バレンタイン一色なのについていけないお客さんのためにも、 うちは通常営業ですよ。 …そういう需要もありますしね…) <<TOHYA>>の店内ではミミナナショウがダベっている。 翔 「今年もバレンタインの季節だね。ちょっと気が重いよ」 制服ミミ 「どうして?翔君、ファンのおばあちゃん達から毎年沢山チョコもらえるでしょ?」 翔 「だからだよ。甘い物苦手なわけじゃないけど、しばらくチョコばっかりの日々が続くと思うとね。 いくら美味しくても毎日のおやつが同じものじゃ飽きてくるよ」 制服ナナ 「ふーん、翔君はチョコなんかもういらない、と」 制服ミミ 「せっかく私達からもあげようと思ってたのにw」 翔 「僕のためを思ってくれるなら、チョコよりもそれに合う飲み物が欲しいな。 苦いコーヒーとかお茶とか」 制服ナナ 「OK、ご要望の品、探しておくわ」
翔は、もらったチョコを兄弟でわけないの?? おばあさま方が「舶来物」って下さる、 普段滅多にお目にかかれない(失礼!)ショコラティエ製なんか ミニっこ達たち、めっちゃ喜びそうだけど。
子供は一口で終わりの高級チョコより一杯食べられる安い板チョコのが好きだったりしない?
>47 ヌッチャケ自分リアルで同意。 チョコレートは明治の板チョコが一番美味いと思ってる。 パパンが会社の女性社員にもらってくる海外ブランドもののチョコも 女友達の手作りチョコレートキットを使って作ったチョコもイマイチだった。 橘家のミニ達もそんな味覚なのかな。 ヒュイたんは背伸びしたがりだから高級っぽいチョコのがありがたがりそうだがw
ルカとヒューイにはママがチョコ買ってくれるよ。 スーパーの特売品の詰め合わせ袋入りチョコとか。
しかも2/15にw>ルカヒュイママ
>>35 28番 「アナイスお嬢様。汁を絞った後の牡蠣の身をクリームに練りこんで
シュークリームかロールケーキにしていただけると幸いです。
使用済みの牡蠣殻も出来たらまるっといただけますか?
…いえ、食べるのではなく、砕いて肥料にするんです」
>50 袋に半額シール剥がした跡が残ってたりな…
アナイス:天然味音痴説、ルカアナ注意。叔父様:厨、エマ:田舎娘養女。 アナイスが自分の味覚を誤解しているのではないかと言う疑惑に、心悩ませるルカ。 ルカ 「(アナイスに、俺の事知ってもらわないと。俺は、永遠にあの…!) アナイス! ちょっといいかな?」 アナイス 「どうしたの、ルカ?」 ルカ 「次の休日、フリマに行ってみないか? …アナイスお嬢様だから、ちっとも面白くないかもしれないけど。 俺、自分の事アナイスにも知ってもらいたくてさ。 勝手に連れ出したら、叔父様に怒られちまうかな?」 アナイス 「そんなことないわ。叔父様もヒースお兄様も、話せばわかって下さる方よ。 フリーマーケットって、行ったことがないから面白そう。楽しみにしているわ」 アナイスが、去っていった後。 ルカ 「…マジかよ。OK?OK!!?? 勢いで何も考えてなかったけど。もしかしてこれってデートっぽ!!!!!」 OKだとはとは思っても見なかったため、発熱しそうに動揺してしまう、ルカであった。 フリマ巡り、当日。 28番 「叔父様、本当に後をつけられるのですか?」 叔父様 「可愛い姪の行く末を見守るのは、叔父として私の責任だからね」 ヒース 「そして大切な従妹と尊敬する叔父上の行く末を見守るのが、当然僕の務めです」 エマ 「皆さん、市に行かれるなら、林檎が切れておるだで買ってきておくんなまし。 美味しいパイを焼くですだよ」 四郎 「ルカばっかり、抜け駆けしやがって。ずるいぞ!!!」 セシル 「だからと言って、覗き見もどうかと思うよ。君も来週の日曜、モンジャヤキツアーにでも アナイスを誘えばいいじゃないか」 13サラ 「要所にカメラ付きブラちゃん達を配備したわ。これでいつでも監視OKよ。 何があっても対応できるわ」 闇ミカ 「ルカ、何にも気付いてないよね…。完全に舞い上がってるよ」 様々な思惑が、思い乱れる中。ルカの待ち人が、待ち合わせ場所に到着する。
アナイス 「ルカ、ごめんなさい。遅くなってしまって」 ルカ (カワイイ!!!!! アナイス、最高!!!!!) いつもの、お嬢様風スタイルではなく、ショートパンツにダッフルコートというコーディネートのアナイス。 一方のルカは、徹夜で悩んだあげく結局2ndのピカデリー服であった。 ルカ 「いやいやいや、全然。じゃ、アナイス、手を」 目の前では、賑やかにフリーマーケットが始まっている。 アナイス 「もう始まってしまっているのね。楽しそう。じゃあ、行きましょう、ルカ!」 小走りに駆け出すアナイス。ルカも慌ててついて行く。 ルカ 「アナイス、待てよ! この人ごみじゃ、迷子になるって。俺を、置いて行くなー!!!」 きらきらと目を輝かせて、アナイスは活気のある市場に夢中になっている。 アナイス 「すごいわ、何でもあるのね。あの写真立て、叔父様お好みでないかしら。 あちらのブックカバーは、ヒース兄さまが気に入りそう。 エマには、あのアンティークの指貫なんてどうかと思うの。気に入ってもらえるかしら? 向こうに園芸雑誌のバックナンバーの束も見つけたわ。ノエルとエルシーには…」 (叔父様:アナイス。なんて良い子なんだ…!) (ヒース:(頷く)当然です。僕の従妹ですから) (28番:アナイスお嬢様、俺なんかの事まで気にかけて…) 気がつけば、ルカは抱えきれないほどの荷物餅になっている。 ルカ 「アナイス、ブレイクブレイク! そろそろ昼だし、休憩しようぜ!」 アナイスは、こくんと頷く。 アナイス 「そうね。何だか、おなかがすいてしまったわ。ここでは、どこがお勧めなのかしら」 本日のメインイベント。ルカは背中に冷や汗をかきながら、フィッシュ&チップスの屋台の前に、アナイスを連れて行く。 大人気のその店は、既に行列ができている。 ルカ 「アナイス、たぶん口に合わないと思うんだけど。俺、小さな頃からこんな物ばっかり食べてたから、 こういう味覚になっちまって。むしょーにこういうもの、食べたくなるんだよ。 気に入らなかったら、残していいから。俺、二人分くらい余裕で食べられるから」 アナイス 「どうしたの? そんなに気を遣わなくていいのよ、ルカ。私、そんなに好き嫌いはないほうだもの」
からりと狐色に揚がったタラと皮付きジャガイモ。そこにモルトビネガーをじゃぶじゃぶかけ、仕上げにレモンも絞ってみる。 やはりフィッシュ&チップスは、歩きながら食べるのが正統だろう。 屋台の親父 「ほい、可愛いねえちゃん達!おまけしとくぜ!」 新聞紙で包んだまま、山盛りのフィッシュ&チップスが手渡される。 ルカ 「サンキュー、オッサン!」 (叔父様:アナイスが、道端で立ち食いを! あんな不衛生な!) (ヒース:叔父上、これも社会経験です。止めるのは、一応最後まで待ちましょう) (28番:氏にやしませんよ。なま物じゃないんだし、大丈夫ですって) おそるおそる、アナイスは手にしたフライを見つめる。まだフライは、ほかほかに湯気が立っている。 アナイス 「ルカ、これって。やっぱり」 ルカ 「ごめん、手づかみなんだ。やっぱり…」 ルカが心配そうに見つめる中、勇気を出してぱくりとかぶりつくアナイス。そして、無言で十回噛んでいる。 ルカ 「アナイス…」 やっとアナイスの咀嚼が終わり、しゃべられるようになる。 アナイス 「…おいしい!」 ルカ 「アナイス!」 満面の笑みを浮かべるアナイスを、ルカはまぶしそうに見つめる。 アナイス 「知らなかったわ。外で立って食べるフライが、こんなに美味しいなんて! これがルカの味なのね。ルカの大切なものを教えてくれて、ありがとう。私、二度と忘れないわ」 ルカ 「アナイス…!」 感動的な光景であった。ルカにとっては、ある意味、一歩踏み出した日とも言えた。 ルカ 「む、むこうにさ、ソーダ売りの屋台もあるんだぜ。七色ソーダフロートとか作ってくれるんだ。 行ってみないか?」 アナイス 「ええ、喜んで!」 (叔父様:また、不衛生なものを!) (ヒース:28番。叔父上を回収して、エマに頼まれた林檎を買って帰ろう) (28番:了解です) アナイスは、嬉しそうに次の屋台に向かっている。 アナイス(ルカの好みが、やっとわかったわ。チョコレートはビネガー風味、アクセントには牡蠣ではなく鱈を入れれば良いのね。 初めから、そう教えてくれれば良かったのに)
よ、よかったな。ノレカ。 鱈なら牡蠣よりもクセがないからまだ食べられ…………… 待て。何だ、ビネガー風味のチョコレートってw
>ビネガー風味のチョコレート カカオ90よりも酸っぱそうだな これが東京だったらソース風味タコ入りとかになってたんだろうか
>>53 に何故闇ミカが?と思ったら、フリマだから服売ってる側なのか。
こういう所で探せば榊ちゃんの予算でも買える幼服があるかもね。
ところでヲクスレ見て知ったんだけど
今ヲクに巫女ののとes様とV様が出てるんだね。
四郎がモンジャツアーに誘ったら、 カツオだし風味カレー明太もちチーズチョコとかが来る悪寒。
いまならニットの貴公子wにおねだりすれば、 ゆきのお出かけセット一式くらい編んでくれるかも>榊ちゃん ゆきがQP人形のようになってしまうかもしれんがww
天然味覚音痴アナイス。 自分の作ったものはちゃんと美味しいって食べてるのかな。 味覚音痴だから、何を食べても美味しくなくて、美味しい物が食べたいわ!! って創作料理に走るのか。 最近アナイスの創る料理がますますゲテモノで、悪寒ゾクゾク。 お嬢さん、おとなしくメイドに料理してもらえば??
手編みニットのOFって悪寒の代表みたいに言われてるけど、 ファッション性はともかくぽかぽか温かいから ゆきみたいな小さな子は素直に喜んでくれるかも。 自意識が芽生え始めたちびっこ=ヒュイタンあたりが一番嫌がりそうw
>61 漏れは味音痴説のアナイスは 自分の作ったものが一番美味しい。メイドの作るフツーの味じゃ物足りないわ! ってアナイスなんだと思ってる。 28番は実験的に変わった事を試してみるのが好き。 クリスは余り味に好き嫌いがなくて食べられれば何でもいいと思ってる (だからアナイスの料理も食べられるけど、それが一番好きなわけではない) そんなイメージかな。
ヒースがミニっこたちに編み物あげるのか・・・。 可愛いけれどそれどんなシチュ?
五感って個人的なもので、本当に共有することはできないからね。 天然味音痴アナイスは彼女なりに、心を込めて(彼女の思う)おいしい料理を作ってるんじゃないのかな。天すみ自慢のカスタード蕎麦だって、人によっては地雷だろうし。 アナイスが幸せそうにdデモ料理を作らなくなったら、ちょっと寂しいな。
本に載ってるレシピ通りも美味しいけれど、なんだか普通すぎて物足りない。 思ってもみない材料を使ってみたり、贈る人の好みに合わせたり、 手作りの面白さって、自分の好きなようにアレンジできる所に あるんじゃないかしら? …と思ってるんじゃないかと思ってる。天然味音痴アナイス。 普通に毎日のご飯はおいしいけど、自分で作るなら意外性のある方が楽しいわ、みたいな。 もはやお菓子に生牡蠣は定番なのか…アナイス。
>56 ドイツにビネガーチョコってあるよ。特許取得してるみたいだから 単純にチョコにお酢かけただけのものじゃないみたいだけど。 なんか28番って口に入れたものを口中調味しないでパラレルに味わってる気がする。 全部同時に口の中に入れてもチョコはチョコの味、牡蠣は牡蠣の味、って感じで。 だから「いろいろ味わえてお得」なんじゃないかなぁ。
>68 その線で行くと、アーモンドチョコは チョコをなめてからアーモンドをかじる派だな、28番。
レーズンバターもバターとレーズンを口内で分離? 器用だなw
「チョコとアーモンドを同時に齧っても両方の味を別に感じることが出来る派」だと思う。
音楽やってて、和音を和音としてだけでなく ひとつひとつの構成音もちゃんと聴き取れる人みたいなw
絶対音感ならぬ絶対味覚?w
28番がその才能を有意義な方向に使えていないのが残念だw
絶対味覚の持ち主は鶏がらベース数の子チョコレートケーキのレシピを言い当てたエマタソじゃまいか
若い衆のバレンタイン対策は進んでるようだが。 漏れは27番先生が(たとえ義理でも)13ナナにチョコ貰えるかが気になるよ。
14日周辺で会うことがあったらもらえると思う。 なかったらもらえないと思うw
14日は平日だ。 終わったな。
平日に 中学校教師と 銀座のマヌカンが 偶然出会っても不自然でない状況を考察してみる。
偶然に頼らなくても、最初から会う約束を取り付けておけばいいじゃないか。
最近長編はテスト板への流れがあるからバレンタインも前みたいに 特に盛り上がる事なく、昨年の文化祭やクリスマスみたいに小ネタが 続いて終るんだろうな
>80@銀座の人 その約束ができねぇからここにいるんじゃねェの?w
ネタがあって、やりたい職人さんが複数いるなら、 長編やってもいいんじゃないの? 参加者が少ない長編を最後まで終わらせるのは、大変だけどさ。
84 :
@歌姫 :2006/01/28(土) 20:37:28
>82 そう言う怪盗さんには約束があるのかしら?w
>79 自分、14日に都内で研修なんで、その日は出勤しないで上京する。 関東近郊は14日以外、他に日程が設定されてないんだ。 今後どうしても必要で受講必須だから仕方ないし、どうせ一人者だから。 うちの部署内じゃわかってもらえるけど、他部署の連中に詮索されそうで嫌だ。 夕方早めに終わるんで、ひさびさに都内の大きな本屋とか、ついでにまわる予定。 銀座に一人で出るのもつまらないけど、せっかくだし単館でかかる映画でも見ようかなか。 最初から最後まで実話なのが超泣ける。ウエーン
去年みたいなメインSD全員参加型長編(中編)やるなら参加の意志は有る。 でもネタがない。 個人的には匿名掲示板でジョーと怪盗がどう絡むのかが見てみたいから このままジャージ男バレンタインデート対策編をやるのも面白そう。
ジョ−がパソコン打ってたり、携帯持ってる姿が想像できない 携帯で話しているより狼煙上げてる姿の方がしっくりくる なんか自分の中ではアナログ人っぽいんだよね>ジョ−
そうすると東京少年は半分が携帯持ってないことに…w 13ミミがジョーに携帯の使い方を教える話とか見てみたいかも。
すぐ行方不明になるジョーは、国際携帯必須かもな
>86 前にあった男SDが自分の妄想ワールドに逝くネタ、バレンタインと絡めてできないかな。 自分も長編(中編)ネタやるなら参加意志有り
それよりGPSだろ…
長編と聞けば我慢できない自分も、参加しますよ。 すでに一個抱えているので、毎日参加は無理かもしれませんが。
※ルカアナ、28まど有り。アナイス天然味音痴、エマ養女説準拠。 ※ゲテモノ料理注意。 ルカ 「あっ、28番!」 28番 「ルカさん、どうしたんですか?」 ルカ 「ついにアナイスに俺の好みがわかってもらえたぞ!お前のおかげだ!」 28番 「よかったですね。アナイスお嬢様、ルカさんのためにビネガー風味のチョコと鱈をアクセントに したケーキを作るって張り切ってましたよ」 ルカ 「…………え?」 28番 「いけない!ルカさんを喜ばせるために内緒にしておくと言ってたんだ」 ルカ 「おい、待て、28番!お前に頼みがある!!」 翌朝の叔父様の家のキッチン。28番が緑色の液体をグラスに注いでいる。 ルカ 「おいっ、これ飲み物か?なんだ、この匂い!!」 28番 「アオジルといって、美味しくて健康にいいんですよ」 ルカ 「ぐえっ、飲むと具合が悪くなりそうだ!」 28番 「鼻をつまんだら意味がないでしょう!食べ物は視覚、味覚、嗅覚で味わうものです。 舌だけを鍛えたって、アナイスお嬢様のお料理に太刀打ちできません。 あ、叔父様、おはようございます」 叔父様 「おはよう。ルカ君も来てたのかね」 ルカ 「ぅおーっす」 28番 「味覚を強化するために、今日一日俺と行動をともにして、同じものを食べるんだそうです」 叔父様 「そうか。まあ、がんばってくれたまえ」
アナイス 「お食事の支度ができましたわ。ルカはエマお姉様の作った叔父様、ヒース兄様、ノエル、 エルシー用のお料理と、私が作った28番さんと私用のお料理のどちらにする?」 ルカ 「もちろん、アナイスが作った料理に決まってる!ん?これは何だ?」 28番 「サラダですよ。知らないんですか?」 ルカ (確かにこの彩りの野菜類はサラダのように見えるが、どうしてこれにチョコレート・シロップが かかっているんだ?) 28番 「味が物足りないのかな。醤油もかけます?」 ルカ 「やめろーっ!アナイスの料理になんてことする!」 ヒース 「猿君、もう少し静かに食事してくれたまえ」 アナイス 「最近、28番さんはなんにでもお醤油をかけてみますのね」 28番 「けっこう、新しい味の発見があって、面白いんですよ。外で食事した時にすぐにかけられる ように、容器に入れて持ち歩いています。ティールームなんかだと、置いてないことが多いので」 叔父様 「ティールームで、一体何に醤油をかけようというのだ」 28番 「フルーツ・タルトとかモンブランとかミルク・ティーとか」 その日の午後、『スウィートドリーム』のティールーム。 まどか 「アナイスが生牡蠣の絞り汁と正露丸入りのチョコを28番さんのために? わかりましたわ、貴重な情報をありがとう、眠ののさん」 眠のの 「どういたしまして。でも、なかなかのつわもののようね、28番さんって」 まどか 「ほんとうに。時々、どうしてわたくしがこんなに苦労しなくてはならないのかと思うことが ありますわ。欲しいものは手を伸ばせば手に入るのが当たり前でしたのに」 眠のの 「お互い、苦労するわね。あ、28番さんが見えたようよ」
28番 「すみません、遅くなって。ルカさんが急に具合が悪くなってしまって」 まどか 「ルカさんが?」 28番 「俺と同じものを食べてたんだから、変なものは食べてないはずなのに。 あ、今日はオーナー自ら注文を受けてくれるんですか?」 眠のの 「ええ、お決まりかしら」 28番 「じゃあ、淡雪のフロマージュとキーマンを」 眠のの 「承知しました」 眠ののが去ってからまどかが言う。 まどか 「ルカさんとあなたの味覚が逆だったらよかったのに、世の中うまくいかないものですわね」 28番 「ところで、バレンタインデーのお菓子作りは進んでいるんですか?」 まどか 「ええ、まあ」 28番 「楽しみにしてます。どうせ、俺のはパピィさんに作るついでなんでしょうけど」 まどか 「あの、28番さん、わたくしは…」 ちょうどその時、29番がチーズケーキと紅茶を運んでくる。 29番 「お待たせ。淡雪のフロマージュとキーマンだ。口上は必要か?」 28番 「一応聞かせてもらおうか」 29番 「当店自慢のレアチーズケーキでございます。コクのあるチーズを使ってあっさり味に仕上げて おりますので、チーズの苦手な方でも美味しく召し上がっていただけると思います。 口に入れたときのふわっととろける食感はきっとご満足いただけるものと…って、もう食ってるし!」 28番 「んー、美味しい!これ以上は食べる邪魔だから、あっちに行っとけ」 29番 「口上を述べろというから述べたのに。あーっ、お前、何をする!」 ふところから取り出した醤油をケーキの上にかけようとしている28番。 28番 「違った味の魅力を引き出せるんじゃないかと思って」 29番 「添えてあるキイチゴのソースだけじゃ不満だというのか!?」 28番 「これはこれで美味だとは思うけど。それより、怒鳴るのはやめろ。他の客がびびってるぞ。 まどかさん、気にしないでいただきましょう。…まどかさん?」 まどか (チョコクレープにお醤油を…はっ、わたくしったら何を考えているのかしら!)
ミニスレで「ヒースの弟をミニチョするとしたら何番がいい?」 って質問にやけに6番がプッシュされててワロス。 回答者にここの住人さん混ざってた?w
>>90 面白そうだw
でもバレンタイン長編ってこっちでやっていいのかな?
独立したパラレルネタとしてやるならテスト板、
今出てる単発バレンタインネタを絡めたり拾ったりしながらやるならこっち、
が適切かと思うんだけど。
>95 チョコクレープ生地の隠し味に醤油、ってのはアリだと思う。 (どんな味になるかは知らないけれど) でも、醤油ソースのチョコクレープは…28番なら喜んで食べるから放って置いていいか。
砂糖醤油なら、みたらし団子っぽくなるのかな?
>96 ノシ 住人且つヒースオーナーですが何か? やっぱバレバレだったかー 良いと思うんだけどなぁ6番っていうかノエルヽ(´ー`)ノ
俺はここの住人だが、ロックを推してしまったw でも良いよね。ヒースとノエル兄弟。 (二人きりのネタって、あんまり見ないけれど)
なぜかゲテの話題がでている間の叔父様スレは平和だ・・・。 普段なら荒れそうな話題もサラッとスルー。荒れ対策にゲテ。
>100-101 やっぱりいたw 「ろ」と「く」がつくものに縁があるのかな、ヒースw<ロック&六番 ヒースとノエル、年の離れた兄弟で距離感が微妙に掴みづらいのがなんだな。 ボケ兄に突っ込みを入れたり、ちょっとからかうようなこといってみたり、 暴走する兄を抑えようとして――一緒くたに巻きこかれたりするのは、 キャラ的にはちょうどいいと思うんだけど。
>>95 〜スウィートドリーム〜
占い席から喫茶フロアを眺めつつ・・・・
マジミカ
「(あの28番とかいう人は戦士かも、凄い戦士はどんな所でも戦えるように、
何でも食べられるように鍛えられてるって、昔どっかの魔法使いが言ってたな…
あ、ルカさんの向こう一ヶ月のアンラッキーアイテムがチョコレートだ……。)」
魔法使いと戦士がそろったか。 あと勇者と僧侶がいれば、旅に出られるな。
つ デカ健様with草の装備 つ リンク 神父は僧侶で良いのかな?
つ 荒夜(遊び人)
>107 つ 転職
こうや は、盗賊 に転職した! すばやさ が3あがった! やる気 が10さがった!
>109 ちょwwww本業に転職したらやる気下がるのかよwww
>109 わらた 遠夜は賢者な感じ??
遊び人の荒夜が賢者に転職すると遠夜になるんだな。
賢者が遠夜ってのはアリだなあ。 勇者・・・真っ直ぐな性格で言うと 個人的には四郎なんだが、ちょっとヘタレなとこが 勇者にするにはちょっと・・・www
延 「勇者と言ったら主人公!主人公と言ったら延!!! どうか勇者の役はこの延に!」
こうや は けんじゃ に てんしょくした! すばやさ が 25さがった! かしこさ が 19あがった! とおや に なった!!
とおや は メガネをおとした! ▼ とおや は メガネをさがしている!
とおや は めがねをさがしている! スライムのこうげき!(ドカッ) とおや に 12のダメージ! とおや は きぜつした…
〜教会 リンク「おお、けんじゃ とおや よ。 氏んでしまうとは、なさけない。」 教室B 「しんぷさま。 まだ、およびでは ないようです」
腹がよじれる_| ̄|○ノシノシ DQFFネタはいつかやりたいな。
※複数の参加表明があったので、
>>90 さんの提案に従って
第二十二幕>784-785の嘘予告ネタをベースにした中編の導入を書いてみました。
バレンタインネタという時期限定のネタであるため連載予定期間は約半月。
過去に長編とされてきたネタは連載に一ヶ月くらいかかっていたので今回は「中編」と表記します。
今回投下分には27番→13ナナ、司→綾の片思い描写があり。
既出のバレンタイン準備ネタを踏襲するかどうかは他参加職人様にお任せします。
バレンタインというネタ柄、恋愛メインの中編になる可能性が高いので
苦手な方は完全スルーでお願いします。
バレンタインデーを約半月後に控えた東京中学。 放課後の職員会議を終え、教職員室で帰り支度をしている寝ルカと27番。 27番 「生徒たちはバレンタインバレンタインで浮き足立ってるみたいだな。 毒男にはツライ季節だぜ…って、お前はいいよな、教室さんがいるからなw」 寝ルカ 「先輩。前にも言った通り教室さんは男の人で、僕にはその気は…」 27番 「照れるな照れるなってw 今日は帰り飲んでくか?」 寝ルカ 「いいえ、遠慮しておきます。ちょっと寄る所があるんで」 27番 「何だ何だ、デートか?」 寝ルカ 「だから、違いますってば!」 校門の前で寝ルカと別れる27番。 27番 「はあ。俺も13ナナさんからチョコの一つも貰えりゃいいんだがな。 最近連絡とってないしな…バレンタインは13ナナさんの方から俺にデートのお誘い、 …なーんて、夢のまた夢、か」 叔父様の邸宅にやって来る寝ルカ。 門番小屋では司が欠伸を噛み殺している。 司 「あ、寝ルカ先生。もうキャプテン来てるよ。 あと今は絶対厨房に近付かない方がいい。鼻が曲がりそうな臭いが漂ってるから」 寝ルカ 「忠告感謝するよ。それにしても退屈そうだね、司君」 司 「立ってるだけのバイトだからね。退屈もするよ。 でも、これで中学生のバイトにしては結構いい時給もらえてるんだから文句は言えないけど」 寝ルカ 「司君は最近どう?綾さんからチョコレート貰う宛は?」 司 「綾さんは優しいからきっと俺にも銀ミカにもくれると思うよ。 健君やあきら君や四郎のついでに」 あっさり言ってから遠くを見るように目を細める司。 寝ルカ 「…あそこの家は事情が事情だから、チビ君達が大きくなるまでは難しいかもしれないけど。 最後には君と綾さんがうまく行くように友達として祈ってるよ」 司 「ありがとw …でも、最後っていつだろうな。10年後?15年後? 俺には気が遠くなるくらい先の事に思えるよ」
ムッツリーズの会合の場であるヒースの私室。 寝ルカ 「すいません、遅れました……って」 部屋に入った寝ルカは、一同の中心に鎮座している謎のものを見て目を見開く。 寝ルカ 「…何ですか?これ」 それは何か呪術的な紋様が彫りこまれた、一枚の古びた扉。 考古学資料館に展示されていても不思議はない代物が「どこで○ドア」の如く室内に立ててある。 キャプテン 「ヴァレンティウスの扉、だってよ」 寝ルカ 「ヴァレンティウスの扉…?」 28番 「二十五幕に引っ越す時にお屋敷の蔵の整理をしていたら、出てきたんですよ」 ヒース 「文献によると、かつて古代ローマ時代にバレンタインデーの起源となった 聖人ヴァレンティウス司祭が信者達に極秘に結婚の許しを与えていた秘密教会の扉だそうだ。 それが巡り巡ってこのブリテン島に渡り、古代ケルト民族の末裔である呪術師の手によって まじないをかけられたという曰く付の品だ。 この扉を潜った先には、あらゆる愛の願望が現実となった世界が広がっているという」 29番 「まあ、作り話ですよね。大体この扉自体が古代ローマのものなわけじゃいじゃないですか」」 ヒース 「君は相変わらず夢のない事を言う。本当かどうかはさして問題ではない。 この伝説を肴に各人の妄想を語り合おうという趣向ではないか。 ……キャプテン君、何をしている」 キャプテンが扉のドアノブに手をかけて開けようとしている。 キャプテン 「いやさ、こういうのって開けてみたくならねえ?」 寝ルカ 「キャプテン、学校行き始めた頃よく非常ドアで遊んでましたよね」 ヒース 「小学生かね、君は」 ヒースが溜息をつく目の前で「ヴァレンティウスの扉」を開くキャプテン。 キャプテン 「んで、開けたら潜りたくなるよな」 軽い気持ちで敷居をまたぎ、扉を潜るキャプテン。 その姿が、ヒース達の眼前からかき消えた。
キャプテンを吸い込み、ぱたりと扉は閉じる。 28番 「キャプテン、また子供みたいに。…キャプテン?」 薄い一枚の扉の向こうに出てくるはずのキャプテンの姿は、どこにも無い。 28番は、荒々しく扉を叩く。 28番 「キャプテン! どこ行ったんですか! キャプテン!」 だがキャプテンからの応答は、全く無い。 寝ルカ 「何の手品ですか、これは」 ヒース 「種も仕掛けもない…はずだ。僕の知る限り」 29番 「だったら。この部屋からキャプテンが消えた、理屈がつかない」 ヒース 「では、この扉の呪術にかかった、と。君はそう言いたい訳だな」 寝ルカ 「キャプテンは。愛の願望が現実となる、世界に渡った…?」 男達は、顔を見合わせる。 この奇怪な扉の向こうに。一体、どんな世界が待ち受けているというのか。 28番は、首を振る。 28番 「そんなことは、どうでもいい。今は消えたキャプテンが問題です。 彼をこのままにしておくわけにはおきませんよ」 ヒース 「この扉の所有権は、当家にある。僕が責任を取るべきだな」 29番 「人手は多い方がいい。キャプテンを追いましょう」 寝ルカ 「この扉を、僕達もくぐってみる…?」 ヒース 「ぐずぐずしてはいられない。彼の後を追うぞ、諸君」 ヒースが。28番が。29番が。そして、寝ルカが。次々に扉をくぐる。 そして、男達を飲み込み。扉は静かに閉ざされる。 その、少し後。 こんこん。ノックの音が聞こえる。 エマ 「皆さん、お話のところ失礼いたしますだ。お茶がはいりましただよ」 エマは首を傾げる。 部屋には、誰もいない。古びた扉が一枚、立てかけてあるだけだ。 エマ 「おかしいですだ。確かに、ヒース様とお友だちの方々が、おられたと思ったですだに…」
おぉ〜、続き気になる!!! もし長編として続くんだったら、カイや28番が行く世界が気になる。 特にカイにとって理想のサシャって、 寝ルカやキャプテンの理想みたいに好意全開で迫ってくる感じなのか、 それとも今のままで充分理想なのか。 ……個人的には、思いっきりカイに甘えるサシャが見てみたい(w
現実のサシャは 9.5ツン:0.5デレ 理想のサシャは 7ツン:3デレ ぐらいになるんじゃないかと予想。 カイもサシャの言動に凹んだり落ち込んだりしてるから 現状が完璧に理想通りなわけでもないと思う。
勇者、アナイスはどうかな。>DQFF風ネタ 『私、○○を倒します。必ず倒します』みたいなw
>126 いいねぇー。でも漏れはそれぞれ、 ハイランドパーティ、東京パーティー、商店街パーティ、 海賊船パーティ(ここはそのまんまなのか?)、森の塔パーティで それぞれ職業をつけてみたいな。
ハイランドパーティ。 たまにふらりとパーティに参加してまたふらりといなくなる、狙撃手(射手?)おじさま。 あまりに高ランクなのでNPC(ノンプレイキャラクター)。 ヒースは騎士、エルシーはハーフエルフの精霊使い、ノエルは学者(の卵) ちがうゲームも混ざっちゃったけど。 いつもの感じだとこんな感じ??
個人的には
叔父様邸チーム
・アナイス:勇者(あるいは何か特殊技能餅)
・叔父様:伝説のアーチャー
・ヒース:竜騎士(とにかくなんか乗り物付いてそうなやつ)
・28番:戦士
>>104 準拠
・エルシー:白魔法使い(あるいは妖精を召還する召還士)
・ノエル:黒魔法使い
・まどか:魔法戦士(ビキニアーマーで是非頼むw)
・エマ:ウイッチ(天然魔性らしいので…)
わりとバランスよさげ?
中華喫茶
・遠夜:賢者
・荒夜:シーフ
・傷セシ(居候):遊び人
・チャイナりお:白魔法使い(あるいはIFってことでモンク振るのもあり?)
・シンディ:ういっちv(ウイッチとはまた別)
…打たれ弱そーだな。
ところでこの手のRPGのクラスには「吟遊詩人」(魔法的効果のある歌を歌う)と
いうのがあったりもするが、四郎、どーする?w
ラスボス を せんめつした!! パーティ は ぜんめつした!! ちゃららら〜
>130 いや、四郎だけは生き残ってるから。たぶん。 で、全員分の棺桶を引きずって教会へ行くのさ。
リンク 「四郎さんが強くなればなるほど教会が潤う…素晴らしい世界です(ウトーリ」 四郎がラスボスを倒した後は、強くなりすぎた勇者が今度は追われる側に?! で第二部スタートとw 司 「…とりあえずお前は勇者しとけ」 四郎 「チェッ(・3・)」
×強くなりすぎた勇者が今度は追われる側に?! ○強くなりすぎた詩人が今度は追われる側に?!
東京少年組 勇者…司 剣士…勲 僧侶(または魔法使い)…純 武道家…ジョ− 魔王…四郎
勇者つかぽんなら、囚われの姫綾さん、魔王銀ミカでも面白いかも。 13ミミは、職業何がいいかな? 武道家だと、ジョーとかぶるよね?
※キャプのの注意 キャプテン 「(なんだ…真っ暗じゃねーか――って!)」 突然足元から床の感触が消え、落下感と一瞬遅れて、衝撃。 キャプテン 「いってぇ…なんだよ」 教室 「大丈夫っすか」 キャプテン 「………なんでお前がここに?」 教室 「は? 頭でも打ったすか? キャプテン。これ何本か分かりますか?」 キャプテン 「いや、俺は確かヒースに会いに叔父様邸に行ってたはず…」 教室 「記憶が混乱してるっすね。それは昨日の話で、今日は朝から船にいたっすよ」 キャプテン 「昨日…? そう、か(腑に落ちない)」 巫女のの 「(駆け込んでくる)キャプテン様、大変です。たった今、女神さまからのご託宣があって…」 キャプテン 「なんて?」 巫女のの 「女神様の守護される島のひとつが邪悪な魔物が現れて、それを退治してほしいと…。 お手をお貸しください、キャプテン様」 キャプテン 「よし分かった! そんなことなら朝飯前だ。全員配置に付け。帆を張れ! 巫女のの、方角はどっちだ?」 巫女のの 「東南東…、三日程度の位置に」 キャプテン 「(頷く)教室、水と食料は?」 教室 「バッチリっす」 キャプテン 「9番・8番、地図の用意と、舵を」 9番・8番 「アイ・サー」 キャプテン 「(メインマストに行き)15番、雲の動きはどうだ? 東南東だ」 15番 「きれいに晴れてます〜」 キャプテン 「シルビー、寝ルカはどうしてる?」 シルビー 「部屋にいるわ」 キャプテン 「ほかに乗り遅れたヤツはいないな? 行くぜ、しゅっぱーーーつ!!」 乗員 「おーーー!」 キャプテン 「(潮風、波の感触…やっぱり海はいい…)」 巫女のの 「キャプテン様…」 キャプテン 「(さりげなく肩を抱く)大丈夫だ、俺達が揃ってりゃ、どんな化け物が来ようと3分であの世行きだ」 巫女のの 「はい。頑張りましょう、キャプテン様(うるうる目)」 キャプテン 「ああ」
四郎魔王・・・勇者たちがたどり着く前に13ミミに退治されてたりしてw 東京少年組はDQFF系の純ファンタジーよりメガテンみたいな変形ファンタジーのが 似合いそう。 司・・・ハッカー 勲・・・超能力少年 純・・・看護士 ジョー・・・不良少年達のリーダー 四郎・・・とつぜんこの世界に現れた異世界人。元の世界では冴えない中学生だったが この世界では歌を武器に無敵の勇者に。 勲「また仲魔が増えた(´ー`)」 司「のべつまくなしに猫拾うなーーー!!!」
仲魔かよw
サブタイトルは、『イサイサと101匹の仲魔達』
今後ともよろしく
イサイサとバロンが合体! 怪人『猫又』に変身!
>141 こまめとイサが合体して魔人「バロン」に変身とか
なんか…何でもかんでも「東京少年」とか「ハイランド」とかチーム分けにこだわり杉るの嫌だな。 最近ちょっとそういう傾向強くね? IF設定ものくらいいつものチームでなくてごちゃ混ぜでみてみたい(やるなら)。
ごちゃ混ぜにしたら、それこそ誰が勇者で、誰が賢者で・・・の 意見がそれぞれあって、まとまらないと思うが・・・
>144 コンシューマのRPGぽく「世界を救う勇者様はただ一人」な感じじゃなくて MMOぽく「世界を救う勇者様になることを目指してる冒険者多数。パーティー複数」 みたいな感じでは出来ないかな? 通常チームは大体決まってても時々酒場でパーティーメンバーの 貸し借りがあったり、とかそんな感じで。特殊クラスな人々もいるようだし。 で、全員出演の長いの一本よりは、まるっと別世界設定にして、 個々のパーティーのミニシナリオを追ってく連作(?)みたいにしたら、 書く人も書きやすいかなと思ったり。
別に長編でなく単発or連作なら、その時その時でメンバー交代すればいいんでね? 個人的には、最初のマジミカ・28番・デカ健・リンク・荒夜?のネタを読んでみたい。
まだ思いつきをだらだら述べるだけの段階だとオモテタから話をまとめるって発想がナカタヨ。 こーいう雑談してる時が一番タノシイ。 >145 賛成。
キャプのの注意。キャプテンの妄想内で、その他キャラが都合よく捻じ曲げられています。 非常に安直ですが、自分ではギャグのつもりです。 女神の島に到着。ばったばったと魔物たちをなぎ倒していく海賊達。 シルビー 「久々で血が騒ぐわね。あたしの鞭を受けてごらん!」 教室 「ほいっと。(斧でばっさり)こっちは、いいっすよキャプテン。ラスボスに向かってください!」 キャプテン 「わかった!気をつけろよ、お前ら!」 巫女のの 「キャプテン様! 私もお供いたします!」 手に手をとって、薄暗い洞窟を駆けていくキャプテンと巫女のの。 いつもきっちりとした身支度をしている巫女ののだが、戦闘のためやや襟元がはだけ、 上気した横顔に揺れる黒髪が、非常に艶かしい。 洞窟の中に、走る彼女の荒い息遣いが響いている。気付くと、そんなことばかり考えてしまっている。 キャプテン (って、そんなこと考えてる場合じゃねえよな。魔物退治に集中しねえと) 行き止まりの大きな部屋に出る、キャプテンと巫女のの。 オロチのような頭が八つある化け物が、咆哮を上げている。 キャプテン 「お前が相手か! 行くぜ巫女のの!」 巫女のの 「結界を張ります! お気をつけ下さいませ。キャプテン様!」 サーベル一本で化け物に立ち向かうキャプテン。切っても切っても、次の頭が彼らに襲い掛かる。 キャプテン 「ちくしょう。キリがねえな」 巫女のの 「ああっ、キャプテン様!」 振り向くと、オロチの一つの頭が巫女ののに巻き付いている。 キャプテン 「巫女のの! 今、助けてやる!」 ざくっ。 一刀両断に、キャプテンは巫女ののを捕らえたオロチの頭を切断した! 空中に放り出された巫女ののを、彼は両腕で受け止める。 ギャアーーーーー!!! どうやらこれが、一番本体の頭だったらしい。 この世の物とも思えぬ叫びを上げ、オロチは滅びていく。 キャプテンとその腕の中にいる巫女ののは、その有様をじっと見つめていた。
女神美加 「よくぞ成し遂げました。海の勇者よ」 突如として光が差し込み。女神美加が降臨する。 女神美加 「我が守護する島は、そなたの手により守られました。 キャプテンこそが、私の巫女に相応しい真の勇者。ゆるします。愛し合い、睦み合いなさい」 キャプテンは、腕の中にいる巫女ののを覗き込む。 キャプテン 「って、巫女ののは。神に仕える清らかな巫女で」 巫女ののは恥じらい俯きながら、キャプテンの袖をぎゅっと掴む。 巫女のの 「私は神に仕える身ゆえ、ずっと押し隠しておりました。 キャプテン様のこと、私はお慕いしておりました」 キャプテン 「巫女のの」 女神美加 「私は、愛を司る女神です。愛する二人を押しとどめる必要が、どうしてありましょうか。 さあ、ここは愛の女神の歓楽の洞窟。二人の情熱を遮るものは、何一つありません」 うるんだ瞳で、巫女ののはキャプテンをそっと見上げる。 巫女のの 「キャプテン様。さぞかしはしたない女と軽蔑されたことでしょう。 私は…」 キャプテン 「何言ってるんだ、巫女のの!」 キャプテンは、力の限りに巫女ののを抱きしめる。 キャプテン 「俺だって、お前のこと。ずっと昔から!それこそ、初めて会った時…!」 キャプテンは彼女の顎を、そっと持ち上げる。 キャプテン 「こんな綺麗な女、初めて見た。そう、思った…」 巫女のの 「キャプテン様…」 キャプテン 「巫女のの、俺についてきてくれるか?」 巫女ののは、こくんと頷いた。 巫女のの 「どこまでも、お供させてくださいませ。キャプテン様」 (以下、妄想自粛。暗転)
※28番まどか注意 28番 「ここは…」 叔父様が振り向く。28番は自分が書類の束を手にしているのに気づく。 28番 (そうだ、ここは叔父様の書斎。俺は書類の整理をしてたんだっけ) 「叔父様、決済済みの書類はこちらに入れておきます」 叔父様 「ご苦労。ところで、28番君」 28番 「はい」 叔父様 「落ち着いて聞いて欲しい。実は、ある筋に君のご両親の事を調べさせていた。 一週間前にその調査結果が届いた」 28番 「一週間も前に?」 叔父様 「君にどう話そうかといろいろと迷ってね」 28番 「話してください!少しぐらいのことだったら、俺は平気です!」 叔父様 「君の父上はロシアの軍人さんだった」 28番 「…俺にはそんな哀しい過去があったんですか……。 それで、両親は今、どこに?」 叔父様 「残念ながら、もう…」 28番 「そうですか」 叔父様 「君の母上は貴族の令嬢で、君の父上と愛し合い子までなしたが、つまり君のことだ、 子爵である君の祖父の反対に合い、全てを捨てて駆け落ちしてきた。 しかし、世間の風は厳しく、君を残して二人だけの世界に旅立った。君を連れて行くのには 忍びなかったのだろう。君の両親の写真だ」 叔父様から古ぼけた写真を受け取る28番。しばらく無言で眺めているが、おもむろに口を開く。 28番 「叔父様、ずっと俺の両親のことを気にかけてくださっていたのですか?」 叔父様 「ああ。このような結果で、なんと言っていいか」 28番 「いえ、充分です。これが両親の名前なんですね。俺の母って、サシャさんに似てますね」 叔父様 「まだ続きがあるのだよ。君の祖父にあたる子爵が最近になって君を探しているそうだ。 寄る年波には勝てず、君たちの両親の結婚に反対したことをとても後悔している。 ただ一人の肉親である君に後を継がせたいそうだ」
28番が叔父様の書斎を出ると、ヒースが廊下に立っている。 ヒース 「叔父上から話は聞いていた」 28番 「俺に話すよりも先にヒースさんに?」 ヒース 「叔父上の気持ちも察してやりたまえ。ずっと話すことを迷っていた。君はどうするつもりだ?」 28番 「俺の気持ちは決まっています。たった一人の肉親が俺に会いたいと言ってるのに、 知らん振りするわけには行きません」 ヒース 「もし、どうしても後を継いで欲しいといわれたら?」 28番 「お祖父さんがそれを望むのだったら、それに従います」 ヒース 「わかっているのか?君が後を継ぐことになったら、簡単にここへはこられなくなるのだぞ。 つまりそれは、まどか嬢を捨てるということを意味している」 28番 「ヒースさんにはわからないんです。いくら叔父様がアナイスお嬢様やエルシーお嬢様ばかり 可愛がっているとは言っても、ヒースさんだって叔父様にとって大切な甥っ子。ノエルぼっちゃまも。 それに、同じ孤児院で育ったエマが…エマお嬢様が養女としてちやほやされて、俺がそれを なんとも思わなかったとでも考えてましたか!?」 ヒース 「28番、君は」 28番 「この家にとって、俺はただの庭師。いえ、庭師であることには誇りを持っていますから、 そう呼ばれることに不満はありません。でも、いつまでたっても、俺はこの家の家族にはなれない! 俺はこの家にとっては他人でしかないんだ!」 ヒース 「まどか嬢をどうするつもりだ?君はまどか嬢のことを好きなのだろう?」 28番 「まどかさんを愛しています。でも、俺にはまどかさんを困らせることしかできなかったから。 俺が側にいない方が、まどかさんのためなんです。まどかさんには幸せな結婚をして欲しい。 まどかさんの幸せのためなら、俺は喜んで身を引きます!」 そして20年の歳月が流れた。たった一人の血縁の祖父が亡くなり、28番が後を継いでいた。 まどかが結婚するという噂を聞いたが、すぐ後で、その結婚が取りやめになったという噂も聞いた。 28番はまどかが忘れられなかったために、一度も妻を迎えることはなかった。そんな、ある日。 パピィ 「28番子爵、私の愛娘まどかを託せるのは貴方しかおられない」
妄想内でロシア軍人だった28番パパに、地味にうけた。
※キャプのの注意。微エロ注意。この巫女ののはキャプテンに都合のよい妄想の産物です。 存分に甘いひと時を貪ったキャプテン。傍らにはけだるげな顔の巫女のの。 キャプテン 「…大丈夫か? 巫女のの。体、しんどくねえか?」 巫女のの 「平気です…。(キャプテンの胸に頬を寄せる)お慕いしています。キャプテン様」 キャプテン 「俺もだ」 巫女ののの体を固く抱きしめ、心の中で『わが人生に悔いなし!』とばかりに ガッツポーズを決めた瞬間、風景が消えた。 洞窟も、巫女ののも、祭壇も、何もない、うすぼんやりと白い空間が広がっている。 キャプテン 「(しまった。罠か?!)」 反射的に起き上がり、腰に手をやる。サーベルはない。懐のナイフも。 ふと自分の体に目をやると、はだけていたはずの服は乱れた様子もない。 キャプテン 「…………なんだ……? いったいどういう…」 と、目の前には一枚の扉。 キャプテン 「奇行子の部屋のあれじゃねえか…。つーことは、だ」 がちゃりとドアを開けると、元通りのヒースの部屋が見える。 キャプテン 「ビンゴ!」 大股に扉の『外』に出る。何気なく振り返ると、もうただの素通しのドアである。 キャプテン 「(…俺今すっきりしてっから、行き先が無ぇってことか…? ――すげえや、本物じゃねえか。おい)」 本物のお宝に出会った興奮を誰かに訴えたいところだが、あいにく話し相手は誰もいない。 キャプテン 「(ふん、あいつらも今頃イイ夢見てるとこか? 少し待っててやってみるか。 それにしても巫女のののヤツ可愛かったよなあ…)」 ヒースの安楽椅子にどっかりと腰掛けて、キャプテンはぬるくなってしまったお茶をすすった。
23幕のアン・ピッコロ兄弟妖精説踏襲。妖精たちは「ミニっこと夏の日」準拠。エマ:田舎娘養女。 23幕弗派会場で、無事に再会できたアンとピッコロだったが。 ピッコロ 「アン、無事でよかったのだ。とても心配していたのだぞ」 アン 「お兄ちゃん、アンもお兄ちゃんに会いたかったよー」 ひすい 「めでたしめでたしね。これで、一件落着」 美加 「やっぱり、兄弟仲良しがいいよね。ごめんね、あきらちゃん。仲直りしよ」 あきら 「(プイッ)そんな、2幕も前の兄弟げんかのことなんか、今頃言うなよ」 ピッコロ 「じゃあ、おうちに帰るぞ、アン」 美加 「ピッコロちゃんのおうちって、どこにあるの?」 ピッコロ 「妖精界だ。妖精の一杯いる、とてもきれいなところなのだ。 妖精のお姫様のリリス様にフィリス様、鈴の妖精のミーシャにシンシヤ、 猫妖精のナーシャ達が、仲良く暮しているのだ」 アン 「じゃあ、ありがとうね。ひすいちゃん、こはくちゃん。…えいっ」 二人はフェアリーサークルを地面に描こうとするが、小さいので上手に書くことができない。 アンは泣きべそをかきだす。 アン 「ふええん。これじゃおうちに帰れないよー」 ピッコロ 「アン、泣いては駄目だ。だが、とても困ったのだ」 延 「ララ、僕らはノエル探偵団〜」 そこに、延とノエル、そしてエルシーがやってくる。 延 「ややっ。何を集まっているんだい、君たち。主役の僕を置いて」 ノエル 「すぐに横入りするなよ、延」 エルシーは、小さい二人をじっと見つめている。 エルシー 「もしかして、あなたたち。妖精さんなの?」 延 「何だって? 妖精? 事件だ事件だ」 美加 「延ちゃん、妖精は信じないんじゃなかったの?」 延 「やっぱり信じる。この前、会ったから(23幕)」 ピッコロ 「ミーシャとシンシヤに会ったのだな、そこの少年!」 延 「少年ってなんだよ。お前らチビのくせに」 健 「事件っていうか。困ってるんだよ、今」
かくかくしかじか。みんなそれぞれ言いたいように、事情を説明しだす。 ノエル 「…話をまとめよう。ミーシャとシンシヤっていう妖精が来ないと、 この子達はおうちに帰れないんだね」 ひすい 「こまったわね。アンちゃん一人なら、何とかごまかせるけど。 二人になったら、さすがにバレちゃうわよ。 くーちゃんはぼんやりさんでも、ママはそうはいかないもの」 あきら 「うちもなー。家族増えてても、綾姉、たぶん怒らないと思うけどさ。 変な社員、まだ時々うちに来てメシ食ってるし…」 ピッコロ 「僕は、もうアンと離れ離れにならないのだ。アンが泣いてしまうからだ」 エルシー 「それじゃあ、エルシーのおうちに来ればいいのよ」 エルシーが、瞳を輝かせる。 エルシー 「叔父ちゃまもヒースお兄ちゃまもアナイスお姉ちゃまもエマおねえちゃまも、きっと怒らないわ。 28番お兄ちゃまが、いつもお庭を綺麗にしているのよ。妖精さんの住むところは、一杯あるわ」 エマ 「童(わらし)たち。何してるだすか?」 ちょうどそこに、エマが通りかかる。 エルシー 「エマお姉ちゃま!」 エマ 「妖精がいるでねえか。珍しいこった」 延 「お姉さんは、妖精が見えるんですね!」 エマ 「ふん。ガタロも座敷ボッコも居るとこには居るだすよ。よく探してみりゃな」 ノエル 「それは何処の妖精なんですか? エマ義姉上」 エマ 「こんな所で立ち話もなんだ。うちに来っべ」
帰ってきたら長編が大量にキテタァ(゚∀゚)ァァ( ゚∀)アァ( ゚)ァア( )ァァ(` )アア(Д` )ァア(*´Д`)アァン 職人様方乙&超GJ!!
だらけ社員、まだいるのかw
※えーと…ヒー叔父注意? いろいろとアレな感じですがギャグ(のつもり)です。 ヒース 「なんだ、僕の部屋ではないか。やはり呪術などというのは眉唾か…。 28番、寝ルカ君…」 振り返ったが、そこには誰もいない。 ヒース 「29番君? (…いつの間にか扉が閉まっていて、しかも)」 ノブを回してぐっと押すが、先ほどとは違って枠と扉は一枚の板になったかのようにびくともしない。 ヒース 「では、やはりこの扉は本物なのか…。 ふむ、しかし、もとの世界にはどうすれば戻れるのだ?」 すると、部屋の本物のドアを激しく叩く音が。 28番 「ヒースさん、大変です!」 ヒース 「なんだ?」 28番 「叔父様に予告状が…。詳しい話は書斎で」 早口でそれだけ告げると踵を返す。その後について叔父様の書斎に向かうヒース。 @叔父様の書斎 叔父様 「よく来てくれたねヒース。実は折り入ってお前に頼みたいことがあるのだ」 ヒース 「なんでしょう」 叔父様 「…今までお前達にまで危険が及ぶといけないと思って黙っていたが、実は私には 宿敵とも言うべき因縁の敵がいてね。どうもそいつが活動を再開したらしい。 さる公爵家の当主を暗殺すると、予告をしてきたのだ。 彼は欧州政界・財界に太いパイプを持つ要人だ。その計画を阻止するために、 どうか手を貸してほしい」 ヒース 「分かりました、叔父上。不肖ヒース、身命を賭してお仕えする所存です」 叔父様 「うむ。頼りにしている(肩ポン)」
@さる公爵の屋敷 公爵には妙齢の令嬢が一人いて、父親の身を案じている。 顔立ちはアナイスのようでもあり、エマのようでもあり、まどかのようでもあり、その誰でもないようである。 令嬢 「父は大丈夫でしょうか…」 ヒース 「ええ、叔父上と僕が必ず守り抜いて見せましょう。どうか、お心を安んじてください」 令嬢 「ヒース様…。宜しく、お願いいたします」 @敵のアジト 地味な情報収集と緻密な推理でついに敵にアジトを突き止めた叔父様とヒース。 叔父様と28番にバックアップを任せ、ヒースは単身アジトに乗り込む。 暗がりの中、下っ端の放つ銃弾をかいくぐり、見事親玉をしとめるヒース。 全てが終わってから、現れたパトカーのサイレンの中、28番の運転する車でその場を離れる。 こうして欧州の安寧は守られたのだった。 @再びさる公爵の屋敷 令嬢 「このたびは、世話になりました。御礼の言いようもありません」 ヒース 「いいえ。礼など。朝日の中で貴女の笑顔を見せていただけることが何よりの褒美です」 令嬢 「まあ(///)」 公爵 「叔父様も、頼りになる後継者を見つけましたな」 叔父様 「ええ。私も実はあれがここまでやるとは思ってもいませんでしたよ。 (ヒースに)ヒース、私の可愛い甥。お前は私の誉れだよ。誰よりもお前を大切に思っている これからも、頼むよ」 ヒース 「お任せください、叔父上」 ――……ホワイトアウト ヒースの目の前に、あの扉が現れる。ヒースは意気揚々とそれを開けてもとの世界へと戻って行った。
※28番×まどか注意。ギャグとして極めてベタなメロドラマしてます。 長い歳月を経て目の前に現れたパピィのやつれ具合を見て驚く28番。 かつては元気すぎるほど元気な中年だったパピィも、寄る年波には勝てなかったのだろうか? パピィ 「あの頃あれだけ反対しておいて、虫のいい話だと笑いたくなるだろう。 だが、私にはもう頼れるのは貴方しかいないのだ」 ゴホゴホと咳をするパピィ。 パピィ 「私はもう余命幾ばくもない身の上だ。妻も既に亡い。 私は、自分が死んだ後たった一人残されるまどかが心配でならないのだよ」 まどかの住む鎌倉の邸宅を訪れる28番。 落ち着いた品のよい和装を身に纏い。 最後に会ったあの日のままの美しさで、まどかは28番を待っていた。 まどか 「お久し振りです、28番さん。…それとも、28番子爵様とお呼びした方がよろしくて? この遠い鎌倉にあっても、貴方のご活躍は耳にしていましたわ。 ごめんなさい、父が突然押しかけてしまったようで。」 28番 「いえ、お会いできて嬉しかったです。パピィさんにも、まどかさんにも」 まどか 「お世辞でも嬉しいわ。 …28番さん。父がまたおかしな事を口走ったようですけれど、お気になさらないでね」 28番 「気にするな、とは」 まどか 「今のわたくしはあの頃とは違います。 年をとり、容色も衰えました。世間では嫁かず後家と陰口を言われています。 今の貴方のそばには、もっと若くて美しい女性が大勢いるのでしょう? わたくしなんか、貴方に相応しくありませんわ」
その肩を引き寄せ、強く抱きしめる28番。 28番 「あの頃のまどかさんの気持ちが、今やっと分かりました。 自分『なんか』なんて言うものじゃない。まどかさんは綺麗です。 今も昔も、貴女より素晴らしい女性を俺は知らない。 貴女さえ良ければ、これからの人生を一緒に過ごしてもらえませんか? 俺は貴女を幸せにしたいんです」 まどか 「28番さん…」 まどかはそっと28番の背中を抱き返す。 まどか 「わたくしも、ずっと貴方をお慕いしていました。この20年の間、 貴方と過ごした日々は片時たりと胸から消えることはありませんでしたわ」 28番 「まどかさん」 目を閉じ、顔を上向けるまどか。 誰に恥じることなく憚ることなく。 28番はまどかと唇を重ね、そのまま二人の影は溶け合ってゆく。 (以下描写自粛、場面暗転) 現実世界のヒースの部屋。 扉を開け、出てきた28番。 ソファーにはキャプテンとヒースが腰を掛け、扉の方を見守っている。 ヒース 「その顔を見ると、君もあの世界で願望を満たせたようだな」 28番 「あれ、二人とも若返りましたね。まだ二十代や十代に見えますよ」 キャプテン 「一体何があったんだ、お前の世界では」
注意:三ヴアカ→アナイス 眠のの→セシル 13ミミ→四郎 要素あり ジョ−、13ミミ居候説アメリかぶれ饒舌 四郎 「さて、今年もバレンタインが近付いて来た訳ですが」 セシル 「アナイスの手作りチョコレート。今年はどんなものができるやら…」 ルカ 「…今年はビネガー風味鱈入りチョコらしい」 四郎 「ち ょ っ と 待 て ビネガー?!鱈?!なにをどうやったらチョコに魚ってなるんだ?」 ルカ 「いや、もう藻前らにはすまんかったとしか言い様がない…」 セシル 「? あぁ…もしかしてこの前のフリマのフィッシュ&チップスかぁ…」 ルカ 「まさかあんな風に勘違いしてとらえるなんて…ということでアナイスの手作りチョコは 俺が責任持って全部頂くとする」 四郎 「それが狙いかよっ」 ルカの尻をゲシッ蹴飛ばす四郎。 ルカ 「なにすんだよっ!」 四郎 「そう言ってアナイスのチョコを一人占めする気だろ?そうは問屋が卸さねェぞッ!」 ルカ 「なっ!それもあるが俺は責任を感じてだな…ってかいいじゃねぇか!どうせお前ら 他にチョコ貰う当てあるんだろっ!眠ののちゃんとか13ミミちゃんとかっ!」 四郎 「あいつのはただのお義理、アナイスから貰うのとは格が違いすぎるってぇの」 セシル 「僕のは本命だけど、それはそれ。それにそんな風にあからさまにアナイスのチョコを 一人占め宣言されるのはあまり愉快じゃないしね」 ルカ 「…お前ら贅沢な事言ってんなぁ〜。こっちはアナイスからのチョコだけが毎年の楽しみ だというのに」 四郎 「お義理チョコが贅沢か…?」 セシル 「まぁまぁ。取りあえず叔父様邸にアナイスの様子見に行ってみようよ」
そしてそんな贅沢な男達の失礼発言事は知らず奮闘する乙女二人 −スウィートドリーム厨房 眠のの 「じゃあ、このチョコムースとフォンダンショコラは決定ね。あとはチョコフォンデュを…」 眠ナナ 「…本当にやるんですか。それ?」 眠のの 「駄目?面白そうだと思うんだけど…」 眠ナナ 「…やりたいんですね(溜息)わかりました。じゃあ予約制にしてやってみましょう」 トントンと机の上のレシピをまとめる眠ナナ。 眠ナナ 「…あら?このレシピもバレンタイン用ですか?」 眠のの 「え?あっ!ごめんなさい、それは違うのよ。セシル用のなの…あっ、でも混ざってた からって別にうちで材料仕入れるわけじゃないわよっ。 ちゃんと自分で買い出しにいって来るから」 眠ナナ 「クスクス わかってます。店長が公私混同するSDじゃないって。セシルさんへの贈り物なら 尚更ですよ」 眠のの 「///…うん。………だからね眠ナナ」 眠ナナ 「はい?」 眠のの 「セシルのチョコ作りの為にバレンタイン前はお休みさせてもらいたいんだけどぉ」 眠ナナ 「それはそれ、これはこれです。そんな忙しい時に休ませるわけに行きません(にっこり)」 -13ミミ家台所 テーブルの上のクッキーをボリボリと喰っているジョ− 13ミミ 「味…どう?」 雪之丞 「very tasty!!」 13ミミ 「ほんと?」 雪之丞 「あぁ、味もいいがなんと言ってもこの固さ!顎のTrainingにぴったりだ」 13ミミ 「……それって物凄く固いってこと?」 雪之丞 「ye〜s」 はぁあ〜と溜息つきながらがっくりとする13ミミ 雪之丞 「How did you do? 俺、変な事言ったか?」 13ミミ 「やっぱりチョコムースとかにした方がいいのかな…?」 雪之丞 「なんで?このチョコクッキー、イイ!!と思うがな」 13ミミ 「ジョーに丁度いい固さじゃ四郎の顎砕けちゃうよ…」
ジョーなら天然味音痴説のアナイスの料理も、 教会の双子が取ってきた「なんだかわからない肉」も 素で平気で食べられるし絶対おなか壊さないような気がする。
うう、ココ読んでると 今さらのようにジョーが欲しくて堪らなくなるよ… 今まで男SDは他所の子観賞専門で 自分ちに欲しいと思ったことなかったのに。 筋トレが趣味で気のいいマッチョ兄貴。 すんごいツボだ。罪なスレだ orz
>165 そりゃ〜アナタ、東京組みを勢ぞろいさせて 純タソで最後!と思っていた自分に 荒夜・ヒース・トッピを買わせた威力は絶大ですから・・・orz
※引き続き28番まどか注意 28番 「(夢見心地で)パピィさんが俺とまどかさんのことを認めてくれたんです! それに、俺のことを息子って呼んでくれたんですよ! ああ、お父さん、俺のことは28番って呼び捨てにしてください」 ヒース 「完全に舞い上がっているな」 28番 「それにね、まどかさんが俺を20年も待っててくれたんです、結婚もせずに。 信じられますか!?」 キャプテン 「この扉の向こうのできごとってんなら、信じられるだろうな」 28番 「ええっ!」 あわてて扉の向こうに引き返そうとする28番。しかし、アロ○・アル○ァで接着されたかのように、 扉はびくともしない。 28番 「どういうことなんです?まさか、俺が今まで見てきたのは俺の頭の中の妄想が現実化して?」 ヒース 「そういうことになるな」 28番 「それでは、この扉にかけられた呪術というのは…」 ヒース 「認めざるをえないだろう」 28番 「じゃあ、俺がまどかさんにキキキキキキキキキスなんかしたのは…」 キャプテン 「扉の向こうの出来事だ。っていうか、キスくらいで舞い上がるな!いくつだ、お前!」 ヒース 「それにしても、29番君も寝ルカ君も戻ってこないな」 キャプテン 「あいつら、たっぷり楽しんでんじゃねえの?」 28番 「寝ルカ先生なんか、最初から最後まで自主規制の世界に逝ってるかもしれませんね」
※ネルミミかつネルシルのハーレム注意。 ネタ中の13ミミとシルビーは寝ルカに都合よく捻じ曲げられた妄想の産物です。 扉を開けて中に入る寝ルカ。 そこは、何処かのマンションの玄関だった。 全く見知らぬ場所のはずなのに、何故か自分はここを知っているような気がする。 寝ルカ 「…ここは?」 玄関には女物の靴が二足、奥からは鍋の煮えるいい匂いが漂ってくる。 それが当然の習慣のように靴を脱いで上がり、ネクタイを緩めながら家の奥に向かう寝ルカ。 ダイニングキッチンで料理をしていた二人の女性が寝ルカを出迎える。 13ミミ 「あ、寝ルカ君。お帰りなさい」 シルビー 「お帰りなさい、寝ルカ先生!」 中が見えそうで見えないギリギリのミニ丈メイド服を着た13ミミとシルビーが 当然のように寝ルカの鞄を受け取り、背広を脱がせてハンガーにかけようとする。 寝ルカ 「ちょ、ちょっと待ってください!どうしてそんな格好をしてるんですか!」 13ミミ 「だって寝ルカ君、こういう服好きでしょう?」 シルビー 「今日は寝ルカ先生の好きな豆乳鍋よ。沢山食べてね」 釈然としないままテーブルにつく寝ルカ。 両脇に座る13ミミとシルビー。 豚肉を菜ばしでしゃぶしゃぶし、寝ルカに差し出す13ミミ。 13ミミ 「はい、寝ルカ君。あーんして(はぁと)」 寝ルカ 「あーん。(もぐもぐ)…!美味しい!」 13ミミ 「本当?よかった、寝ルカ君に喜んでもらえて」 シルビー 「13ミミばっかりずるいわよ!寝ルカ先生、お酒もあるからね」 反対側から寝ルカのおちょこに酌をするシルビー。 寝ルカ 「ありがとう、シルビーさん。…………って。 だから何で僕は13ミミさんとシルビーさんと3人でお鍋を食べてるんですか!?」 きょとんとした顔になるシルビー シルビー 「何でって、あたし達3人家族だからでしょ?…それとも、もしかして あたしと13ミミに飽きちゃったの?」
じわ、と13ミミとシルビーの目に涙が滲む。 寝ルカ 「ちょっ、泣かないで、二人とも。飽きたとかそういう事じゃなくて…」 13ミミ 「私もシルビーちゃんも寝ルカ君が大好きなの。だから、二人でそばにいさせて」 ひしっと両脇から寝ルカに抱きついてくる13ミミとシルビー。 寝ルカ (こんな明らかに僕にとって都合のいい状況が現実にあるわけがない。 これはきっと夢か妄想……まさか、あの扉の話が本当だなんて… こ、ここが本当に何でも願望が叶う世界だったら、僕は…) 寝ルカ 「13ミミさんっ!」 寝ルカが13ミミの両肩を掴んだ瞬間景色が変わり、リビングのラブソファーに二人だけで座っている。 寝ルカ 「13ミミさん、本当にいいんですよね?」 先刻までは馴染んだ奥さんモードだった13ミミが、今は恥らうように顔を赤らめている。 13ミミ 「うん。すごく恥ずかしいけど、寝ルカ君だったら…いいよ」 服を脱ごうとする13ミミを制する寝ルカ。 寝ルカ 「それは僕がやります」 寝ルカは13ミミの服のボタンに手を掛けた。 (自主規制につき中略) また場面転換し、ベッドの上。 横で幸せそうに寝息をたてている13ミミの髪を撫でてから、仰向けになって頭の後ろで腕を組む寝ルカ。 寝ルカ (13ミミさんとあんな事しちゃったけど、シルビーさんはどうなっちゃったんだろう。 寂しがってなければいいんだけど) 丁度その時部屋の扉が開き、男物のYシャツ一枚を羽織ったシルビーが入ってくる。 シルビー 「もう、寝ルカ先生ったら。13ミミの次はあたしなのに待ってても来てくれないんだから!」 軽く唇を尖らせながら、寝ルカの上に乗って抱きついてくるシルビー。 横にいたはずの13ミミはいつのまにか居なくなっている。 寝ルカ 「すみません、寂しい思いをさせて。その分これから可愛がってあげますから」 シルビー 「あっ……寝ルカ先生……」 (以下また自主規制)
>169 なんか…シルビーが自分の妄想の中に入ったとしても、 寝ルカとの新婚生活は キス止まり なのに(過去ネタより)と思ったら、ギャップに涙が…。 男SDのエロ妄想読んでたら、女SDがこの扉に入る逆バージョンではどうなるだろうと気になった。 サシャ…業績UP、販路拡大、世界を視野に。ついでに兄の眠り癖完治。 綾 …兄弟全員無事成人 純 …こまめ&いっちゃんと一緒に猫屋敷 13メグ…コスプレクイーン アナイス…知り合い全員を招いてのお茶会で自分のお菓子を披露。 女神美加…まともな兄。優秀な部下。
まともな兄と優秀な部下は、妄想の産物なんですね。美加様…(涙)
>170 綾のは順当に13年たったら実現。 サシャと純のも実現可能。 13めぐも(美人設定だし)コスプレ界限定のアイドルぐらいなら不可能じゃないだろう。 アナイスのお茶会も、結果にさえ目をつぶれば実現自体は可能。 美加様のだけは、 む り ぽ 。
美加さま女神様なのに。 13キラは蛇タレの誰かと生で会ってお話することかな。
>170 女性陣の妄想が現実の反転と考えると日ごろの苦労が偲ばれるな・・・。 彼女たちの場合エロ成分はかなり少ないから妄想というより夢想とか理想では。 >158-159 なんかヒースの希望ってそんなもんなのかとオモタら涙が出たよ。 叔父様、そのぐらいのリップサービスなら普段からしてやってもインジャネ? 大活躍→ヒーロー→周りから褒められる、つー大筋は 延あたりも同じ夢を見てそうだ・・・ヒース、小学生レベルの妄想・・・。
>173 13サラだったらヴィンテージまで含めてブライソフルコンプすることだろか。 濃い趣味を持ってない設定の13ナナは、欲しかったバッグや服が手に入るとか 旅行に行くとか…普通だ。
純タソはイサイサとのラブラブな妄想ならしてそうだな…とオモタ。 中学生の女子だからエロは無い(つか知識も無い)だろうけど 恋愛ものの少女漫画や映画を見た後で ヒロインとヒーローに自分といっちゃんを重ね合わせてぽーっとなったりはしてそうだ。
29番帰って来ないな。最初の遭難者か?w>中篇
眠ののだけじゃなく眠ナナにも眠ミュウにもりあにも眠ミミにもモテまくる超展開で 中々終わらないとかw>29番の妄想世界
>174 安易なリップサービスなどしない、心の底から素晴らしいと思ったものでない限り ほめたりしない叔父様だからヒースはほめてほしいのでは。
>>174 きっとヒースの現実って、田舎貴族の両親から、「いつまでも夢みたいなこと
言ってないでちゃんと地に足のついた(退屈な)貴族の生活をしなさい、
サロンにも頻繁に顔を出して近隣のマダムや紳氏と(退屈な)会話を
しなくてはいけませんよ。」とかやいやい言われて、「変わり者の弟の荘園に
入り浸っていると悪影響を受けるから、早く帰って来るように。」
とかうるさく催促されているのを、精一杯反抗しているんだとオモ。
自分の実力で自由に生きるというのが、ヒースの身分ではすごく難しい
のだろう、と想像。
貴族としてのプライドは高いけど、28番やルカに対して内心羨ましさや
憧れを抱えている青年、というのが自分的に好きなヒース像。
※少しカイサシャ風味 ここは見晴らしのいい塔のキッチン。リズとユニとトッピが集まって何やらやっている。 リズ 「あら、リキュールがないわ」 ユニ 「さっき、リズたんが味見って言って飲んだじゃないでつか」 リズ 「でも、半分以上は残ってたはずよ」 トッピ 「あれは…なかなか美味かった」 ユニ 「残りはユニが飲んだでつ、ヒック…」 リズ 「まあいいわ。ヘタにアルコールを入れたりしたら、クリスがまた起きなくなるもの。 違うバリエにしましょう」 ユニ 「ユニ、これ作りたいでつ。とろとろの甘〜いチョコムースでつよ」 トッピ 「私は、これだな。苦味のきいた大人の味…だ」 サシャ 「何してるの?」 リズ 「あ、サシャお姉さん。バレンタインにクリスとカイお兄さんにチョコレートを作ろうと思って」 サシャ 「そういえば、バレンタインの季節ね。でも、お兄様はファンの子からたくさんもらえるのよ わざわざ作ることもないんじゃない?」 ユニ 「わかってないでつね。ファンからもらえるのと家族からもらえるのは違うでつよ」 トッピ 「どうせサシャは、カイ兄さんに作ってやったりはしないだろう…な」 サシャ 「決まってるじゃない!」 リズ 「だったら、さっさと向こうに行ってちょうだい。そんなところにいられちゃ邪魔よ」 サシャ 「わかってるわよ」 その場を離れるサシャ。だが、用もないのに近くの戸棚を開けてみたり、かなり行動が不審である。 リズ 「ねえ、レシピのここ、どういうふうにするのかしら」 ユニ 「難しい字でつ。ユニにはわかりまてん」 トッピ 「台本を読むのは得意だ…が、これは…」 サシャ 「もう、見せて御覧なさい。子供だけで作ろうなんて無理なのよ」 リズ 「子供なんかじゃ…」 ユニ (リズたん、がまんがまん) リズ (そうだったわね) トッピ (とりあえず、作戦成功、だ…な)
>179,180 なるほどなー。ヒース、お菓子作るのもうまいし、ダンスも上手だし、 あの難しいフェアアイルをこの短期間でちゃくちゃくと習得してるし、 天才肌ではないけどなんでもやればできる子だと思ってたから 現実に不自由を感じる事なんかないと思ってたよ。 大丈夫、まだ社会に出る年じゃないから叔父様の真似はできないが、 きっと自分の翼で羽ばたくことができるようになる日がくるさ、ヒース。 日ごろいろいろ甥に尽くしてもらって(やや迷惑なのも含む) やさしい言葉の一つもかけてやらないなんて・・・ 叔父様、罪な男・・・
※キャストは適当です。 『洋菓子店 スウィートドリーム』の奥、一見サロンのような 豪奢な部屋(実は従業員の休憩スペース)で。 眠のの 「それじゃ、今年も義理チョコは男性一人に1個、連名ということでいいのね」 全員 『異議なーーーし』 13ミミ 「それで、今年は何を作ろっか?」 めぐ 「ある程度流れ作業で作れる、トリュフなどはいかがでしょう」 アナイス 「あの、私アイデアが」 シルビー 「簡単でシンプルなのでいいわよね。 本 命 が 霞 む ほ ど のインパクト持たせる必要なんてないし」 純 「いっちゃん鈍いから、本命チョコのほうに思いっきり凝らないと 絶対 義 理 と 一 緒 く た に食べられちゃうもんなぁ」 13のの 「おちびちゃん達にもあげるから、もちろん お 酒 は N G よね」 巫女のの 「食中毒も多いですし、 な ま も の の扱いには充分注意しませんと」 レオナ 「最近被害報告が相次いでいるんだけど、食品中に不用意に 医 薬 品 を 混 入 させないでちょうだいね。 飲み合わせが悪くてショックでも起こされたらことだから」 まどか 「アナイス、そういえばさっき何か言いかけなかった?」 アナイス 「…いえ、何でもありませんわ」 そう言って、生牡蠣と正露丸とシングルモルトウイスキーの入った紙袋を こっそりと後ろ手に隠したのでした。
>182 ヒースって『ちょっとかじれば人並み以上に何でもできちゃう男』なので、 精一杯の努力を知らなかったのかもしれないな。 (コアなマンガネタですまんが、骨董菓子店の店長みたいな) なので、尊敬する叔父上に認めてもらうための努力の方向を ちょこっと間違えつつ絶賛猪突猛進中。
>184 ちょwwwwそんな事言うから サンタの格好して子供に泣かれるヒースを 想像したじゃないか!
初代スレから幾星霜。 今までこのスレ読んで、欲しいと思ったSDはなかったが。 今日ほど寝ルカを買わなかった事を後悔した日はない。
何故、今日?
>>186 話の振りが突飛すぎてハァ?理由ぐらい言ってくれ。
チラ裏の独り言みたいだよー
バレンタイン妄想読んでの
>>186 のつぶやきなら、コアじゃのう。
186は豆乳鍋ヲタでシンパシーを感じたとか
>186の家に、ミニスカメイドの13ミミとYシャツシルビーがいるとか。
それは羨ましいお話ですね
つーか、このスレ読んで欲しくなって我慢できなくなって、 実際に来たSDってある意味キャラドールなのではと思ったりも。
>>184 うひょひょひょvvvv
司法試験を受ける法学部の学生ヒースを想像してもーたW
おなじ受験仲間(ムッツリーズ?)に
「ああ、僕は来春受かるが、君たちにはあと2年は学ぶ時間がある。安心してくれたまえ」
こういう悪気の無いさらっと無駄に偉そうな貴公子が大好きだvv
つうかこのスレがあってこそ、漏れはヒースお迎えしたですよ
>うひょひょひょvvvv キモ…
196 :
もしもし、わたし名無しよ :2006/01/30(月) 22:42:05
>>195 空気の読めない子だな。
バレンタインつながりだが骨董洋菓子ネタはこの辺で勘弁してください。
リクエストで、どなたか
いちごロンパースで悶え苦しむ榊ちゃんをおねがいします。
197 :
196 :2006/01/30(月) 22:42:34
ageてしまった。 空気読みの旅に出かけてきます。
初登場から10幕もたったが、今日初めてヒースいいなと思ったよ。 アナ、まどか、エマと乙女の園の我が家に、貴公子来る気はありませんか?
>173 ツアー全公演制覇、しかもアリーナセンターブロック最前列。 メンバーの視線来まくり&お手振り&ウィンク&投げキスもらいまくり。 出町で握手&記念撮影、お手製うちわにコメント&サインゲッツ! 遠征先のホテルのレストランで鉢合わせ、コソーリ一緒にお食事v オフレコ話で大盛り上がり! …くらいの夢は見よーぜ。ヲタというなら。>13キラ
>199 出費痛くて夢見る前に挫折。 夢叶ったヤツらを遠くから見ながら ハンカチ加えて(古)悔し泣きの13キラ ・・・・・・ってそりゃ自分・・・orz
>199 13キラ、永遠にAYAに戻ってこなくなりそうだ…。
>>193 うまい表現だな>キャラドール
本当にそんな感じだよ。
ぶっちゃけに近くなるから誰とは言わないが、
造形的には全くツボらなかったのに
このスレでのキャラが気に入ってワノフで迎えた子がいる。
※スウィートドリームの店員sが全員29番に好意を持ってる描写あり。29番×眠のの寸止め。 扉をくぐった29番が出た場所は。 29番 「…スウィートドリーム……?」 毎日見慣れた勤務先だった。 眠ナナ 「あ、29番君。どうしたの?遅かったじゃない。 早く着替えてきて。あなたがいないと困るんだから。 この店も、………私も」 最後に小声で呟いてから頬を染めて視線を逸らす眠ナナ。 29番 「あ、すいません、すぐに支度してきます…?」 状況に釈然としないものを感じながらも更衣室に向かう29番。 更衣室の扉を開けると、着替えの最中と思しき下着姿のりあと目が合った。 りあ 「キャッ!」 29番 「ご、ごめん!」 急いで扉を閉める29番。 ほどなく制服を身に着けたりあが出てくる。 29番 「本当ごめん、見るつもりじゃなくて…」 りあ 「分かってます、29番さんはそんな人じゃないですよね。 …でも、私、29番さんにだったら…」 ポッと赤くなり、恥ずかしそうに小走りに去っていくりあ。 29番 (何だか微妙な反応だったな、りあちゃん) ウェイター風の制服に着替えて店に戻る29番。 眠ミュウ 「あ、29番君。丁度よかったわ。あの棚の上の缶、取ってもらえる?」 29番 「はい」 背伸びして棚の上に手を伸ばし、眠ミュウの指差す缶を取る29番。 眠ミュウ 「ありがとう。やっぱり背の高い男の子って頼りになるわね。 29番君は背の低い女の子は嫌い?」 29番 「え?」 眠ミュウ 「やだ、私ったら何言ってるのかしら。ごめんね、今のは忘れて!」 これまたポッと赤くなって去る眠ミュウ。
29番 「…どうなってるんだ?」 首を傾げる29番。今度は客席で注文をとっていた眠ミミから助けを求める声が聞こえる。 眠ミミ 「29番せんぱぁ〜い。このお客さんの言ってる事が分からないんです〜」 29番 「はいはい、……ああ、スペイン語か」 スペイン語で客から注文を受ける29番を憧れの眼差しで見上げる眠ミミ。 眠ミミ 「29番先輩ったら、語学を操るインテリなのね。知的な人ってス・テ・キ(はぁと) あん、いけないわ。ミミは皆のア・イ・ド・ルなのに。 でも今のミミは29番先輩一人に全部捧げてしまいそう」 29番 (…この子はいつも通りだけど) 厨房に入ると眠ののが拗ねたような視線を向けてくる。 眠のの 「何よ、29番ったら。ニヤニヤしちゃって。 眠ナナ達にチヤホヤされるの、そんなに嬉しい?」 29番 「ニヤニヤしてるのは生まれつきこういう顔なんです。 それに別に、俺は皆にちやほやされてなんかいませんよ。 むしろ唯一の男手として利用されてるだけっていうか」 眠のの 「…もう、分かってないんだから」 はぁ、と嘆息する眠のの。 眠のの 「でも、分かっていなかったのは私も同じだわ」 眠ののは潤んだ瞳で29番を見上げる。 眠のの 「今までずっと自分の本当の気持ちに気付かなかったの。29番、私はあなたが好き」 29番 「ええええええっ!!??」 眠のの 「そんなに驚くことかしら?」 29番 「だって、眠ののさんはセシルさんが…」 眠のの 「セシルの事は若気の至りよ。自分でも、どうしてセシルを好きだと思い込んでいたのか分からないの。 でも、私間違ってた。私が本当に求めてるのは、そばにいて欲しいのは、あなたなの」 29番の頬に手を伸ばす眠のの。 29番 (眠ののさんが俺を…?まさか、そんなはずが。 …これは、俺を陥れるための罠………?) 鋭く目を細める29番。 彼がこの状況を拒絶した瞬間、辺りの風景一切が消失する。
目の前には、ヒースの部屋にあったあの「ヴァレンティウスの扉」が有った。 常備しているナイフを構え、用心深く扉を開く29番。 扉の向こうには、元居たヒースの部屋があった。 既に現実に戻ってきていたキャプテン、ヒース、28番が29番を出迎える。 キャプテン 「どうだった?お前の見てきた世界は」 ヒース 「夢のない君でも、少しは良い思いをしてきたのかね」 29番 「…これは、一体どうなってるんです?」 かくかくしかじかとそれぞれの体験を手短に語るキャプテン、ヒース、28番。 29番 「全員、違う世界に行っていたというんですか…?」 ヒース 「この扉を潜った先には、あらゆる愛の願望が現実となった世界が広がっているという… その伝説は本当だったという事だ」 29番 「………じゃあ、あのまま先に進んでも良かったんですか…… 皆はそんな楽しい思いをしてきたなんて………○rz」 キャプテン 「何だったらもう一回行って来たらどうだ?」 29番 「いや、今日は遠慮しておきます。(時計を見て)現実の時間も進んでいるようですし」 28番 「現実の時間経過と扉の中の世界の時間経過の因果関係は不明だけどな。 俺の世界では20年以上経ったが、29番の世界はせいぜい2時間かそこらだろう。 でも戻ってきたのは少しだけ俺の方が早かった」 キャプテン 「で、寝ルカは何やってんだ。遅杉だろ」 キャプテンが毒づいたのと同時に、また扉が開いて寝ルカが現れる。 表情は晴れやかだが、何やらげっそりと頬がこけている。 寝ルカ 「すごいですね、リーダー。この扉の向こうは正にparadiseですyo!」 ヒース 「そ、そうか。満足してもらったようでなによりだ…が…」 キャプテン 「何でそんなにやつれてるんだよ!」 寝ルカ 「それはもう、話せば長くなりすぎる濃厚なあんな事やこんな事が」
※28番まどか注意。 扉の向こうを体験してしまったので、28番の劣等意識にさらに磨き(?)がかかっています。 デパートの高級紳士用品売り場。 まどか 「申し訳ありません、お休みのところ、父のプレゼント選びにお付き合いいただいて」 28番 「それは構いませんけど、パピィさんの喜ぶ物ならヒースさんの方がわかるんじゃないですか? それに俺、どう見ても、この売り場にそぐわないみたいだし」 落ち着かない様子で28番は言う。 売り場で浮いていると思っているのは28番の自意識過剰で、端から見れば、普段着のカコイイ外人の 兄ちゃんくらいにしか思われていないのだが。 まどか 「ヒースさんなら無難な線で選んでくださるでしょうね。でも、わたくしはあなたの感覚で 見立てをお願いしたいと思いますの」 28番 「いいんですか?パピィさんはたくあんサンドとか塩辛チョコはお好きではないでしょう? 俺とは趣味が全然合わないと思いますけど」 まどか 「ほら、28番さんって、そういうところをちゃんとわかっていらっしゃる」 笑いながら、まどかは28番がさっきから気にしていたショーウィンドーを覗き込む。 28番 「パピィさんって和服が多いから、ネクタイピンやカフリンクはあまり必要じゃないのでは?」 まどか 「家にいるときは和服が多いですけど、父だって、仕事の時は人並みにスーツですわ。 でも、洋装には和装ほど気を使っていないようですから、むしろこういうものの方がいいかも しれませんわね」 28番 「え?本当に?」 まどか 「28番さんはどれがお気に召して?」 28番 「そうですね、左から3番目のブラックオパールをあしらったタイピンとカフリンクのセットを」 店員に出してもらったセットの金額を見て28番は驚愕する。やはり、こういうものは店で買うのではなく、 敵船から略奪するものだ。 商店街に出入りしているおかげで日本円の相場も庶民の感覚でならついていけるのだが… 28番 「まどかさん、さっき見た名刺入れも良さ気でしたよね。細かい細工のしてあった。 こっちはやめて、さっきのところに戻りませんか?(あれの方が格段に安かったはず)」
まどか 「それでは、両方包んでもらいましょう」 28番 「は?」 まどかが会計をしているのを28番は呆然と見ている。 叔父様の落札したアナイスの服の代金の振込みをさせられたりしているので、セレブの金の使い方に 慣れていたつもりだったが、目の前でまどかの金払いのいいところを見せ付けられると、あらためて 自分とは違う世界の女性だということを思い知らされる。 まどか 「どうなさったの、ぼんやりして」 28番 「あ、なんでもないです」 まどか 「28番さんもたまにはおしゃれなさったらいかが?似合うと思いますわ」 28番 「俺なんか、飾ったところでただの庭師だし」 まどか 「そんなことおっしゃらないで、着てみるだけでも」 そう言ってまどかは28番を服の売り場に引っ張っていく。今さらながら、まどかの罠に気づく28番。 まどか 「シャツはこれでジャケットはこれ。かっちりしたネクタイよりリボンタイの方がいいかしら。 お耽美も似合いそうですけれど、それはやってはいけない気がしますわね」 28番 「まどかさん、俺」 まどか 「お金のことは気にしないでくださいな、わたくしが…」 28番 「俺、まどかさんのヒモになるつもりはないです」 まどか 「28番さん、わたくしはそんなつもりは…」 28番 「これは仮定ですが、俺が、まどかさんの前からいなくなったら、まどかさんならどうしますか?」 まどか 「あなたを探します。どこまでもどこまでも追いかけますわ」 28番 「そうでしょうね、この世界のまどかさんなら」 まどか 「この世界の?どういうことですの?」 28番 (俺を追いかけてくれるまどかさんももちろん嫌いじゃない。 でも、向こうの世界には俺を信じて20年の間変わらず待ち続けてくれるまどかさんが… それに、この世界のパピィさんは俺を絶対に認めてくれるはずがないし。 まどかさんを愛しているパピィさんからまどかさんを奪うことは俺にはできない。 あの世界のパピィさんなら、俺に『お父さん』と呼ぶのを許してくれる…)
>175を受けて。27番→13ナナあり。 13ナナ「あら、皆みたいに個性的じゃないかもしれないけど、私にも願望位ありますよ。 『可愛いお嫁さん』です」 綾 「へぇ、13ナナからそういう話を聞くの初めてだわ。ちなみにどういう人が理想の旦那さん?」 13ナナ 「…シュワルツェネッガー(15年位前)さんみたいな…(ぽっ///)」 27番(物陰)「寝ルカ、離せ!!俺はカリフォルニアへ行く!!弟子入りするんだ!!」 寝ルカ(物陰)「先輩!待ってください!!せめて春休みになってからにしてください!!」 13ナナ 「…という願望はどうでしょう。インパクトありますか?」 綾 「13ナナ、無理して個性的になろうとしなくてもいいのよ」
13ナナたん、比較的シュワルツェネッガー(15年前)に近げなのが東京にいるよ つ ジョー
ジョーならぬショー翔ってどんな妄想するんだろ? ぱっと思い付かない。
翔だったら劇的に何かが変わるわけじゃなくて日常の小さな不満がご都合主義でどうにかなる世界…かな。 ■仕事の忙しい時期と期末試験が重なって、疲れで勉強するのがつらい →奇跡的に頭がよくなって教科書を見ただけで全部暗記できる ■家族の数が多いからトイレや風呂の争奪戦が激しい →家が広くなってトイレの数が増える。風呂も広くなって大勢で入れるようになる。 ついでに部屋が四郎と相部屋から個室になる …と思わせて、暗黒街のドンになってたり全世界のおばあちゃんのアイドルになってたりするのかも試練。
一方こちら、アナイスのチョコレート作りの偵察に来たルカシロセシの元祖三馬鹿トリオ。 門番の司が居眠りを始め、28番がまどかとの待ち合わせに出かけた隙を見計らって壁を登り忍び込む。 セシル 「…こんな事しなくても、普通に正門から入ればいいんじゃないのかな」 ルカ 「一応オッサンに見つからないように入るに越したことないだろ」 四郎 「俺達がアナイスに近付こうとすると、有無を言わさず邪魔しに来るからな」 カサカサと繁み伝いに厨房に移動しようとする三人組。 先頭のルカが、何かに足を引っ掛ける。 その途端、鳴り響く警報。 ルカ 「やべ、罠仕掛けてやがった!」 四郎 「とにかくこの場を離れるぞ!」 セシル 「…何やってるんだか」 呆れながらもルカと四郎の後を追って走り出すセシル。 叔父様の部屋では、警報と同時に大画面モニターに屋敷中の監視カメラの映像が一斉に映し出される。 叔父様 「…またあの三人か。懲りるという事を知らないようだな、彼らも」 三人の移動ルートを予測し、壁にかけてあったライフルを手に部屋を出る。 叔父様 「私の可愛いアナイス、お前が私へのバレンタインチョコレートを懸命に作ってくれている事は分かっているよ。 お前の聖域は、必ず私が守りぬく」 警報に追われるように、屋敷の中を駆けるルカ・四郎・セシル。 ルカ 「あ、あそこの部屋が開いてるぜ!とりあえずあそこに逃げ込もう」 それがヒースの部屋だとは意識しないまま駆け込む三人。 素早く室内を見回し、壁際にある一風変わった扉に目を留める。 四郎 「あの扉の中に隠れるか」 それが「ヴァレンティウスの扉」だとは露知らず。 扉を開け、三人は次々に躍りこんでいく。 追いついてくる叔父様。 ヒースの部屋のこんな位置にこんな扉があっただろうか? 一瞬疑念が胸を掠めたが、振り払って三人の後を追うように扉の向こうへ飛び込む。 四人を飲み込んだ後一瞬輝きを放ち、再びぱたんと閉じる「ヴァレンティウスの扉」。
いちごロンパースの画像見てきたけど、反則的なかわいさだな。 榊ちゃんの妄想世界が目に浮かぶようだよ。
四馬鹿ってアナイス馬鹿4人組のことか! 意表を突かれたよ。 やっぱりおじ様の妄想のアナイスは料理上手なんだろうな。
>207 28番が欲しいのは「家族」であって「彼女」じゃないのかねぇ。だったらまどかでなくもっと ハードル低めの両親揃ってる女の子をさがせばいいわけだけど、まどかも家族も、と言うなら ちょっと欲張りだな。 これからの展開とオチに期待して続きをまってるよ。 ところで「扉」の向こうでの初体験って、こっちの世界でも有効なのか? いや、キャプテンと寝ルカは大人になっちゃったのかなぁ・・・って・・・。
注意:シロアナ要素有り。アナイスよりもつかぴょんの方がおかしくなっていますが 四郎の妄想のせいと思ってください。古いバンド漫画みたいなノリです(多分) 暗闇の中を走る四郎、走っているうちに一緒にいたはずのルカとセシルの姿がない事に気付き 立ち止まる。 四郎 「ルカーッ!セシルー−ッ!!」 しかし答えはない。 四郎 「……どこいっちまったんだよ、あいつら」 文句をいいながら周りを見回すと突然ポンッと誰かが肩を叩く。ビクッとして振り向くと 司 「なにやってんだよ、四郎っ!捜したぞっ!」 四郎 「つかぴょんか、驚かすなよ…」 司 「ったく、突然いなくなって。ほら、早く行くぞ!皆お待ちかねだ!!」 四郎 「…皆って?」 司の言葉に不思議な顔をする四郎。しかし司はそれを無視し突然目の前に現れた扉を 勢い良く開けると キャー−ーーーーッ! 少女達の黄色い悲鳴があがり四郎はいくつものライトに照らされる 四郎 「ななななななんだ、なんだなんだっ!!」 司 「行くぜ四郎っ!『アンコール』だ!!」 四郎 「はい?」 見ると目の前のステージにはすでに勲とジョ−がスタンバイしていた。 司に手を掴まれステージまで駆け抜ける二人。途中観客らしき少女達が四郎や司に手を伸ばす 四郎 「おいっ!つかぴょん、アンコールってなんだよ?」 司 「アンコールはアンコールだろうwこれでツアーも終わりだ、気合い入れていくぜっ!」
四郎 「ツアー?!」 司 「それにお前、今日重大発表があるんだろうw」 四郎 「重大発表?!なんなんだよこれは一体?」 二人がステージに上がると先程よりもひと際大きな歓声が聞こえる。 そしてマイクに司が手をかけ 司 「みんなーーーーっ!今日はおれたちの為に有り難うーーーーっ!!!」 キャー−ーーーーッ! 司 「皆と別れるのは辛いけどこの曲がラストになる、でも気合い入れて歌うから 皆も一緒に歌ってくれよーーっ!」 キャー−ーーーーッ! 司 「でも、その前に四郎から重大な発表がある。四郎」 四郎 「へっ?いや、だから重大発表って…] ? 「四郎!!」 聞き覚えのある声に気付き四郎はそちらを振り向く。見ると観客席の一つにスポットライトが あたり、そこにはアナイスが頬を赤らめ立っていた。 四郎 「アナイス!!」 名前を呼ばれると通路に移動し、ステージへと走り出すアナイス。追い掛けるライト ステージに向かってジャンプをするとアナイスは四郎に飛びついた。 キャー−ー!イヤ−ーーーーーーーーッ!!!と少女達の泣叫ぶ声
四郎 「アアアアアアアナイスっ?!////」 司 「そう、重大発表ってのはなんとっ!四郎は彼女と遂にゴールインしますっ!」 エーーーーーーーッ!と会場中にブーイングの雨 司 「うん、うん。皆の気持はわかるよ。でも、四郎は本当に彼女の事が好きだったんだ だから、こいつらの幸せ祈ってやってくれないかな?」 渋々、会場から少女達の声が聞こえる 司 「聞こえない?皆いいなら『おめでとう』って言ってあげてくれっ。せーーのっ!」 おめでとうーーーっ! 司 「ありがとう、皆っ!じゃあ最後の曲はこいつらへのプレゼントだっ!皆で歌おうぜっ!」 キャー−ーーーーッ! 四郎 「なに、さっきからのこの恥ずかしいノリ…」 司 「ほら、四郎。なにボーッとしてるんだよ」 四郎 「ボーッとって」 アナイス 「四郎、歌って。私の為にこれからもずっと…」 四郎 「アナイス?」 アナイス 「 四郎の歌をもっと聞かせてほしいわ」 四郎 「え?あっ、あっうんっ!」 アナイス 「嬉しい、好きよ…四郎」 司がウィンクするとジョ−がドラムスティックで音頭を取る…そしてホワイトアウト
開館フレーズを思い出した…
一方こちらは扉の中のルカ。 一緒に扉に飛び込んだはずの四郎もセシルも姿が見えない、闇の中。 ルカ 「おい、四郎…どこ行ったんだよ、セシル。ここは?」 やがて、彼方に輝く光を見つけ、走り出す。 だんだん光が大きくなり、やがて目を開けていられないほど輝きを増し、目を開けると…… 見渡す限りの緑の森。 大地には色とりどりの花が咲き、木にはつがいの小鳥たちが歌い憩う。 暖かな日差しと優しい風。ふわりと甘い香りが漂い、振り向いたそこに。 ルカ 「アナイス…?」 2ndデフォの白いドレスに身を包み長い髪を揺らす、少し大人っぽくなったアナイスが立っていた。 アナイス 「ルカ、こんな所にいたの。探したわ」 レースの日傘をくるくると回し、アナイスは無邪気に微笑む。 アナイス 「そろそろお昼にしましょう? あなたのために腕を振るったのよ」 いつの間にか、草の上に英国風のピクニックセットが広げられていた。 アナイスの差し出すサンドイッチを、おそるおそる口に運ぶ。 ルカ 「う…うまい! すごくうまいよ、アナイス」 アナイス 「ありがとう。喜んでもらえて、私とても嬉しい」 次々とバスケットから出てくる極上の美味をすっかり平らげ、 ルカ 「ふー、すっげ美味かったーー!!」 幸せな気分で、草の上にごろりと寝ころぶルカ。 四郎やセシル、叔父様のことは頭から消し飛んでいた。
アナイス 「私たち、出会ってもう何年になるのかしらね。 一緒に学校に通って、笑ったり遊んだり…楽しい思い出ばかり」 ルカ 「オレも、楽しかったよ。そそそそれで、これからも…一緒にいられたらいいなって、思う」 アナイス 「もう。ルカはすぐ、私の言いたいこと、先に言っちゃうのね」 ルカ 「え、何?」 アナイス 「知らない。教えてほしかったら」 アナイスは立ち上がり、悪戯っぽい笑みをうかべて走り出した。 アナイス 「つかまえてごらんなさい。ルカ、私を」 ルカ 「ま、待てよアナイス!」 白いドレスが幻のように、緑の森に見え隠れする。 ルカ 「どこだよ、どこだよアナイス!」 アナイス 「ふふふ、こっちよ、ルカ」 笑い声が聞こえる方に、つばの広い白い帽子が見え隠れしている。 手を伸ばしても、するりと抜け出して白樺の木陰に隠れてしまうアナイス。 ルカ 「よーし、追いかけっこなら負けないぞ。ずっと追いかけてきたんだからな!」 2人で笑いあいながら、森の中をどこまでも走っていく。 強い風がアナイスの帽子を飛ばし、足を止めたところを ルカ 「つかまえた!」 バランスを崩した拍子に、アナイスはすっぽりとルカの腕の中に収まってしまった。 アナイス 「捕まっちゃった。あのね、ルカ。私…」 ルカ 「アナイス?!」 アナイス 「私もう、出会った頃の小さな女の子じゃないわ。本当の私を知ってほしいの」 ルカ 「アナイス…オレ、ずっと前から……」 アナイス 「知ってるわ。知ってたのに、気付かない振りをしてた。自分の心にも」 極上の笑顔で、アナイスが微笑む。 アナイス 「ルカ、あなたが好き。私も、あなたが大好きよ」 そっと目を閉じるアナイス。ルカは震える指先で、その頬に触れる。 ルカ 「アナイス……」 近づく唇と唇。寸前でルカは目を閉じ、そのまま…………暗転。
>>215 妄想世界の中での肉体的経験は現実世界には反映されないんじゃないかなあ。
たとえば扉の中で逆上がりが出来るようになっても、現実じゃきっと出来ないままだよね?
別設定です。翔の妄想とも、出演中のTV番組とも、お好みで。 突然だが、ここは魔界。魔王の城の居室で、その一人息子翔は豪華な椅子に足を組んで座り、ため息をつく。 翔 「さすが魔王の一人息子ともなると、部屋が豪華だよね。この部屋だけで、リアル橘家いくつ入るかなあ。 一人息子だから、トイレもシャワーも好きな時間に自由に使えるし。 …って僕、この中では魔王の一人息子設定なのに、何をみみっちい事を…」 そこに、翔の使い魔である制服ミミ魔と制服ナナ魔が帰ってくる。 (二人とも、小悪魔耳と尻尾装備。ちょこっとだけお色気服) 制服ミミ魔 「翔様〜」 制服ナナ魔 「ただ今、魔界に帰ってきました〜」 翔 「おかえり、ミミ魔。ナナ魔。命令通り、人の魂は奪ってきたのかな?」 制服ミミ魔 「じゃ〜ん! 誘惑に乗って、願いを叶えて欲しがってる女の子を、連れてきました〜!」 トッピが、軽く手を上げる。 トッピ 「…よお。あんたか。魔王の一人息子、翔って奴は…」 翔 「何か、哀愁背負った女の子だね。お嬢さん、君の願いって何?」 トッピ 「渋い親父になりたい、ぜ…」 トッピのつぶやきに、全員何となく沈黙する。 制服ナナ魔 「それは、ちょっと…。アナタ、女の子だし…」 制服ミミ魔 「もっと、景気のいいことお願いしなさいよー! 美人になるとかー! お金持ちになる、とかー!」 翔 「お嬢さんは、まだまだ寿命が残ってるようだね。その瑞々しい若さと引き換えにしようか。 さあ、願い事を言ってごらん?」 トッピ 「一番の願いは無理、か…。ケチくさい…。じゃあ。渋い老婆に…」 制服ナナ魔 「翔様〜。若さと引き換えに老婆にしてやるって、変ですよー」 翔 「じゃあお約束で、魂と引き換えかな?」 制服ミミ魔 「この子の魂、すっごく熟成されてるー! 実年齢はさておき、魂は老婆みたいなもんじゃない?」 魂が老けた少女と対話を続けるうちに、翔の背中にも哀愁が漂ってくる。 翔 (どこにいっても、お婆さんからは離れられない運命か…)
※エマは田舎出身叔父様養女説。
※
>>33-35 のネタを踏まえています。
※アナイス→ヒースに関しては家族愛〜ほのかな憧れの中間くらいで。
叔父様邸キッチン。バレンタインに備えてエマとアナイスがチョコ菓子の仕込み中。
28番向け生牡蠣シロップのボンボン(正露丸粉末はラプサンスーチョンの葉の粉末に変更)、
ルカ四郎セシル向けにビネガー風味の鱈のトリュフ、ノエル向けには蜂蜜シロップのボンボン、
叔父様ヒース向けには高濃度カカオのブランデー&ウィスキーボンボン。
それから、皆で食べる様にフルーツたっぷりのチョコレートケーキ、と盛りだくさんである。
エマ 「なんだか騒がしいだスな…。泥棒でも入っただか」
アナイス 「あら、このお屋敷のセキュリティは叔父様が完璧に整えてらっしゃるから安心よ。
それに、ヒースお兄様の部屋の辺りでしょう?
お兄様、最近お部屋に篭ってらっしゃるし少し体でも動かしてらっしゃるのかも」
エマ 「そだなや〜。ここのところお食事のときにしかお顔見ねだども、頬はこけていなさるし、
顔色もお悪いみてだなや」
アナイス 「お兄様の頬がほっそりしてらっしゃるのは元からよ。…でも、そうね。
毎日お顔を合わせてる筈なのに、なんだかずっとお会いしていないような気がするわ。
こうしてお菓子を作っていても最近は『僕も手伝おう』なんていらっしゃらないし。
今に関しては、好都合だけど…」
エマ 「ヒース様は庭の手入れもしてうまの手入れもしてお菓子作りもなさるだか。
…お貴族様ちゅうのは大変なんだスな〜」
アナイス 「いやだ(クスクス)。お兄様の場合は全部趣味よ。何でも知りたがり、やってみたがりでらっしゃるから。
それで、あっという間にものにしてしまうのよ。お菓子もお上手なのよ。
さくさくのパイ生地をこねるのがお得意でね……エマお姉さま?」
エマ 「仲がよろしんだスな、と思いまスて」
アナイス 「え…(///) そ、そうね。小さい頃からお世話になったし、今は、…家族だし……。 エマお姉さまだって、こちらへいらしてからはずっと一緒にいらしたじゃない。 私よりも仲良くなってらっしゃるんじゃなくて?」 エマ 「そんなことねぇだス。怒られてばっかりで、仲良くなるドコじゃねえさね。 だども、わたスが致らねえばっかりに、お兄様とっちまって、嬢さまにはスまねがっただなや」 アナイス 「…そんなの、エマ姉さまが謝る事じゃないわ。もう(///)」 エマ 「はははは…あれ、誰か来ただか? 玄関の開く音がしただよ」 アナイス 「28番さんが帰ってらしたのかしら。――片付けなくちゃ!隠して隠して!」 エマ 「分かっただ。アナイス嬢さま、時間稼ぎをおねげえスます」 アナイス 「ええ」 玄関ホール、帰ってきたのはヒースだった。手に大きな紙袋を抱えている(中身は毛糸)。 アナイス 「あら、ヒースお兄様お帰りなさい…出かけてらしたの?」 ヒース 「ああ、ちょっと買い物に。何かあったのか?」 アナイス 「さっき、お兄様の部屋で物音がしたからてっきり…」 ヒース 「物音が?(寝ルカ君あたりがあの扉を使いにでも来たのか?) ああ、僕が様子を見ておこう。 ときにアナイス、14日の放課後は何か予定があるかね?」 アナイス 「え、いえ…どうしてですの?」 ヒース 「うむ、眠のの姫が、バレンタインの趣向を凝らした限定メニューを用意するとのことなので、 よかったら一緒にどうかと思ったのだが」 アナイス 「・・・・・(困惑気味)」 ヒース 「夕食後には、君の手作りも楽しみにしているが」 アナイス 「(ぱっと笑って)お誘い、喜んでお受けいたしますわ」 ヒース 「では、予約を入れておこう」 アナイス 「ありがとう、お兄様」 足早に自室へと向かうヒース。見送ってキッチンへ戻ろうとすると、エマが立っている。
エマ 「良かっただなや(ニコニコ)」 アナイス 「(///) エマお姉さまも一緒に行く?眠ののちゃんのお菓子はとても美味しいのよ」 エマ 「いんや〜。礼儀作法の厳しいセンセイがお留守の間にわたスはのんびり命の洗濯するだス。 嬢さま、出来るだけ遅めに帰ってきてくださいまスw」 アナイス 「うふふ。じゃあ、頑張ってゆっくりしてこなくちゃ。責任重大ね」 エマ 「よろスく頼みます」 一方スウィートドリーム 眠ナナ 「(電話で)…かしこまりました。はい、お待ちしています(ピ)」 りあ 「さっそくバレンタインの予約ですね。(予約表を覗き込んで)……ヒースさんて、あの?」 眠ナナ 「そう、あの」 りあ 「限定メニューの予約、…なさったんですね。チョコフォンデュ…」 眠ナナ 「ええ、ばっちり。ああ見えて意外とスキモノなのかしら」 29番 「(そりゃあ、なんたってリーダーですから…。何の、とは大きな声ではいえないけど)」 眠のの 「(むしろ単に律義者なだけなんだけどね。……でも面白いから黙ってましょうw)」 叔父様邸ヒース自室 電話を終えて、部屋の検分を始めるヒース。室内には土の付いた足跡が入り乱れて例の扉に続いている。 ヒース 「(人数は複数。いずれもスニーカー…いや、もう一つ。叔父上の足跡だろうか…。 こんなにあわてて駆け込むようにして、この扉の向こうへ行って叔父上が見たい夢とは、 どんなものなのだろう…。いつか僕に聞かせていただけますか…?)」 閉じた扉に問いかけても答えはない。ヒースは扉の傍らを離れると、編み物の続きを始めた。 色糸を次々と変えながら、パターンを編んでいく。 ヒース 「(この色は先日誂えたばかりのツイードの上着によく映えるに違いない。 叔父上は、きっと喜んでくれるだろう)」
>220 GJ! 最近多い「一生懸命頑張るルカ」を読んで ルカアナ派になった自分には嬉しいネタでした。 ルカ、頑張ってコレを現実にしてほしいな〜。
現実主義者の翔の妄想内容が実は
>>223 って考えると面白い。
>226 妙に誇らしげな29番に地味にウケたw ホラー系だとヒースの背後で扉がうっすら光りながらそーっと開きそうな感じ。 早くも二回目?w
キャプテンや寝ルカの妄想に比べて四郎やルカは なんてリア厨らしく健全なんだ! さすが真似出来ないムッツリーズクオリティ。
そして、セシルもまた。 「扉」の向こうに広がっていた闇を抜け、別の世界へと足を踏み入れる。 セシル 「あれ、ここは…僕の実家(いえ)? おかしい、僕はルカや四郎達と一緒に…」 混乱する頭を振るセシル。 そこは確かに、見慣れたセシル王宮。共和国になった現在では大統領官邸と呼ばれている。 その後ろから響いてくる軽い足音。 振り向くと、清楚な白いロングドレスを纏ったアナイスが立っている。 セシル 「アナイス?どうしてここに?」 アナイス 「ハイランドから、あなたを追ってきたの。 どうしても私の気持ちを伝えたくて、我慢ができなくなって」 穏やかそうに見えるけれど強い意志を感じる瞳でセシルを見上げるアナイス。 アナイス 「セシル、私は第二夫人でも構わないわ。ずっとあなたが好きだったの。 どうか、私をあなたの傍に置いてください」 セシル 「………はい?」 一瞬言われた意味を図りかねるセシル。 セシル 「ちょっと待ってアナイス、第二夫人って! そんな事できるはずがないじゃないか。 そりゃ、僕が君に惹かれていたのは事実だけど、だからって君を囲い者にしたら 眠ののに何て思われるか…」
眠のの 「何を甲斐性の無い事を言ってるのよ、セシル」 セシル 「眠のの!?」 のの王国女王の正装を身に纏った眠ののが現れる。 眠のの 「あなたはセシルのの王国の国王なのよ。 確実に世継ぎを得るために側室を置くのは国王として当然の勤めでしょう」 セシル 「眠のの、君はそれでいいのか?」 眠のの 「当然でしょう。女性の二人や三人養っていくのが、 一人前の稼ぎ手としてのステータスでもあるのよ。 今では一夫多妻や多夫一妻の家庭なんて当たり前だわ」 バルコニーの外を一瞥する眠のの。王宮の庭園は一般の民衆に公開されている。 散策を楽しんでいる民の中には、13ミミとシルビーに両腕に抱きつかれた寝ルカや MSD女子全員に取り巻かれたヒューイ、少女漫画的な風貌の美青年sに囲まれている眠ミミの姿が。 (別の世界と微妙にクロスオーバーしているらしい) 眠のの 「第二夫人が信頼のおけない女性じゃ私も心配だったけど、アナイスなら安心できるわ。 アナイス、一緒に王国を盛り立てていきましょうね」 アナイス 「ありがとう、眠ののちゃん」 涙ぐむアナイス。 セシル 「それで全部丸く収まるんだったら、僕にも異存はないよ。 二人とも、よろしく頼むよ。強くて賢い子を作って、しっかり国を守ってくれ」 両手で眠ののとアナイスの肩を抱くセシル。 祝福の鐘が鳴り響く中、視界がホワイトアウトして行く。
注意入れ忘れ。 セシののかつセシアナでハーレム肯定ネタでした。 苦手なのに地雷踏んでしまった読み手の皆さんスマソ…○rz
※28まど、ヒー叔父、カイサシャ注意。 エマ家事万能田舎娘養女28番と同じ孤児院出身説準拠。 100パーセント素直なサシャはクリスの理想で、カイが理想とするサシャとはたぶん違います。 クリス 「なんだか静かだね。叔父様は?」 アナイス 「どこかに出かけているみたい」 叔父様やルカセシル四郎を「ヴァレンティウスの扉」が飲み込んだともつゆ知らず、叔父様邸の居間で アナイスの手作りお菓子を前にしているクリス。 クリス 「ふうん、ヒースは?」 アナイス 「お部屋に閉じこもっているわ」 クリス 「28番は?」 アナイス 「まどかお姉様に呼び出されて出かけたわ。パピィさんのバレンタイン用のプレゼントを 買いに行くんですって。いちいち言い訳しなくてもいいのに」 クリス 「三馬鹿も来てないみたいだね。平和だなー。 アナイスのお菓子もすごく美味しいよ」 エマ 「これはまた28番兄さんみたいな味覚だな。たまげたこった」 クリス 「こんにちはエマ。ヒースの指導の下、標準語は喋れるようになった?」 エマ 「この通り、完璧ですだ」 クリス 「よかったね。あまり平和なんで眠くなってきた…zzz」 即効でクリスは夢の中。居間のドアが開く。 28番 「ただいま帰りました。クリス、来てたんですか?相変わらず寝てるし。叔父様は?」 アナイス 「お出かけになられたみたい」 28番 「今日は外出の予定はなかったみたいですけど。ヒースさんは?」 アナイス 「お部屋ですわ」 28番 「ちょっと叔父様の部屋を見てきます」
叔父様の部屋に鍵を使って入いる28番。壁のライフルがないことに気づく。 28番 「何かあったのか?」 セキュリティシステムを点検して、作動した形跡を知る28番。ビデオを巻き戻すと、三馬鹿の姿が 映し出されている。 28番 「またあの3人か。でも、叔父様がライフルを持ち出してるってことになると少々アレだな」 ヒースの部屋。叔父様のセーターをせっせと編んでいるところにノックの音。 28番 「28番です」 ヒース 「入りたまえ」 28番 「実は叔父様がルカさんセシルさん四郎さんと…」 ヒース 「そのことか。あの4人はこの中だ」 部屋の中央に鎮座している扉を示すヒース。 ヒース 「今ごろどんな世界を体験していることか」 28番 「よく落ち着いていられますね。叔父様の妄想の世界に自分が存在しないかもしれないとは 考えないんですか?」 ヒース 「何をイラついている。この世界の叔父上がどうであれ、僕を誇りに思って愛してくれる叔父上が いる世界。あれこそが僕にとっての真実なのだ」 28番 「ヒースさん?」 ヒース 「君だってそうではないのか?君の憧れてやまない家族。まどか嬢とパピィ殿に囲まれた生活。 まどか嬢に相応しい地位と名誉と爵位」 28番 「俺は…」
サシャ 「お兄様、そんなところでうたたねしていると風邪をひくわ」 クリス 「ごめん、仕事だったね。すぐに起きるよ」 サシャ 「いいのよ、眠いのでしょう?ただね、自分の部屋のベッドで寝た方がいいと思って」 クリス 「サシャ?」 カイ 「サシャ、スキデス」 サシャ 「カイ、私もよ!」 クリス 「サシャ?まるで夢を見ているよう…」 そこで飛び起きるクリス。 クリス 「やっぱり夢だったのか。アナイス、…いない」 キッチンでアナイスとエマの声がする。ソファから起き上がり、居間を出るクリス。 廊下を歩いていると、ヒースの部屋からヒースと28番の声が聞こえる。 クリス 「…夢が現実になる世界?なんのこと?」 ドアが開いて、ヒースと28番が出てくる。思わず物陰に隠れるクリス。 ヒースと28番をやりすごして、クリスはこっそりとヒースの部屋に忍び込む。
>235 >226の時点ではまだヒース的に現実の叔父様>妄想の叔父様かなと読んだんだけど (現実の叔父様用のセーター編んでるし)漏れの読み違い?
※ネルミミ、ネルシル、キャプのの注意。 登場人物は擬人化しています。人形の話と考えると生々しいので注意。 このネタはフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。 夕方、商店街を歩いていた寝ルカは買い物籠を持った13ミミと雪之丞にばったり遭遇する。 寝ルカ 「あ、13ミミさん!」 「扉」の中での出来事を思い出し、赤くなる寝ルカ。 そんな寝ルカの顔を雪之丞がしげしげと眺める。 雪之丞 「Oh,mimi! Who is he?ミミのboy friendか?w」 雪之丞のからかい気味のセリフに、まるで動じることなく笑い返す13ミミ。 13ミミ 「別にボーイフレンドっていうんじゃないよ。寝ルカ君って言って、ただの友達。 ごめんね寝ルカ君、ジョーが変な事言って。あ、ジョーってコイツ。 椹木雪之丞って言ってね、私の…アニキみたいなものかな」 雪之丞 「nice to meet you、ネルカ」 寝ルカ 「nice to meet you,Joe」 雪之丞に差し出された手を握り返す寝ルカ。 13ミミ 「じゃあね、寝ルカ君」 バイバイ、と笑顔を見せてから雪之丞と連れ立って去っていく13ミミ。 本当の兄妹のように仲よくじゃれ合う後姿を見送る寝ルカ。 寝ルカ (ただの友達…か。四郎に敵わないのは分かってたけど。 ………13ミミさんの中で、僕は何番目なんだろう…)
海賊船。食堂で皆揃って夕食をとりながらテレビのニュース番組を見ている。 巫女のの 「まあ。霊能力を悪用して女性を催眠術で操りハーレムを作っていた男をタイーホですって。 何て破廉恥な。嘆かわしい事です」 シルビー 「何、こんな男がハーレム?キモっ!!ってか女も女よね」 巫女のの 「女性達は邪悪な術で操られていた被害者ですよ。 そうでなければ、ハーレムだなんて有り得ません」 寝ルカ 「…でも、その女の人達が全員その男を好きだったら。 もしかしたらそういう生活だってあるかも…」 シルビー 「あたしだったら絶対嫌」 きっぱり言うシルビー。 シルビー 「自分の好きな人が一緒に住んでる別の女と目の前でイチャついてたりしたら、 あたしだったら鞭でヌッ殺すわね」 寝ルカ 「……((((((( ;゚Д゚)))))))ソウデスカ」 巫女のの 「昨今の風紀の乱れには目を覆うものがありますね。 この間学校のお友達にお借りした少女漫画を読んでいたのですが、 中学生の恋人同士が不純異性交遊を行うお話があったんですよ。 信じられますか!?」 キャプテン 「…べ、別にいいんじゃね?本人同士に愛があってちゃんと避妊してりゃ。 人に迷惑かけるわけじゃなし…」 巫女のの 「駄目です。」 キャプテンをじと目で睨む巫女のの。 巫女のの 「男女の愛の営みというのは、神様の前で誓いをたてたご夫婦が 子宝を授かるために行う崇高なものなのです。 子供が欲しいわけでもない若者が婚前交渉だなんて、 美加様がお許しになりませんわ。けがらわしい」 シルビー 「愛の営みって何?チューの事?」 巫女のの 「くちづけよりも先の事です。私達にはまだ全く関係の無い事ですから お気になさらなくても大丈夫ですよ」 キャプテン 「……(´・ω・`)ソウデスネ」
真夜中。寝ルカは自分の部屋のベッドに寝そべり、眠れない夜を過ごしている。 寝ルカ (僕の現実はこんなものだ。 僕の好きな13ミミさんは、現実には僕の事なんか何とも思ってない。 僕を好きだと言ってくれるシルビーさんだって、僕に都合のいい人形じゃない。 でも、あの世界の中だったら) 自分の事を愛してくれる13ミミ。自分が二人の女性を同時に愛するのを容認してくれるシルビー。 小奇麗なマンションで、献身的に尽くしてくれる二人との甘い甘い同棲生活。 いっそ、あっちが現実だったら。 目を閉じると、まだ見ぬ光景が脳裏に浮かび上がってくる。 13ミミ 『寝ルカ君、遅いね。どうしちゃったのかな』 シルビー 『早く帰ってこないかしらね。もうすぐご飯もできるし、お風呂だって沸いてるのに』 13ミミ 『あーあ、寝ルカ君。何処にいるんだろう…』 がばっと跳ね起きる寝ルカ。 寝ルカ (待ってるんだ。あの世界の13ミミさんとシルビーさんが、僕を…) そしてキャプテンも。心の中にもやもやしたものを抱えながら、時間を持て余していた。 キャプテン (誰でもいいから欲望を満たしたいってわけじゃない。 たった一人の好きな女を抱きたいって思うのが、そんなに悪い事なのかよ。 …悪いんだろうな。神様が駄目って言ってんなら。 でも、あっちの世界だったら) 女神の許しと祝福を得て、自分と巫女ののは結ばれた。 そしてきっと、あの世界にはまだまだ見果てぬ冒険と浪漫とお宝が眠っている。 それを仲間達と分かち合い、夜には愛しい巫女ののと睦み合って眠り… 巫女のの 『キャプテン様、こちらにおいででしたか』 キャプテン 「…巫女のの?どうして…」 巫女のの 『夢を渡って会いに来てしまいました。 キャプテン様、どうか私の世界に帰ってきてくださいまし。 私はもう、身も心もあなた様なしではいられないんです』 夢の中に現れた巫女ののは、かき抱こうとすると消えてしまう。 キャプテンは服を着替え、コートを羽織る。 キャプテン (巫女のの、すぐに行ってやる。俺だってあの世界でお前と居たい)
D 「『扉』が開いた…?」 遠見の水鏡に術をかけていた大魔女Dが、低く呟き舌打ちする。 闇ミカ 「(冬季魔術修行強化月間中)何ですか、それは」 D 「心の奥の願望や欲望を、根こそぎ表に引きずり出す…厄介な術具だよ」 ゴスサラ 「(同上)そんな大変な物が、どうして人間界に?」 D 「文献では、千年以上前の魔界争乱の際に失われたとあった。 まさか次元の壁を超えて、人間界に流れ着いて曰く付きの骨董(ガラクタ)扱いされてたなんてね」 闇ミカ 「願望や欲望が、表に出る…?」 D 「SD(ひと)の心の強さは計り知れない。だが、それだけに脆く揺らぎやすい。 思い悩み成長することが仕事の魂に、都合良く全ての願望が叶う世界を見せてごらん。 余程の者でない限り、心が向こうから現実に戻って来られなくなる」 ミカサラ 『『願望や欲望が全て叶う世界…』』 記者A 「大魔法使いにして魔界のファッションリーダー、闇ミカさん!」 記者B 「闇ミカさんの専属モデル、そして永遠のパートナー、ゴスサラさん!」 記者C 「次のコレクションはいつですか、うちの雑誌にも一言お願いします!!」 ミカサラ 『『ちょっといいかもしんない……』』 D 「…あんたら、何考えてるんだい?」 ミカサラ 「「いいえ、なんにもっっっっっっっ!!!(ぶんぶん首振り)」」 D 「まあいい、事態は急を要する。アタシはこれから魔法陣を張るよ。 『扉』の影響がこれ以上広がる前に、世界に及ぼす力だけは封じておかなきゃね。 黒ナー、陣の準備を。ゴスサラはVの所に飛びな。もう気付いているだろうけどね。 闇ミカ、あんたは客を呼んでおいで。策がある」 闇ミカ 「客って、誰ですか?」 D 「『扉』の闇に落ちた者を引きずり出すには、現実を現実として受け入れ、 さらにその現実に立ち向かう強い心の持ち主が必要だ。その力を借りる。 気は弱くて影も薄いけれど、現実をしっかり見据えて前を向く勇気のある子だよ」 闇ミカ 「影が薄いって……あの子がですか?!」 D 「そう。橘家の三男坊だ。さあ、久々の大仕事、気合い入れて行くよ!」 ミカサラナー 「「「はいっ!!!」」」
>237 セーター編みあがったら扉の向こうに行っちゃうんじゃマイカと予想。 現実の叔父様がジャケットを誂えてたら扉の向こうの叔父様も同じものを持ってるだろう。 苦労して編んだセーター、より喜んでくれる人にあげたくなるのは人情だよね。 ・・・つか、現実の叔父様がそれほど喜んではくれないだろうということを うすうす予感しながら針を動かすヒース・・・尽くし好きの女なら演歌の世界だけどなぁ。
着てはもらえぬセエタアを涙こらえて〜 仮にあったとしても、悔し涙っぽい。いや、なんとなく。
注意:カイサシャあります。二人の子供ネタがあります、人形に生々しいネタは苦手な方は スルーしてください。 部屋の真中に置かれた扉をしげしげと眺めるクリス クリス 「まさか、これがヒースが言っていた『夢が現実になる世界』に関係あるもの?」 そっと、扉の取っ手に手をかけるとゾクリとし、すぐに手を離すクリス。 クリス 「なんか嫌な感じはするんだけど…でも入ってみたいって気もするな」 誰かにこうして欲しいとか、自分はこうなりたいとかいう願望は思いつかない。 現実にしたいと思う夢も得にない クリス 「だから」 取っ手にまた手をかけ躊躇いなく扉を開く クリス 「自分にはなにか夢や願望があるのか。そしてそれがなんなのか見てみるのも面白そうだ」 クリスは扉を潜り闇の奥へと歩いていく。 一サシャの塔、暗くなった外を窓から心配そうに見つめるサシャ サシャ 「お兄様、遅いわね。アナイスの家に行ってから随分と経つけど」 リズ 「サシャお姉様ってば心配性ねw 夕飯の時間にクリスが帰って来ないくらいで」 サシャ 「…べっ、別に心配しているわけじゃないわよ。今日はお兄様に仕事の話が 入ったからそれを早く相談したいし、それにあまり遅いとアナイスや叔父様に迷惑だし」 リズ 「…はいはい。じゃあ私が迎えに行って来るわ」 サシャ 「リズが?駄目よこんなに遅く女の子が一人で!」 リズ 「遅くって…まだ6時よ?」 呆れた顔をサシャに向けるリズ。その肩を誰かがトントンと突く カイ 「リズ、俺ガ逝ク…」 サシャ 「そうね、カイにお願いしようかしら」
暖かな陽射しが降り注ぎ、穏やかな波の音が聞こえる。 クリスはどこかの島だろうか…ぽつんと立っていた。 クリス 「…これが僕の『現実にしたい夢』?」 少々期待が外れたのかクリスはつまらなそうに波打ち際を歩く。少し歩くと目の前にビーチチェアが 置かれていた。溜まらず吹き出すクリス。 クリス 「まさか僕の夢って気持の良い場所で永遠に寝ていたいっていうんじゃないよね?w それとも僕には夢が無いから扉も困ってお茶を濁したのかな?www」 ひとしきり笑った後、クリスはビーチチェアに寝そべる クリス 「…まぁ、それでも良いけどね。御好意に甘えさせていただこうかな」 目を瞑り眠りに落ちようとした瞬間、自分の名を呼ぶ声が聞こえた サシャ 「お兄様」 パチリと目を覚ますと目の前にサシャの顔があった。 サシャ 「お兄様、そんなところでうたたねしていると風邪をひくわ」 クリス 「サシャ?」 サシャ 「ここも気持イイかもしれないけど。でも、自分の部屋のベッドで寝た方がいいわよ フカフカの羽毛布団を用意してあるわ」 クリス 「…なんかさっきもこんな会話をしたような」 カイ 「サシャ」 ユニをダッコしながら二人に近付いて来るカイ クリス 「カイとユニちゃんまで出て来た。妄想の中でもやっぱり兄妹仲良しなんだな」 サシャ 「兄妹?何を言っているのお兄様?」 クリス 「へ?」 サシャ 「ユニは私とカイの子供よ?」 クリス 「……………エエエエエエエエエエエ〜???」 サシャ 「…?お兄様ったら何をそんなに驚いているのよ」 呆然としているクリスを横目にいちゃいちゃと仕始めるサシャとカイ カイ 「サシャ、スキデス」 サシャ 「カイ、私もよ…」 クリス 「…これが僕の夢?」
>237 すでに現実の叔父上への関心は半減しているような気がする。 だから、大好きな叔父様が中に入ったことを知っても心穏やかでいられるんだと思う。 好きな人があの中に入ったと知ったら、普通やきもきするよね。 いくらヒースが自信家でも、叔父様が自分のことを妄想してくれてるとは考えてないだろうし。 でも、やっぱりセーターは喜んでほしいのが甥ゴコロ…
自分たちが席を外している間にクリスが「扉」の中に入ったとは気付かぬまま、 部屋に戻ってくるヒースと28番。 図ったかのようなタイミングで、ルカ・四郎・セシルが次々に「扉」から出てくる。 ヒース 「お帰り、諸君。どうだったかね?」 ルカシロセシ 「「「アナイスにコクられた!!!」」」 一斉に叫んでから顔を見合わせる三馬鹿トリオ。 ヒース 「…想像通りだが。セシル君、眠のの姫というものがありながら君まで…」 セシル 「いや、それは眠ののも公認で。というか、国のために必要な事で…」 言いかけてから首を傾げるセシル。 セシル 「さっきのは何だったんだ?夢?幻?」 ルカ 「マボロシじゃねーよ!俺は確かに森の中でアナイスを捕まえて、キスを…」 四郎 「俺なんか!武道館のステージでアナイスと婚約発表したんだぜ!」 ヒース 「分かった分かった。楽しんだようで何よりだ。 28番君。彼らにこの出来事のカラクリを説明してやりたまえ」 28番 「俺がですか」 嘆息してから、「ヴァレンティウスの扉」について手短に説明する28番。 ルカ 「願望が現実になる世界への扉、だって?」 ヒース 「いかにも眉唾物の話だが、事実であるのは君達が身をもって体験してきた通りだ」 四郎 「なあ、それってさっきの話の続きの世界にまた行けるのか!? つまり、俺とアナイスのラブラブ新婚生活が待ってる世界に…」 ヒース 「君が想像力を働かせられるなら、可能だろうな」 四郎 「うわ、行く!今すぐ行く!!」 扉にUターンしようとする四郎を留めるヒース。 ヒース 「待ちたまえ。扉の向こうの世界は逃げないが、現実の時間は経過するのだ。 君達の自宅ももう夕食をとる時間であろう。これ以上遅くなるとご家族が心配しよう。 今度は門番君や三つ編み君も誘ってまた遊びにきたまえ」 確かに、と時計を見て頷き、帰って行くルカシロセシ。
もし「扉」に眠ミミが入ったら。 脳内ドリームが立体化するだけで、なにも変わらなさそうだ。 ドリームはドリームでも、眠ミミにとっては現実の出来事だし。
〜スウィートドリーム〜 マジミカ「最近お客が減ったな…みんな何処に行ったんだろ。旅行かな?」
>246 個人的には、ヒースはそもそも扉の力を大したことないもんだと思ってるんだとオモ ヒース自身の妄想も軽めで「面白い映画一本見てスキーリした」くらいの満足度っぽいし だから、他の皆もフィクションと割り切った上で楽しんでいるんだろうと思ってる、と解釈してたな ヒース基本的に自分に厳しい人っぽい品 それがどう堕ちるのかちょっと楽しみw 寄りによってこんなときに規制に巻き込まれたので自分は読み専ケテーイorz
>250
漏れは逆で、
>>235 の下から6-5行目のヒースの台詞は
「もうヒース本人の理性や本来の意思を越えて『扉の持ってる魔力』に魅入られて、
現実や足元を見失い始めてる」
…って伏線だって解釈してたよ。
>>224 で「エマとアナイスの目にも、最近のヒースはおかしくなりつつある」
描写があったし。
>251 いや、>226ヒースを>250でかいたように解釈してたんで>235ヒースが?だったのさ 書いた人が違うんだろうから仕方ないんだろうけど、話中の実時間で経ってて二時間くらいだよね 魔力に引かれたり理性取り戻したりブレが出てる状態なのかな、と補完するが吉かな
>魔力に引かれたり理性取り戻したりブレが出てる状態なのかな、と補完するが吉 それだね。 で、現実の厳しさや苦さに打ちのめされてフラフラ〜と扉の向こうの理想の世界を求めてしまう… 前に、叔父様帰ってこないな。 まさかもう遭難したのか、叔父様…
漏れは
>>235 の下から5-6行目あたりを読んで、
ヒースは扉の中の出来事は
自分の努力次第で現実にできるんだと言っているんだと思ったよ。
他者の力で引き上げられるのは無理だけど、
望んで努力すれば、その結末は手に入れられるんだぞ、と。
漏れ、ヒースに夢見すぎ?w
>254 夢見過ぎとは言わないけど それだと「ヴァレンティウスの扉」:ヒース編 終了 ってならないか?
砂浜で砂遊びしているカイとサシャ、ユニの三人をボーッとビーチチェアに腰掛け見つめるクリス クリス 「カイとサシャがめでたく結婚して、それで子供もいる。そしてここは楽園のような島 なんでこれが僕の願望なんだろう…」 空からバサバサと鳥の羽音が聞こえ、見上げる モル天 「クリスッ!旅に出ようぜ!!」 クリス 「モル天?!でも旅は…」 サシャ 「いってらっしゃいな、お兄様」 クリス 「…サシャ」 サシャ 「今まで仕事、仕事とお兄様を縛り付けていてごめんなさいね。でも、これからは『自由』に お兄様のしたい事をなさって」 クリスはサシャの言葉に苦笑いをする。 クリス 「あぁ、そうか…」 サシャ 「お兄様?」 クリス 「…うん。わかったよ。行こう、モル天!」 モル天の背に乗り空へと飛び立つ。陸ではサシャとカイ、ユニが手を振っていた。 モル天 「さぁっ、クリスどこに行きたい?!」 クリス 「そうだな…ねぇ、モル天。変な事を言っていいかい」 モル天 「なんだよ?」 クリス 「さっきまで僕の願望はサシャとカイが幸せになる事なのかと思っていたよ。 でも違ったみたいだね」 スゥッと胸一杯に空気を吸い込む。久しぶりの空の匂い、久しぶりの開放感 クリス 「僕の願望は『自由』だったんだ」
>254 自分もヒースには大分夢見てるノシ 扉の魔力に一時溺れてもきっと自力で這い上がってくるに違いないとかな …決して必死に助けてくれる友人や恋人が居そうにないからではなくw
まだ没って言うには早いけどさ。 牛若が「自分が活躍できる世界」を望んで、平家物語〜義経記の世界に行くネタを考えたのよ。 五条大橋の上で刀千本ならぬギターやベース千本切りやってる弁慶ジョーと決闘したりさ。 でも助けに来てくれそうな人に心当たりがなかった……牛……(⊃Д`)
ドラムスティック千本斬りとかシンバル千枚斬りとかは? ぐっとお安いし。 どうもジョーって竿物(弦楽器)より打楽器って感じがする。
片方時代がかった喋りで、片方アメリカかぶれ 牛若とジョ−の会話、傍から聞いてたら頭痛くなりそうw 自分、ジョーはパートはドラムだけど曲作るのにギターも弾けるって感じかな
牛若はジョーの英語、本当に意味が理解できないかもな。 ジョーはジョーで牛若の言ってる事理解できなさそう。
>>254 説のヒースよ…
どんなに努力しても寝ルカハーレムは無理だろう…
セシルも無理そう
うっしーには凌タンがいるじゃないか! テスト板の影響もあって凌・牛っていいコンビだと思う今日このごろ。
キャプテンのも本人の努力じゃどうにもならんとおも。 ふと思ったんだが、女神美加様がキャプテンの妄想通りにむつみあいなさいって言ったら 巫女ののどうすんだろ。
元祖3馬鹿みたいに、お気軽で未熟な性格だと、 かえって妄想にのめりこんでも、 「なーんだ、夢か。いい夢みたな。」って納得して、すぐ帰ってこられるけど、 ヒースみたいになまじ自我がしっかりしていてプライドが高いと 自分で気付かないまま、じわじわとあっちに引かれていって、 戻るのが大変そう。
28番 「いいんですか?ヒースさん、また来るようになんて。しかも、司君や勲さんまで誘って。 この扉には呪術がかけられているんですよ」 ヒース 「呪術といっても、誰も危険な目にあったり、嫌な思いはしていない。 みな、自分の望みをかなえて、爽快な思いを味わえた。より多くの青少年に楽しんでもらうのが この扉を見つけた者の務めであろう」 28番 「うーん、そういうものですかね?」 ヒース 「君だって、いい思いをしたのだろう?」 一瞬、28番の口元が緩む。 28番 「ええ、まあ…」 ヒース 「君は自分だけがよければそれでいいのか?それはエゴではないか」 28番 「それもそうですね」 その時、部屋のドアが叩かれる。 アナイス 「ヒース兄様、私ですわ」 ヒース 「どうした、アナイス?」 ドアの外にアナイスが立っている。 アナイス 「カイが来ていますの。クリスがまだ帰っていないそうですわ。お兄様のところに来ていなくて?」 顔を見合わせるヒースと28番。 ヒース 「クリスのことなら僕に心当たりがある。カイ君にここに来るように伝えてくれたまえ」 アナイス 「わかりましたわ」 アナイスが去った後でヒースがつぶやく。 ヒース 「クリスがこの中か…さて、次の客はカイ君だな」 28番は一瞬ヒースの口元にぞっとするような微笑が浮かぶのを見た気がしたが、気のせいだと思う ことにした。
やっぱりヒースに何か憑いてる!
最終兵器彼氏。翔。 見て見たいよ…
「ヴァレンティウスの扉」って欲望に溺れる男共は引き立て役で 助けに行く女の子(やミニッコ?)達の活躍がメインの話なんだと思うんだ。 だから男SD達には話を盛り上げるためにしっかり堕落っぷりを見せてほしい。 個人的には普段しっかりしてる翔や遠夜がダメになってく様が楽しみだよw
遠夜の欲望…壷まみれ イサイサの欲望…猫まみれ なんつーか、欲にまみれても無害だな…
>270 確かに、ここでヒースが自力で復活したらバレンタインの意味が無くなるね
>271 遠夜の壺まみれの裏に潜んでいる欲望は、 壺という存在の持つ魅力に耽溺したい欲求があったり 名のある作者の貴重な名品を所有する独占欲があったりしないだろうか。 ヌコは人間で言うと4歳児くらいの知能があるそうだが、 ヌコまみれのイサの願望は、幼く可愛らしいものへの庇護欲だったり 気紛れな猫に振り回されたい願望があったりしないだろうか。 私が妄想しすぎか…。
SDを一体しか持ってなかった頃は、その一体をすごく大事に可愛がってた。 頻繁にエステしてメイクして服も作ってあげてた。 でも莫大な経済力を手にして欲しいSDは何でも金に糸目をつけずに買えるようになったら 買うだけ買って積んだまま、どれも全然大事にしなくなった。 本当にSDをいとおしんでいた昔のあなたは何処へ行ってしまったの!? ……の壺版が、扉の中の歪んだ遠夜の姿なんじゃないかと予告から想像。
>247 漏れか? それは漏れのことなのかああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!! 学生時代に必死でお迎えしたSD 社会人になったら恐ろしい勢いでお迎えしまくったSD ちょっと自分のことを思い知らされた
>267 なるほどね、現実を構成するSD(人間)がすべていなくなれば扉の向こうの世界だけが 「現実」となるわけだ。頭いいな、ヒース。 しかし君のこまったちゃんなところはその中途半端に賢いところなんだが・・・。
ヒースの部屋の中、カイは古びた扉の前に立っている。 カイ 「ユメ カナウ セカイヘノ トビラ…クリスモ コノナカニ…?」 ヒース 「そうではないかと推測される」 カイ 「ムカエニ イッテクル」 ヒース 「君の行く世界とクリスの行った世界は違うであろうから直接は会えないだろうが。 君が戻ってくる頃にはクリスも戻ってきているだろう。 見てきたまえ、君の心に潜む『真実』の世界を」 ヒースの言葉を疑うこともなく、扉を開いて中の世界に向かうカイ。 そこは、いつもと同じサシャの塔のオフィス。 社長室ではサシャが忙しなくPCのキーボードを叩いている。 入ってきたカイの顔を見て、顔に安堵の表情を浮かべるサシャ。 サシャ 「カイ、何処へ行っていたの?心配したのよ?」 カイ 「心配してた?俺の事を?」 口に出してから、かすかな違和感の正体に気付く。 サシャとの間の言葉の壁が無くなっている。 サシャ 「早く仕事に戻って。カイがいなくて困ってたんだから」 視線で隣のデスクを示すサシャ。 促されるままに席につくと、決裁を待つ書類が山積みになっている。 現実世界では言語・内容両面で理解できなかったであろう書類を 次々に片付けていくカイ。 そんなカイを頼もしげに見守るサシャ。 サシャ 「流石はカイね。私の片腕だけあるわ」 カイ 「俺が、サシャの片腕?」 サシャ 「そうよ。今更何を驚いた顔してるの。 このオフィスの成功も、あなたがいてくれたからこそよ」 先刻見た書類には、全世界各地の支社からの報告書も沢山含まれていた。
ユニ 「失礼します」 コンコン、と社長室の扉をノックしてから入ってくるユニ。 ユニ 「サシャ社長、カイ副社長、大ニュースです! クリスさんとリズさんのW主演映画、同時封切された世界54ヶ国全てで 初動観客動員数歴代一位になりました! テレビドラマ化、アニメ化、ノベライズ化、ドール化のオファーが殺到してます!」 サシャ 「本当に…?」 サシャの目から涙が溢れ出す。 カイ 「サシャ!どうした!?」 サシャ 「嬉しいの。あの映画、お兄様もリズちゃんも本当に頑張ってくれたわ。 カイにもユニちゃんにも、売り込みのために世界中を飛び回ってもらったんですもの。 皆で作ったものが大勢の人に認められてこんな結果が出て、私…」 カイの手をとって自分の頬に当てるサシャ。 サシャ 「これもあなたのおかげよ、カイ。これからも私の傍で力になってちょうだいね」 ほぼ同時に現実世界に戻ってくるクリスとカイ。 ヒース 「君達も自分の願望を叶えたようだね」 クリス 「うん。久し振りに開放感を味わえ……zzzz…」 意識を手放したクリスを支えるカイ。 カイ 「クリス!シッカリ!!」 ヒース 「またクリスの持病が出たか。28番君、送ってやってくれ」 28番 「はい。車出してすぐに戻ります」 クリスを背負ってカイと共に部屋を出る28番。 ヒースは愛しそうに「扉」を撫でる。 ヒース 「叔父上、貴方はまだその向こうにいらっしゃるのですか? そんなにも、そこは居心地が良い場所ですか? 叔父上が戻ってこられないなら、僕がそちらに会いに行きます」 編みあがったセーターを持って。 ヒースは扉をくぐる――
そしてサシャの塔。 クリスとカイを出迎えたのは― サシャ 「今何時だと思ってるの!」 角を生やし、仁王立ちしたサシャの怒声だった。 クリス 「ん?何時なの?」 サシャ 「22時35分よ。遅くなる時は連絡してっていつも言ってるでしょ! カイ、あなたもよ。ミイラ取りがミイラになるなんて」 カイ 「ゴメンナサイ」 クリス 「まあまあ、許してやってよ。それより夕飯何?もうおなかぺこぺこで…」 サシャ 「夕飯の前に、お兄様に5本電話が入ってたわ。 学校と映画会社と雑誌社が3社よ。帰宅したら電話させるって言ってあるから すぐにかけてきて」 クリス 「…めんどくさいなあ…」 サシャ 「この世界、人付き合いが一番大事なんだから。 週末の伯爵夫人主催の晩餐会も出席するって言っておいたからね」 クリス 「ええええええ、あの伯爵夫人苦手なのになあ…」 サシャ 「何でも嫌だ嫌だ面倒くさいって言わないでよ。 人が必死でスケジュール調節してあげてるんだから、我侭言わないでちょうだい。 カイ、何ぼーっとしてるの。さっさとご飯食べて片付けて」 カイ 「サシャ」 サシャ 「何?忙しいんだから要件は手短かにね」 カイ 「サシャ、俺、サシャノ ナニ?」 サシャ 「何って。あなたはうちの掃除夫でしょ」 素っ気無く言って社長室に戻っていくサシャ。 クリスは額を押さえ、カイは肩を落とす。 クリス (………現実の僕には自由は無い。寝てる時以外は雁字搦めだ) カイ (…現実の俺はただの掃除夫。サシャの役にたてない…)
叔父様、帰ってくる気配ナシかw 四馬鹿筆頭にしてムッツリーズ・リーダーの血縁である叔父様の妄想ってどんなだろ? 読みたいよーな、読むのが怖いよーな・・・ 大穴として「叔父様は扉をくぐってない」とか 「くぐったとしても他の人とは違うところへ行っている」とか・・・ 続き待ってるよー♪
27番編はどうなるかなーと軽く考えてみたんだが、 「13ナナ他女性SDとウフンアハン」な妄想より 「中世ヨーロッパにタイムスリップして歴史上の人物とともに (または歴史上の人物になりきって)激動の時代で大活躍!」みたいな 妄想のがしっくり来る気がした。つか実際よく妄想してそう。
>281 ハイ黒は27番先生の妄想世界だったのかw
仮にエチー妄想するにしても相手は13ナナじゃなくてもっと漠然と 「PLAYBOYでモデルやってそうな金髪ナイスバディねーちゃん」辺りになりそう。 13ナナの事は神聖視しててエチー対象にはならなそう。>27番
Dの城。訳もわからず自宅から襟首をひっぱられ、魔法陣に引きずり込まれた凌は、 晩ご飯の後かたづけをしていた途中で、エプロン姿のままだった。 真っ赤になってエプロンを外す凌。それを、目を細めてDは見ている。 D 「あんた、夢はあるかい?」 凌 「夢、ですか」 D 「夢と言えば綺麗に聞こえるけれどね、要は願い事や欲のことさ」 凌 「…特に今、欲しい物はないけど…でも、夢は、あります」 D 「それを、そっくりそのまま叶えられる世界に行けるとしたら、どうする?」 凌 「帰ってこられるんですか?」 D 「さあね」 凌 「だったら、行きません。…ちょっと見てみたい気もするけれど、 僕にはこの世界の家族や友人達が、一番大切で好きだから。行きません」 D 「よく言った、アタシの見込んだ通りだ。試して悪かったね」 Dはあまり見せない笑みを唇に乗せた。 D 「ある場所で、困ったことが起きている。欲に引きずられる悪い事件さ。 ……心当たりはあるかい?」 凌 「欲…あっ! 今日、四郎兄が遅くに帰ってきて、ご飯食べた後にまたすぐ出かけちゃったんです。 今までこんな時間に、行き先も言わないで出かけることなんて無かったのに。 それに、勲さんや司さんも来ていたんだけど、四郎兄が外に誘ったら、 なんだか人形みたいに(元から人形だけど)なっちゃって…ふらふらと一緒に出ていってしまいました」 闇ミカ 「『扉』の力ですか、師匠。他にも消えた人たちがいるようです」 D 「思っていたより早いね。魔法陣はまだ完成しない。太古の術に挑む陣は、このアタシでも初めてだ。 Vの方がどうなっているか。案があれば良いが」 凌 「僕にできることがあるなら、何でもします! 兄を、皆さんを助けてください!!」 D 「大丈夫。あんたの力を借りるのはもう少し先だ。一働きしてもらうよ」
その少し後。13ミミ家のチャイムが鳴る。 13ミミ 「はーい。あれ、純ちゃん。どうしたの?!」 こまめを抱きしめて、純がしょんぼりと玄関に立っていた。目を真っ赤に泣きはらしている。 部屋に通して、温かいココアを持っていく13ミミ。 (その前に、ドアの外で聞き耳を立てようとしていたジョーに、踵を落として昏倒させる。) 純 「ありがと……」 13ミミ 「何があったの。あたしに話せる?」 純 「うん…あのね。いっちゃんが…変なの。お兄ちゃんも」 13ミミ 「イサイサが変なのは今に始まったことじゃ…じゃなくて。どうおかしかったの?」 純 「今日、つかさ君と一緒に晩ご飯に来てたの。でも、お兄ちゃんが…」 13ミミ 「四郎が?」 純 「お兄ちゃんが何か言って、外に連れ出そうとしたの。時間も遅いし、止めたんだけど 話しかけても返事してくれないし、こまめを見てもなにも言わないで…行っちゃったの」 13ミミ 「あのイサイサが…こまめを無視して行っちゃうなんて…!(白目)。それで、四郎も?」 純 「お兄ちゃんもおかしかったの。ご飯、おかわりしなかったし」 13ミミ 「それ絶対おかしい! 何かあったのかも。どうしよう」 ?? 「お伝えしたいことがあります」 部屋の天井が円く光り、中からマリーがゆっくりと降りてきた。 マリー 「突然来てしまってごめんなさい。困った事件が起きました。 それで、私たちの師匠のVさまが、お二人と、そのご友人達をお呼びです。来ていただけますか?」 純 「行く! 行くよ。どうすればいいの? 何をしたらいいの?」 13ミミ 「私も行く。純ちゃんにこんなに心配させて! …四郎…」 ジョー 「Hey!! Meを忘れちゃ困るNe! か弱いLadyのためならば、このKIPSボディでKnightになるのは俺さ!」 マリー 「わ…わかりました。ではみなさん、準備ができたらこの魔法陣へ入ってください。 Vさまのところにご案内します」
クリスとカイを塔まで送ってすぐに戻ってきた28番。 居間でアナイスやエマ、エルシーの笑い声が聞こえる。その中に混じって叔父様の声が。 28番 「叔父様、戻っていらしてたんですか!?」 叔父様 「ああ、28番か」 28番 「ヒースさんは?」 叔父様 「ヒース?そういう奴もいたっけね」 28番 「叔父様?叔父様もやっぱり?」 叔父様 「うん?」 28番 (叔父様もやっぱり、あの扉の中に?ああ、でも聞けない) ふと、28番は叔父様の来ているセーターに目を止める。 28番 「叔父様、そのフェアアイルのセーターは?」 叔父様 「ああこれは…いや、君には教えられないな」 その時、小さな手が28番の服を引っ張る。 28番 「ノエルぼっちゃま、どうしたんですか?」 ノエル 「兄上の姿がさっきから見えないんだ。叔父様にそれを話したのに、聞いてくれないんだ。 なんだかすごく上機嫌で、さっきからずっとアナイス姉様やエマ姉様と話してる」 28番 「どういうことだ?」 叔父様の声が聞こえる。 叔父様 「いつまでもそばにいてくれる小さなアナイスも私は好きだが、少しずつ成長して、 女の子らしい悩みをかかえているアナイスも私は好きだよ。笑っているアナイス、 すねているアナイス、みんな私のアナイスだ。愛しているよ」 28番 「ノエルぼっちゃま、ヒースさんの部屋に入ってみたんですか?」 ノエル 「ううん。勝手に入ると怒られるから窓の外から覗いてみたんだ。でも、兄上はいなかった。 そういえば、部屋の真ん中に大きなドアがあったね。あれは何?」 28番 「ただのドアです。ノエルぼっちゃまはヒースさんの言いつけを聞くいい子ですね。 ノエルぼっちゃまがいい子にしているなら、ヒースさんはすぐ戻ってきますよ。 心配はいりませんから」
ノエルの頭をなでて、ヒースの部屋に向かう28番。 もちろん、ヒースの姿はない。 28番 「やはりヒースさん、またこの中に」 「ヴァレンティウスの扉」を避けるようにして部屋を横切り、ソファに腰を降ろす28番。 28番 「呪術やまじないは俺にはわからない。わかっているのは、この状況が普通じゃないこと。 普通じゃないことを普通じゃないと思わなくなるのはどう考えても普通じゃない。 なんだかわけがわからなくなってきたな。大丈夫か、俺?」 部屋の中に毛糸玉や棒針が散乱しているのに気づく。几帳面なヒースからは考えられないことだ。 立ち上がって毛糸を片付け始める28番。 28番 「まったく、ひとりで部屋にこもって編み物なんかしてるから余計なことばかり考えるんだ。 叔父様だって、いつもヒースさんのことを気にかけてる。 だけど、さっきの叔父様は…」 毛糸玉のひとつが28番の手から転がり落ちる。 誰かが見つめているような気がして、思わず28番は振り返る。 そこには「扉」があるだけだ。
翔 「どんな夢でも実現する世界への扉?」
鸚鵡返しに聞き返す翔に、四郎は力強く頷いて見せる。
翔 「ドラ○もんのもしも○ックスみたいな?
…まあ、Dさん達みたいな魔法使いもいるんだから、そういう魔法のアイテムがあっても不思議はないけど」
四郎に連れられて司、勲と共にやってきた叔父様邸のヒースの部屋。
翔は「ヴァレンティウスの扉」を見上げる。
翔 「でも何でも願いが叶う世界なんて虚しくない?努力して結果を出す喜びもないっていうか。
あ、でもそうか。現実では根本的に有り得ない世界を疑似体験するなら面白いかもね。
例えば魔界の王子とか?w」
軽口を叩きながら扉に入る翔。
出た先は、魔界。ステージ衣装のような豪華なマントを纏い、
角を生やした自分の姿が巨大な姿見に映っている。
翔 「へえ。四郎兄の言ってた通りだ。リアルだなあ…」
>>223 の世界を体験する翔。
思いつく限りの珍味を味わい、家の広さを楽しみ、学校も仕事も弟妹の世話もない
自由気ままな生活を満喫する。
翔 「…さて、と。結構面白かったし、そろそろ帰るかな。
こういうのの結論って、見えてるんだよね。
結局幸せの青い鳥は元の場所にありました。ってオチだろ?」
今まで通りの橘家に帰ってくる翔。 家にはあかりが灯り、台所からはくつくつとカレーの煮えるいい匂い。 扉を開け、中に向かって声をかける。 翔 「ただいまー」 純 「あ、お帰り、翔」 見慣れた家のちゃぶ台に、家族が揃っている。 あきら、健、美加、凌、純、四郎、綾、そして… 橘母 「おかえりなさい、翔」 翔 「おかあさん……」 呆然と、その人の姿を見る翔。 橘母 「どうしたの?翔。幽霊でも見たような顔して。 母さんの顔に何かついてる?」 その時玄関の方から 橘父 「ただいまー」 美加 「あ、パパだ!おかえりなさーい、パパー!」 玄関に向かって駆けていく美加。 橘母 「美加!家の中で走らないの!」 美加を抱っこして入ってくる橘父。 橘父 「お、今日の夕飯はカレーか。うまそうだな」 美加 「あのね、パパ。今度じゅぎょうさんかんがあるのよ。 パパも来てくれるよね?」 橘父 「ああ、もちろんさ」 あきら 「俺、手挙げて答えるからさ!」 健 「ぼ、僕も!」 橘母 「じゃあ、皆揃ったことだし。食べましょうか」 全員で手を合わせる。 橘一家 「「「「「いただきまーーーーす!」」」」」
部屋で宿題のノートを開く翔。 二段ベッドを挟んだ向こう側では四郎がギターを弾きながら下手な歌を歌っている。 翔 (勉強してない所まで都合よく解ったりは、しない。 四郎兄の歌は相変わらずだし、朝のトイレは混んで中々入れないし、 僕はおばあちゃんのアイドルで彼女もいないし、 熱い味噌汁を飲めば舌を火傷するし、この世界は別に僕に甘くなんかない。 だけど………) ドアをノックする音。 橘母 「四郎、翔。リンゴが剥けたわよ。お茶の間に食べにきなさい」 四郎 「あいよー。翔、行こうぜ」 翔 「うん」 茶の間では父が晩酌をし、綾がその相手をしながら店の事を楽しそうに話している。 純は母に時折何か聞きながら編みぐるみを作っている――どうやらこまめの弟らしい。 ちゃぶ台の上にのったリンゴを突付きながら、そんな家族の姿を眺める翔。 翔 (何でも願いが叶う世界なんて、まやかしだって分かってる。 僕達の父さんと母さんは、とっくに。でも………) あきら 「父ちゃん、日曜日にキャッチボールして遊ぼうぜ!」 橘父 「じゃあ、皆で弁当持って大きい公園にピクニックに行こうか」 美加 「わーい!美加、ママに編んでもらったマフラーつけていくね!」 健 「ママ、僕にも美加のと同じマフラー作ってよ」 橘母 「はいはい。健とあきらにも、バレンタインにマフラーあげるから楽しみにしててね」 翔の視界が涙に霞んで行く。 翔 (僕は、この世界を否定できない………手放したくないよ………)
〜スウィートドリーム〜 マジミカ「ヒースさん最近占いに来ないなぁ…四郎君や司君も遊びに来ないし みんなインフルエンザかなぁ〜?暇だしケーキでも食べてよ。」
カイや翔の世界は、妄想というより真実の願いだね。 胸が痛くなる。
いつもクールで現実的な翔だからこそ、余計泣ける…… ここで泣かされる日が来ようとは。 >292 禿同。 自分の恋愛妄想だけじゃなくて相手の役に立ちたいって願いが 一途なカイらしいとオモタ。 現実の世界で掃除夫と斬り捨てられたカイも別な意味で泣けた(w 今後カイの思いが報われるといいなぁ。
ちょっと針ポタ一作目を思い出しちゃった。 同じ兄弟でも四郎の妄想とは大違いだな・・・
ゴメン。>290読んでマジ泣きした。 まさかこんな真摯で切ない願いを見せられようとは。 シリーズ当初はエロ妄想のお笑いで終わると思ったのに。 叔父様スレ、あなどれん。
>>294 どうだろう?
四郎は完全に両親のことは乗りきっていると考えられるわけだし、
そういう意味では、さすが長男だなと思ったけど。
>>296 胴衣
自分的には父母の亡くなった日に一人、誰もいない所で涙流して
四郎 「これで泣くのは最後だ。だって俺、長男だもんな」
というイメージ
当時小学生以下だったであろう四郎がそこまで強くいられたかな。 綾の膝でわんわん泣いてそのまま泣き疲れて寝ちゃってってのが 漏れの個人的イメージ。 でも多分、そんな四郎を見て「僕がしっかりしなきゃ」と 思っちゃったばかりに綾に甘えることも出来なかった翔の方が、 四郎より吹っ切れてないんだろうなとは思う。
>297,298 当時小学生以下って設定だとしたら四郎も翔もそんなに強かったり 冷静でいたとは自分は思わないな 二人揃って綾の膝でワンワン泣いていたと自分はオモ それで成長とともに各々乗り越えたり、乗り越え途中な感じ
※実在しないSDが多数登場しますが妄想ということでご容赦ください。 現実のアナイス達の顔を見ながら、叔父様は記憶を反芻する。 -- ドアの向こうには静まり返った廊下。ずらりと両脇の壁にはドアが並んでいる。 叔父様 (ここは…?) 不審に思った叔父様が辺りを窺うと、すぐそばのドアの取っ手が回る。 反射的に銃を構えようとして、それが手元にないことに気づく。 叔父様 (いつの間に…) ?? 「叔父様? どうなさったの?」 廊下の右側、一番手前のドアから顔を覗かせるアナイス。清楚な白のワンピース姿が愛らしい。 叔父様 「ああ、アナイス、ルカたちがこの辺りを走って行かなかったかね?」 アナイス 「いいえ? ルカたちも来ているの? 千客万来ですわね。 さ、早く早く。皆お庭で叔父様の登場を待っていますわ」 左の手前のドアから、よそ行きのピンクのワンピースでおめかししたエルシーが現れる。 エルシー 「おじちゃま。早く早く」 二人に両手を取られ、急かされるまま、足早に中庭へと向かう叔父様。 広間を横切り、テラスから中庭へと出るや否や、拍手と歓声とクラッカーの音。それから、 リズミカルな『ハッピーバースデー』の合唱が聞こえてくる。 叔父様 (そうだ、今日は私の誕生日で、みな集まってくれたのだったな。いかんいかん。 まだボケるような年でもあるまいに) 見回す視界には、美白アナイスに限定美白エルシー、眠アナイス、褐色アナイス、ミニアナイスに 13エルシーに16アナイスなどなど、さまざまな肌色、サイズのアナイスとエルシーがとりどりの 装いで口々におめでとうといいながら笑顔を見せている。 その合間に埋もれるようにして28番やヒースの姿が見える。 叔父様 「あの二人も来てくれたのかね。二人とも方々を飛び回って大忙しだと聞いたが」 アナイス 「ええ、28番さんは植物学者になって世界中に研究旅行に出かけてらして、 ヒースお兄様は…今はカメラマンとして各国の秘境や遺跡を巡っていらっしゃるんですって。 でも、叔父様のお誕生日ですもの、二人とも何をおいても駆けつけてきますわ」
叔父様 「まあ、こんな隠居のことを忘れずにいてくれるとは、ありがたいがね(苦笑)」 ヒース 「叔父上、おめでとうございます!」 叔父様 「やあ、ヒース。元気そうだな。今はカメラマンだって?」 褐色アナイス 「叔父様、その情報はもう古くてよ。ヒースお兄様は今度銀幕デビューなさるんですって」 叔父様 「ほう! いったい幾つ目の肩書きだね」 ヒース 「(真顔で)15…16になりますか。多分」 叔父様 「私の後追いでなくなったのは喜ばしいが、そうころころ変わられては 人に紹介するときに困るな。次から君の名刺には有効期間開始日も一緒に入れなさい」 ヒース 「(苦笑)分かりました。デザイナーに相談しておきましょう」 28番 「ヒースさん、好奇心旺盛というか移り気なのは変わってませんね。 ま、女性に関してそうでないのが救いですけれど。…叔父様、おめでとうございます」 叔父様 「やあ、28番君。君のほうもご活躍だね。先日贈ってくれた新種の蘭は、本当に素晴らしい出来だったよ」 28番 「いやあ、まだまだです。あれだって偶然ですよ」 13エルシー 「その偶然であれだけの花が出来る強運を28番さんはもっと誇ってもいいと思うわ。ね、叔父様」 叔父様 「そうだな。いや、実際あれはいい出来だよ。夢のようにいい香りだった」 と、話の輪から少し離れたところでえーっといくつか驚きの声が上がる。 ミニアナイス 「叔父ちゃま、ニュースニュース! 13美白アナイスおねえちゃまがね」 眠りエルシー 「ご結婚なさるんですって」 叔父様 「本当かい? お相手は誰だね」 ヒース 「…………僕です」 叔父様 「!! ヒース、そういう話は世間話より先にしたまえ!」 ヒース 「お言葉ですがものには順序というものが…」 28番 「まあまあ、さ、乾杯しますよ」
>>298 そんなに昔じゃないだろー
19の綾が15の時なんだし、4年前の四郎が小学生以下ってことはないと。
四郎の夢の奥深い所は、バンドで大成功してるってとこじゃないかな?
家族を養いつつ、アナイスとーっつーのも叶えてるしな。
長男としての責任感が、欲望にしっかり結びついてる感じ。
話の中心は一時若い二人の慶事に移る。 賑やかに続く宴の様子を目を細めて見守る叔父様。三々五々談笑する子らを眺めて目頭が熱くなる。 叔父様 (家族もなく、ただ一人時の尽きるまでこの田舎にわび住まいを決め込んでいようとしたのに。 こうして誰も血を分けた子ではないとはいえ、本当の親子のように皆と暮らすことができて、 私は幸せだ。ありがとう…) アナイス 「叔父様、どうかなさいまして?」 先ほどからずっと、黙って側にいたアナイスがそっとハンカチを差し出す。 叔父様 「なんでもないさ。年をとると涙もろくなっていけない。 ところでアナイス、君は、私にBFの一人くらいそろそろ紹介してはくれないのかね」 アナイス 「(口を尖らせ)意地悪な叔父様。 私はずっと叔父様の小さなアナイスです。何処にもいきませんわ」 エルシー 「エルシーもよ、叔父ちゃま。ずっとずっと叔父と一緒よ」 叔父様 「そうかい、嬉しいよ。私の可愛いアナイス…可愛いエルシー」 胸いっぱいに幸せを吸い込んだ叔父様の視界はやがて柔らかな白い光に満たされた。 --
304 :
302 :2006/02/03(金) 00:04:08
ごめん_| ̄|○割り込んだ形になった… リロってればよかった。
>304 いや、こちらも投下がとろくてすまんかった。
叔父様、自分の妄想世界でもアナイスを嫁にやってもいいとは思っているんだなw ひとり(エルシーとふたり?)だけ『叔父様の小さなアナイス』がいれば、それでいいのかな?
手放したくなくもあり、幸せな花嫁姿を見てみたくもあり、 という葛藤の妥協点なのでは。 13アナイス(微妙に別人)で相手ヒース(自分に懐いてる身内)だし。
四郎が見たのは叶えたい夢で、翔が見たのはもう叶わない願いなんだよね。 凌だったら何を見てたんだろうね。
アナイスわらわら(*´Д`) 良かったなヒース。 叔父様の心の中にお前さんもちゃんといるぞ。
長男の責任感って言うとクリスもそんな感じがした 最初からモル天と自由きままな旅っていうんじゃなく、妹のサシャを安心できる場所(カイ)に 託してから旅に出るところが 普段寝てばっかりのクリスもお調子者の四郎もどこかで長男の自分を意識してるんだな
※29番眠のの、28番まどかの恋愛要素が含まれます。 『スウィートドリーム』喫茶室 マジミカ 「(ケーキ食べ終わっちゃったよ。お客さん、こないなー。あ、29番さんと目が会っちゃった) …占いましょうか?」 29番 「遠慮しておく」 今日もいつもと同じように眠ミュウに小言を言われ、眠ミミの妄想に悩まされ、眠ナナに励まされ、 りあの笑顔になごみ、客の応対に追われて一日が過ぎていった。 眠ののは相変わらず……美しい。 バレンタイン限定のチョコ・フォンデュの評判も上々だ。 ただ、29番の知人友人関係で予約しているのは今のところヒースだけだが。 昼間、28番が問い合わせの電話をしてきた。 『限定メニューのチョコ・フォンデュに入れる具を教えてくれ』 『いちご、キウイ、バナナなどのフルーツと一口サイズのビスケット、マシュマロなどだが』 『大トロやタラコを具に加えたらどうだ。予約が増えること間違いない』 『バカか!』 『バカとはなんだ!じゃあ持ち込みは?』 『却下』 『そうか。だったら、予約はやめとく』 本気で28番が予約するつもりで電話してきたのかどうかは謎だ。 29番 「っていうか、あいつ何のためのバレンタイン限定メニューかわかってるのか?」
夕刻、『スウィートドリーム』にまどかが29番に会いに来た。
会員制サロンのごとき従業員休憩室で、
>>207 の出来事を29番に話すまどか。
29番 「あいつ、そんなことを言ったんですか?」
まどか 「わたくし、28番さんに喜んでいただこうと思っただけですのよ。それなのに、あんな」
29番 「まどかさんのヒモになるつもりはない…ですか」
まどか 「わたくし、そんなつもりはありませんでしたのに。ショックでしたわ」
29番 「あいつ、変なところで完璧主義だから。
まどかさんに相応しくあるためにはこうでなければ、みたいな規律を自分で作って、
手を伸ばせば届く幸せに背を向けようとしている」
まどか 「あの方、どうしてあんなに劣等意識が強いのかしら。
自分を卑下する理由が見つかりませんわ」
29番 「それはまどかさんの目に恋する乙女のフィルターがかかってるからです。
というのは冗談だけど、俺から見ても男としてのレベルは低くないと思いますよ。
あいつはもっと自分を高く評価してもいいと思う。
理想を追うあまり、一番大切なものを失わなければいいが」
まどか 「一番大切なもの?」
29番 「もちろん、あなたですよ、まどかさん」
まどかが帰った後で29番はつぶやく。
29番 「まどかさんから会いたいって電話があった時、まさかコクられるんじゃないかと思ったぜ。
だが、ここは『扉』の中じゃないからな。ありえないことだ。
それにしても、俺は眠ののさん一筋だと思っていたが、あんな願望を持っていたとはな。
『スウィートドリーム』の皆が俺に。ふ…悪くはない」
29番のニヤリ笑いが、目に浮かぶようだw
ひとり外れているマジミカに萌え
東京少年で一人仲間はずれにされてるジョーに萌え
>310 セシルも何だかんだでちゃんと国継いでたしな。
銀ミカ→綾で、銀ミカの妄想入りまくりの綾です。 勲 「…で?これがどんな願望でもかなう扉?ただの板にしか見えないけど。誰もいないし」 四郎 「マジ凄いんだって!でもなんで誰もいないんだ?」 司 「っていうかさー、四郎」 四郎 「なんだよ、つかぽんも俺の言うこと信じねーのか?」 司 「じゃなくって。なんでこの人まで一緒なんだよ!?」 銀ミカ「僕が先にお邪魔してたところに君達がが駆け込んできて大声で話し始めたんだろう。 まぁ、細かいことはこだわるな。自分の願望の世界を見ることができるんだって? 凄いじゃないか」 四郎 「そーなんだよ、銀ミカさん!さっきなんてさー、俺とアナイスが…」 興奮ぎみに語る四郎とふむふむと頷く銀ミカ。 司 「…駄目だ駄目だ!!この人の願望なんて、綾さんがどうなるか!!」 銀ミカ「失礼だな。現実の綾に何かするわけじゃないからいいじゃないか。 僕は現実と願望の区別はちゃんとついているよ。君は危なそうだけどね。 という訳で、僕は一足先に失礼するよ」 なおも何か叫ぼうとする司に手を振って、扉をくぐる銀ミカ。 銀ミカ(さてと。願望だから当然結婚してるとして、10年後の世界か、 美加ちゃん達が大学卒業してからとすると下手したら15年後位の世界か…w) 扉を抜けると、そこは街の待ち合わせスポット。 新婚家庭ではないことを意外に感じてると、後ろから声をかけられる。 綾 「銀ミカ、ごめんね待った?」 振り向くと、いかにもデート仕様のおしゃれをした綾が立っている。 現実世界の綾そのままで、年をとっている様子はない。 銀ミカ(結婚後じゃなくって、つきあってる世界だったか…これはこれでなかなか) 「いや、全然。外で待ち合わせするのも、気分が変わっていいね」 綾 「だって今日は、美味しいカクテルのお店に連れて行ってくれるんでしょ。 車じゃ一緒に楽しめないじゃない」
仲良く話しながら歩き出す二人。 普段なら、友人らしく一歩の距離が開いているが、今日の綾は、銀ミカのすぐ横に自然に寄り添っている。 目を細めて、その手をとる銀ミカ。 綾 「何、どうしたの?」 銀ミカ 「ん?手を繋ぎたいなって。駄目?」 綾 「別にいいけどw」 自分をわずかに見上げて(このへんも願望が入っているらしい)微笑む綾。 銀ミカ 「でも、そうすると帰りの電車の時間を確認しておいた方がいいな。 終電までつき合わせたら、四郎君達が心配する」 綾 「え?私、明日はお店休みだから、別に終電でもかまわないわよ。」 そう言いながら、少し頬を赤らめて下を向く綾。繋いだ手にわずかに力が入る。 綾 「…別に、終電に間にあわなくったっていいし…///」 綾の様子にとまどう銀ミカ。 銀ミカ 「いや、それは…嬉しいけど、君の小さい妹達の世話はどうするんだい?」 綾 (眉を寄せて)「銀ミカ、さっきから何を言っているの? 私は一人っ子よ。兄弟なんかいないじゃない」 銀ミカ、綾の言葉に愕然とする。 綾 「家は私一人だもの、心配する人なんていないわ。 お父さん、お母さんとも早くに亡くなって、一人っきりでずっと寂しかったけど。 …今はあなたがいてくれる。」 銀ミカの喉から小さな呻き声が漏れる。 銀ミカ(なんてことだ…これが僕の願望だって?) 銀ミカを熱っぽく見つめる綾。 銀ミカ(四郎君や美加ちゃん達が邪魔だなんて、思ったことはなかったのに。 自分の兄弟同様に、仲良くやっていけたらと本気で考えていると…。 心の奥底では、こんなことを望んでいたとは) 綾 「…銀ミカ?」 銀ミカ 「ごめん、なんでもないよ。…僕は自分が思っていたよりも器の小さい男らしい」 少し不安そうに首をかしげる綾の頬に手を添える。 銀ミカ (現実の君に合わす顔がない…) 二人の唇が近づいていき、世界は白く包まれる。
うぉーなんか皆色々セツナス
※ミシェルの初恋ネタが含まれますが、ミシェルはデカ健のことを「初恋のひと」としか認識していません。 デカ健が神様であることや、まして男だということは考えてもいません。 28番が叔父様に頼まれた郵便を出しに郵便局に行った帰り、公園の前を通りかかると、 見覚えのあるバイクがとめてある。日の当たっているベンチにミシェルがぼんやり座っている。 28番 「ミシェルさん!配達の帰りじゃないんですか?こんなとこで油売ってていいんですか?」 ミシェル 「『天すみ』で油は売ってませんよ」 思わず、顔を見合わせてにっこりするミシェルと28番。 28番 (冗談のつもりかな。相変わらず、よくわからない人だ) ミシェル 「久々に天気がよくて、あまり気持ちよかったから。 今はすいてる時間で、『天すみ』には夕方までに戻ればいいって言われているんです。 …28番さん、初恋はかなうと思いますか?」 28番 「心がけ次第だと思います。ミシェルさんがかなえたいと切実に願えば、夢は実現する。 夕方までに帰ればいいんですね?ちょっと叔父様のお屋敷までいらっしゃいませんか? ミシェルさんに見せたいものがあります」 わけがわからないながらも28番と叔父様の家に向かうミシェル。 28番に通された部屋に入って、ミシェルは言う。 ミシェル 「立派な部屋ですね。28番さんのお部屋ですか?」 28番 「まさか。俺の部屋はベッドと鉢植えくらいしかない殺風景な部屋ですよ。 ここはヒースさんの部屋です」 ミシェル 「いいんですか?勝手に入って」 28番 「大丈夫です。ヒースさんはしばらく戻ってこないはずだし」 ミシェル 「だったら余計まずいんじゃありませんか?ヒースさんがいないすきに」 意外とまともなことをミシェルが言う。28番は苦笑する。 28番 「心配はいりませんよ。ヒースさんは了解しています。ヒースさんは俺を信用してくれてますから」 「扉」の前にミシェルを立たせる28番。 28番 「夢をかなえたいんでしょう?この扉の向こうに真実の世界が待っています」
「扉」の中にミシェルが消えるのを見て、28番は酷薄な微笑を浮かべ、庭に目を向ける。 ……あれは、いつのことだっただろう。庭先にまいた種がつぼみをつけた。 どんな花が咲くのか、すごく楽しみにしていたんだ。 花が咲くまでここにいられれば、きっと、この家のほんとうの子になれる。 家の中からママが呼ぶ。わるい予感が頭をよぎる。 『あなたを施設に返そうと思うの』 『どうして?僕を嫌いになったの?もう、僕がいらないの?』 『そうじゃないわ。パパとママに赤ちゃんができたのは知っているでしょう? 今までのように、あなたを可愛がってあげられないの』 『僕も赤ちゃんを可愛がるよ。僕の弟か妹だよね。一生懸命可愛がるから』 『聞き分けてちょうだい。あなたは頭のいい子でしょう。可愛い顔をしているから、きっとすぐに 新しい里親がみつかるわ。ここにいるよりも、もっと可愛がってもらえるわ』 『新しい里親なんていらない!僕をずっとここにおいて!パパ、ママ、僕を捨てないで!』 もうすぐお花が咲くんだよ。そうしたら、きっと僕は…。 『お願い、わかって。私たち、もう、あなたのパパでもママでもないの』 28番 「せっかく手に入れた家族なんだ。……もう二度と、あんな思いはしたくない!」
※司綾注意。ネタ中の綾は司の妄想の産物です。 登場人物はキャスト製ドールではなく人間扱いで書いています。 銀ミカに負けじと扉の中に入った司。 出た先は。 JR秋葉原駅・電気街口改札の前だった。 司 「へ!?あ、アキバ!?」 どうしてこんな見慣れた場所が願望の世界なんだろうと考えていると。 綾 「司君、待った?」 ぽんぽん、と気軽に肩を叩かれた。 司 「ああああああ綾さん!?綾さんが、何でアキバなんかに!」 不思議そうに首を傾げる綾。 綾 「何でって、今日は司君が限定フィギュア付きの『ハイ黒』DVD買うために祖父地図に並ぶからでしょ?」 言われてみれば、そんな約束をしていたような気分になってくる。 典型的なアキバ系の兄さん達が行儀よく列を作るのに混ざる司と綾。 司 「でも、綾さん。こんな所に付き合ってもらっちゃって、申し訳ないです」 綾 「あら、でも私が来なくても司君どうせ並んでたんでしょ? だったら二人でおしゃべりしながら並ぶ方が楽しいじゃない。 お店開くまであと2時間?話してればすぐにたっちゃうわよ」 司 「立って待ってると疲れますよね」 バックパックを開く司。昨日の俺、グッジョブ。 中には折りたたみ式の椅子と防寒用のひざ掛けが入っている。 折りたたみ椅子に並んで腰掛け、二人で一枚のひざ掛けを使う司と綾。 綾を退屈させないようしゃべりまくろうとした司だったが、 今日は綾の方から司の見ているアニメについて色々と話題を振って来る。 司 「綾さんって実はアニメ詳しかったんですね」 ぽっと頬を染める綾。 綾 「13めぐに教えてもらって勉強したの。少しでも司君の好きなものの事、知りたかったから… それで色々見てたらすっかりアニメが好きになっちゃって」
限定フィギュア付きDVDをゲトしてから、司の行き着けのメイド喫茶に足を運ぶ二人。 メイド 「おかえりなさいませ、ご主人様、奥様」 司 「おおおおおお奥様っ!?」 綾 「ふふ、私達って夫婦に見えるみたいね」 くすくす笑いながら席に着く綾。 興味津々の眼差しでウェイトレスのメイド服を観察する。 綾 「かわいいコスチュームね。司君もああいうの好き?」 司 「大好きです」 即答してから 司 (しまった!!俺今変態丸出しだよ!) 脂汗を浮かべる司だが、綾はにっこり笑う。 綾 「私も好き。…でも、私の年じゃ、もう着られないわよね」 司 「そんな事ないです!綾さんだったらメイド服、すごく似合いますよ! きっと日本一似合います!!」 綾 「司君にそう言ってもらえると自信がでてくるわ。今度作ってみようかしら… 司君、私がメイド服を着ても笑わないで見てくれる?」 司 「もちろんです!」 拳を握り締めて力説する司。
ゲームセンターに行ったりホビーショップをひやかしたりして秋葉原デートを楽しむ司と綾。 夕暮れ時、歩き疲れた二人は人気の無い公園でベンチに並んで座る。 綾 「今日はありがとう、司君。とっても楽しかったわ。 今度私が欲しい限定品に並ぶ時は、付き合ってくれる?」 司 「絶対付き合います!っていうか限定品なんか無くても、おおおおお俺、ああああ綾さんと………」 思い切り息を吸い込む司。 司 「綾さん、好きです。俺と付き合ってください」 司の目を見てゆっくりと頷く綾。 綾 「本当は私の方から言おうと思ったのに、先を越されちゃった」 司に顔を近づける綾。ベンチの上についた司の手の甲が、綾の温かい掌に包み込まれる。 目を閉じるタイミングを逸したまま、何か柔らかいものが唇に触れて離れる。 司 「ああっ、あっ、綾さっ………////」 綾 「…司君。大人のキス、してもいい?」 司 「おとっ、おとっ、おとなのきすってあのっ、俺、どうすればいいのか全然…」 頭の中がパンクしそうな司。綾の唇が囁きかける。 綾 「だいじょうぶ。おねえさんが、教えて、あ・げ・る」 それから先はやわらかいような甘いようなあったかいような生っぽいような 息が詰まるような恍惚感と陶酔感が訪れて。 ――ホワイトアウト
どっちの妄想が身勝手かと言うと、銀ミカより司なんだろうけど、 年相応に欲望まるだしの司の妄想に、何となくほっとしたり。
27番 「出席をとる…って、来てるのはアナイス、くん、眠のののだけか?」 3人しか生徒のいない教室を見回す27番。 眠のの 「お姉さまもセシルも休みなんて、私、何もきいてないわ!」 27番 「巫女ののからは連絡が来ている。一身上の都合により、キャプテン、シルビー、レオナ、 寝ルカともども欠席させていただきたい、とな。それにしても、どういうことだ?」 アナイス 「うちも従兄のヒース兄様が昨日からでかけたきりなんですけど、庭師の28番さんに 出先を伝えて行ったから何も心配はいらないと」 27番 「くんは何か心当たりが…」 くん 「いいえ〜、私なにも知りませんよ〜」 27番 「だろうな。とりあえず、一時間目の授業は自習にする」 27番が出て行った後で、眠ののが席を立つ。 眠のの 「セシルが私に黙って学校を休むなんて、どういうことなの!それに、お姉様も何も連絡を 寄越さないなんて!」 アナイス 「そういえば、叔父様もなんだか少し変だったわ。向こうの世界とか、どのアナイスも みんな好きだよなんて、どういうことかしら」 眠のの 「セシルのところに行ってみる。お姉様にはキャプテンがついてるけど、やっぱり心配だわ」 アナイス 「私も行くわ!」 くん 「待って〜、アナイスちゃん、眠ののちゃん〜。私も行きます〜」 アナイス、眠のの、くんの三人が出て行って、教室には誰もいなくなった。 職員室で、隣のクラスの橘翔も欠席していることを知る27番。 27番 「とりあえず、四郎、純、翔の三人が休んでいる橘の家に行ってみるか。 何かわかるかもしれない」 橘家の前で27番は13ナナと鉢合わせする。 27番 「13ナナさん、どうしてここに?」 13ナナ 「四郎君たちが昨日から帰ってないと聞いて。私は遅番の日だから、店長が心配になって」 27番 「俺は四郎たち3人が無断欠席してるんで、どういうことか確かめに来たんです」 13ナナ 「とにかく、中に入ってみましょう」
27番が呼び鈴を押すと、中からぼんやりした顔で綾が出てくる。 13ナナ 「店長、四郎君たちはまだ?」 綾 「ああ、13ナナ。本当にしょうのない子たちね。どこを遊び歩いているのかしら」 27番 「橘さん、大丈夫ですか?なんだか、すごく疲れているように見える」 13ナナ 「店長、寝てないんじゃないですか?美加ちゃんたちは?」 綾 「四郎たちのことは大丈夫と言い聞かせて、学校に行かせたわ。 ほんと、大丈夫だから。司君や勲君も一緒だから。それに純には13ミミちゃんがついてるし、 なにも心配は…」 そこまで言って、泣き崩れる綾。 27番 「どういうことなんですか、橘さん。ゆっくりでいいですから話してください」 13ナナ 「店長、そこの自販機で買ってきたお茶なんですけど、とりあえず、これを飲んで落ち着いて」 綾は暖かいお茶を飲みながら、ゆっくり話し出す。 ゆうべ、銀ミカと司と勲が夕ご飯の時に来ていて、そこに帰ってきた四郎が何か話して、 食事の後で連れ出そうとした。 純が止めていたようだが、綾と凌が片付け物をしている間に出て行ってしまった。 その後、13ミミに相談するといって、純が出かけて行った。気がつくと、凌の姿も消えていた。 綾 「私がぼんやりだから、みんながいなくなったのに気づかなくて。 こんな時、どうしていいのか全然わからない。今までどんなに銀ミカや司君や弟や妹達に 頼り切っていたのか、初めてわかったわ。私はなんて駄目なお姉さんなの!」 13ナナ 「店長!そんなことありませんよ。店長はすごくよくやってるじゃないですか。 店長が心をしっかり持ってれば、必ずみんな帰ってきます」 27番 「橘さん、四郎たちはどこに行くか言ってなかったんですか?」 綾 「ええ、何も。『扉』がどうのとか行ってたかしら」 27番 「純が13ミミのところに行ったのは間違いないんですね?」 綾 「でも、13ミミちゃんも、同居している雪之丞君もいなくなったそうなんです」 27番 「雪之丞?もしかしたら、椹木のことですか?」 13ナナ 「27番先生、ご存知なの?」 27番 「ああ。頼りになる時は頼りになる奴ですけどね」
被害? も広がってきたね。 怪盗とシンディ姐さんのアダルティ妄想世界がちょう楽しみ。
蕎麦処『天すみ』 リヒトが受話器を置く。 リヒト 「ミシェルが叔父様んとこにお邪魔してるらしい。28番から迎えに来てくれと言ってきた。 よくわからねぇが、ひとっ走り行ってくる。チビたちを任せたぜ!」 めぐ 「はい。お気をつけて」 蓮華丸と鈴菜はロンパースにくるまれて、すやすや眠っている。 めぐ 「何かわからないけど、胸騒ぎがする。リヒトさんやミシェルさんに何か起きたりはしないと思うけど、 闇ミカさんもゴスサラさんもいない。どうか、何も悪い事が起こりませんように」 叔父様の邸宅。ヒースの部屋の「ヴァレンティウスの扉」の前。 リヒト 「望んだことが現実になる世界に通じる扉だってえのか?これが」 「扉」をしげしげと眺めるリヒト。 28番 「信じられないのも無理はないと思いますけど…」 リヒト 「いや、うちにはDの弟子達が居候してるから、多少の不思議には慣れっこになってる。 だが、ミシェルはああ見えて、自分をしっかり持ってる奴だ。あいつが魔力なんぞに頼って、 自分の夢をかなえようとするとは思えないがな」 28番 「そうでしょうか?人はそんなに強くありませんよ。主義主張なんか、いくらでも変えられる。 絶望や悲しみに打ちのめされた人間に甘い言葉をささやいてごらんなさい。 簡単に人は堕落できる」 リヒト 「28番?お前…」 慌ててリヒトは振り返る。28番がすばやくリヒトの背後にまわり、扉を開けてリヒトを中に突き飛ばす。 そして、勢いよく扉を閉める。 「扉」に背中を預ける28番。その瞳は狂気の光を宿していた。
遠夜 「リヒトさんとミシェルさんが帰ってこないんですか?」 中国茶店『TOHYA』の店長がカウンターから出てきて、めぐの顔をまっすぐ見つめる。 めぐ 「28番さんに呼び出されて叔父様のお屋敷に行くと言って、それっきり。 電話してみたんですけど、28番さんは何も知らないと言うんです」 遠夜 「それは変ですね」 めぐ 「蓮華丸と鈴菜を置いて出かけるわけにもいかなくて」 遠夜 「私が様子を見に行ってみましょう。『スウィートドリーム』でも28番さんが無断欠勤してると 店員さんが言ってました。初めてのことらしいですよ。何かあるのかもしれません」 チャイナりお 「私か行くよー。てんちょーはお店をやってるのねー」 遠夜 「今日はお店は早仕舞いしましょう。なんだか、お客さんも少ないようですし。 りおさんはめぐさんと一緒に蓮華丸ちゃんと鈴菜ちゃんを見てあげていてください」 チャイナりお 「わかったよー。私、蓮華丸ちゃんも鈴菜ちゃんもだいすきなのねー」
現実でもそれなりに満たされてるリヒト(とニコ)の妄想世界って あんまり想像つかなかったので何が出てくるのかワクテカ。
リヒト 「ってて…何しやがるっ!」 28番に「扉」の中に突き飛ばされたリヒト。 前のめりにこけてから起き上がると、そこは元居たヒースの部屋に見える。 リヒト 「…?」 背後を振り返ると、例の扉がそのまま立っている。 ぱかぱかと扉を開け閉めするリヒト。 リヒト 「何が望んだ事が現実になる世界へ通じる扉、だ。 単なるアンティークの素通しの扉じゃねえか。 どういうこった、28番。……28番?」 部屋を見渡せど、自分を突き飛ばしたはずの28番の姿は見当たらない。 屋敷の中で叔父様やアナイスやヒースに話を聞いても、ミシェルは見ていないと言う。 リヒト 「入れ違いになったのか?」 「天すみ」に帰ると、玄関にミシェルの靴がある。 リヒト 「あれ、ミシェルのヤツ…」 めぐ 「お帰りなさいませ、リヒトさん。ミシェルさん、ついさっき帰ってきましたわ。 本屋さんに寄っていたそうで、読みたい本があるから声をかけないでくれって仰っていました」 リヒト 「何でえ、人騒がせな」 めぐ 「あと闇ミカさんとゴスサラさんから電話があって、しばらくDさんのお城に泊まるそうです」 リヒト 「ん、そっか。みんな消息が知れたんなら何よりだ」 コートを脱ぐリヒト。ポケットから何か一枚の紙がヒラヒラと落ちてくる。 リヒト 「ん…?」 めぐ 「あら、年末ジャンボですわ」 リヒト 「一枚買ってみたんだっけか?すっかり忘れてたぜ」 めぐ 「300円くらい当たっていたらいいですわね」 リヒト 「3000円くらいの夢はみようぜ、めぐりん」 笑いながら少し昔の新聞を引っ張り出してくじの番号を確認してみるリヒトとめぐ。
リヒト 「………めぐりん、これ」 めぐ 「……一億円、ですわね」 顔を見合わせるリヒトとめぐ。 リヒト 「おおおおい、一億円って」 めぐ 「落ち着いて、リヒトさん。一億円って大きく聞こえますけど、一生遊んで暮らせるお金ではありませんわ。 このお金はきちんと貯金して将来に備えて……」 リヒト 「分かってるって、別に浮き足立つつもりはねえよ。 家のローン払って子供らの将来の学費分けて貯金したら大して残らねえ。 でも、残った貯金と月々の収入合わせれば今よりちょっとは贅沢できるよな」 めぐ 「夢が広がりますわね」 うきうきと金の使い道について考える蕎麦屋夫妻。 リヒト 「100万円くらいなら今パーっと使っちまってもバチは当たらねえよな? ハネムーンに行くってのはどうだろう? …ほら、俺ら結婚式の時バタバタしちまったしさ。 南国のリゾート地とか、こう…ちょっとくれえ、新婚気分が味わえるような、さ」 めぐ 「素敵ですわ。水着も新調して…」 リヒト 「めぐりんももうオトナなんだ、ここらでイメージ変えて黒ビキニとかどうよ?」 めぐ 「まあ。リヒトさんのえっち(はぁと)」 軽くぶつ真似をしてからリヒトの肩に頬を預けるめぐ。 めぐの肩に腕を回すリヒト。 普段なら、蜜月を味わうにはうるさすぎる「天すみ」の昼下がり。 客はいない。闇ミカとゴスサラは不在。ミシェルは屋根裏。子供たちはよく眠っている。 今日に限っては都合よく何の邪魔も入らないまま、リヒトは新妻を抱きしめて………――
何か、地に足着いたリヒトらしい妄想で微笑ましい。 1億円とは言わないから、リアル叔父様世界でも100万円くらい当たればいいのにね。 羽を伸ばして、ハネムーンくらい行かせて上げたいものだ。
一方その頃――ヴァレンティウスの扉の内側では一人の青年が退屈をかこっていた。 ヒース 「…退屈だ」 旧オペラ座を思わせる豪奢なホール。ステージには大きなスクリーンが張られている。 客席にはヒース一人。長い足をもてあまし気味に腰掛けて銀幕上で展開する物語を眺めている。 主要な出演者はヒースと叔父様。それから時によりアナイスやその他身近なSDから顔も定かでない誰か。 物語はたわいもない日常ホームドラマから、激動の歴史を舞台にしたスペクタクルロマン、 美女と秘宝と胡散臭さてんこ盛りの冒険物、手に汗握るサスペンスに満ちたアクション物。 それぞれの物語の中でヒースは叔父様邸のよき長男役として叔父様はじめ一家の全員に頼りにされながら ほのぼのと日々を送っていたり、野心に満ちた革命家として旧弊を打破するための戦いに身を投じたり、 古びた地図とカンと勇気だけを頼りに罠に満ちた迷宮を探索したり、 邪悪なテロリストを殲滅するべく世界各地を暗躍したりと忙しい。 時に叔父様をかばって死んだり、敵対勢力の美女と危険なスリリングな夜に燃えたりと 多少のアクセントはあるものの所詮はすべてヒース自身の頭のうちから出てきたもの。 現実世界であれば、一つや二つくらいは何かしら見つかるささやかな発見も何もいことが物足りない。 ヒース 「退屈だ…」 ?? 「退屈?」 声はヒースの背後から聞こえた。男とも女とも大人とも子供とも付かない声だ、とヒースは思った。
ヒース 「ああ、退屈だ」 ?? 「…でも、悪くはないでしょう?」 ヒース 「そうだな。悪くはない。だが、叔父上の笑顔が嘘臭いのは致命的だ」 ?? 「うそくさい? では是非本当の『叔父上の笑顔』をお教えください。直ちに改善しましょう」 ヒース 「――無理だ。(自嘲気味に)僕だって、知らないのだ」 ?? 「それでは仕方ありません」 ヒース 「確かにな。仕方がないが、退屈だ」 ?? 「お気にいらなければいつでもあちらに戻って頂いて構いませんよ。 夢だとわきまえていらっしゃる方ならば戻るのはたやすいことですから」 ヒース 「戻るのはいつでも出来る…」 ?? 「ええ、いつでも。この世界が夢だと忘れないあなたでしたら大丈夫」 ヒース 「僕なら、大丈夫……」 ?? 「ええ、大丈夫」 ヒース 「…………」 ヒースの意識は、新たに始まった映画世界のヒースのそれと混ざり始め、 目をあけたまま眠るようにぐったりと椅子に身を沈める。 その背後の暗がりの中のかすかな笑みの気配に気づくものはもはやそこにはない。
〜喫茶店スウィートドリーム〜 マジミカ「・・・・・・お客さん来ないね・・・」 眠ナナ 「バレンタインフェアでチョコ祭りなのに、どうしたのかしら?」 眠ミュウ「あ、眠ナナさん、眠のの店長から電話ですよ〜」 眠ナナ 「はいはい、もしもし?お電話かわりました・・・お出かけですか? お店なら大丈夫です…はいわかりました。」 マジミカ「店長お出かけ?」 眠ナナ 「ええ、セシルさんの所に行くって…今日学校に来ていたのって、 アナイス、くん、眠のの店長だけだったんですって!」 マジミカ「インフルエンザだ!やっぱり流行ってるんだ!あれが役に立つ!」 眠ナナ 「あれって?」 マジミカ「薬草クッキー!こっそり厨房で作ってたんだ(わりと)効くよ〜」 眠ナナ 「いつのまにそんなものを」 マジミカ「僕の本業って魔法使いだし〜、それに一人旅には、 危険回避や虫避け、回復系のサバイバル魔法って重要だからね。」 眠ナナ 「もしかして白黒中間の赤魔導師?」 マジミカ「そうとも言う…とりあえずセシルさんの家に届けて来る!で、」 眠ナナ 「?」 マジミカ「セシルさんの家ってどこ?」 眠ナナ 「…ミュウちゃん、眠ミミちゃん、りあちゃん、御留守番頼むわね」 そして町の中・・・ 眠ナナ 「気のせいかしら、何だか町に活気がないわねぇ・・・」 マジミカ「(みんな家で寝てるのかな?)」
マジミカかわいいよマジミカ。
ヒースと28番が着々と壊れていってるな。 ちゃんと社会復帰できるのか?
マジミカはキラちゃんズと気が合うんじゃないだろうか。
魔法修業で一人旅したり、仕事を見つけて住む所を確保したりと、 見た目の割に、案外サバイバル能力はありそうだな、マジミカ。 魔法は師承に付かずに独学か? とりあえず、28番がどこまで壊れるのかが見物だ。
※このネタはフィクションです。実在の人物・団体・宗教とは一切関係ありません。 リンク 「これが、聖ヴァレンティウスの聖遺物…!」 感激の面持ちで「ヴァレンティウスの扉」を眺めているリンク。 28番 「我々なりに文献を当たってはみたのですが、やはりこういうものの事は 本職である神父様に見立てて頂くのが一番かと思いまして」 リンク 「いや、私も神学については学んでおれど考古学については素人の域を出ないのですよ」 話しながら「扉」を開けてみるリンク。 28番 「神父様には、叶えたい願いや望みというものはありますか?」 リンク 「私の願い…?そうですね、世界平和とか…」 28番 「そうですか。…それは、崇高な願いですね。 ご覧になりたいとは思いませんか?その尊き願いが叶えられた世界を」 ハイランドの教会。 いつもと変わらない日曜のミサのはずなのに、何故か大勢の人々が参列している。 リンク 「これは、どうしたことでしょう?」 シスターB 「きっと神父様のご人徳の賜物ですわ。みな、主の愛に目覚めたのでしょう」 リンク 「素晴らしい。日々の祈りが主に通じたのですね」 シスターB 「神父様。貯金箱が一杯になりましたわ。 これでこの教会の傷んだ所が全て修繕できます」 リンク 「それは良かった。すぐに大工さんを呼びましょう」 今までは応急処置で賄ってきた建物に本職の大工の手が入るのを満足そうに見ているリンク。 リンク 「聖ヴァレンティウスが私に与えてくださった奇跡。 雨漏りのしない教会、心正しい信徒達から寄せられる献金…此処こそが、真実の世界かもしれません」
そしてリンクの名説法はハイランドを越えてイギリス全土に知れ渡り、 はるばる遠くから彼の説法を聞きに来る者も現れた。 地元の名士たちも競うように献金を行い、一時は幽霊が出るとすら噂されていた教会は ゴシック様式の大聖堂へと建て替えられた。 人々が主の救いを求めてハイランドの大聖堂へと集まってくる。 一方でリンクは貧しき人々への慈善活動も積極的に行った。 高まる一方の名声に追いつくように、司祭・司教へと出世していくリンク。 やがて彼はバチカンの枢機卿に推挙される。 リンク 「シスター、このハイランド教会はあなたにお任せします。 今まで通りこの地の信者達を正しき道へと導いてあげてください」 シスターB 「お任せを、神父様…いえ、枢機卿猊下」 リンク 「シュルツ、マリア。シスターの下でしっかりと主の教えを学ぶのですよ」 マリシュル 「はい、猊下」 そしてバチカンに移ったリンク。 法王の篤い信頼を受け、法王庁内部での地位を築いていく。 平行して世界中を飛び回り、布教と紛争の調停に力を注ぐリンク。 彼の尽力によって永遠に続くかと思われていた中東の完全なる和平が成し遂げられた。 ほどなく高齢の法王が死去。 枢機卿会議で満場一致で法王に推挙されたリンク。 神の子の再来とまで言われるほどのカリスマ性を発揮し、世界人類全てがリンクに従って悉く改宗した。 主の愛の下、地球上からあらゆる戦争は無くなり、兵器は全て破棄された。 人類史上世界平和に最も貢献した功績を讃えられ、ノーベル平和賞を受賞するリンク。 飢餓や貧困に苦しむ子供はもういない。 地球上全ての人々は、絶対的な愛と平和と共存を手に入れたのである。 地上に遣わされた神の代行者・リンクの手によって――
飢餓や貧困を禿しく憎んでいるのは、個人的体験によるものが大きいのだろうな リンク…
巫女のの 「キャプテン様……」 シルビー 「寝ルカ先生……」 いつの間にか姿を消していたキャプテンと寝ルカは、未だ帰ってこない。 巫女ののは学校に全員欠席の電話を入れ、溜息をつく。 巫女のの 「私たちに黙って、舟を降りられるキャプテン様ではありません」 シルビー 「昨日、出かけて帰ってきたときはなんだか楽しそうだったわね。 キャプテンも寝ルカ先生も、確か叔父様の家に行ってたんでしょう?」 レオナ 「さっき電話してみたけど、誰も出なかったわ。あれだけ人のいる家なのに」 教室 「寝ルカ先生のアパートにひとっ走り行ってきたけど、もぬけの空だったっすよ」 シルビー 「まさか、寝ぼけて海に落ちたなんて事は!」 教室 「それも無いっす。徹夜の見張りが異変無しと言ってるッス」 巫女のの 「わたくし、叔父様の所に行って参ります。何かご存じの方がいるかもしれません」 ?? 「待ってください! その前に話を聞いてください!!」 天井に現れる魔法陣。その中から、マリオの姿が現れる。 マリオ 「お久しぶりですみなさん。今、町では大変なことが起きています…」 事の次第を説明するマリオ。巫女ののとシルビーの顔に驚愕の表情が浮かぶ。 巫女のの 「それでは、キャプテン様と寝ルカ様はその『扉』の向こうに?」 シルビー 「戻ってこられないなんて…あたしが連れ戻してくる、寝ルカ先生!」 マリオ 「V師匠が今、失踪者に縁のある人を集めています。来ていただけますか?」 巫女ののとシルビーが、真っ先に頷く。 教室 「俺は残って、舟からこれ以上失踪者が出ないよう、沖に出して待っているっす」 レオナ 「…私も残るわ。帰りたくないなんて言ったら、テンションゴムを引きちぎってでも 連れ帰ってらっしゃい。どんな怪我でも完璧に治してあげるから、安心して」 魔法陣が輝き、三人の姿が消える。 レオナ 「…リヒトが消えたって、めぐから連絡があったの」 教室 「レオナさん…」
寄せては返す波、子供達は波と戯れている。 (リヒトの妄想では、蓮華丸も鈴菜もヨチヨチ歩きできるくらいになっている) リヒトのリゾートに関する知識が貧困なので風景はところどころ曖昧だが、ここは間違いなく 南国のビーチである。 思ったとおり、めぐに黒ビキニがよく似合う。二人の子持ちにはまるで見えない。 リヒト (あんなに喜んでくれるなら、もっと早くに連れてきてやればよかったな。 俺が不甲斐ねぇばっかりに、今までいい思いをさせてやれなかった) 楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。 南国での休暇を終えて『天すみ』に帰ってくるリヒトとめぐに蓮華丸&鈴菜。 開店の準備をしていた時、リヒトが思い出して戸棚の中から宝くじを取り出す。 リヒト 「この間の件に味をしめてな、また買ってみたんだ。また当たってるといいがな、 二匹目のドジョウはいやしねぇだろ」 そう言いながら、軽い気持ちで新聞の当たり番号と照らし合わせてみるリヒト。 リヒト 「おおおおおおおおい、めぐりん…」 めぐ 「また、いちおくえん、ですわね」 リヒト 「夢じゃねぇのか?」 めぐ 「夢のようですわね」 リヒト 「これで、もっと広いところに引っ越せる。ミシェルにももっとマシな部屋を宛がってやれる。 子らが大きくなれば、それぞれに部屋も必要だろう。もっと店の宣伝をして、 たくさんの客にうちの自慢のカスタード蕎麦を食わせてやりてぇな」 めぐ 「リヒトさん、素晴らしいですわ!」 ひし!と手を取り合うリヒトとめぐ。
一方、こちらは現実の世界の『天すみ』 チャイナりおが蓮華丸を抱っこしている。 チャイナりお 「蓮ちゃんはいい子なのねー。おとーさんに似てイイ男になるのねー」 めぐ 「まあ、チォイナりおさんたら」 チャイナりお 「鈴菜ちゃんも美人さんになるよー。間違いないのねー」 めぐ 「それにしても、リヒトさんとミシェルさん、どうしたのかしら。遠夜店長さんからも連絡はないし」 チャイナりお 「だいじょぶよー。リヒトさんがこなに可愛い子たちを残してどこかいく、ないねー」 めぐ 「そうですよね。私、今がとても幸せですの。大きなお家もお店もいりませんわ。 うちのお蕎麦を気に入ってきてくださるお客様を大切にして、みんなで仲良く暮らしていければ、 それで幸せですの」 チャイナりお 「私もそうなのよー。うちの桃鰻好きっていってくれる、ありがたいねー。 てんちょーも、お客さんのひとりひとりを大切にしてるねー」 めぐ 「本当にリヒトさんもミシェルさんも。遠夜店長さんまで…」 チャイナりお 「めぐ、泣かないのねー。私まで悲しくなるよー。 ほら、蓮華丸ちゃんと鈴菜ちゃん、困ってるよー。笑うのねー
※傷セシル=居候、「銀貨の誓い」公式設定を断片的に使っています。 そして様子を見に叔父様邸を訪れた遠夜。 門番小屋にも誰もおらず、呼び鈴を押しても答える声はない。 遠夜 「妙ですね。この家から人の気配が途絶えることがあるなんて」 荒夜 (ああ、妙だ。だが、ちょっとした高揚感があるぜ) 頭の中で荒夜がにやりと口の端を歪める。 荒夜 (この先に、稀なるお宝が眠ってて俺に盗んで欲しがってるような…さ) いつもなら即座に荒夜の軽口をたしなめる遠夜だったが。 遠夜 (私もそんな気がするんですよ。骨董市で掘り出し物を見つけた時に近い感覚。 ああ、この壺はここで私との出会いを待っていてくれたんだと…) 導かれるように遠夜は屋敷の中に入って行き、ふらふらと「ヴァレンティウスの扉」 の前に辿り着く。 それが何物かは知らないはずなのに、無造作に扉を開けてそれをくぐる。 一度ぷっつりと意識が途切れ、目覚めた時。 遠夜は安楽椅子に腰掛けていた。 遠夜 「ここは…?」 立ち上がって辺りを見渡す。 マガホニーのデスク。観葉植物。そして、部屋を囲む観賞用棚にずらりと並んだ 陶磁器、書画、壺―― 遠夜 「こっ、これは!!」 骨董品に駆け寄る遠夜。 図鑑の中でしか知らなかった名匠の手による名器の数々が、紫外線避け硝子一枚挟んだそこに鎮座している。 部屋の背面は一面の硝子張り。 眼下には百万ドルの夜景が広がっている。 部屋がノックされ、黒いスーツを着こなした色白長身の男が入ってくる。 荒夜 「社長、次の競売にかけられる骨董のリストだぜ。 あんたの御眼鏡に適うのもいくつかあるんじゃねーか?」
遠夜 「荒夜!どうしたんですか!?その格好は… というよりいつのまに私の中から分離したんですか」 荒夜 「ん?分離?…ああ、そういえば昔そんな頃もあったな。 古い話をするなよ。寝ボケてるのか? あれから俺はちゃんと自分の体を持って、今までの罪を全部自主して刑務所で刑期を終えて 綺麗な体になって戻ってきたんだろ。 それで職安に通ってたら、社長になってたあんたに雇ってもらえたんじゃねーか」 遠夜 「そうでしたっけ?…ああ、そんな気もしてきました」 荒夜 「しっかりしてくれよ、社長。あんたの采配に世界百万人の社員の生活がかかってるんだ。 実際、クライアントとのビジネスこそは毎日毎日が真剣勝負の連続だ。 一瞬の気の緩みが企業の命取りになる場合だってあるんだぜ」 遠夜 「私があなたにお説教をされる日が来ようとは… 立派なビジネス戦士に生まれ変わったんですね、荒夜」 ほろりと涙する遠夜。 再びノックの音。今度はデフォルト衣装を着た居候傷セシルが入ってくる。 居候傷セシ 「社長さん、荒夜。今まで世話になったな。 俺は元いた世界に帰る。方法が見つかったんだ」 居候傷セシルの背後に「ヴァレンティウスの扉」が現れる。 居候傷セシ 「こっちの世界では色々悪さもしちまったが、心を入れ替えて 銀貨に永遠を誓ったエリザベスの所に帰るよ。 親友のウィリアムズにも頭を下げてまた仲直りするつもりだ」 遠夜 「そうですか。お気をつけて。エリザベスさんとウィリアムズさんにもよろしく」 居候傷セシ 「おう。また気が向いたら遊びに来てやるよ」 手を振ってから「扉」と共に消えて行く居候傷セシル。 遠夜 「私の肩の荷が次々に下りて行く。ここはいい世界ですね」
荒夜の持ってきたオークションのリストをまさに垂涎の眼差しで眺めている遠夜。 次に入ってきたのは、桃饅と香りのよい中国茶を持ったチャイナりおである。 チャイナりお 「しゃちょー、疲れてないかー?少し休憩するよろしー」 遠夜 「ありがとうございます、りおさん。 お言葉に甘えて、お茶の時間にしましょうか」 チャイナりおに給仕してもらって飲茶を楽しむ遠夜。 チャイナりお 「しゃちょー、また新しい壺買うのねー?」 遠夜 「ええ。りおさんはどれが良いと思いますか?」 チャイナりお 「うーん、どれも捨てがたいねー。良いお品物よー」 遠夜 「そうですね。私もね、選びがたくて全部落札してしまおうかと思っているんですよ」 チャイナりお 「それは良いあいであよー。 しゃちょーのコレクション、また増えるねー。 良い骨董あんなにいっぱい集めてるの、しゃちょーくらいのものよー」 遠夜 「りおさん、それは言いすぎですよ。骨董の世界はまだまだ広くて深い。 私のものを質量共に上回るコレクターは大勢います」 遠夜の眼鏡の奥で、キラリと目が光る。 遠夜 「いつかは、欲しいものは全て手に入れて見せますがね」
私利私欲から世界平和まで、色んな妄想世界があるけどさ。 みんな共通して周りの人たちも一緒に幸せになる妄想なんだよね。 欲望叶えながらもちゃんと「誰も不幸にならない世界」になってるの。 イイ奴だな、みんな。
なんだか、ヒースが切なくなってきた・・・ そしてリヒトの妄想は私の妄想と同じだー。
リンク、もはや神だね。 究極の地上平和を成し遂げた法王様かー。 そして職安行って仕事探す荒夜に萌え。
巫女ののとシルビーがマリオの魔方陣で去った後の海賊船。 レオナ 「そうだ、教室君、ニコラウスに連絡した?叔父様の家には絶対に近づくなって」 教室 「すぐ電話するっす!」 少しして。 教室 「レオナさん!遅かったっす!」 レオナ 「何ですって!?」 教室 「電話に出たのは13ののさんなんすけど、28番さんが『銀貨』にやってきて、 ニコさんと何か話してたらしいんす。その後、少しして、ニコさんが出かけて行ったそうっす」 レオナ 「28番が?どういうこと?」 ニコラウスは今、「ヴァレンティウスの扉」の前に立っている。 少し前に『銀貨』で28番と話したことを思い出す。 かなえたい夢や願望があるかと28番に聞かれて、ニコは何もないと答えた。 ニコ 「13ののがいて、店が順調。今が一番幸せ」 28番 「そうは思っていても、自分でも気づかない心の奥底にひそむ願望があるものだ。 それを知りたいと思わないか?」 何故、ここに来てしまったのだろうか。 28番に話を聞いたときに、すでに「扉」の魔力にかかっていたのかもしれない。 ニコラウスは「扉」を開き、誰かに導かれるように中に入る。
レポーター 「最後の対決となりました!『銀貨』のニコラウス選手と『まぐろ屋』の太郎選手。 どちらが初のマグロ王に輝くか!では、500人分の舟盛に挑んでもらいましょう。 制限時間は…」 ここは「テ○ビ・チャンピオン第一回マグロ王決定戦」の収録が行われているスタジオ。 応援席には13ののやキャプテンをはじめ、海賊船の乗組員が応援に来ている。 13のの 「ニコ、がんばってー!(はあと)」 ニコ 「うん、がんばる」 キャプテン 「ニコ、負けるんじゃねーぞ!」 そして、「マグロ王」の栄冠はニコラウスの頭上に輝く。 「テ○ビ・チャンピオン3回連続マグロ王の店」ということで評判になり、連日長蛇の列ができるほどの 人気である。 店を広げ、新しい板前も雇い入れ、いつしか全国に支店を持つようになる。 従業員も増えたから、13ののは店に立たなくてもすむようになった。 酔客の相手からも解放され、今までみたいに手あれに悩まされることもない。 ニコ (いつも店に追われて、お洒落もさせてあげられなかった。でも、これからは違う。 そうだ、誕生日に何か買ってあげよう。13ののは何が喜ぶだろう。 いつまでもいつまでも可愛い奥さんでいてほしい。 その笑顔を俺だけに向けてくれ。俺だけの、13のの) 13のの 「ニコ、愛してるわ。チュッ」 ニコ 「俺も…」
リヒトもニコもいい旦那さんだな。 彼らは本物の妻子が迎えにきてくれたらすぐに帰れそう。
ニコの場合は「独占欲」っていう欲望なんだよねw
あと出てきてないのは、荒夜のエロエロ?妄想と延の主人公?妄想かな 27番、うっしーの異世界妄想も禿しく気になる
荒夜のエロエロもイサイサのヌコヌコも気になる
この前雑談で出た「27番先生がハイ黒世界にタイムスリップ」妄想ネタを考えてるんだけど 誰の役になりたがるんだろ、先生。 長生きして好きな相手とくっついてそこそこ見せ場に恵まれてるツカサ役がおいしいかな?
昔のネタで、ハイ黒の銀ミカファン、というのがあったけど 銀ミカ、ハイ黒ではアヤに振られる品… 勝ち組→ツカサ、キャプテン まあまあ勝ち組→シロー、トーヤとか? 話が出かけてたセシル外伝役とかも、ドラマティックで面白そう。
>361 あの頃は勝ち役もらえてたんだよな、つかぽん… 妄想遠夜になんか見覚えあると思ったら、ハイ黒トーヤやロボフィーの遠夜っぽいのね。
〜薬草クッキーを届けに・・・〜 眠ナナ 「眠のの店長、もうセシルさんの所に着いた頃かしら。」 マジミカ「あぁ!!」 眠ナナ 「どうしたの?」 マジミカ「そっちの道!、今日は縁起が悪いです!!!」 眠ナナ 「え?そ、そうなの?」 マジミカ「今日は東南が吉、あ、100円玉落ちてる。ヤッタネ(´∀`)ノ」 眠ナナ 「じゃあ、叔父様屋敷の裏を回って行きましょうか。」 マジミカ「あぁあぁ!!叔父様屋敷の方向は、今日一日暗黒大殺界です!」 眠ナナ 「・・・・・。」 マジミカ「僕、危険回避能力にはかな〜り自信あるんですよ!!!」 眠ナナ 「他の道はかなり遠回りなんだけど…」 そして・・・右折左折を繰り返す事10数回・・・ 眠ミミ 「あ、お帰りなさ〜い」 眠ナナ 「お店に戻って来ちゃったじゃないの!パーン!!( ゚∀)=○)`Д´)。・:」 マジミカ「きっと今日はお店に居たほうが安全なんですよ…」
マジミカ可愛すぎる…w
いかん、マジミカ欲しくなってきた・・・
27番先生が扉の向こうに行くとして、はたして13ナナが助けに来るだろうか 四郎たちを助けに行くついでだったりして
>360 真の歴史ヲタはそこそこ安定しておいしい役より、時代の主役として 波瀾万丈に短い生を謳歌して散ってゆく役に焦がれるとオモ。 オスカルやアントワネットみたいな。 ハイ黒だとサシャのポジション(もちろん男として…)かな。 …もしかして、誰かが助けに来るまでにあぼんしちゃったらゲームオーバー?
いつからここにいるんだろう。 腹が減らないので時間の感覚がない。 ここにはヌコタンがいっぱいいる。 見渡す限りヌコタンだ。 ヌコタンはいい。 俺はヌコタンが好きだ。 最初にもどる
GJ! GJ!!!
>366 一応13ナナは恋愛感情無いとはいえ27番と友達なんだから助けにきてくれるだろ。
しかし夢見すぎかもしれんけど、28番に詰め寄って 「俺の教え子達をどこへやったんだゴルァ!!!」ぐらい言って欲しいよ27番
27番先生の場合、メインの登場人物として活躍するより「名も無き傍観者or記録者」として 混ざるというのもアリかもしれない。 全てを見届け記して後の世に残す、と言う役どころは歴オタ的に美味しい。 てか、まずは歴史上の謎になってる部分をウキウキで確認しまくるだろう。
>372 今同じこと書き込もうとしてた。>27番先生なら主人公より傍観者になりたがりそう リロってよかったw
でも自分の妄想だから謎は謎のままなのね
このヤロー連中の妄想世界を女性SDズが目の当たりにした時の反応が楽しみだよ。 シルビーたん、ショックだろうな…
脊髄反射で寝ルカを鞭でめった打ちにしたあと、光景を反芻して激赤面。 シルビーも頭でっかちなだけで中身は13ミミと大差なさそう。
>376 「どんな怪我でも完璧に治してあげるから、安心して」 このレオナの台詞が伏線としてきいてくるのか! 13ミミとシルビーに二人がかりでボコられる寝ルカ…。
この中篇が終わった暁には、両方のフラグが一気に消滅しそうだなw 寝ルカよ…
※28番まどか注意。 まどか 「…さん、28番さん」 28番 「え……?」 まどか 「どうなさったの?ぼーっとして」 28番 「あ、ああ、まどかさん。ここは…」 まどかに気取られないよう、さり気なくあたりを見回す28番。商店街の中だ。 頭上に『2006バレンタインフェア』の幕が見える。 28番 (こっちの世界か。そうだ、まどかさんと『銀貨』で待ち合わせをして、食事したんだ。 ニコは今ごろ、あの中か?) まどか 「なんだかひどく疲れているみたいですけど。顔色もよくないみたいですわ」 28番 「俺、丈夫なのだけが取り柄ですから」 それでも、まどかは心配そうに28番の顔を見る。 まどか 「29番さんがおっしゃってました、28番さんは理想主義者で完璧主義者ですって」 28番 「29番がそんなことを?」 まどか 「あなたの夢はいったいなんですの?自分の庭園を持つこと?バラや蘭の品種改良に 成功すること?あなたの夢の中に、わたくしのいる場所はあるのかしら」 まどかの肩が細くたよりなく見えて、思わず28番はまどかの肩を抱く。 なぜか、今日に限って人が少ない。誰もまどかと28番を気に止める者はいない。 まどかが顔を上げる。28番が顔を近づける。ほとんど唇が触れそうになった瞬間。 28番 「すみません!俺、今何を…」 まどか 「…28番さん?」 28番 「忘れてください!ここにいる俺は、まどかさんにそんなことできるような男じゃない!」 それだけ叫ぶと、28番はまどかから逃げるように駆け出す。 まどか 「28番さん!」
>368 イサ、ヌコの恩返しの世界に行っちゃったっぽいw >377 てことは、寝ルカ程ではないにしろ同じハーレム妄想のセシルも 眠ののとアナイスにお説教されたりするのかな? …でもアナイスが説教する間もなく、眠のののキュピーンで真っ黒だろうな 寝ルカの所に行くとなると13ミミは今回は四郎救出からは 離脱になっちゃうのか…チョットサミスィ
どこをどう走ったのかは覚えていない。気がつくと叔父様の家に戻っていた。 家には誰もいない。廊下の大きな鏡の前で立ち止まる。 28番 「現実のまどかさんに不満なんてあるはずがない。あんな素晴らしい女性はいない。 欲しいのは、まどかさんやパピィさんに相応しい自分。…いや、そうじゃない、 現実のまどかさんに悲しそうな顔をさせてまで俺は…俺の願望はいったい……」 鏡の中に自分の顔が写っている。 気になるほど歪んでいないとはよく言われるが、そんなこと信じない。 鏡に写る歪んだ姿、それが自分だ。 28番 「俺には何もない、親も名声も地位も財産も。こんな俺がまどかさんに相応しいはずがない。 それに、さっきのまどかさんの悲しそうな顔。あんなふうに悲しませるなんて最低だ!」 28番はこぶしを鏡に振り下ろす。音を立てて鏡は砕け散る。 エマ 「28番兄さん、何するだ!」 ちょうど買い物籠を下げて帰ってきたエマが叫ぶ。 なおも、こぶしを叩きつけようとする28番をエマが後ろから羽交い絞めにする。 エマ 「28番兄さん、やめるだ!」 28番 「はなせ、エマ!俺は…」 エマを力いっぱい振りほどく28番。その勢いでエマが壁まで弾き飛ばされる。 壁に頭を打ちつけ、倒れるエマ。 28番 「エマ?エマお嬢様?」 返事はない。28番はふらふらと立ち上がる。 そのまま、夢でも見ているような足取りでヒースの部屋に向かう。 「扉」はそこにある。 28番 「さようなら、まどかさん…」
頭を抑えながらエマが起き上がる。 エマ 「いてててて!まったく、なんてことするだよ、28番兄さん」 13ナナ 「大丈夫ですか?」 28番が「扉」の取っ手に手をかけようとした時に、部屋のドアが勢いよく開く。 27番 「28番!」 ゆっくりと振り向く28番。 27番 「俺の生徒達と寝ルカがいなくなった! ゆうべ、ここに来たという情報は掴んでいるんだ。お前、何か知らないか?」 28番の顔に奇妙な微笑が浮かんでいるのに気づく27番。 27番 「お前、まさか…。おい、俺の生徒をどこにやった?」 何も答えずに28番は「扉」を開き、中に消えていく。 27番 「おい!28番!!いったい、これは…?」
383 :
380 :2006/02/05(日) 00:27:22
>379,381-382 リロらずに割り込んでしまいました。すみません…
>380 両方レスキューすればインデネ?> 13ミミ
自分も今回は助けに行く側もそれぞれ何件か掛け持ちになるんだと思ってたよ。 綾も銀ミカとつかぽんどっちにも行くんだろうし
翔なんか、兄弟全員でないと引き戻せない気もする。
>383 どうしたしまして。 すると、アナタンは何人助けるんだろ。
>387 ルカ・シロ・セシ・叔父様 ヒースはどうなんだろ? ここはたまには兄弟の絆ってことでノエルの活躍に期待したい。
四馬鹿かな。ヒースは叔父様でないと無理ぽそうだが ヒースを助けに入った先でまた妄想に囚われてそう・・・
アナタソ、大活躍のヨカーン!?
四馬鹿とヒース?>アナイス担当
エマの活躍もひそかに期待。
ヒース救出より、まどかのサポートのが 説得力ありそうな気がするが>エマ
自分もエマの活躍コソーリ期待>ヒース編 ヒーエマコンビ大好きなんで
エマは一応叔父様の養女なわけで、お養父様を助けるのが順当かと で、叔父様とコンビを組んでヒースをたすけにいく、と
感動家族愛になりそうな組とボコボコにされそうな組の落差がすごいなw
エマにも活躍して欲しい気も無くはないが 正直、叔父様やヒースをそれぞれの心の闇から 引き戻せる程の精神的繋がりを 持っているとは思えない
>>380 一応セシルもアナたんとコソコソ浮気するんじゃなくて合法的に第二夫人にしてるんだし
そんなに怒らなくても………怒るよなw
やー。 家族の一員になるきっかけにもなれるような心の繋がりが、 叔父様や28番やヒースを救う助けとなることで、ここで新たにできればいいのになあ と夢見ただけで。 職人様に強制するつもりは、全然ないです。 続き、楽しみにしています。
エマって叔父様の養女に迎えられたのに、娘扱いされてるネタってないよね。 叔父様の妄想にもでてこないし。ちょっと可哀相な気がする。 ヒースに怒られ、まどかに嫉妬され、28番に敵対視されて。 ま、28番に敵対視ってのは大げさだけど、それに近い台詞はあったし
ヒースはあれはあれで可愛がってる気がするよ>エマ 手のかかる子ほど可愛いって感じで。
叔父様に妄想されてても、それはそれでかわいそうな気も…
延の自分勝手な妄想。ヒューイのハーレム設定を継いでいます。 自室で頭を抱えるノエル。 ノエル 「今になっても兄上も叔父様も見つからないなんて、どうしてしまったんだ」 延 「ど〜したの〜(・V・)」 ノエル 「いつの間に入ってきたんだ!今日は探偵団ごっこどころじゃ、イヤなんでもない」 延 「みんなが叔父様宅に行って消えてるって噂聞いては探偵団としては黙っていられないよ、探してない部屋とかない?」 ノエル 「兄上の部屋には…どこ行くんだ!!」 ノエルの独り言をしっかり聞いていた延はヒースの部屋に向かっていた。 ヒースの部屋は鍵が開いており、誰もいなかった。 延 「ここがお兄さんの部屋だよね、あの古ぼけた本は怪しいぞ?」 ノエル 「勝手に入るなーーー!!」 ノエルがかけつけたときには、延は本の世界へ入り込んでいた。 ノエル 「何なんだ、あの本は!!」
延が本の中にはいると、ここは叔父様宅。 延 「ヒース兄さんみたいな兄を持つと、出番が多くて良いなあ。だけど僕だって叔父様や兄さんと変わらない活躍をしている、なあ小間使いのノエル」 ノエル 「はい、延様。今日も女の子からの助けが来ています」 ノエルからの手紙を読むと、対立するガキ大将のヒューイが女の子をハーレムにしているので 懲らしめて欲しいとのこと。 延 「向こうは人数が多いからな、そうだ、お前女装して忍び込め」 ノエル 「光栄でございます。延様」 尊敬のまなざしを向けるノエルに延は当たり前という態度で胸を張る。 ヒューイ 「君が僕とつきあいたいという女の子。僕はだれでも歓迎だよ」 まんまと忍び込んだノエルは、女装をといて別室の女の子達の前に立つ。 エルシー 「お兄さん、もしかして延様のなかま?ヒューイってがさつだからついていけなくて」 ノエル 「君が助けを読んだんだね。もう大丈夫だよ」 ヒューイ 「女の子がいない!兄貴からくすねた物で釣ったのにどうしたんだよ」 延 「それは君に男としての魅力がないからさ」 ノエルを囲む女の子達とともに現れる延。逆上して襲いかかるヒューイを拳の一発で黙らせる。 エルシー 「強くて優しい延くんこそ、みんなついてくるわよねー」 女の子達 「ね〜〜〜」 女の子達に囲まれ、町を練り歩く延。 延 「あはははははは!僕がこの世界の中心だ!!」
延のバカっぽい妄想ワロタww
それでもやっぱり、ノエルは延を助けにいくんだろうなあ いい奴だよ、ノエル…
ノエル 「いや、延を放置するともう一つの世界の皆さんに迷惑がかかるから…」
女の子と共に行動しちゃってるから ジョーは妄想無しなのかな?
>399禿堂 ここは一発大活躍して、家族の一員として認められてほしいよ このままずっと嫉妬要員でしかないのはエマカワイソス
>408 ジョー妄想が一番想像つかなかったのですごく見てみたいww
助けに行ったつもりが、ミイラ取りがミイラになるジョー。
※なんとなくイサ純要素ありです。勲の過去を勝手に作っています。 毎日毎日ヌコタンとモフモフしていると、自分が何者でどこから来たのか忘れそうだ。 ぼーっとしていると可愛い黒猫が俺の足に擦り寄ってくる。 勲 「こまめタンに似てるな、純に見せてやろう。」 俺は携帯のカメラでヌコの写真を撮った。死ぬほど可愛い写真が撮れた。 勲 「純が喜ぶ。」独り言をつぶやいてから気がつく。 純? 純って誰だっけ? 何かとても大事な名前だった気がする。俺は必死で思い出そうと考え始めた。 その時、黒猫の首輪に見覚えがあるのに気がついた。 勲 「ミイちゃん?」 黒猫 「ニャーン」 黒猫は返事をした。間違いない。 これは、俺が幼稚園の頃に飼っていて消防の時に病気で死んだミイちゃんだ。 四郎や司やジョーと出会う前、マイペースな俺には友達がいなかった。 ミイちゃんは、俺の唯一の親友だった。 「どうして、ミイちゃんが病気になるの?」 あの時、虫の息の小さい体をなでながら、俺は泣きじゃくって母さんに聞いた。 「猫ちゃんはね、人間よりもずっと早く歳をとって、 早くおとしよりになるの。だから病気になるのは仕方がないのよ。」 母さんは悲しそうに言った。俺は神様だか仏様だかに祈った。 「どうかミイちゃんの病気を治して下さい。 ミイちゃんが歳を取らないようにして下さい。 いつまでもいつまでも俺とミイちゃんが一緒にいられるようにして下さい。」 俺は、必死に祈った。この願いが聞き届けられるなら何もいらないと思った。 願いは聞き入れられなかった。 今までの人生で、あんなに感情を爆発させて、号泣したことはない。
ロサンゼルスの大舞台で絶唱するジョー。 メリケンの金髪ギャル熱狂。
勲 「会いたかった。ずっと。」 黒猫 「ニャーン」 気がつくと、俺の体はMSDくらいに縮んでいる。 勲 「これからは、いつまでも、一緒だよ。」 俺はミイちゃんの体を抱っこした。ヒゲのちくちくする感じ。 ひだまりの匂い。ゴロゴロと喉を鳴らす心地よい音。 そういえば、何か考え事をしていたんだっけ。 黒い髪のかわいいお姉さんの姿が頭に浮かびます。 誰だっけ。すごく懐かしい気がするのに。思い出せない。 俺にはお姉さんはいないはずなのに。 悲しそうな目でこっちを見てる。お姉さん、心配しないで。 俺はもう大丈夫、ミイちゃんに会えたんだから。 きっと何も思い出さなくていい。
415 :
413 :2006/02/05(日) 02:05:08
>412-414 最悪な割り込みしちゃったorz ロスの大舞台で血まみれになって逝ってきます
窓を乗り越えると(彼にとっての扉は、窓らしい)、そこは高級ホテルのスイートルームだった。隣の部屋から、シャワーの音が聞こえている。 荒夜 (お宝、ね。確かに、この調度品。どれもかなりの値打ち物だぜ。あの壷なんて、黒いのがヨダレたらしそうな…?おい?) 荒夜は、首を傾げる。自分が表に出ている時、いつも自分の中には彼の意識の気配がある。それを今日は、全く感じない。 壁にかかっていた、豪華な彫刻で縁取られている鏡に、自分の姿が映る。銀の髪に、紫の瞳。間違いなく、それは彼の顔だ。 だが、何かが違う。決定的に。 荒夜 (もしかして、あいつの借り物じゃない。自分の体…!) その時、シャワーの音が不意に止まる。 静かになると、今まで聞こえなかった女の鼻歌が聞こえてくる。荒夜は、口笛を吹きそうになる。 荒夜 (ミス・シンディだぜ! シャワー中ってか!? こいつは……!) カチャリとバスルームの扉が開く。開いた瞬間、湯気と共に甘い花の香りが、彼に絡みつくように押し寄せる。 バスローブに身を包んだシンディがやって来た。まだ湿っている髪を、タオルでひとつに纏めている。 シンディ 「お待たせしたかしら? 怪盗さん」 荒夜 「いいや、ちっとも。いい女の支度には、時間がかかるものさ」 シンディ 「そう言っていただけると、光栄だわ」 シンディは、ワインクーラーに入っていたシャンパンを開栓する。口をつけるのも恐れ多いようなアンティークグラスに、薄桃色の液体を注いでいく。 無数の細かな泡がはじけていく音が、室内に響いている。 そして二つあるグラスの一方を、彼女は荒夜に差し出した。 シンディ 「さあ、乾杯しましょう。貴方が夢でも幻でもなく、本当の体を持ったお祝いに。 どこまでも、闇を駆け抜けていく怪盗さん。あなたの、今日の獲物は?」 荒夜は、差し出されたシンディの手を捉えた。手からグラスが落ちるが、床の絨毯が厚いので、それは割れることなく転がっていく。 荒夜 「もちろん、あんたさ」 彼はそのままシンディを抱き寄せ、耳元でささやいた。 シンディ 「…あっ……!」 至高のソプラノは、その時切ない響きを奏でた。 荒夜は、テーブルに置かれたもう一つのグラスをあおった。それは極上の美酒だ。 溶けるような深い口付けは、甘いシャンパンの味がした。
妄想の中なんだからオニャノコ大勢侍らせてもいいのに、何だかんだでシンディ一本狙いの荒夜に萌え。
シンディタソと熱い一夜を過ごした後、次の窓を乗り越えたら、 そこにオニャノコハーレムが待ち受けているのかも…w >荒夜の妄想ワールド
今一番大勢の女の子達にワラワラ囲まれてるのって延なんだよな…
>>378 今まで本人には知られないように隠してたアレな妄想を知られただけでも恥ずかしいのに
半頃しにされてフラグ消滅じゃ寝ルカもかわいそすぎる(ニガワラ
気が済むまでお仕置きしたら許してあげてホスイなあ。
>413 ジョーの場合そういうのは妄想や夢じゃなくて「予定」というか「期日だけ未定で 現実のスケジュール」にしているような気がする。 ドラマティックな過去を持ち、容姿も本人的に不満無さそうだ。 13ミミと闘うのも、勝つことより闘う相手が居ることが大事なんだろうし。
ジョーはすごい単純な妄想しょっちゅうしてそうな気がするが。 カレーやプリンを好きなだけ食べるとか。 力道山とヒクソングレイシーはどっちが強いだろうとか。
>>422 >力道山とヒクソングレイシー
ちょwwwおまwwwたとえが古すぎるぜ!
時を超えた異種格闘技を夢見るのか、ジョー。 タイソンVSサップとか。 らしいって言えば、それらしいな。
>421 ドラマティックな過去、それを微塵も感じさせないところがすごいよな>ジョ−
>413 イ`。 最近ネタ・雑談含めて書き込み多いから、このスレ1000まで行かないかもしれないね。
>420 寝ルカ、アレな妄想を好きな二人に知られる事自体可哀想だ それに現実に手をだしていないとは言え、当の二人が寝ルカの乱交ぶりみたら 恥ずかしい通り越してショックだと思うよ
二人にモテモテで挟まれてデレデレしてる光景だけならオバカな妄想で済まされるけど、 それでもかなり怒られる事は怒られそう。バレはこの辺りにしておけば良いんでは? 「いたしてしまった」事まではバレる必要も無ければバレることもないんでは、と思う。 これは他のメンツもそうだ。
ところでルカヒュイ兄弟はなしくずしに扉の向こうへ落ちてるってことでOK? 出入りの描写があまりなかった気がするのだが漏れ見落としてる? あと叔父様はまだこっちにいるんでいいんでしたっけ?
ルカは四郎・セシルと一緒に扉の中逝き。 ヒュイたんは描写なしでいつの間にか飲まれてたらしい。 現実の叔父様はどうしてるんだろ? 一回扉の中に入っておかしくなってた描写は有ったから、また扉に戻ってるのかも?
マリガトン
ジョーって、ヒースとか荒夜とは違う意味で自信まんまんで あんまり切実な妄想は無さそうな気がする。 ヒースは自分が恵まれた立場でかえって実力が発揮できないことに 引け目を感じていたり、荒夜は実体が無い影の存在だってことに コンプレックスがあったりするけど、ジョーは正真正銘の 叩き上げだし。自分のボディ一つで何でもやってやるぜ!とか 思っていそう。心も体もものすごく健康的なイメージ。
>>425 個人意見だけど、ジョ−はドラマティックな過去は乗り切っている気がする
願望や未来の事に関しても他人の手を借りたり、安易な方法にはのらない
かといって人間が出来てるとかじゃ無くて>432と同じ「身一つあればなんとかなるって」とか
前向き(楽天的)に考えたり「そんな簡単に叶ったらつまんないじゃんw」って…
なんていうか「現在(いま)が楽しい人」
つっこむ要素は多いキャラだけどつけいる隙は無いって感じかな
時を超えた異種格闘技もその時は楽しむけど見たら満足して依存はしないと思う
……ってジョーに夢みすぎかw
リヒトのも延のも切実な現実逃避じゃないしね。 三馬鹿のもちょっとした願望程度。 普段余裕しゃくしゃくに見えるヒースのが根深いんだな。
そりゃま、力道山とヒクソングレイシーの試合を延延と見たいとは いくらジョーでも思わないんじゃw 個人的には、一人くらい誘惑も魔力もなんのそのな男キャラがいてほしい。
今回の話に関しては「扉自体が魔法がかりのアイテム、みんな魔力に操られてる」って設定だから 「このキャラはこういう性格だから妄想世界にはのめりこまない」 っていうのは無いんじゃないか? 漏れはDたまが「凌は大丈夫」って言ってるのも本当は贔屓目入ってるんだと思って読んでたよ。
>426 1スレの容量って512kbだっけ?
翔やクリス、銀ミカの場合、 扉に対して心がまえがあってもハマったものなぁ。 普段、欲望をひた隠しにしていたり(ムッツリーズとか) 逆に意識していない連中ほど、のめりこんでしまうのでは。
この扉って男SDにだけ有効なんだっけ?前振りあったなら見落としてすみません もしそうでないならVタマが救助隊に扉に囚われないためのアイテムとか 出してくれんじゃないかな
ジョーの場合、体質的に魔法がききにくい、というのはアリかもしれん。 どんな体質かと具体的に聞かれると困るが、ほれ、KIPSボディだしw
>439 別に前振りは無かったけど、そういうことにしようかなと思ってはいたw バレンタインだし。
自分もナツラルに「扉の魔力は男にだけ有効」なんだと思ってたよ
じょーはKIPSぼでーをてにいれた まほうぼうぎょが20あがった
個人的には魔法関連の話で一般人のジョーを特別扱いの位置に持ってくるのは違和感あるな。 マジミカ、闇ミカ、マリオが魔法耐性あるって話ならわかるんだが。
妄想することはしても、日課の腹筋100回して振り向いたら忘れてそうだよな、奴なら… というか、たまにトレーニングするときに寝ルカも連れ出してやってくれ… (あ、でも、筋肉馬鹿でもキャプテンはムッツリだよな)
それを言ったら凌だって違和感ありじゃんw
>444 魔法耐性があるのは魔法使いじゃなきゃ駄目って別にそこまで頭固く無くていいんじゃない? 話が面白ければ一般人に魔法耐性あろうがなかろうが自分はどっちでもいいよ
凌は一応ずーーーーっと前から細々とあった「のの一族の霊感」設定が。
でも、他の人の自分に都合のいいアホな妄想ならともかく 翔の妄想には凌もはまりそうだよ…
魔法使い同士なら力の優劣で勝負が決まりそうだが、 ジョーの場合、異種格闘技というか、馬○は風邪ひかんというか、そんな感じ。
ジョーの「能天気と頑丈さ」は、四郎の歌と同じで 魔力並みなんだよきっと。
話の流れに関係ないけど、ジョ−って四郎の歌大丈夫そうな気がする
時間軸的には
>>286 のちょっと前。
※叔父様が生涯ただ一人愛した人=現在人妻で遠いところにいる。詳しい消息は不明。
(叔父様の片思いの相手については諸説あったと思いますが、今回に限り↑ってことでお願いします)
叔父様の書斎
『扉』の向こうの世界でさまざまな年代のアナイスとエルシーを見たのに触発されて、
書棚にぎっしり詰まった愛のメモリー(=アルバム)を一冊ずつ見返す叔父様。
『今年最初の薔薇と』『体育祭』『文化祭』『夏ドレス』などなど、記念写真から
日常写真まで選りすぐりのショットが満載である。
(ちなみに没写真は没写真として別に集めたアルバムがある:余談)
十数冊にも及ぶそれらを目尻をだらーんと下げ、鼻の下を伸ばしまくって眺めていると、
ふと、挟んであったらしい古い写真がひらりと一枚落ちた。
端のほうが茶色く変色してきているそれは、叔父様が若かりし日愛した人の写真。
叔父様 「こんなところに…」
アナイスに面差しの似た、だが少し今のアナイスよりは年上だ。13アナイスがいたらこんな感じだろう。
5月の白薔薇のように美しく上品な人。何もかもが魅力的で叔父様は彼女を愛さずにはいられなかったが、
彼女にとって叔父様は、『いい友人』であり、それ以上の存在になることはなかった。
そして彼女は叔父様の友人に恋をし、周囲に祝福され結ばれた。
やがて叔父様は国を去った。以来二人の消息は調べていない。
きっと変わらず幸せにやっているだろう――やっていてほしいと思うから。
写真を懐かしく――かすかに胸を刺す苦いような甘いような痛みさえも懐かしく思い出しながら、
叔父様はふと苦笑して、己の胸に目を落とす。
叔父様 「このセーター…。そうだったか」 フェアアイルのセーター、いつぞや買い物に出たついでに流し見たショップのショーウィンドウで 見かけて、どうしても気になって衝動的に買ったものだ。 暫く箪笥の肥やしにしていたものを無性に着たくなって引っ張り出した。 妄想世界で13アナイスとヒースの結婚話なんてものを見てしまったせいかも知れない。 かつて彼女が恋人に贈ったフェアアイルのセーターに似た柄のセーター。 叔父様 「ほんのひと時、空想の中ででも彼女の恋人の気分になってみたかったのかな…。 ――やれやれ、私も結構未練がましい男だな…。 今の私にはアナイスやエルシーやエマという家族がいるというのに」 叔父様は己のセーターを愛しげになでる。 叔父様 「(時には過ぎ去った昔を懐かしむのも悪くはあるまい。 それに、彼女の恋人になりたかった願いをかなえる手段なら、あるじゃないか)」 ※ 翌朝、アナイス達が学校に行った後、叔父様は愛しい人の姿を求めて再び『扉』を開いた――…。
>449 うん、漏れも凌が扉の中に叩き込まれて翔と同じ世界を見せられたらやっぱり翔と同じ反応になるとおも。 で、リヒトやニコだって1%でも帰ってこれない可能性があるってわかってたら 絶対現実の妻子を置いて妄想の世界の中になんて行かないともおも。 Dタマが言ってるほど、凌がこのスレの男SDズの中で特別に強くて現実を弁えてる凄い子だとは正直思えない。 でもそこで凌を指名しちゃう事自体が、Dタマだって完璧に客観的でクールなわけじゃない、 内心の「お気に入りの凌を欲望の世界に引きずり込みたくない」って個人的な感情が滲み出てる 一人の女性なんだって事じゃまいかと。 凌Dに夢みすぎですかそうですか。
単純に「ここでDが他の心が強そうな(でも大して縁もゆかりも無い)男を 指名してもそれはそれで違和感かなあ」ぐらいにしか思ってなかったよ。 どちらにしても書き手の都合ってやつは感じるけどね。
雑談で他の人達のキャラ観を聞くのってためになるね。 漏れはジョーなんて一番扉にハマりそうなヤツだと思ってたよ。 何つーか、入って三秒で「ここは現実世界ではない」って事そのものを忘れそう? ジェットコースター乗りまくったりカレー食いまくったり ナイアガラの滝でバンジージャンプしたり宇宙旅行したりして散々遊びまくって 迎えに来た13ミミに襟首掴まれて現実に連れ戻されるんだろうなあ…と。
まあ、それだと能天気に楽しすぎて 扉の持つ古代の魔力とか男どもが狂気に堕ちていく様とかと 著しくテイストが違ってしまうからじゃないか?w 「ずっと扉の向こうに一生いたい」って思えるほどの願いでもないし。 個人的希望だけど、扉は最後に破壊されたり永遠に封印されたりはせずに 世界のどこかにずっと在り続けて欲しいな。サイコホラーのような 「望めばいつでも、あなたの後ろに…」みたいなw 自分で書けって言われそうだけど(ネタはないこともないが) 最近早寝早起きでタイミングを逸しそうなんでリクエストしてみた。
注意:シロアナ、シロミミ、ジョ−ミミ要素有。ジョ−ミミは四郎の妄想の産物なので 現実の二人には関係ありません。四郎とアナイスの鱚シーンあります 扉が開くと教会の鐘の音と人々の祝福の声が聞こえた。 一瞬なにがあったか解らない顔をしていた四郎は横にいる人物に気付くと理解した 真っ白なウェディング姿のアナイス。そしてタキシード姿の自分。 アナイス 「四郎、私おかしくないかしら」 頬を染め、そう聞いて来たアナイスに四郎はどぎまぎしながら 四郎 「ぜぜぜぜぜ全然っ!!!綺麗すぎて俺には勿体無いくらいだよ!!///」 アナイス 「まぁ。ありがとう、四郎」 アナイスに腕を絡められ舞い上がる四郎、目の前を見ると家族や友人、ファンの少女達 そして報道陣と溢れかえっていた。 二人は一歩前に進むと、アナイスは持っているブーケを友人達の方へと投げた。 高く上がったブーケはゆっくりと落ちていく。ポスッ そのブーケを受け取ったのは友人達とともに出席していた13ミミであった。 アナイスと四郎は友人達の祝福を受けながら教会の門へと歩いていく。 先程ブーケを受け取った13ミミも嬉しそうに二人の結婚を喜んでいた。 13ミミ 「おめでとう!四郎っ!アナイスちゃんっ!二人とも幸せになってね」 アナイス 「ありがとう。まぁ、13ミミちゃんがブーケを取ったのですね」 13ミミ 「うん、次の花嫁は私だよw」 四郎 「折角のブーケも相手のいないお前に取られたとは可哀想になw」 13ミミ 「どーいう意味よ、四郎っ!」 ブンッと四郎を殴ろうとするが間一髪逃げる四郎
雪之丞 「STOP!STOP! 13mimi!! 今日の主役をボコボコにする気か?w」 13ミミ 「だって、ジョ−」 雪之丞 「気にするなって、いざとなったら俺が嫁さんにしてやるからさw」 そう言って取り押さえていた13ミミを肩に担ぐジョ− 13ミミ 「……何言ってるのよ…バカ(///」 言い返してはいるものの悪い気はしていない13ミミの顔に四郎はなぜかムッとする 四郎 (…なんだよこれ?なんかムカムカするぞ) そう四郎が思った瞬間グニャッと景色が歪んだ 四郎 (?なんだ?!) 隣にいたアナイスが慌てて四郎の腕を引っ張る アナイス 「四郎、車が待っているわ行きましょう」 四郎 「え?あっ?うん…(今のって一体?)」 門の前に止まっていたオープンカーの前についても、四郎は先程の歪みを気にしていた。 四郎 (なんだったんだ…あれ?俺が13ミミとジョ−にむかついたら突然) 考えながら先程の13ミミの照れた顔を思い出すとまたムッとなる そして…グニャリと先程と同じく景色が歪む 四郎 「また?!」 しかしアナイスが突然四郎に抱きつき顔を近付けていく アナイス 「四郎…幸せにしてね」 唇が重なった瞬間、頭が真っ白になり先程の13ミミの顔も景色の歪みの事も弾け飛んでいった …ラブラブ新婚生活に続く(かも)
>459
鱚シーンが鰆シーンに見えて一瞬意味がわからなかったw
四郎のラヴラヴ新婚生活イメージがどんなんか見てみたいぞww
>>428 前に誰かも言ってたけど、寝ルカもキャプテンも本当には「いたして」ないんじゃないか。
服はだけて軽くお触りしながらラヴラヴイチャイチャ〜
〜頭に靄がかかって意識フェードアウト〜
〜目が覚めたら完遂したつもりになってる、ぐらいに脳内補完してた。
ヒース劇場やリヒトリゾートの中でも
「本人の知識や想像の及ぶ範囲の事だけで構成されてる世界」
って説明がされてたから。
エロ本の知識しかないリア厨道程がリアルなエチー体験を脳内で完全再現できるはずなかろうかと。
…もしかして夢みてますか? orz
いや、「妄想世界でヤっても現実にはカウントされない」って話で 少なくともその二人(と、荒夜とか?w)はしっかりいたしてるだろう。 リア厨男で筋金入りムッツリと来れば知識がないはずがない。てか 頭でっかちが過ぎてエロ漫画やエロビデオの変態プレイそのまま再現、だったりして あれ?漏れが夢なさすぎ?
自分の(寝て見る)夢でもそんな感じだなぁ<知識がない部分は想像の範囲 簡単に言うと「いい夢みてるからもうちょっと寝かせて〜」の、 他者強制強烈版なのかも。
誰それはそういうキャラじゃないだろうとかそういうこまかい辻褄はいいや。勢いがあって面白ければ。
キャラの細かい設定なんて、それぞれ解釈が違って当たり前だもんね。 職人が裏でうち合わせしてるわけじゃないし。 そのために注意書きがあるんだし。
つまり寝ルカ妄想世界の13ミミやシルビーの胸の触り心地には 現実世界の(自分の)二の腕の感触やスウィートドリーム謹製ゼリーの感触が投影されてるんだな。 将来本物を触った時に「あれ、あの時の感触と違う」って事になるかもしれないんだな。
>462 「変態プレイそのまま再現」から連想したのが 女王様スタイルで鞭持ったシルビーたんとのSMプレイでした
連日のように世界中を飛び回り、仕事の合間を縫ってはオンラインオフライン問わず オークションに参戦し、次々と骨董品を手に入れていく遠夜。 チャイナりお 「しゃちょー、今日は茶碗と花器と掛軸が届いたのねー」 遠夜 「ああ、ありがとうございます。そこに積んでおいて下さい」 目もくれず指差した先には、すでに様々な大きさの箱がうず高く、そして雑然と積まれている。 チャイナりお 「もうイッパイイッパイなのねー」 遠夜 「そうですね、仕事しながら世界中のオークションをチェックするのに忙しくて なかなか箱を開けて中身を見る暇がありません」 チャイナりお 「しかたないねー、しゃちょーは忙しい人だもん」 夜も更けたころ、ふうと息をついて独りネクタイを緩める。 茶でも飲もうと歩き出した瞬間、箱のひとつにけつまずいた。 自分が床に倒れるのは回避したが、箱の中身はガチャンといやな音を立てる。 遠夜 「ああ…壊してしまいました」 案の定、茶碗の無残な姿がそこにあった。 遠夜 「…これは、いつ買ったものだったかな」 記憶を辿るがわからない。連日のように届く山のような骨董品。 すべて欲しくて買ったはずなのに。そういえば届いてから開封すらしていないものが山ほどある。 遠夜 (…昔は一つずつ大事に飾って、毎日のように眺めて、綺麗な布で磨いて、 たまにドキドキしながらお茶を入れてみたりして…あれ?昔?) 昔の記憶を掘り起こそうとした、その瞬間。 チャイナりお 「しゃちょー!!ロスのオークションですごく綺麗なお皿見つけたよ!!!」 遠夜 「え、あ、ありがとうございます、りおさん」 言われるままにパソコンの画面を開くその隣で、チャイナりおが 冷たい瞳で遠夜を見つめていることに、遠夜はまだ気づいていない。
しまった、タイトルに壷とか入れた割に壷がどこにも出てこなかったorz 壷があったら入りたい…。
ここの板で、うっかり遠夜の妄想に共感してしまった人は多そうだ…
漏れはリヒトだ… でもある意味、宝くじ買ってる人が「当たったらどうするか」を妄想するのは当然だよな。
ここみてると造形云々より、キャラドール的に揃えたくなる衝動が… 構いきれてない子もいるから人員整理の時期かな。どの子も手放したくないんだけど…
>473 同志よ。 うちもここ見て増やして並べて飾ってるだけで構いきれてない子が… でも手放したら絶対後悔しそうだから手放せない。
※たえは牛若丸と司のマンションのご近所さん設定準拠。 登場人物が叔父様スレを読んで今起きてる事を理解してるメタフィクションです。 ここは司達の住む東京マンション(仮)。 刀と笛を携えて自分の部屋を出る牛若丸。 と、隣の部屋の扉が開き。たえの鋭い声が飛んでくる。 たえ 「今外へ出てはいけない。例の『魔具』が男子(おのこ)を取り込もうとする力は強まる一方です。 取り込まれたら、二度とこの世界に戻っては来られないかもしれないのですよ」 牛若丸 「…拙者がこの世界におらなんだとて、誰が困るのであろうか」 たえ 「何ですって?」 たえを振り向く牛若丸。表情は寂しそうに翳っている。 牛若丸 「たえ殿も存じておろう。拙者、テスト板の非日常長編や時代劇の世界では活躍しておれど この2ch叔父様本スレではとんと出番が無い。 今年になってから一ヶ月以上経過しているが、一言の台詞も出番も与えられておらぬのだ」 たえ 「(過去ログを検索して)そのようですね」 牛若丸 「拙者は日常ネタには不要のSDなのだ。本スレ上から拙者がいなくなっても 困るどころかきっと誰も気付かぬ。 登場してからはや一年近く。同期のヒース殿やリズ殿は仲間に恵まれ住人にも愛されているが 拙者は…仲間と呼べる者達も、家族も、恋しい人もおらぬ…」
たえ 「そなたには凌殿という影薄の絆で結ばれた盟友がいるではありませぬか」 牛若丸 「その凌殿は既に今回の中編の鍵を握る人物として去ってしまった。 そもそも拙者の友は凌殿だけなれど、凌殿は違う。 凌殿と言えば橘一家の家族愛ネタ。 凌殿の中ではきっと 兄弟>>>(越えられない崖)>>>D殿>>>>>>>>>拙者 という序列が出来ておるのだ」 たえ 「だからこの世界を捨てて別世界へ行くと?」 牛若丸 「その方がきっと職人殿にとってもネタが書きやすいであろう。 弁慶ジョー殿と五条大橋で決闘するネタは、雑談もそこそこに盛り上がっておった。 拙者があるべき世界は、元々ここではなかったのだ。 さらばじゃ、この世界のたえ殿。 別の世界、別の設定の物語の中でまたお会いしようぞ」 そして再びたえに背を向けて歩いていく牛若丸。 眦をつりあげ、声を荒げようとしたたえだが思い直して沈黙する。 たえ (牛若丸殿。そなたはまるで、親に見つけてもらって愛情を確認するために家出をして見せる子供そのもの。 まあ、この機会に確認するのも良いでしょう。 そなたは決して一人ではない。この世界に、誰にも必要とされていないSDなどいないのです)
477 :
15番 :2006/02/06(月) 07:53:00
「たかだか1幕やそこら出番が無いくらいで凹むなよ。 待てば海路の日和ありって言うじゃんか。 マターリ行こうぜマターリ」
※『スウィートドリーム』の全員+αが29番に好意を持っていますが29番の妄想の中だけのことです。
29眠のの、28まどか要素あり。
時間は
>>287 の少し後、28番が本格的に(?)おかしくなる前です。
まどかが『スウィートドリーム』に訊ねてきた日、気になって29番は店が終わると叔父様邸に
28番を訊ねた。
「ムッツリーズ」の会合ではヒースの部屋に通されるが、今日は28番の部屋に来ている。
相変わらず殺風景な部屋だ。飾り気のない本人の性格を反映しているようだ。
夜遅いので、28番は紅茶ではなく、ハーブティーを淹れてきた。自然と話は「扉」のことになる。
29番 「ヒースさんがまた扉の中に?」
28番 「気をつけた方がいい。叔父様もヒースさんもなんだかおかしかった。
あまりのめり込まないほうがいいと思う」
29番 「心しておこう。ところで、今日、まどかさんが訪ねてきた。彼女をあまり悲しませるなよ」
28番に小言をいくつか言う。
29番 「というわけで、明日はお前の方から食事にでも誘ってだな」
28番 「わかったわかった」
29番 「お前、自分のことは全然見えてないからな」
28番 「その言葉、そっくりお前に返しておこう」
遅かったので、叔父様には挨拶しないで帰ることにした。
28番も眠そうだったので、部屋に残して玄関に向かった。勝手知った叔父様の家だ。
ヒースの部屋の前を通りかかった時、誰かに呼ばれているような気がして、ドアに手をかけた。
そして、ドアを開け…。やはり、「扉」はそこにある。
29番は誰かに誘われるように「扉」をくぐる。
部屋の外で28番が一部始終を見ていたことは知らずに…
28番の瞳が妖しく光る。
28番 「いってらっしゃい…」
ここは扉の中の『スウィートドリーム』 眠ミュウ 「ねえ、29番、今度のお休みの日、空いてる?」 29番 「ごめん眠ミュウちゃん、眠ののさんとデートの約束なんだ」 眠ミュウ 「店長となら仕方ないわね。じゃあ、その次は絶対に開けておいてね」 29番 「いや、その次は眠ナナさんと…」 眠ミュウ 「もう!じゃあ、こうしましょう。今日、お店が終わったら29番のところにご飯作りに行くわ」 29番 「いくらなんでも、それは…」 眠ミュウ 「失礼ね、ミニっ子に見えても、私は大人の女なのよ」 29番 (やれやれ…) 「あ、いらっしゃいませ。…まどかさん。今日は28番と…」 まどか 「28番さんは関係ありませんわ。わたくし、29番さんに会いにまいりましたの」 29番 「ははあ、またあいつのことで何か相談が?」 まどか 「(頬を染めて)どうしてわかっていただけないのかしら。あんな卑屈な方より、 わたくしはあなたが」 29番 「はいぃ?」 アナイス 「ごきげんよう、29番さん。あの、バレンタイン限定メニューの予約をしたいんです」 29番 「アナイスさん、たしかヒースさんが?」 アナイス 「あれはまた別ですわ。私、29番さんとチョコ・フォンデュをいただきたいんです」 29番 「………」 まどか 「あら、アナイス、横はいりは許しませんことよ」 アナイス 「まあ、まどかお姉様も29番さんに?」 眠ミミ (29番先輩ったら、モテモテね。しかたないわ、みんなのア・イ・ド・ルなんですもの) 29番 (これが俺の願望なのか?まどかさんまでもが俺を好きだと言っているのに、28番に対して 心が痛まないのか?俺はそういう人間だったのか?そもそも、俺はこの女性たちと… そうじゃない、誰かに優しくしてもらえるのが涙が出るほど嬉しいだけなんだ。 暗殺者として育てられ、愛を知らなかった俺に、最初に優しい言葉をかけてくれたのが ………眠ののさん」
眠ミミの台詞が今回だけはちゃんと事実を言ってるのにワロタ
>477 15番は出番無かったけど兄弟も仲間もいるじゃん。 「ヴァレンティウスの扉」の28番パート読んでて思ったんだけどさ、 まどかと自分が釣り合ってない事そのものが問題なんじゃなくて まどかと自分が釣り合ってないせいで「パピィに認めてもらえない、まどかと恋愛しても家族になれない」のが問題なんだね。 反対にパピィがちょっと違う性格の人で 「苦労知らずのおぼっちゃんにまどかは任せられないからむしろたたき上げの苦労人に婿になってほしい。 盆栽の話で熱く語り合えるともっと良し。28番君サイコー!君みたいな娘婿を待っていた!」 だったら現実世界でもあっさりうまくいくような気がしてきた。
いや、パピィがOKだったとしても今度は「世間の目が…」と言い出すに違いない。 28番はそういう奴だ。
今回の中編の中の解釈だと、28番のは社会に対する身分コンプレックスっていうよりは もっと狭い範囲での家族コンプレックスなんじゃないかなって思った。 でも28番のキャラ解釈って結構ネタごとにバラバラだから「これが正解」っていうのは無いんだろうけど。 日常単発の中だと劣等感設定自体を採用してないネタも多いしね。 (まどかをかわしてるのがただの天然ボケだったり、ムッツリーズの仲間と普通に妄想してたり)
銀ミカの妄想の中じゃ綾タンより背が高くなってるんだよね。 13ミカエル、見てみたい。 寝ルカ妄想の中ではシルビータンもナイスバディになってんだろか。
没ネタだけど、28番の妄想ワールドでは顔が歪んでない。ってネタをちらっと考えてた。
28番のキャラってネタごとに違うというより、全てのネタが複合して複雑な人格を 形成してるんだと思う 天然ボケでかわしてても、心のどっかで「まどかさんはお嬢様」って意識があるから 今一歩踏み込ませないんじゃないかと >485 28番って自分の顔はいつも鏡で見てるから、必要以上に歪んでると思い込んでる気がする
歪んだ顔にコンプレックス、といわれるとついオペラ座の怪人を連想してしまう。 怪人:28番、クリス:まどか、ラウル:ヒース辺りでちょっと見たい鴨。
>486 自分はネタによって読み分けしてる派だな。 アナイスも天然説準拠ネタと毒料理わざと説準拠ネタはパラレル扱いでしょ? 28番もシリアスかネタ系かで 「まどかに劣等感持った暗い生い立ちの青年」 「まどかとの倒錯したラブを妄想する変な嗜好のにーちゃん」 て切り替えて読んでる。
自分的には、28番てまどかのことを「お嬢様」な環境込みで好きだけど、 いざ恋人になってやがては夫になるとして、そのまどかを取り巻く「格式」 とか「伝統」とかそういった諸々のしがらみは一緒に背負うのはイヤ、 なんだろーなと思う今日この頃。 じゃあ、まどかが家を出て一般庶民になればいいのかっていうと 「お嬢様」の背景がなくなるとそれはそれで魅力半減なのでイヤ。 まどかがお嬢様のまま、自分が囲われるのも自分のプライドが許さないのでイヤだし、 当然まどかが他の男とくっつくのもイヤと。 でもそんなワガママ言える筈もないので、身分が、とか歪みが、とか後付で ぐだぐだいいわけしてるという感じかな。 例えていうなら「SDはきれいで憧れるけど、手もお金もかかるから 自分で買う気はない。他のオーナーさんが手をかけた子をイベントや サイトの写真でイパーイ見られればそれでいい」 という人のようなものかと。 >487 ハマるw しかし28番ファントムだと、怒ってシャンデリア落とす代わりにそのまま 地下の湖に入水してしまいそうだ。 >475-476 ヒースと牛若のポジションが逆だったらどうなるだろうと考えた。 …ヒースがつんつるてんの水干姿で街中を闊歩してる図までで挫折orz 牛若みたいのが目ェきらきらさせて懐いてくるなら、叔父様としては余り悪い気はしない…か?
>>445 禿しく亀レスだけど同じ筋肉馬鹿でもキャプテンはむっつりでジョーはそうじゃないのは
性欲を後ろめたいものとして意識してるかどうかの差だとおも。
ジョーだって男なんだから普通に性欲くらいあるだろうけど、
食欲やトイレみたいなただの生理現象として割り切って処理できてそう。
グラビアのお姉さんでスッキリさせてるからむっつり溜め込まない。
キャプテンはなまじ真面目で性欲を恋愛対象に向けてるせいで
好きな女の子とヤるにヤれないのが溜まって溜まってしょうがないんじゃまいかと。
生々しい話ですまそ。
でも少女漫画にはよく出て来る悩みだよね。
ルカは恋愛とエロは分けて考えてそうなイメージだな。 ルカが持ってるエロ画像のモデルってアナイスとは真逆な気がする。 アナイスをそういう目で見るなんて考えたこともなさそう。 これって夢みt(ry
アナイスと真逆というと頭大きめのアニメ顔? ののとかミミとかか?w
>492 それも意外性があって面白いがw 順当にL胸DDとか。
>491 自分もそう思う。 この流れでSDたちに対するいろんなキャラ観が知れて楽しい。 自分は28×まどかはスルーしてるんだけど (28番&まどかのボケ突っ込みコンビとしては大好き) 熱い思いを持ってる人が多いカプなんだなーと思ったよ。 この二人のネタが多いのも納得。
扉の世界の女の子妄想版を考えてみようと思ったんだけど、 シルビー妄想って寝ルカ妄想からエロ成分と13ミミ成分を抜いたまんまなような。 巫女のの妄想があんまり想像つかない。 リンクみたいな世界平和系?
13ミミはやっぱりスイーツ食いまくりだろうな。
この前の、超訳?巫女のの版源氏物語は、巫女ののの妄想世界を垣間見させた。
巫女のの> 以前のネタでキャプテンが巫女ののを魔法陣で世界遺産巡りに 連れてくってのがあったからキャプテンと2人で船で史跡巡りとか。
天然味音痴アナイスはキャラ全員招いてのエンドレスティーパーティー。 わざと説アナイスは完璧レディに成長して、花束抱えたヒースに膝まづいてプロポーズされること。 とかかな。
これは完全自分の脳内理想まどかだけど、 まどかにはいつかは家を出て自分の力で生きてく人になって欲しいなあ。 イギリスは今でも階級社会だから28番が身分差を意識するのは仕方ないけど まどかは四民平等社会の日本人なんだし。 「いい家のお嬢様」じゃなくて「自立した大人の女性」と言われる人になってほしい。 いい大学出て志望の会社に就職するんでもいいし、起業して成功するんでもいいし、 お金にはならないんだけど人のためになってやり甲斐のある仕事をするんでもいいし。 それで「庭師としていい職人仕事をしてる28番」「社会人としていい仕事をしてるまどか」 として改めてお互いに惚れ合ってくれたら超萌えですよ。 とドサクサ紛れに俺的理想28まどを語ってみる。
純ならイサと、こまめ抜きで(ここ重要)デェトかな。 出銭でキャラメルポップコーン食べながら歩いたり、 耳カチューシャを「可愛い、似合う」って褒められたり、 「はぐれるといけない」なんて手ぇ繋いじゃったり、 ジェットコースターで叫びながら抱きついたり(構造的に難しいんだが)。 最後は花火見ながら肩を抱き寄せられてぽーっとしたり。 一昔前の少女漫画的プラトニックさで。
>501 「こまめ抜き」「肩を抱き寄せられる」以外なら現実世界でもいけそう
>501 ジェットコースターじゃなくてお化け屋敷のほうが 抱きつくには向いてるような。 イサとジョーはお化け屋敷平気だけど、つかぴょんと四郎は 苦手そうなイメージがある。
・・・13ミミに抱き付かれたいのなら、 お化け屋敷に連れて行けばいいのではないだろうか と、ふと思った。
>484 遅レスだが、初めからナイスバディというよりは 体形ではじらうシルビーたん(この辺、寝ルカの都合いい妄想)に、 「大丈夫です。僕が大きくして(以下略」 な展開かと。 エロくてすんまそん。
「きゃーこわーい」じゃなくて「イヤァァァァァアアア!!!!!(高周波)」付きで 脱臼するほど抱きしめられたいなら連れて行くといい。 そもそも余程でなきゃ「外で待ってる、一人で見てきて」になりそうだけど。
>505 萌えた
>506 泣き出すとか動けなくなるとかそういう可愛げはないんだなw>13ミミ
第一の関門として13ミミが寝ルカと二人でデートに行ってくれるのか、だな。 大勢で行くんだとお化け屋敷の前まできてもシルビーに引きずり込まれそうだし。
お化けを見ても「ニッポンの妖精さん?かわいいわねw」と謎の反応をする天然アナイス 「フン、こんな作り物なんて怖いわけないでしょ!」と言いつつ内心ちょっと怖いサシャ 出てくるお化けや妖怪に対して京極DOバリの故事来歴薀蓄を語り始める巫女のの 「おんや、このオバケさん、埃がたまってるだよ。お掃除してやらんとなあ」とエマ 「恐かったらいつでも抱きついて構いませんわよ?」とバーミリオンアイで笑うまどか 「男の子なんだから、ちゃんとリードしてよね」ってあなたのキュピィィィィンの方が怖いです眠ののさん
>509 チケットが余ってとか言って怖い映画(勿論映画の内容は内緒)に誘うとか でも、13ミミがお化け苦手と解っていながらも己の欲望の為に 苦手な物を見せるなんて寝ルカは優しいからしないか
>511 そうそう、現実世界では(たとえ頭の中で策を思いついても) 相手の弱みにつけこむ行動はとれないのがリアル寝ルカのいい所なんだと思う。 現実世界で出来ない事を思いっきりやってるのが今の扉寝ルカなんだけどなw
好き放題できる妄想世界でも無理やり襲ったりしない寝ルカとキャプテンをほめてあげたい。
>484 画像保管庫に13銀ミカ&綾画像があったと思う。 現実世界では、銀ミカの方が少し背が低いんだっけ。そこが萌えw 銀ミカは、自分に自信がある男(自信過剰ということではなく、実力を把握しているという意味で) だと思うので、綾より背が低くても全然気にしてないと思うけど。 仕事が出来て、お金があって、女性(本命以外)にもそこそこモテて、 それで背まで高かったらちょっと嫌味だ。
>503 自分はシロツカもお化け屋敷は平気なイメージ でも、絶叫マシーンは苦手そう。逆に13ミミは絶叫マシーン系好きそう
>510 「へぇ〜、これがお化け屋敷?けっこうリアルねーw」と楽しそうにあちこち弄りまくりそうなリズ 「あ〜、すごぉ〜く怖かったですねぇ〜〜〜」と本当に怖かったんか?と聞き返したくなるくん
とりあえずいろんな意味で遊園地で一番嬉しそうなのはジョーだと思う。 ミニッ子と同じテンションで騒いで、ジャンクフードがばがば買って 幸福そうに食べてそうだよ。
ミニっ子達とジョーという構図大好きだ なごむぅぅ
>515 …寝ルカは駄目そうだな…絶叫マシーン…
>>514 正確には、身長一緒…なんだと思う。
綾ヘッドはそんなに大きくないし。
ヘッドのせいで綾のほうが背が高いとはならないと。
ハイテンションで周りが見えず皆とはぐれてしまったジョ− それに気付いた四郎達が捜し回るが見つからず そしてそこに迷子センターからの館内放送 「ロングコートに長髪の椹木雪之丞君の保護者の方、至急迷子センターに云々…」 行ってみると迷子達と楽しそうに遊んでいるジョーの姿 13ミミにしこたま怒られるが、実ははぐれている最中にやっぱり迷子になっている ミニッコを迷子センターに連れて行ってあげてついでに自分も放送してもらった ってのを妄想してしまった
個人的にはジョーは真性オバカ説のが好みなので >521の実は〜の先が無いバージョン(素で迷子になって保護された)のが萌えだったりw
絶叫マシーン駄目なら駄目で、「フラフラになった所をベンチで膝枕で介抱」 って萌えシチュもあるぞ、寝ルカ。 おやくそくで、教室君に介抱されそうだけどな…
現実世界の<<TOHYA>>。 チャイナりお、めぐ(と蓮花丸と鈴菜)が遠夜達の行方に思いを馳せている所に。 13のの 「街中の男の人が次々にいなくなってるって本当?」 めぐ 「13ののさん!…まさか、ニコラウスさんも?」 めぐの問いかけに、こくりと沈痛な面持ちで頷く13のの。 シンディ 「店長さん………も、いなくなってしまったようね」 そしていつになく深刻な顔で腕組みをしたシンディが現れる。 チャイナりお 「シンディさん!」 シンディの顔を見て張り詰めていた糸が切れたのか、大きな目からポロポロと涙をこぼすチャイナりお。 チャイナりお 「シンディさん、てんちょー達、何処いっちゃったかー!? やな感じがするよー。もうてんちょーに会えなくなるような…」 シンディ 「泣くんじゃないわよ、チャイナっ娘。ただでさえ童顔なんだから、泣いたら余計子供っぽく見えるわ」 チャイナりお 「うぅぅ、子供っぽいはよけいなおせわなのねー!」 真っ赤になって手を振り上げるチャイナりお。 よしよしとその頭を撫でるシンディ。 シンディ 「言い返す気力があるなら大丈夫よ。 私にも今何がおきているかの全貌は掴めていないけれど。 こういう時に頼りになりそうな人になら、心当たりがあるわ」 遠くを見るように目を細めるシンディ。 チャイナりお 「それは、もしかして闇ミカさん達のおししょー様の…」 シンディ 「黒魔女D。私の元師匠でもあるわ。 こういう時に役立てなくて、何が魔道の力。 ついていらっしゃい。Dの城まで飛ぶわよ」 呪文を唱え、空中に魔法陣を描き出すシンディ。 シンディ、チャイナりお、13のの、めぐ、蓮花丸、鈴菜を飲み込んで魔法陣は消える。
>>520 SDとしての全長を言うと同じなんだろうけど
キャライメージとしては銀ミカのがちょっとだけ小さいと面白いねって
前に雑談で出たネタだと思う。
旧ボディの眠のの>ぷあボディのアナイス
が本当なんだろうけど、キャラとしては眠のののが背が低いイメージだな。
サシャも背が高そう。
自分に片思ってる男の気持ちを分かってかわしてる女SD(サシャとかシンディとか)はいいけど 全然気付いてない綾とか天然アナイスは扉の中の妄想見てどう思うのかが気になるよ。
マンネリ維持のために最後には扉の記憶消去落ちになってもいいから 「銀ミカとつかぽんに真剣に恋されてるのを知って悩む綾タン」 は見てみたい。
それは見たいかも!テスト板の話でもわりとすっきりと 片方とくっついて、片方は自主的に身を引いてハッピーエンドに なってるから、両方引かない場合はどうするのか見たい。 でも綾タンのことだから、「銀ミカも司君も、私にとっては大事な人。 二人とも自分の幸せのために傷つけることは出来ない。」とか言って、 双方にゴメンナサイしてオールドミスになりそうだよ…。
で、全然関係ない第三者と見合いして、教会で指輪交換寸前にドンドンドン (叩いてる男はそれぞれのお好みで)となるわけだ。
>531 そういう結婚の方が、案外うまく行くかもしれん。 そのためには、見合いの前に、散々3人でしゅらばる方がいいだろうけどなー で、これはまったく個人的妄想だが ジョーが漁夫の利とかだとものすごく面白い。
大らかで細かいこと気にしないジョーは、ある意味司よりも銀よりも 橘家の家風に馴染むかも試練…
こういうと銀ミカにもつかぽんにも気の毒だが、通常設定の綾さんは二人のどっちにも恋愛感情が無いんだよね。 一応「ミニっこ達が大人になるまでは自分の恋愛はお預け」って建て前になってるけど 好きになっちゃう時はなっちゃうんだしさ。 ここまできてどっちにも気持ちが動かないのは、根本的にどっちも好みじゃないのかも… 二人のどっちでもなく別の人を好きになる可能性のが高い気もするよ。 まだ見ぬ見合い相手かジョーかはともかくw
その意味では、完全に「お友だち」認定されている銀ミカより、 「弟の友だちだから、全く想定範囲外」の司の方が、今後の成長いかんで 一発逆転を狙える、か…? とにかく、がんがれ。二人とも。
単純に、その建前を真に受けた二人の押しが弱いせいで 「弟と同い年のリア厨に好かれてるなんて自分の勘違いよきっと」 「銀ミカはいつも私のことおちょくってばかり」になってるんだとオモ。 前に斬られてたけど、銀ミカは本人どんなに真剣でもシチュの選択が LEON系オヤジくさいもんで遊びにとられちゃうんだよw
亡き父似の里28番先生もいいかも。 大人だし在宅の仕事だし子供の扱い慣れてるし。 とお互いの気持ちを考えてないお見合いオヴァみたいなこと言ってみる
守らなきゃ、と頑張ってきた綾たんにとって 父に似ている存在というのは、思った以上にポイント高い可能性アリかもな
頑張って早く大人になってしまった女の子(お姉さんキャラだけど綾タンはまだ19才)が 頼りがいも包容力もある大人の男性に惹かれるって萌えシチュですよ。
勲 「つかぴょん、夜更かししてネットを見るのもイイカゲンにしとけ。 顔色が悪いぞ。」 司 「ああ…2ちゃんで見たくなかったものを見ちゃって。」 13ミミ 「何?ブラクラでも踏んだ?」 司 「うん。精神的ブラクラ・・・orz」
しまった銀ミカや司よりもジョーや里28番先生の方が 橘一家に違和感なくはまるような気がしてきてしまったw
まあ、「姉ちゃんの旦那」なんて予定調和を壊して、家族に新風を吹き込む他人の始まり とでも思って、精進あるのみですよ。精神的ブラクラでへこんでる人たちw
ジョーと綾だったら、放浪癖があっていつ帰ってくるかわからない旦那と それを待ちつつ家を守る女房。 里28番と綾だったら、家で文筆に励みながら子供の面倒をみる旦那と ブティックをバリバリ経営する女房。 になるのかな
>放浪癖があっていつ帰ってくるかわからない旦那 ジョーってマグロ漁船とか捕鯨船とか似合いそうだよな、 と思ってしまった…
漁船で鰆を捕るんだな
…この流れってなんだかアナイスの時を思い出すな
綾ねえは同年代の男には縁が薄いんだろうか。
同年代、というと大学生くらいになるのかな? 日常設定で、それくらいの年齢設定のSDって少ない気がする。 …ここはひとつ、大穴でヒース?
綾とヒースの恋愛ってどっちがどっちに惚れるのも全く想像つかない。 ある意味すごい組み合わせだ。 まだ綾と叔父様、綾と28番のがわかるかも…
アナイス何説が出ようと旧設定マンセーな俺は、 綾たんが誰にときめいても、司銀三角関係を支持し続けるので無問題。
ヒースにとって綾は庶民中の庶民だしなー。 >550 同意。ぬるま湯マンセー。 だからこそ無責任にいろいろIFを語るのが楽しいw
逆バージョンの「ローマの○日」みたいな感じかな? >ヒー綾
>551 >だからこそ無責任にいろいろIFを語るのが楽しいw ここ剥堂
>552 綾と一緒に橘家で庶民体験するヒースを見てみたい!! 部屋もベッドも足りなくて、和室に布団ひいてミニっ子と雑魚寝したり、 (お約束のように健やあきらのキック攻撃あり) ちゃぶ台囲んで朝ごはん食べたり、外でアイスならぬ鯛焼きの買い食いしたりw バイクはないのでこの際、綾タンと自転車二人乗りで。
でも、案外ヒースって母性的で庶民的なタイプに優しくされると 簡単にグラっと来てしまうような気がする。 (恋愛未満だけど)エマを憎からず思うのもその辺にあるような。 同じ貴族階級でも、アナイス・エルシーと違って 子供時代にあんまり家庭の温かさに触れてなさそうだし…。 (ノエルは次男だからも少しのびのびしてそう。)
>555 基本的にその分析に同意なんだけど、 だからこそヒースが綾の美点に触れても 「異性としての恋愛」っていうより「母性へのやすらぎ」 で止まってしまうんじゃないかなー、と思った。
恋愛云々は抜きにしても、異文化体験・ホームステイシリーズとかで
>>554 のネタは、すごく読んでみたいな
※28番まどか恋愛要素あり。 28番が27番の目の前で消えたのと同じ頃、まどかは商店街をとぼとぼ歩いている。 自分の手を振り切って逃げた28番のことを考えるとショックが大きくて、商店街にいつもの 活気がないことに気づいていない。 綺麗なフォームで走り過ぎた女性がいる。どこかで見た顔だと思っていたら、相手も振り向いた。 13サラ 「まどかさん!もしかしたら、これから叔父様のお屋敷に行くの?」 言われてまどかは自分の足が無意識に叔父様の屋敷に向かっていることに気づく。 まどか 「まあ!わたくし、いつのまに」 13サラ 「街から男の人が次々といなくなっていること、まどかさんはご存知?」 まどか 「男の人が?いいえ」 13サラ 「ルカもいなくなったわ。それから店長の弟さんたちも。各地に放ったブラちゃんからの 報告によると、事件は叔父様のお屋敷で起きているらしいのよ」 まどか 「叔父様のお屋敷?大変ですわ、28番さんが…」 13サラ 「そういえば、まどかさんは28番さんと──だったわね。 言いにくいんだけど、28番さんが事件にかかわっている可能性が大なの」 まどか 「28番さんが?」 13サラ 「『天すみ』のミシェルさんがいなくなる直前、28番さんが一緒にいたのが目撃されているわ。 それに、『銀貨』のニコラウスさんもいなくなったって」 まどか 「ニコラウスさんが?わたくし、28番さんと『銀貨』で食事しましたけど、その時はなにも。 でも、何か考えこんでるようなところがあったかしら。13ののさんが男性客に愛嬌を 振りまくと、むっとした顔をしたり。あ、それはいつものことですわね。焼き餅焼きだから」 13サラ 「28番さんに変なところはなかった?」 まどか 「変に決まってますわ!わたくしはキスもしたくないような魅力のない女ですの?」 13サラ 「…いろいろ言いたいことがありそうね。後で聞くわ。 いなくなった人たちにゆかりのあるSDにVさんから召集がかかっているの。 店長はもうそっちに向かっているみたい。まどかさんも」 まどか 「わたくしは、28番さんのことが心配ですわ。叔父様のお屋敷に行かなくては」 13サラ 「わかったわ。私も一緒に行く」
マリオ、マリーによってVの隠れ城に連れてこられた13ミミ、純、雪之丞、巫女のの、シルビー。 広間で待機していると、床の魔法陣が作動する。 Vに拾われたアナイス、眠のの、くん、綾、13ナナが転移してくる。 巫女のの 「眠のの」 眠のの 「お姉様!」 綾 「純…!」 純 「お姉ちゃん!!」 V 「お嬢サン達、ご足労に感謝するワ☆…あら、お嬢さんじゃないコもいるのね」 雪之丞 「HEY、俺は椹木雪之丞。ジョーって呼んでくれYo!」 アナイス 「ごきげんよう、ジョーさん。…Vさん、叔父様やヒースお従兄様は何処に!?」 V 「じゃあ、人数が集まった所で改めて『扉』について話しましょうか」 文献をめくりながら、『ヴァレンティウスの扉』について説明するV。 13ミミ 「人の心の願望や欲望を実現させる世界…」 巫女のの 「欲望に打ち克たなければ、二度とこちらの世界には戻ってこられない…そういう事ですか?」 アナイス 「そんな!叔父様に限って、魔法の力で願望を叶えようなんてなさらないはずですわ。 叔父様はとても心の強い方です」 綾 「四郎だってあれで芯の強い子だし、翔は現実と夢の区別はしっかりつける現実的な性格だし…」 13ナナ 「発育途上の子供達はともかく、分別ある大人の銀ミカさんや叔父様まで現実を忘れてしまうなんて ちょっと想像しにくいんですが」
V 「身内を信じたい気持ちはわかるわ。 でもこれの恐ろしい所はね、相手に合った世界を見せて巧妙にその心を取り込んでしまう所なのヨ。 扉が作り出すのは、単純に利己的な欲望を満たす世界だけじゃないわ。 大切な人が幸せになっている世界、死んでしまった人が生きている世界。 自分のためじゃなく誰かのためにと願った世界だって、心を取り込まれるのは同じ事よ」 死んでしまった人が生きている世界、と言われて息を呑む綾と純。 V 「例え今の話を全部理解して、始めから扉の作り出す世界に猜疑心を持ちながら入ったとしても。 目覚めようと思えばいつでも目覚められると油断させたり、 自分が夢の世界にいる事そのものに気付かせないように限りなく現実に近い世界を見せたり、 あの手この手で入った人間を出さないようにする魔の術具よ。 強い人だから、優しい人だから、欲望の無い清らかな人だから大丈夫なんて事はないの。 この扉に入っても大丈夫な人間がいるとしたら、それはきっと強い心の持ち主よりも 虚無的で心が空っぽな人間なんじゃないかしら」 眠のの 「じゃあどうやってセシルを連れ戻せばいいの!? セシルなんか、戻ってこられるわけないわ!あの人、優柔不断で押しが弱くて… 強くもないし、心が空っぽなんかでもない…」 叫び声が次第に嗚咽に変わっていく眠のの。 眠のの 「私がいないと駄目なんだから。セシル…セシル……!」 眠ののを抱き寄せて背中をさする巫女のの。 綾 「私達に、何か出来る事はないの!?このまま四郎や翔が二度と戻ってこなくなるなんて!」 V 「扉の向こうの夢の世界に消えた人を連れ戻すには、現実世界の人間との強い絆が必要なのよ。 絆で結ばれた者が夢の中の世界に行って、説得するしかないわ」 純 「行くよ!純は行く!いっちゃんやお兄ちゃんを助けるために!」 次々に頷く少女たち。
V 「そう言うと思ったわ。でも、人の心の中の世界になんて簡単に行かれるものじゃないの。 方策を練ってるDちゃんからの連絡待ちね。 誰だって他人の自分の心を覗かれたくない。それは、アナタ達だってそうよネ?」 雪之丞 「Why?俺はalways心の扉を開いてるZe!」 V 「…まあ、そういう人がいてもいいと思うケド。 人の心の中の世界に行くって事はね、相手の心の暗い所や人に見られたくないインモラルな部分も 全部目の当たりにするって事でもあるわ。 アナタ達みたいな若い女の子にとってはショックかもしれないわヨ。 もしかしたら、好きな人が自分や別の人の事を××しちゃってるかもしれないんだから。 そういうイヤンな所を見る覚悟はある?」 意味ありげに目を細めるV。 アナイス 「××してしまってる?」 巫女のの 「××されてしまう覚悟はあります。 例えばレオナ様の夢の世界では私もシルビー様も海賊船連続殺人事件の被害者として 頃されてしまっているでしょう。 キャプテン様が夢の世界で16世紀の海賊になって敵船員を殺戮していても冷静に受け止める所存です」 シルビー 「何で××にコロって入れるのよ。きっとチューよ、チュー。 あたし、寝ルカ先生にキスされちゃってるのかも。やだ、どうしよ(はぁと)」 13ミミ 「…四郎、熱唱しちゃってるかもしれないんだね……ううん、私はそれでも行くよ」 純 「いっちゃんの夢の世界か…どんな世界なんだろ…いっちゃんでも、いけない事考えるのかな」 くん 「そうですね〜、私の夢の世界ではみんなゾンビになってるからね〜 勲君の世界ではみんなネコになってるかもね〜」
ジョーが場違い過ぎて面白スギル
この後「扉に入っちゃった人の心の世界に行く方法」が掴めてから 本当に連れ戻せるかの実験台にされるジョーを夢想した
>559 眠ののが可愛くてちょっと泣けてきた。
ミセル助けにデカ健様来てくれるのかな。 ミイラ取りがミイラになりそうな悪寒が駿河。
Dの城の大広間には、複雑な模様とも記号とも、また一枚の絵画とも見て取れる 巨大な魔法陣が描かれている。闇ミカ、ゴスサラ、黒ナーたちがDの指示の元、駆け回った成果だ。 シンディ 「凄い…こんな魔法陣、見たことも聞いたことも無いわ。何が起こるの…」 闇ミカ 「わからない。師匠の『本気』だから。何が起こってもおかしくないよ」 チャイナりおと、めぐと双子たち、13ののには巨大な紋様にしか見えない。 凌は、ぼうっとしてそれらを眺めている。 凌 『僕に、何ができるっていうんだろう。そんな、Dさんに見込まれるほど、僕は…』 不意に、足下の魔法陣が淡く輝き始める。 D 「……来たね。ボウヤ、あんたの出番だよ」 凌 「僕の…? 僕は…」 一瞬の光芒の後。 V 「はぁ〜〜い、おっまたせ〜〜(はぁと)」 大広間に、白魔女Vと、綾たちを始めとした『扉』に縁のある者達が全員、転移してきた。 一気に増える人口密度。 マリマリ 『『お師匠さま…この人数を一度に移動させるなんて、無茶が過ぎます…ビックリシタ…orz orz』』 綾と純が、凌の姿を見つけ駆け寄ってくる。 綾 「凌、凌! どんなに心配したか…無事で良かった」 凌 「ごめんね綾姉、純姉。色々あって、連絡できなかったんだ。ごめんね」 綾 「四郎と翔、他のみんなもその『扉』に…」 後は言葉にならない、綾の肩を支える純。 D 「さて、役者が揃ったようだね。そろそろ開幕と行こうじゃないか」 V 「そうねぇ。なかなか面白い魔法陣ができたんじゃなぁい?」 D 「太古の術具相手だ。どこまで効くかは定かじゃないけどね」
D 「期待してもらってるところ悪いが、策らしい策ってのは無いよ。ぶっつけ本番さ。 『扉』ってのは夢を見せる分、現実が嫌いでね。そこで扉の内部に、現実へ続く『扉』を作ってやる。 その橋渡しをやってもらうのが」 凌 「……え、僕?! 僕ですか??!!」 D 「そうだよ。あんたらには兄弟が多いね。扉のあっちとこっちに、血の繋がりがあるのがいる。 血の絆ってのは厄介だが、こういう時にゃ都合がいいんだよ」 Dは胸元から、鍵の形をした小さな首飾りを凌にかけてやる。 黒魔女の瞳の色と同じ、淡い色に輝く石がはめ込まれた細工物だ。 D 「『扉』の中に入った者のほとんどは、現実に戻れなくなることを知らなかったんだろうね。 だがアンタは、現実を知り、『扉』を知り、戻れなくなることを知っている。 『扉』にとっては、あまり歓迎されない存在だ。躍起になって夢に取り込もうとするだろう」 凌は、息を詰めてDを見上げる。全員の視線が、痛いほどだ。 D 「夢を見て、そこから違和感を感じ取り、現実を思い出す。アンタの役目はそれだ。 そうすればその『鍵』が、夢と現実とを繋ぐ新しい『扉』を作り出し、助け手たちを中に導くだろう」 凌 「…もし、僕が夢から覚めなかったら?」 D 「おしまいさ」 凌 「僕…僕、そんなに強くない、かも…。そんな、僕が失敗したら…みんなが…」 綾 「Dさん! 私では駄目なんですか? 私が行きます!」 D 「あんたを待っている人が、『扉』の中にいるんだろう? 心配するな…とは言わない。ただ、信じることだ。あんたたちなら、それができる。 …ほら、小さい子たちの願いも、ここに届いているよ」 高い天井に微かに響く、家で待っているミニっ子たちの声。 美加が、健が、あきらが。ユニに、ノエル、エルシーたちの祈りが。 凌 「僕に…できるんでしょうか。外で待つ人たちの悲しみを、祈りを届けることが」 D 「気休めは言わないよ。ただ、気楽にしておいで。下手に気負わず、自分をしっかり持ってお行き」 凌 「……はい。綾ねえ、純ねえ、みなさん。僕じゃ頼りないけど、頑張ります」 ぺこりと頭を下げる、凌の瞳には決意の意志がある。
凌の意志が固まったと見たDとVは、視線だけで頷き合う。 V 「さぁて、クライマックスの始まり始まり〜〜」 D 「ふざけてる場合じゃないよ、V。全員、陣の中に入りな。これから…」 軽口を叩き合いながらでも、DとVの指は複雑な印をめまぐるしく組んでいる。 D 「諸悪の根元の登場だ!」 言葉と共に轟音を立て、魔法陣の中央に光の柱が立ち登った。 アナイス 「あれは、ヒースお従兄弟様のお部屋にあった扉!」 D 「今じゃ人の魂を喰うバケモノ。魔界の術具のなれの果てさ」 ヒースの部屋にあったはずの『ヴァレンティウスの扉』が現れた。 魔法陣は淡く光、凌の胸に輝く『鍵』に想いの力を送っている。 凌 「鍵が、暖かい…」 D 「全員の願いが、その『鍵』に集まっている。さ、お行き」 凌 「はい。行ってきます」 ただの扉にしか見えない扉を開くと、そこには闇が広がっている。 凌は胸の『鍵』を握りしめると、思い切って…飛び込んだ。 ぱたん、と何事もなかったかのように扉が閉じる。沈黙が降りた。 D 「これで種は蒔き終えた。あとは…祈って待つだけさ」 V 「それにしても、一番問題なのはやっぱり、アレよねぇ」 D 「ああ。人間界の歴史にして、千数百年の封印を解いた者。呪いに最も捕らわれし者」 V 「『扉』の主に取り憑かれちゃってるわよねぇ、やっぱり」 アナイス 「ヒースお従兄弟さま…叔父様……!」 雪之丞 「んー、これがその『ばれなんとか』のDoorってやつかい? 普通のDoorに見えるZE?」 祈るのもすぐ飽きて、魔法陣の真ん中に突っ立っている一枚のドアを、表から裏から眺めるジョー。 雪之丞 「こういうDoorって、開けてみたくなるのがニホンのニンジョーってやつ? HAHAHA」 きぃ。 雪之丞 「NOOOOOOOOoooooooo……(フェードアウト)」 ……ぱたん。
ジョー!!
>568勝手に続き 扉の中に消えてしまったジョーに一同ポカーン… 13ミミ 「…〜〜〜〜なぁあああにを考えてんのよっ!あのヴァカはぁーーーもぉーーー!!!」 Dは軽く舌打ちする D 「ったく、あれだけ言ったのにまさか自ら入っちまうとは」 V 「彼、全然説明を聞いていなかったのかしらん?」 マリ− 「聞いてはいたけど理解はしてなかったみたいですね…」 V 「でも、本人もalways心の扉を開いてるって言ってたから捕われることはないんじゃなぁい?」 D 「甘いね、ちょっとしたウィークポイントも見逃さないんだよ、この扉は」 純 「…ジョーさんにウィークポイントなんてあるのかな?」 13ミミ 「ウィークポイント…」 思い当たるのか厳しい顔をし、頭を抱える13ミミ。 13ミミ (…ある。けど、大丈夫だよね、ジョ−。大丈夫だっていつも言っていたものね …だからお願い、取り込まれないでっ!) その頃、扉から暗闇に落ちたジョーが目をあけるとそこでは夢の異種格闘技戦が繰り広げられて いた。リングの上にいる二人に目をぱちくりさせる 雪之丞 「Uuuuwaーーーーーーーーーo!!!DREAMにまで見た長州とアンディの対戦!!!」 そして遊園地の楽しそうな音楽も聞こえて来た 雪之丞 「あれは前にTVでみた絶叫coaster!!it's a Great!! これが扉の力ってやつか〜〜〜?あのLADY達、怖い事言ってたけど 全然楽しそうじゃないかwww」
そして案の定、格闘技、遊園地と堪能しまくるジョ− 雪之丞 「こんなに楽しい所ならずっといてもいいなwww 13mimi達も連れてくればよかったZE!」 嬉しそうに売店ハシゴをしているとクレープ屋の前で立ち止まる 雪之丞 「Unn〜、sweetな匂いだ。どれにしようか…」 ? 「チョコバナナクレープ」 突然後ろから聞こえてきた声に振り向くジョ−。 ? 「貴方はそれが一番好きだったでしょう」 いつのまにいたのか、そしてその正体に珍しく驚く 雪之丞 「アンビリーバボ……」 その声の主は優しく微笑み、ジョーにチョコバナナクレープを渡す なんて言って良いか解らず自分でもまぬけだな思うような言葉が出て来た 雪之丞 「……I haven't seen you for a long time……Mom」
注意)27番×13ナナです。テスト板「ハイランドの黒百合」の台詞・内容を一部お借りしています。 >382で28番が目の前で扉の中に消えた直後。 27番は、執拗に扉を叩き続ける。 27番 「おい! どういうことだよ28番! 逃げるんじゃねー!俺の生徒を返せ! 返せってば!!」 扉の向こうから、もちろん応答はない。 27番は、ごくりと息を呑む。 27番 「わかった。この奥に寝ルカやうちの生徒達がいるんなら。…俺は」 13ナナ 「27番先生! 助けが来るのを待ちましょう! この先、何が待っているかわからないのよ。危険だわ」 27番は最後に、不器用な笑顔を見せた。 27番 「この向こうで、ガキ共が助けを求めてるかもしれないじゃないですか。 俺じゃ、何の助けにもならないかもしれないけど。でも、俺はあいつらの『先生』だから。一応これでも」 13ナナ 「27番先生!」 27番 「エマさんのこと、頼みます。じゃあ…いってきます」 13ナナ 「先生!」 扉の向こうは、いつもの東京中学(仮)の教室だった。 27番 「(何だ、みんないるじゃねーか。全く、人騒がせな奴らだぜ。俺、痛恨の思いで13ナナさん置いてきたっていうのに。) じゃー、出席取るぞ。アナイス! キャプテン、クリス… 今日は、俺の一番好きな世界史16世紀だぞ。教科書開いて」 出席簿から顔を上げたとき。また、景色が変わっていた。 27番 「あれ…? 俺、今の今まで授業を…。ここ、海?」 彼は、岸辺に立っている。水平線の彼方から、ゆっくりと船が近付くのが見える。 27番は、ぽかんと口をあける。 27番 「へえ…。こりゃまた、立派な…。帆船…しかもガレオン船じゃねーか。生で見るとすげーなー! 今日は16世紀の船を見せてやる実習だったっけ…? あれ…」 彼の目の前で、帆船はゆっくりと接舷する。 絨毯が敷かれ、これから貴人が上陸するらしい。 27番 「みんな、時代考証ばっちりな衣装だな。映画の撮影かなんかか? いかにもハイ黒でありそうな…」 侍女達にかしずかれ、降りてくるのはいたいけな小さな少女のようである。 彼女の顔を見て、27番は目を丸くする。 27番 「13ナナさん!? 何でミニっこなんだ!?」
それは、16世紀フランス風の衣装を軽やかに纏った貴族の少女だった。 彼女の面影は。彼の知る13ナナが子供時代はこうだったであろうと思わせる顔立ちだ。 思わず前に出る27番を、護衛の兵士達が押しのける。 兵士 「無礼者。未来のフランス王太子妃、メアリー・スチュアート様が、婚約者フランソワ様の待つ このフランスの地に降りたたれたのだ。邪魔をするでない」 27番 「め、メアリーって…、ハイ黒の撮影か?だったら、眠ののが」 兵士 「何を訳のわからないことをほざいている」 小さな13ナナは、あどけなく微笑んだ。 13ナナ 「はじめまして、メアリーと申します。貴方様がフランソワ様ですか? 優しそうなお方で、メアリーは安心いたしました」 27番 「お、俺は、ただの公務員、いや、外交官で…」 気がつくと、27番もこの時代の貴族の衣装を身に纏っている。 そうだった。俺は王太子フランソワの乳母の息子。外交官を志す、貴族だったじゃないか。 体の弱いフランソワの代りに。今日はスコットランドから来たメアリー姫を迎えにきたんだった。 ああ、可愛らしいお姫様だなあ。この人が、未来の俺の主君になるんだなあ。 27番 「フランソワ王子の元にご案内しましょう。メアリー姫」 その時突然、鐘の音が鳴り響く。婚礼の鐘だ。 そうだ。フランソワとメアリーの結婚式だ。ついに、その日がやってきたんだ。 雪のように美しい婚礼衣装を纏った13ナナを、彼は人込みに紛れて見つめている。 幸せそうに13ナナは、フランソワ(テスト板では闇ミカが演じていたが、何故か今日は銀ミカが中の人)に手を取られて去っていく。 27番は、その後姿をいつまでも見送っている。 27番 「どうかお幸せに、メアリー様。いつまでも、いつまでも…」 だが、また鐘の音が空気を引き裂く。今度の鐘は、弔鐘だ。 喪の色。漆黒に身を包み、13ナナは、船に乗ろうとしているではないか。 27番 「メアリー様! どうしたんですか!?」 13ナナ 「夫を亡くし、摂政である母も亡き今。私は故郷スコットランドへ帰らなければなりません。 さようなら、27番。さようなら、私の魂の故郷フランス」
ここから先は、知っている。俺は、会いに行くんだ。 俺にとっての、たった一人の美しい人。メアリー様の生きる、スコットランドに。 13ナナ 「ようこそ、ハイランドへ!懐かしいわ、27番。 はるばる海を越えてよくぞこの辺境の地へお越しくださいました」 27番 「貴女の美しさに再びまみえるためなら、どこへなりと参りましょう、メアリー姫。・・・いえ女王陛下」 そう。俺は再び、恋をする。宗教戦争で疲弊したこのスコットランドを治める女王。 ハイランドの黒百合とたたえられし、メアリー女王に。 激動の運命に、引き離されてはまた引き付けられ。 ついに、雪の日。夢も未来も全て捨て。彼女の元へと、無明の道を往く。 あれ、おかしいな? 俺って、そんなキャラだったっけか? かっこいい事なんて、何一つ似合わねえ。趣味もジジくさいのや親父くさいのばかり。万年金欠の毒男。 そんな、少女マンガのヒーローみたいに、助けを待つ姫の元に駆けつけるなんて、ちゃんちゃらおかしくねーか? 13ナナ 「貴方は来てくださる。誰が何と言おうと、わたくしは信じていましたわ」 27番 「…13ナナ、さん?」 13ナナはこくんと頷く。 ものの焦げる匂いがする。古城に火が放たれたんだ。煙がしみたように目尻に涙がにじむ。 13ナナさんはゆっくりと瞳を閉じる。 13ナナ 「さあ、行きましょう。わたくしと常闇の国へ。 貴方が来てくださるのを、ずっとお待ちしていました。27番様」 27番 「13ナナ…」 絶対にありえない。おかしすぎる。わかっているのに、何故だろう。 本能が全力で拒否をしている。この夢から、絶対に覚めたくない。たとえこのまま、火に巻かれて氏んでしまうとしても。 口付けを待つように彼を見上げた13ナナを、27番は力の限り抱きしめる。 27番 「13ナナ・・・ 俺のただ一人の女(ひと)・・・」
暗闇の中を歩いているとコツンと額を何かにぶつける。手で探ると何か突起物が触れた 凌 (…ドアノブ?) 胸の鍵が先程よりも熱くなる、ゴクリと唾をのみ、鍵を掴むと目を細め鍵穴を捜す あった…。凌は鍵穴に鍵を差し込みゆっくりと回すとガチャリと音がした。 ギィと扉が開く。凌はスゥーーーッと息を吸い 凌 「どんな小さな違和感でも感じる事。現実を思い出す事。…そして取り込まれない事 …よしっ、行くぞっ!僕っ!!」 扉の中に飛び込んでいく凌 D 「…どうやら誰かの心の扉が開いたみたいだ。さて、誰の心かねぇ」 Dの言葉に皆が固唾を飲む。 アナイス 「誰の心かは解らないのですか?」 V 「えぇ、残念ながら。でも大丈夫、さっきもDちゃんが言っていたけど凌君が違和感を感じ、 現実を思い出せば鍵が自動的に助け手を扉に導くわ…」 Vがそう言った途端、扉から小さな光が現れ女性陣の方に向かっていく 光はあるSDの前で止まりそしてだんだんと扉の形になっていく V 「ほらね(はぁと)」 Vは得意げにウィンクした
エマは>572では13ナナと一緒に叔父様邸にいるんだよね。 でも、>559でVタマが連れてきたのが13ナナだけってことは、エマは叔父様邸でお留守番?
頭打ってたから、屋敷で休んでたのかな? 一応すべての元凶のお膝元だし、別ルート参加は可能だと思う。
シスターBを忘れないでやって下さい。 リンクのいない教会で、一人邪悪を感じつつ祈ってそうだ。
強敵(と書いて『とも』と読む)たえ様とタッグを組んで、 邪悪な影を粉砕して欲しい>シスターB
>579 D様V様コンビとは違った意味ですげー強そうだな。
シスターってシスターだけど霊力や魔力は全く無さそうw 今回は巫女ののやシンディにもただの女として頑張って欲しい。
凌は、歩き慣れた商店街のど真ん中に立っている。 辺りを見渡す。一見、何事もない日常そのもの。 予備知識がなければ、先ほどDの城で起きた事の方を、夢だったと認識していたかもしれない。 凌は鍵を握り締める。 街角の家電ショップ。テレビ画面の中で女性アナウンサーがニュースを読み上げている。 女子アナ 「セシルのの王国国王セシル陛下の第二夫人、アナイス様がご懐妊されたとの情報が入りました!」 凌 「ええっ!!?」 慌ててテレビにかじりつく凌。 画面の中、盛装したセシル、眠のの、アナイスがバルコニーから国民に向けて手を振る姿が映し出される。 女子アナ 「アナイス様にお子様が誕生すればでセシル陛下のお子さんは 正妃眠のの陛下との間の3組の双子六子、 第二夫人アナイス様との間の三子、合わせて九人目となります」 凌 「・・・・・・・・・」 脱力する凌。 凌 「他の人の夢も、このくらい現実離れしててくれてると見つけやすいんだけどな」 現実のセシルと眠ののとアナイスの姿を思い浮かべる凌。 鍵が光り輝き、そこから一筋の光が虚空の彼方へ伸びて消える。 凌 「…これでいいのかな?」 不安そうに鍵に手をやる凌。 その隣、やはりテレビを見るために立ち止まった気配を感じる。 13ミミ 「あ、セシル君の所、また新しい子供ができるんだね」 聞きなれた声。よく見ると、13ミミとシルビーが寝ルカを挟んで立っている。 シルビー 「へー。がんがってるんじゃない」 13ミミ 「いいなあ。私も寝ルカ君の子供欲しいなあ」 寝ルカ 「僕の子供!?ほ、本当にいいんですか!?」 13ミミ 「うん。大好きな人の子供を欲しいと思うの、当たり前じゃない」 シルビー 「あー、ズルイわよ、13ミミ。一人だけアピールして! 寝ルカ先生、あたしにも寝ルカ先生の子供作らせて!」
寝ルカ 「二人がそこまで言ってくれるなら、僕も男です。今日は頑張りますよ」 13ミミ 「じゃあ、夕飯はスタミナのつくものにしないとね」 シルビー 「ニラレバ炒めなんかどう?」 話しながら商店街を去っていく寝ルカと13ミミ。 苦笑いしながら現実の三人を思い浮かべる凌。 再び鍵から光が放たれる。 その脇を通り過ぎてゆく、MSD女子の一団。 いや、正確にはヒューイを取り囲んだMSD女子の一団。 ミュウ 「ヒューイ君、誰を第一夫人にしてくれるの?」 ユニ 「ユニでつよね、ヒュイたん!」 美加 「美加だよね!?」 みどり 「私は第三夫人ぐらいがいいな」 ヒューイ 「心配ないよ。ボクにとっては君達一人一人が第一夫人サ!」 凌 「………早く帰りなね。お母さん心配してるよ」 セシルと寝ルカの時よりも強く鍵に願いをこめる凌。 鍵も心得たのか、バビューンと勢いよく光を飛ばす。 そこで切り替わる世界。 見慣れていた商店街が様変わりする。 壁という壁には、埋め尽くすように一人の少年の写真を使ったポスター。 文房具やお菓子のマスコットキャラクターも全て同じ少年。 テレビ画面も、全てその少年を映し出している。 延 「僕は地球皇帝・延!!僕がこの世界の中心だ!!!」 凌 「延……まあ、その、ほどほどにね」 ヒューイの時とはまた違った意味で鍵に願いをこめ、現実世界に扉を生み出す凌。
延の世界から再び切り替わった世界。 本屋の店頭には「神の福音」「法王への道」「リンク様愛のみことば」といった本が平積みになり、 通りがかった人々が次々に手にとってレジに運んでいく。 突如街頭スピーカーから流れ出す声。 リンク 「皆さん、神の愛に感謝し、今日も祈りましょう」 その途端、一斉に跪いて祈りを捧げ始める街の人々。 凌 「神父様、これはこれで尊い世界なのかもしれないけど。 でも、現実に帰ってきてください。こっちにも神父様を待っている人がいるんです」 鍵から伸びた光が天上へと消えてゆく。 夕暮れの商店街を抜け、港に至る凌。 停泊した海賊船の甲板の上、キャプテンと巫女ののが寄り添っている。 キャプテン 「好きだぜ、巫女のの」 巫女のの 「あっ…いけません、キャプテン様。こんな所で…人目がありますわ」 キャプテン 「誰も見てやしないって。それに、人が来たっていいじゃねえか。 見せ付けてやろうぜ」 巫女のの 「あんっ、ダメ…」 純情少年には刺激が強かったのか、くるりと後ろを向いて鍵を握る凌。 凌 「…その、キャプテン、キャラ違うから」 鍵から伸びた光は、海の彼方へ。 湾岸の遊歩道を歩いている一組の家族。 ルカとアナイス、ヒューイとエルシーに見えるのは二人の子供なのだろうか。 アナイス 「たまには家族で外食もいいわね」 ルカ 「アナイスの料理もすごく美味しいけど、俺が探してきた店も良かっただろ?」 和気藹々の家族団欒の光景。 凌 「幸せに水を差すようでごめんなさい、ルカさん。 でもやっぱり、この世界は…嘘だから」 虚構とはいえ家族を解体するのに僅かな罪悪感を覚えながら、凌はルカの扉への光を示す。 次の矛盾を探すべく、凌は東京方面に足を向けた。
観覧車の中で母親と向かい合い話をしている雪之丞。 自分が今何をしているのか、世話になっている13ミミの家の事、バンドを一緒にやっている 四郎達の事、色々な所に旅をした事、旅先であった事 母親は先程と変わらぬ笑顔で雪之丞の話を聞いていた。 どれ位の時間が経ったのか解らない、観覧車は止まる事なく何周も回り続けているが雪之丞は 気にもせず話続ける。 雪之丞 「今、また金を貯めてる。貯まったら親父の国に行ってみようかと思って」 窓に肘をつき、雪之丞は嬉しそうに言った。母親はそんな雪之丞を優しく撫でる。 母親 「…大きくなったのね」 雪之丞 「あぁ」 母親は雪之丞を引き寄せ抱きしめた。 母親 「辛い事はなかった?寂しくなかった?」 雪之丞 「……not lonelyと言えば嘘になるな」 母親 「ごめんなさいね…」 抱きしめた雪之丞の頭を何度も何度も撫でてやる 母親 「でももう、寂しい思いはさせないわ」 母親が撫でる度に小さくなっていく雪之丞、気がつけば9才の頃まで小さくなっていた 母親 「…これからはずっと傍にいてあげる…ずっと一緒よ。雪之丞」 雪之丞 「Mom…」 母親の手をほどき、ゆっくりと顔を上げる雪之丞
その頃の叔父様邸。 目の前から『扉』が忽然と消えたことに呆然とするエマと13ナナとノエル&エルシー。 エマ 「消えちまった…」 13ナナ 「ど、どういうこと? あの中には27番さんが入ったままよ! な、なにかトリックとかマジックとか、そういうものなんでしょ?!」 ドアのあった床をばたばたと調べる13ナナ。 エマ 「お、落ち着くだよ。床板はがしちゃなんねって」 13ナナ 「でも!」 肩を抑えて立たせようとするエマに抗って身を捩る13ナナ。だが、エマの手は優しいながらも力強い。 エルシー 「トリックじゃなくて魔法よ。でも大丈夫よ! きらっと光ったの、怖い光じゃなかったから! だから、落ち着いて、お姉ちゃん。おにいちゃまのお部屋、壊さないで…」 13ナナ 「あ(///) ご、ごめんなさい。取り乱して。でも…」 エマ 「とりあえず、ここにいても自体は解決しね。オチャでも飲んで気を静めるのが先だス。 リビングでちょっと休んでくだしい。落ち着いたら、きっとなんかいいこと思いつくだス。 (エルシーに)嬢さま、お客様の案内おねげえスます。……坊ちゃま?」 ノエル 「エマ姉さま…」 いつのまにか部屋の中で、ヒースの机を調べていたらしいノエルが泣きそうな顔でエマを振り返る。 エマ 「…なんか見つかったダスか?」 ノエル 「これ…」 ノエルが指差したのは、きちんと畳んで重ねられたセーターの山。山は二つある。 シックな緑を基調にしたものと、かわいらしいピンクを基調にしたものと。その一つずつに、ピンで紙が留めてある。 ――『ノエル』『28番』『アナイス』『エルシー』『エマ』。 周りにごっちゃりとまとめてある毛糸玉と棒針から察するに、全てヒースの手編みなのだろう。 エマ 「…引きこもってたのはこれ編んでたからかね…」 ノエル 「兄上、戻ってきますよね? 置手紙とか、ないですよね?(やや涙声)」
雪之丞 「but、俺はもうあの時泣叫んでいた子供のままじゃないZE!」 16SDの姿に戻りにこぉーと笑う雪之丞 母親 「!!」 雪之丞 「Without worrying!心配しないでくれYO! Mom! 俺は大丈夫だからさw」 ふと、窓の外を見ると日は暮れ、遊園地はライトアップされている。 雪之丞 「WAO!!もうこんなに真っ暗に!?やばいっ、もう帰らないと13mimiに barked at me だZE!」 コートの襟をただし、立ち上がる雪之丞。 雪之丞 「しかしこの観覧車、ずっとNON STOPだな。これじゃ降りられねぇじゃねぇかYO!!!」 今更な事に気付き、コンコンと観覧車の窓を叩く 母親 「…何故?」 見ると母親の顔は驚きと怒りに歪んでいた 雪之丞 「…そんな顔しないでくれよ。今日は会えて本当に嬉しかった。 話したい事も全部話せてすっきりしたし まぁ、正直名残惜しいけど…でもあんまり遅くなると 夕飯抜きどころか玄関前で立たされんぼうだからさw」 そう言って構えるとスゥーーーと深く息を吸い、ヒュッと吐いたと同時に観覧車の窓に突きを 喰らわす。 ガシャーンと硝子が割れ、風が吹き込んで来た。 窓枠に手をかけ身を乗り出す雪之丞。母親に向かってまたにっこりと笑い 雪之丞 「I LOVE YOU, Mom」 そう言って観覧車から飛び下りた。 思っていたよりも観覧車は低い所を動いていたらしく雪之丞は難無く着地する。 雪之丞 「しかし、帰るとは言ったものの。…Where is the exit?」
エマ 「ああ、ヒース様はこんな中途半端に餞別置いていなくなったりするようなお人じゃねえ。 そのつもりなら、これはきっちり箱に入れてリボンさかけてリビングの机にカード付きで 置かれとるはずですだに。きっと、自分で皆に手渡しするおつもりですだよ」 ノエル 「そうですよね! …でも、叔父様の分がないのは変だな……」 エマ 「まだ編んでなさる途中かもシんね。さ、坊ちゃまもお茶にするだス」 ノエル 「うん」 ※ 4人がリビングでお茶を片手に扉の中27番や、オカルトに詳しそうな知り合いに電話をかけているところに まどかと13サラが到着する。さらに情報交換をする6人(余り実りはない)。 エマ 「そうだ、アナイス嬢さまはまだ学校かや? お屋敷の一大事だに…」 アナイスの携帯に電話を入れるエマ。 エマ 「…あ、嬢さま? エマだス。今、お屋敷で大変なことが…」 と、いいかけるや、居間の片隅に出現する魔方陣。 マリマリ 「これで全員かな。合流しててくれて助かりました。扉の中の人捜索活動に参加してくださるなら どうぞこちらへ。(かいつまんで事情説明)。もっと詳しい説明は後でいたします」 まどか 「参りますわ」 13サラ・13ナナ 「あたし達も」 ノエルシー「僕らも」 エマ 「…旦那様とヒース様も扉のあななんダスな?」 マリマリ 「ええ、おそらく――確実に」 エマ 「だったら、ちっと待っててほしいだス」 リビングを出て、5分ほどで戻ってきたエマは両手にヒース手製のセーターと、叔父様のアルバムと 28番愛用のスコップを抱えていた。 マリマリ 「それは?」 エマ 「…お守り、のようなものだス。絆の力がいるなら、きっとこれは助けになるだス」 マリマリ 「そうですか。では」 合図とともに一行は魔女Dの城へ転移する。
※ 魔女Dの城 13ナナ・13サラは綾たちのほうへ合流する。 エマ 「アナイス嬢さま!」 アナイス 「エマお姉さま! ごめなさい、心配かけて。みんな来てくれたのね」 ノエル 「不肖の兄がご迷惑かけてこちらこそもうしわけありませんorz」 アナイス 「ううん。そんなの! 叔父様だって同じですもの、気にしてないわ」 エマ 「嬢さま目が赤いだス。泣いていなさったかね? お土産もってきたけん、元気出すでスだ。 叔父様の秘蔵アルバムと、ヒース様のお手製カーデガン」 エマの『お土産』をまじまじと眺めていたアナイス。やがてその目に大粒の涙が湧き上がる。 エマ 「アナイス嬢さま?!」 アナイス 「ううん。大丈夫。嬉しいの。 ――ほんとは少し不安だったの。叔父様やお兄様のこと、私で連れ戻せるのかって。 四郎の兄弟や、セシルと眠ののちゃんや(まどかを振り仰いで)まどかお姉さまと 28番さんみたいな『絆』が私達にあるのかしらって。 でも、こうしてみんな来てくれて。叔父様達も私達のこと、思ってくれてるわね…」 エマ 「んだ。だけんど嬉し涙はも少しとっといたがええですだ。な、ほら(ハンカチでぐいぐい拭う)」 まどか 「そうよ。正念場はこれからよ、アナイス。男性陣の襟髪引っつかんで引き戻すくらいの気でいなくては」 エルシー 「(ヒソヒソ)まどかお姉ちゃまも目が赤いわ」 ノエル 「(ヒソヒソ)…あれは泣いたんじゃなくて、攻撃色って言うんだよ…」
>585 すまん…スコップ飲んで逝って来ますorz
>590 丼舞 気しないでくだせぇノシ
>317>318の後、凌達による救済がはじまる前。 銀ミカ妄想が進んでます。 もうすぐ日付が変わろうとする夜道を銀ミカの車が滑らかに走っている。 やがて車は橘家の前で止まる。家は暗く、灯がともっている様子はない。 すぐには扉を開けようとせず、無言で隣に座る綾を見つめる銀ミカ。 銀ミカ 「綾…君に渡したいものがあるんだ」 綾 「え?何かしら」 ポケットから宝石店の小箱を取り出す銀ミカ。 小さく息をのむ綾。 リボンを解き蓋を開けると、暗い車の中でも光をはじいて輝く指環が現れた。 銀ミカ 「これを。僕と、ずっと一緒に居て欲しいんだ。綾」 告白を口にしながらながら指輪を見下ろした銀ミカの心に何かが引っ掛かった。 指環に対する強い慨視感。 …おかしい。この指環は昨日買い求めたもののはずなのに、 何年も自分の手元にあったような気がする。 綾 「…銀ミカ、嬉しい。ずっとその言葉を待っていたの」 目じりに涙を浮かべ、微笑む綾。 細い腕が自分の背に回った時、銀ミカの中に浮かんだ僅かな疑念は消し飛んだ。 綾の左手をとり、薬指に指輪をはめる。 思ったとおり、彼女の華奢な指によく映えた。
左手を嬉しそうに胸にあて、自分だけを見つめてくる綾。 綾 「これで、私とあなたは家族になるのね」 そうだ、彼女には僕しかいない。 両親も兄弟もいない彼女の、唯一の家族に…。 家族。その言葉が浮かんだ時、銀ミカの視界がぐらりと揺れた。 大勢の家族に囲まれ、笑い声をあげる綾の姿が浮かぶ。 銀ミカ 「綾、そうだ、僕と君は家族に…いや、僕だけじゃない、他に… あぁ、子供か…そう、子供がたくさん欲しいな。大家族がいい」 綾 「なぁに、気が早すぎるわよw」 銀ミカ 「一番上は元気な男の子がいいな。その次はしっかりした弟で、 その下は君に似て優しい女の子で、その次は…」 綾 「銀ミカったら。いったい何人兄弟にするつもりなの? それに、そんな先のことを言わないで。当分は二人っきりで新婚生活を楽しみたいわ」 その通りだ。それに、自分は特別に子供好きという訳ではないはずなのに、何を言っているのだろう。 綾と二人っきりの新婚生活? 新しいマンションの一室で。仕事で遅くなる自分を待つ綾。 彼女の世界は、僕と、自分の店と…。 強烈な違和感。 銀ミカ 「駄目だ…それは、駄目だ。」 両手で顔を覆ってしまった銀ミカの頭を両腕で包み、謳うように告げる綾。 綾 「私はあなただけ居ればいいわ…銀ミカ」
うおお・・・銀ミカ妄想はせつなすぎるよ。 読んでて涙出そうになる。 職人さん、GJです。
ヒース…叔父様やアナイスだけでなくて28番の分までセーター編んでたのか… なんか、お兄ちゃん気質のヒース的には28番て、使用人といいつつも 弟分認定なのかなと思ったり
東京方面に向かって歩いていると一人の少年が猫を抱え前からパタパタと走ってくる。 凌 「? あの子どこかで見た事が…」 すれ違った時に後ろ髪の数本の三つ編みに気付く 凌 「! まさか」 凌が振り向くと同時に後ろから母親の声が聞こえた (´=`) 「勲ー、転ばない様に気を付けてねー」 勲 「うんっ!(´ー`)ノシ」 凌 (やっぱり、勲さんっ!…でもなんでミニッコに?) 理由は解らないが兎に角と凌は鍵を握る。 凌 「これでよしっ、次は」 凌は気付かなかった、勲のダッコしていたミィちゃんがじっと凌を見つめていた事を
※ジョーは13ミミより弱い説踏襲 帰り道を探して遊園地を歩き回る雪之丞。 ケチャップをたっぷりかけたホットドッグを食べ、巨大ペロペロキャンディーを舐めているうちに。 雪之丞 「…俺は何を探してたんだっけ?」 過去は振り返らない青年16歳。 10分前の目的すらも、すっかり忘れていた。 雪之丞 「ま。いっか。お、あんな所にhaunted house!」 お化け屋敷に向かって走り出そうとする雪之丞のコートをむんずと掴んだ者がいた。 凌 「ジョーさん、見つけた!」 雪之丞 「んー?どうした、リョー?迷子か?」 凌 「…Dさんの所で聞いた話、もう忘れたんですか!!」 雪之丞 「ディー?Who is he?」 凌 「現実に帰ってください!あの状況でジョーさんまでいなくなったら 皆さん心配しますから!」 凌が叫ぶと同時に鍵から伸びる光。 ほどなく、雪之丞の背後に扉が現れる。 バタンと開く扉、憤怒の形相の13ミミが立っている。 13ミミ 「じょおおおおおお!!!! あんたって人はあああ!!!!!!」 雪之丞 「Oh、mimi!!今日の夕飯はってオブァ!!」 雪之丞の顔面に13ミミの正拳突きが炸裂する。 1秒KOされた雪之丞の襟首を掴み、扉に足をかける13ミミ。 帰り際、凌に向かってウインクしてみせる。 13ミミ 「凌君、ナイス・ナビ。ジョーの事見つけてくれてありがとう。 他の人の分も、頑張ってね!」
Dの城。 雪之丞を連れて一つの扉から無事生還した13ミミの腕を掴んだのは、シルビーだった。 シルビー 「13ミミ、帰ってきたばっかりの所、悪いけど。 あたしと一緒に来て!」 部屋の中に現れている別の扉の方に13ミミを引っ張って行こうとするシルビー。 13ミミ 「誰の所?」 シルビーは勝気な瞳に一瞬辛そうな光を乗せ、顔を俯ける。 シルビー 「寝ルカ先生…あたしだけじゃ、扉が開かないの。 あんたが必要なの。お願い、あたしに力を貸して!」 13ミミ 「分かった。シルビーちゃん、一緒に行こう」 シルビーと手を繋ぎ、寝ルカの心への扉の前に立つ13ミミ。 13ミミ 「シルビーちゃん。私は四郎が好き」 シルビー 「知ってるわよ」 13ミミ 「寝ルカ君の事は、友達としか思ってないよ」 シルビー 「…それも知ってる」 13ミミ 「でもね、友達としては寝ルカ君もシルビーちゃんも大事に思ってるから。 だから、絶対に連れ戻そうね」
遊園地を出て、なおも歩いていると、新しく出来たマンションの玄関に銀ミカが立っているのが見える。 ドアを開け、中から出てくる綾。 凌 「銀ミカさんが綾ねえのことを大切に思ってくれてるのはわかってるんだけど、ごめんね」 鍵を握りしめる凌。 そして、司のマンションにやってくる。中から笑い声が聞こえる。 凌 「綾ねえと司さんだ」 ドアの隙間から綾の姿を見て驚く凌。綾は、メイド服を着ている。 凌 「司さん、いくらなんでも…」 思い切り鍵に思いをこめる。 そして、自分の家の前に来たとき、意識的に中に入るのを避けてしまった。 ハイランドへと続く商店街に向かう。 店を拡大して、連日大賑わいの『天すみ』 新しい客が増え、ネオガイ似のオサーンの姿は見当たらない。 そして、カスタード蕎麦を口に会わないなどという客はひとりもいない。 凌 「やっぱり、間違ってるよ、リヒトさん」 <TOHYA>があったところは別の店になっている。 かつて店長をしていた遠夜の活躍は凌も聞いている。 寂しげに佇んでいる一人の少女に凌は気づき、鍵を握る。 凌 「チャイナりおさん…」 そして、商店街を抜けて、ハイランドへ。 叔父様の屋敷の庭で叔父様が葉巻をくゆらせている。 優しそうな女性が叔父様に近づく。 アナイスに似ているが、ずっと年上だ。
遅れて皆に合流したエマの前に扉が出現する。 エマ 「わ、わたすだすか?」 D 「ああ、扉があんたを呼んでいるようだね」 アナイス 「エマお姉様、がんばって!」 エマ 「だども、いってえ誰の心の中にだか?」 V 「もう気づいているんじゃない?」 エマ 「そだな。んだば、行ってくるだよ」 エマは恐れることなく扉を開き、中に入っていく。そして、再び扉は閉ざされる。 まどか 「エマさん、忘れ物!」 アナイスの手に叔父様のアルバムとヒースのセーターが残されている。 あの時、別の道を選んでいれば、もう一度やり直すことが出来たら、とは誰しも思うことだが、 後悔先に立たずとはよく言ったもので、二度とやり直すことはできない。 ──はずなのだが、叔父様は今、自分が選ばなかった方の人生をすごしている。 愛した人に思い切って告白し、戸惑いながらも彼女はそれを受け入れてくれた。 叔父様の親友も、最初は驚きもしたが、かつての叔父様と同じように祝福してくれた。 そして叔父様は最愛の女性と結婚し、娘たちにも恵まれた。 娘たちはアナイスやエルシーに似ている。 簡単なことだったのだ。どうしてこんな幸福を自分は諦めることができたのだろう。 フェアアイルのセーターを着て、叔父様は葉巻をくゆらせる。美しい妻が振り向く。 可愛らしい娘たち。これこそが、叔父様が歩むべき人生だった。 アナイスやエルシーに囲まれた生活は悪くない。 しかし、彼女達はいずれはなれて行ってしまう。叔父でしかない自分に拒むことはできない。 エマ 「親父様!」 突然飛び込んできたエマに叔父様はいぶかしげな視線を向ける。
叔父様 「エマ、何をしにきたのだね?」 エマ 「親父様を迎えに来ただよ。一緒に扉の向こうに帰るだ」 叔父様 「私は帰らない。私はここの生活を捨てることはできないのだ。 愛する人と結ばれ、娘たちに囲まれている、ここでの本当の人生を」 エマ 「親父様、何を言うだ。これはまやかしだよ。親父様の本当の生活は扉の向こうにあるだ。 アナイスお嬢様もエルシーお嬢様も待っていなさるだよ」 なおもエマは説得を続けるが、叔父様は頑として首を縦に振らない」 エマ 「やっぱす、わたすには親父様を説得するのは無理でしただ。本当の娘じゃないだものな。 すぐにアナイスお嬢様とエルシーお嬢様を連れてくるだから」 肩を落として扉のほうに引き返そうとするエマ。 その時、叔父様の心が初めて揺らぐ。 叔父様 (私はこの子にずっと寂しい思いをさせていたのではないだろうか。 アナイスと分け隔てなく接していたつもりだったが、やはり肉親に愛情が傾いていたのでは ないか?養女として引き取ったはずなのに、父娘のようなことをしてきただろうか。 服や物は与えただけで、養育はヒースに任せきりにしてきた。 そんな私に養女を迎える資格があっただろうか。 養女として迎え、エマを幸せにしてやろうなど、私の自己満足だったのかもしれない)
27番を助けようとすると、ハイ黒世界に行かなくてはならないのか? 凌、がんばれー。
BirdHeadなジョーが大好きだ…
カコイイジョーをちょっと期待してたんだが、やっぱりジョーには無理だったかw
私は今日ペロペロキャンディーを買って帰ります
。・゚・(ノД`)・゚・。エマー!! 叔父様のバカバカ!
>605 英語の教科書の日本語訳文みたいな言い回しワロタ
>>604 目の前の Mum にダマされなかった (?) ジョーはなんかカコイイ。
でも BirdHead・・・w
28番&ヒース救助は後回しのほうがよさげ?
>609 各職人さんが思いついたパートから順不同で書くでいいんじゃない? 話の中の時系列とネタ投下順が違うのはよくあることだし。
>609 話の流れ的にはヒース・28番・翔が最後の最後まで残りそうだね
ヒューイを迎えにくるのはヒュイママ? ルカを迎えに行ったアナたんがどう説得するのかも気になるなー
寝ルカハーレムとキャプテンエロエロ時空の修羅場にwktk
当然のようにアナイスが叔父様を助けるもんだと思ってたけど エマに泣かされただよ。・゚・(つД`)・゚・。GJですだ。
扉から襟首つかんで放り出され、ごろんごろんと床に転がり大の字になるジョー。 次々と生み出されていく扉を、助け手の少女達が開いていく。 ジョー 「あー、いつ喰らっても、13mimiのPunchは脳天にJustHitだZE…☆」 D 「あの中で無事だったのかい。たいしたものだ」 ジョー 「OH! リョーの言ってたディーって、あんたの事だったか。 あいつ、中でしっかり頑張ってるZE。俺もお陰で帰って来られた」 D 「『扉』の様子でわかるよ。まだまだ先は長そうだがね」 ジョー 「俺も中で、VerySweetなDreamを見せてもらったYO」 雪之丞はふと、大の字に寝ころんだまま、天井より高い遠い場所を見る瞳になる。 いつもの軽い口調もどこかが違う。 ジョー 「過ぎたことは過ぎたこと。悔やんでもやり直せないのが『生きる』ってことさ。 俺のMomは今頃、Heavenで楽しくやってるだろう。 RussiaのHeavenとも繋がっていれば、Dadと仲良く笑ってるはずだ。 会えるはずがないから、あのMomは、Momじゃない。でも、会えるなら会いたかった。 叶えてくれた『扉』に、感謝した方がいいのかもNA? HAHA…」 D 「過去を過去と、完全に割り切れるのも珍しい。幾つの修羅場を見たんだい?」 ジョー 「昔のことは忘れることにしている。忘れちゃいけない大切なものは、 全部(ぽんと胸を叩き)Heartにしまっておくのさ。目を閉じればいつでも会えるZE」 D 「まったく、変わった男だね」 ジョー 「俺はいつも前だけを向いて歩くんだZE。振り向かずにNE」 そのまま、この状況にも関わらず目を閉じる。 Dは唇だけで笑うと、その場を離れた。 ジョー 「I LOVE YOU, Mom… It was glad to meet you……」
やや!かっこいいぞジョー(・∀・)
ちくしょう、かっこいいじゃないかジョー!
カイ・サシャ編が楽しみだ。 サシャ、たまには照れずに大切な言葉を伝えてあげてね。 そして糸の切れた凧クリスを、誰が引っ張り戻すのかも楽しみにしている。
正直、クリスには仕事とか妹がとかに縛られないで 初期のように好き勝手モル天と旅して欲しい。 13SDって言っても子供だしなー。 寝てばかりで何かしてるのをあまり見かけなくてちょと寂しい (´・ω・`) 最近の流れとは合わないけど、ルカクリ(1st)って 裏山の木の上の秘密基地を、卒業するかしないかくらいの年頃のイメージだった。
逝き祭りに行こうとして北の大地に埋もれていた頃のクリスが好きな一人ノシ
凌の間違い探しは続いている。 ハイランドの叔父様の家に行った後、公園のベンチにアナイスと四郎が座っているのを見つける。 ちょうど四郎がギターを抱えて思い切り歌い始めようとしたところだった。 そして、クリスがモル天に乗って気ままに旅を続けているのを、サシャの塔でカイが事務をこなし、 サシャに頼られているのを見る。 眠ののの屋敷で眠ののと29番を見つけた後、何故か時代が切り替わり、 激動の時代を駆け抜ける27番と13ナナを見つける。 専業主婦となり、ニコだけを見つめる13のの。シンディと腕を組んで歩く怪盗。 そして、初恋のひとと一緒のミシェルを見つける。 凌 「あと、見つけていないのはヒースさんに28番さん。いったい、どこにいるんだろう」 もう一度東京に戻り、家に帰れば翔を見つけることができることはわかっている。 しかし、何故か凌はためらっている。 D 「しまった、まさかあの子が迷宮に捉えられてしまうなんてことは…」 V 「大丈夫よ、Dちゃん、あなたの見込んだ子でしょう?あの子なら、ちゃんとやってくれるわよ(はあと)」 方向を見失っていたかのようにしばし立ち止まる凌。 やがて、決意を固め、確かな足取りで凌は歩き始める。
頼む。東京の家に帰る前に、うっしーも見つけてやってくれ。凌。
>601続けます 扉の手前でエマは振り向き、叔父様に向かって微笑う エマ 「親父様、お願いがあるだ」 叔父様 「…なんだね」 エマ 「今すぐ、アナイスお嬢様とエルシーお嬢様を呼んで来るだよ。 そしたら、一緒に元の世界に帰ってあげてくんろ…おねげぇだ、お二人とも 親父様の事本当に心配してる。な、これは『最初で最後』のオラの我侭だ」 叔父様 「な…エマッ!」 思わず立ち上がる叔父様。 『最初で最後』、エマの口から出たのは別れの言葉。 叔父様 「何を言って……!」 見るとエマはまだ微笑っている。目にいっぱいの涙を溜めて 違う。自分がこの幼い少女に言わせてしまったのだ。 叔父様 (…自己満足だったのかもしれない。エマを幸せにしてやろうなどと 私がした事はただ彼女に寂しい思いをさせていただけじゃないか…なのに) エマはグッと涙を堪え続ける エマ 「オラ、いつも笑顔が堪えないあの家が大好きだ。 …でも親父様がいないままじゃ駄目なんだよ。親父様がいなきゃアナイスお嬢様も エルシーお嬢様も笑えねぇ。そんなの悲しいだ…」 叔父様 (好きだと言ってくれるのだね…そして 己の幸せだけを考えこの扉に取り込まれた私と違い、お前は皆の幸せを思ってくれている) 叔父様はエマを強く抱き締める エマ 「親父様?」 叔父様 「この世界は私にとって幸せな世界だった…手に入れられなかったものを手に入れられた。 愛した女性が傍にいる…」
エマ 「…」 叔父様 「だが現実の世界にも愛すべき者達がいる。アナイス、エルシー、ヒース、ノエル …そしてエマ」 エマは驚いた顔で「親父様」と言おうとした。だが先に涙がこぼれだし声がでない。 叔父様 「…すまない、エマ。私はお前を幸せにしようと思っていたなのに逆に寂しい思いを させていた…父親失格だ」 エマ 「ヒック…親父様…オラ寂しいなんて思った事…一度もないだよ」 叔父様 「だが…」 エマ 「親父様。オラな、アナイスお嬢様とエルシーお嬢様が笑っていて。んでヒースぼっちゃまに 叱られて、28番にいさんが土さ弄って、ノエルぼっちゃまが友達と元気に遊んでいる …そして親父様が暖炉の前、いつもの席で本を読んでいる。それさ見れれば幸せなんだ」 ----貴方達が笑い、そして傍にいる。それが嬉しい 叔父様はフッと微笑むとエマを抱きしめた手を離す。そして代りに手を繋ぎ 叔父様 「帰ろう、私達の家に」 帰ったらいくらでもお前の我侭を聞いてあげよう。可愛い娘の我侭を…
※キャプのの注意。妄想内微エロ、本物ベタ恋愛注意。 目の前にある扉を開けてキャプテンの夢の中に入る巫女のの。 そこは古代遺跡の入り口。キャプテン以下おなじみの海賊船メンバーが 古びた地図を見ながら何か話し合っている。 霊体の状態で上からそれを見てくすりと微笑む巫女のの。 真巫女のの 「遺跡で冒険なんて、キャプテン様らしい夢ですわ」 当然夢の中にも巫女ののは居る。キャプテンに手をとられ、遺跡に入っていく夢の中の巫女のの。 その時、霊体としてそれを俯瞰的に眺めていた巫女のの(本物)の意識が引っ張られ、 夢の中の巫女ののの体に吸い込まれる。 真巫女のの (…逆霊媒のような状態!? 霊感があるのもこういう時は困りものですね…) 中の人になっている本物の巫女ののの意識と無関係に、夢の中の巫女ののは周りと会話をし、 遺跡探検と戦闘をこなしている。 真巫女のの (このままではキャプテン様を説得するどころか、会話もままなりません。 この『夢の中の私』が眠りについて意識を無くしてから体を乗っ取るしかなさそうですね。 …それまでは、私もキャプテン様の夢のお裾分けをさせてもらおうかしら) ピラミッドを思わせる、巨石で建造された遺跡。 中には魔物が徘徊し、盗掘者除けの罠が至る所に仕掛けられており、 罠を越えた先の宝箱には金や宝石や魔法のアイテム。 高い所から飛び降りた時に下で受け止めてくれたキャプテンの手がたまたま胸に触れる、 罠にかかって頭から水を被り服が肌に張り付いて透ける、 モンスターの爪で袴を切り裂かれて動く度に太ももが見えそうになる、 と微妙なサービスシーンを盛り込みつつも遺跡探索アドベンチャーは恙無く終わった。 街に戻ってから宿付きの酒場で仲間達と盛り上がり、夜も更けてそれぞれの部屋に帰っていく。 やっと夢の中の巫女ののの意識が眠り、自分の意思で体を動かせるようになるのか、と思いきや。 夢の中の巫女ののは部屋で夜着に着替えてからキャプテンの部屋に向かった。 真巫女のの (何ですか、こんな時間にそんな格好で殿方のお部屋に行くなんてはしたない!)
本物の巫女ののが頭の中でブーイングを飛ばす中、部屋に入る夢の中の巫女のの。 寝台に腰掛けて酒を飲んでいるキャプテンとアイコンタクトの後。 夢巫女ののはその隣に座り、慣れた手つきで酌をする。 酌を受けつつこれまた慣れた手つきで巫女ののの肩を抱くキャプテン。 真巫女のの (…何、この状況。嫌な予感がバリバリするのですが) キャプテン 「お前も飲まねえ?」 真巫女のの 「いえ、わたくしは結構です」 キャプテン 「遠慮するなって」 杯の中の酒をぐいっと呷るキャプテン。巫女ののの頭を引き寄せて口移しに酒を流し込む。 真巫女のの (いっやーーーーーーっっ!! 何するんですかーーーー!!) 絶叫する本物の巫女のの。 夢巫女ののはとろんとした顔でキャプテンにしなだれかかる。 夢巫女のの 「いけませんわ、キャプテン様。わたくし、酔ってしまいました。 体が火照って熱いです」 真巫女のの (私はそんなに簡単に酔いません!! イセでお神酒を飲み慣れてきたんですから……って) キャプテン 「そいつはよくねえな。冷まさねえと」 巫女ののの夜着の前を少しはだけて手を滑り込ませるキャプテン。 真巫女のの (キャプテン様!! 何ですか、破廉恥な!!) 夢巫女のの 「ああん、キャプテン様の手、冷たくて気持ちいいです」 キャプテン 「ん、そうか? だったらもっとしてやるよ」 夢巫女のの 「んっ…キャプテン様ったらぁ……」 真巫女のの 「〜〜〜おやめなさい!!」 夢の中の巫女ののの意識が陶酔した隙を突き。 体を乗っ取り、キャプテンの手を払いのける巫女のの。 キャプテン 「お前、本物の巫女のの…?」 キャプテンの顔に絶望の色が広がる。服の乱れを整えながら身を起こす巫女のの。 キャプテン 「何でお前がここに…」
巫女のの 「キャプテン様を、汚れた妄想の世界から現実に連れ戻しに参りました。 さあ、帰りましょうキャプテン様。こんな爛れた世界にいてはなりません」 手を差し伸べる巫女のの。 キャプテンは首を振り、背を向ける。 キャプテン 「こんな事お前に知られて、今更どの面下げて現実に戻れっていうんだよ」 巫女のの 「え?」 キャプテン 「お前、幻滅しただろ? 軽蔑しただろ?? 俺は妄想の中でお前にあんな事してたんだぜ? お前はさ、現実に帰ってから今までと同じように俺と付き合ってけるのか? …俺の事なんか、もう顔だって見たくないんじゃねえ?」 キャプテンの前に回りこみ、両手で頬を挟んで目と目を合わせる巫女のの。 巫女のの 「そんなわけがないでしょう。しょせん、夢は夢。妄想は妄想です。 こんな事だけを理由にキャプテン様の全人格を否定して拒絶したりしませんよ」 キャプテン 「…怒ってねえの?」 巫女のの 「怒ってますよ。でも、それはいかがわしい妄想をしていた事よりも。 妄想に耽って現実から逃げた事です」 巫女ののの大きな目が涙に潤んで行く。 巫女のの 「教室様もレオナ様も番号ヘッドの皆様もキャプテン様の帰りを待ってるんです。 お願い、一緒に帰りましょう、キャプテン様」 キャプテン 「…本当にこんな俺でいいのか? 俺、多分お前が思うほどカッコよくねえし、エロエロだぞ? それでも一緒にいてもいいって思ってくれるのか?」 巫女のの 「それを言うなら私だって。頭が固くて考えが旧くて潔癖で、戒律に縛られています。 キャプテン様がしたい事もさせてあげられません。 私はキャプテン様に望まれる女ではないのかもしれませんが、 それでも一緒にいたいんです。…………大好きです、キャプテン様。愛してます」 息がかかるほどに顔を近づける巫女のの。 キャプテン 「俺だって。あっ…あいっ……………………続きは現実に帰ってから言う!」 顔面を紅潮させ、ヤケクソのように唇を押し付けるキャプテン。 二人の真横に、現実世界へ続く「扉」が現れる――
巫女のの 「ところで、キャプテン様。 キャプテン様がその、……………えろえろな?…………事をお考えになるのは止められませんが。 だからといって開き直って人前でそういう話題をあからさまに口に出すのはいけませんよ。 おおっぴらに有害な本やビデオをご覧になるのもご法度です。 見つけたら没収してゴミに出しますので。…………私の目に触れない所でやってください」 キャプテン 「任せろ。そういう事は忍ぶ事こそ極意と心得てる」 巫女のの 「…そんなに自信満々に言われても。」
巫女のの、可愛いくて強いなあ。
えろえろなのにしょーもないことに自信満々なキャプテンが 歳相応にバカっぽくて可愛い。 ヒュイタンと延のアホアホな妄想も可愛い。
エマに泣かされてしまった 女の子の健気な部分がすごく可愛くて いいな、このシリーズ
自分もこのスレの女性キャラは皆好きだよ。 健気な女の子からカコイイお姐さんまで、みんなイイ! 残りの救助隊の活躍にも期待してます。
凌 「あとは…僕のうちか」 凌 「!」 意識をそちらに向けると、心の準備をする間もなく出し抜けに目の前に橘家の玄関が現れた。 玄関から聞こえる声が騒がしい。朝の登校前のようだ。 と、がらりと戸が開いて弟妹が転がるように出てくる。 ミニs 「行ってきまーす」 ? 「はい、行ってらっしゃい」 玄関の中から綾よりも大人の女の人の優しい声がする。 ? 「あら、凌? どうしたの?忘れ物?」 女の人は玄関先に立つ凌をみつけて近づいてくる。古い写真でしか知らないはずのその人。 ? 「それとも、具合でも悪いの?」 凌 「(…これは、夢で。嘘の、世界で…)」 胸が苦しくて、目が回りそうだ。手の先が冷たくなってくる。 女の人は心配そうに凌の顔を覗き込み、頬をなでる。 手はやさしくて温かい。ふわりといい香りがする。 ? 「顔色が悪いわ…。今日は学校を休んで寝ていらっしゃい。さ、」 反射的に足に力を入れて踏みとどまろうとするが、背に当てられた手の感触にたちまち霧消する。 凌 「(……だめだ、ついてっちゃ、だめ、なのに)」 凌の足は促されるまま家の中へ入っていってしまう。 女の人はぼうっとしている凌を上がり框に座らせ、小さい子にするように靴を脱がせてくれる。 ? 「さ、立てる? ほら、つかまって。――よいしょ。ふふ、凌もいつの間にか大きくなったわね」 胴に腕を回され、抱きかかえられる。 凌 「(……いいにおい)」 ぬくもりが凌の心の中の何かを溶かしてあふれさせる。 凌の手が、女の人の背を抱え込んだ。 凌 「――お母、さん」 凌の胸元で『鍵』がはじけて消えた。
友達を助ける為にうっしー登場!!…か?
※ベッタベタの28まどです。633のちょっと前という事で。 まどかは、よく『私なんか』と言う。 『こんな高価なプレゼント、私なんかには勿体無いものですわ』 『28番さんって本当に素晴らしいお方ですわ。私なんか、もう』 『28番さんが私なんかのそばにいて下さること自体が奇跡のようなものですわ』 28番はそのたびに、ある種の優越感とかすかな違和感を覚えた。 夢まどか 「28番さん、私はあなたが私の目の前から消えてしまうんじゃないかっていつも心配ですの。 どうかどうか、私を捨てないで下さいまし。私はあなたがいなければ、生きてはゆけません」 28番 「まどか……」 ふたりの顔が近づく。凌が見ていることもおかまいなしに。 凌が思い切り鍵を握りしめる。 凌 「まどかさん、28番さんの目を覚まさせてやって」 真まどか 『そこまで、ですわ』 と、扉をくぐってやってきたまどかがベリッと二人を引き剥がす。 真まどか 『凌さん、ありがとう。絶対何とかしてみせますわ』 凌 「がんがって下さい」 28番 「…まどか、さん」 真まどか 『……少しだけ、嬉しいんです』 28番 「?」 真まどか 『あなたが、夢の中でも私を求めて下さったことが』
妄想の中のまどかは、不安げに眉根を寄せて28番の腕に自分のそれをしっかりと絡めている。 まどかはあたりを見回した。上質な家具に囲まれた立派な書斎。 叔父様くらいに年を取った、仕立ての良いスーツに身を包んだ28番。傍らには同じくらい年齢を重ねたまどか。 ふうと息をつくまどか。 真まどか 『これが、あなたの望むもの?こんなものでよければ、私がいくらでも拵えてあげてよ?』 28番 「『こんなもの』だと!?」 突如激昂し、立ち上がる28番。 28番 「お嬢様のあんたにはわからないんだ!!拾われては捨てられて何度も裏切られて、 俺が、帰る家と家族がどれほど欲しかったか!!」 真まどか 『だから。家も、家族も。私が何だって差し上げます』 28番 「ふん、あんたのお情けでそんなものもらったって――」 真まどか 『他人の力で作られたまやかしの世界と、どこが違うというの?』 言葉が詰まる。 真まどか 『与えられたものでいいなら、私があげる。 自分で手に入れたいなら、こんなところに閉じこもってちゃ駄目です。 ――帰ってきて下さい。アナイスとエルシーちゃんとエマさんが心配してます』 現実のまどかに一歩踏み出した28番に、妄想のまどかがすがる。 夢まどか 「行かないで!行っちゃだめ! この世界でずっと暮らして、何が悪いというの!? その『まどか』は、あなたがいなくとも独りでも生きていける。でも、『私』はそうじゃない! あなたがいなくちゃ駄目なの。あなた無しじゃ生きていけない!!」
まどかのその言葉ひとつで、28番の答えは出てしまった。 28番 「ごめんなさい」 28番は、まどかにそうつぶやいて頭を下げた。 土に汚れたTシャツとジーンズを着た、青年の28番が。 妄想のまどかに、頭を下げた。 28番 「確かに、まどかさんは俺がいなくても独りで生きていける。 どんなときでも自分に誇りを持った、前向きで強い女性です。 彼女に俺が必要ないことなんて百も承知だけど、でも、 ……そういうまどかさんが、俺は好きだから。 だから、ごめんなさい。 でも、たとえ妄想と魔力の産物でしかなくても、現実のまどかさんといくらかけ離れてても。 あなたも、確かに俺にとっては『まどか』さんで、俺は…心から大切に想っていました」 28番の言葉を聞き、両手で顔を覆って嗚咽する妄想のまどか。 3人の背後で、扉がひときわ輝きを放つ。その光に溶けるように、妄想のまどかは消えていった。 28番 「…ごめんなさい。ありがとう」 まどか 「……帰りましょう。叔父様邸のお庭は荒れ放題ですわ」
>637 このオチ(現実に帰ろうとした所で妄想内の女に追いすがられ、ゴメンナサイする) サシャとカイで来るかと思ってたらまどかと28番で来たか。
まどかと28番は手に手をとって現実の世界に戻って行った。 そうして20年の月日が流れる…。 まどかに与えてもらった家や家族に囲まれ、何一つ不満のない生活を送る28番。 そばには、愛するまどかがいる。パピィやまどかの母も健在だ。 好きなだけ庭弄りをすることもできる。パピィと盆栽について熱く語り、精魂こめて改良したバラ 『Bloomy Snow Queen Madoka』が世界中の絶賛をあびる。 28番の作った庭は休日には一般公開されるようになり、映画のロケに使われることもしばしばだ。 けれども、ふと思うことがある。 28番 「本当に、これが俺が欲しかったものなのか?」 そんなある日、『扉』を開けて、現実の『まどか』が入ってくる。 28番 「まどかさん…どうしてここに?」 まどか 「あなたを連れ戻しに。わたくしと一緒に扉の向こうに帰りましょう」 ここはDの城。 D 「まずい、28番の妄想がリフレインし始めた」
>639 28番、傷のあるレコードか?! ・・・とツッコミいれようとしてたとえが古すぎる事に気づいたよ、ママン・・・orz
あっさり済んだな と、思ったらキタキタキター!!
うん。28番もかなり壊れてたからね。 だから傷のあるレコード? と、ボケてみる。
現実世界のDの城。 エマと共に現実に帰ってきた叔父様に駆け寄り、再会を喜ぶアナイス。 別の扉からはキャプテンと巫女ののが手を繋いで出てくる。 現実世界と心の世界を繋ぐ扉が次々に具現化し、扉に選ばれた助け手達はそこに入って行く。 全てがうまく行きかけているように思えたその時― D 「まずい、28番の妄想がリフレインし始めた」 28番の心の扉を睨み、呟くD。 V 「リフレインって…どういう事? まどかちゃんが失敗したっていうの?」 D 「中で起きている事はアタシ達には分からない、ただ…」 巫女のの 「28番様を助けに行かれたのは、まどか様だけなのですか?」 V 「ええ。扉に選ばれたのはまどかちゃん。問題なく28番クンを助けに行ったわ」 巫女のの 「でも、夢は終わらず繰り返されている――」 眉根を寄せて考え込む巫女のの。 巫女のの 「…! まさか、28番様の『扉』はまどか様の願いをも取り込んでしまったのでは?」 D 「思い当たる節があるのかい?」 巫女のの 「私、最初にキャプテン様の夢の中を見た時、楽しそうだと思ったのです。 夢の世界に肯定的な感情を持ちました。そうしたら―」 キャプテンの夢の中で、夢世界の巫女ののの体と同化した事を話す巫女のの。 V 「迎えに行ったコが、その世界を気に入ったら。 自分もこの世界にこのまま居たいと思っちゃったら… 正しくミイラ取りがミイラになっちゃうかもしれないってコト?」 その瞬間、魔法陣の光が消滅する。 凌の持つ「鍵」が消失したのを気取るD。 D 「ミイラ取りが…ミイラ…」 唇を噛むD。「ヴァレンティウスの扉」は不気味な瘴気を放っている。
※ここからネルミミ&ネルシル、妄想内で微エロ注意 一方、寝ルカの妄想世界。 13ミミとシルビーは見知らぬ高級マンションの玄関に立っている。 家の奥からは密やかな男と女達の声が聞こえてくる。 どちらともなしに足音を忍ばせつつ声のする方に向かう13ミミとシルビー。 観葉植物の陰からそっと居間を覗きこむと、 ソファーに座っている寝ルカの左右に侍っている自分たちの姿が見える。 13ミミはデフォルトのスリップ一枚、シルビーはデフォルトの白いシャツ一枚。 寝ルカの手が妄想の中の自分たちの何処を触っているかを見た瞬間。 少女たちの闘志は燃え上がった。 シルビー 「寝ルカ先生のバカーーーーーー!!」 13ミミ 「寝ルカ君、最っっ低!!」 「説得」ではなく「実力行使」。 テンションゴム引きちぎるどころか最悪有償交換も視野に入れつつ 問答無用で襲い掛かる13ミミとシルビー。 しかし、寝ルカが手も足も出ずボコボコにされる前に 妄想の中の13ミミとシルビーが本物の二人に立ちはだかる。 夢シルビー 「あんた、寝ルカ先生に何するつもりよ!」 夢13ミミ 「私たちの寝ルカ君に手を出すのは、許さない!」 真シルビー 「ってあんたこそ、あたしのクセにこの状況何とも思わないわけ!? 何で13ミミと十把一絡げにされてヘラヘラしてられるのよ!」 そんな本物のシルビーを、夢の中のシルビーは哀れむ眼差しで見る。 夢シルビー 「そんな夢みたいな事言ってるから、あんたは振り向いてもらえないのよ」 真シルビー 「何よそれ…夢はあんたの方でしょ!?」 夢シルビー 「現実を教えてあげる。あたしはね、どう頑張っても寝ルカ先生のオンリーワンにはなれないの。 寝ルカ先生の心から13ミミは消えないの。 だったら13ミミごと寝ルカ先生を受け入れるしかないじゃない。 それで一緒に幸せにしてもらえばいいのよ。 寝ルカ先生は公平よ。あたしと13ミミ、どっちの事も均等に可愛がってくれる」
真シルビー 「…あんたにはプライドは無いわけ?」 夢シルビー 「そっちこそ。寝ルカ先生の本心から目を背けて、 『いつか自分だけを見てくれる』 なんて叶いっこない夢見続けるのがプライド? 欲しいものは手に入れる海賊が、高望みして結局何も手に入れられないなんて滑稽だわ」 本物の13ミミは夢の中の自分と対峙している。 夢13ミミ 「あなたもシルビーちゃんと一緒。現実見た方がいいよ、いい加減」 真13ミミ 「どういう意味?」 夢13ミミ 「本当は内心分かってるんでしょ? 四郎はアナイスちゃんみたいな子が好きなんだよ。 もしアナイスちゃんにフラれちゃっても、次に好きになるのもああいう子だよ。 ねえ、物心ついた頃からずっと四郎を好きなのに、まだ振り向いてもらえないんだよ。 四郎は、私の事全然趣味じゃないんだよ」 真13ミミ 「振り向いてもらえるかどうかは問題じゃないでしょ。 私は四郎が好き。その気持ちに嘘はつけないよ」 夢13ミミ 「それは愛される喜びを知らないから言えるんだよ。 女の子って、自分を好きにならない人を追い続けるより 自分を好きになってくれる人と一緒になる方が結局幸せになれるんだよ」 真13ミミ 「そんな打算的な気持ちで寝ルカ君と一緒にいるの? そんなの、かえって寝ルカ君に失礼だと思わない?」 夢13ミミ 「私は寝ルカ君が好きだよ。ねえ、何で四郎じゃないと駄目なの? 寝ルカ君には四郎には無いいい所が沢山あるよ。好きになれる魅力のある人だよ。 四郎四郎って固執し続けるの、それもう恋じゃなくて意地や妄執じゃない?」 夢シルビー 「あんたも、この世界を受け入れなよ。その方が幸せになれるわよ」 夢13ミミ 「ここで暮らせばいいじゃない。私たちは三人共幸せだよ」
クリスとモル天の気ままな旅は続いている。そんなある日。 リズ 「クリスー!」 クリスたちが飛んでいるはるか下でリズが手を振っている。 クリス 「リズ!僕を連れ戻しに来たの?」 リズ 「まさか!私も一緒に旅をするわ」 クリス 「えええええっ!!!でも、仕事はどうするの?」 リズ 「自分のことは棚に上げて、よく言うわよ。でも、ここのスレのSDって、そういうキャラばかり だものね」 モル天 「おい、リズ。まさかお前まで俺の背中に乗ろうってんじゃないだろうな」 リズ 「いくら私でも、自分でぐるぐる飛ぶわけにはいかないの。私のひとりやふたり増えたって、 どうってことないでしょ?」 モル天 「うわっ、勘弁してくれ!」 クリス 「(クスッ)モル天、覚悟を決めるんだね。このお嬢さんは言い出したら引かないから」 リズ 「わかってるじゃない。さあ、モル天、行くわよ!」 モル天 「やれやれ」 そして、3人(?)で旅を続ける。クリスの妄想の中だから、危険に会うこともないし、寒くもない。 サポーロの逝は祭りで雪像の迫力を目の当たりにし、トリノのオリンピック会場で選手たちの熱気あふれる 練習風景に感動し、森で野宿をし、川に流され、また空を飛ぶ。 リズ 「見て、クリス!すごいわ!」 クリス 「うん、すごいね…zzz」 リズ 「きゃああっ、綺麗!」 クリス 「うん、綺麗だね…zzz」 リズ 「ねえ、あれは何かしら?」 クリス 「なんだろうね…zzz」 いつしか、リズがいるのにも慣れて、気にならなくなっているクリスとモル天。
リズ 「ねえ、次はどこに行く?」 クリス 「んー、そうだね、家に帰ろうか」 モル天 「クリス?」 クリス 「自由気ままもいいけど、毎日旅を続けるのにも飽きてきちゃった。 サシャにあれこれ仕事を押し付けられて、カイとサシャのことにやきもきして、 そんな生活が懐かしくなってきたよ。それにリズ、君はやっぱり僕を連れ戻しに来たんだね でも、何も言わずに僕に付き合ってくれた。さすがは女優だよ」 リズ 「私?私はクリスばかり自由を楽しんでるのがうらやましかったから…」 クリス 「素直じゃないねえ。どっかの塔の女社長みたいだ」 リズ 「私はサシャお姉さんとは違うわ!好きだったらはっきりそう言うもの」 クリス 「ふうん、そうなんだ」 リズ 「もうっ!クリスには何もかもお見通しね。なんだかずるいわ」 クリス 「リズがここに来ているってことは、もしかしたらサシャは?」 リズ 「私がクリスを迎えに来たのとほとんど同時にカイお兄さんを探しに行ったわ。 でもね、クリスのことも心配してたのよ。仕事を押し付けすぎてしまったせいだって」 クリス 「そうか、カイも『扉』の中に。そういうことなら、早く戻らなくちゃ」 リズ 「クリス?」 クリス 「サシャがどんな顔してカイを連れ戻してくるか、見ものだよ。でも、もう戻ってるかも しれないけどね」 そして、クリスはリズに手を差し伸べる。 クリス 「ありがとう、リズ。迎えに来てくれて。自由しか選択のないこの世界にいて、サシャや 君たちが現実の世界ではどんなに僕を自由にしてくれているのかが初めてわかったよ。 自由を選べるのも仕事を選べるのも、僕が自由だからなんだって」
リズ可愛いよリズ
やっぱりツンデレは塔の呪いなんだなw リズはクリスの理解者なのかもね。
皆が沈黙する中アナイスの目の前に一つの扉が表れる アナイス 「…この扉は」 そして寝ルカの夢の中、黙りこくってしまう二人に妄想の二人がニヤッと笑う。 夢シルビー 「この世界は素敵よ。大好きな寝ルカ先生がとっても可愛がってくれるから」 夢13ミミ 「振り向いてもくれない四郎の事なんて忘れて寝ルカ君の愛をいっぱい受けなよ」 各々の肩に手を置き、二人を取り込もうとする偽シルビーと偽13ミミ しかし二人はパンッとその手を弾いた 真シルビー 「叶いっこない?オンリーワンにはなれない?ふざけんじゃないわよっ! ただの妄想の産物が偉そうに人の未来語るなっ!!!」 寝ルカ 「…シルビーさん」 真シルビー 「それとね、あんた間違えてるわよ。『いつか振り向いてくれる』? ふんっ、このシルビー様をヴァカにしてんの?振り向いてくれるんじゃない 『振り向かせて』やるのよっ!極上の女になって!」 そして13ミミも 真13ミミ 「…意地でも妄執でもないよ。どんなに考えたって私はやっぱり四郎が好き。 貴女の言う通り、私なんて四郎の趣味じゃないかもしれない。一生好きになって 貰えないかもしれない。…だからって簡単に諦めたくない、逃げたくない 愛される喜びを知らないなんて、人を本気で好きになった事のない妄想にいわれたく ないよっ!」 寝ルカ 「13ミミさん」
強いなぁ…、寝ルカは自分の情けなさに涙が出そうになる。なんでこの二人はこんなに強いんだろう。 寝ルカ (あぁ、だから…この二人を好きになったんだ。 自分にはない心の強さを持っている13ミミさんを好きになり、シルビーさんに惹かれ たんだ。) グラッと景色が歪みはじめる。それに気付くと慌てて偽シルビーと偽13ミミは寝ルカに抱きつく 偽シルビー 「駄目よ寝ルカ先生。現実に戻ったらもう私達二人には会えないのよ 現実のシルビーは13ミミへの気持を許してはくれないわ」 偽13ミミ 「そうよ、現実に帰ってたら四郎を好きな13ミミしかいないのよ。 また同じ様に寂しい思いをしたいの?」 寝ルカ 「…」 真シルビー 「ちょっと、離れないさいよっ!あんた達っ!寝ルカ先生、誘惑に負けないでッ」 しかし景色はまた元に戻っていく。そして口を開く寝ルカ 寝ルカ 「二人とも…来てくれてありがとうございます。でも、もう帰ってください」 真シルビー 「何を言ってるのよっ!」 寝ルカ 「…じゃあ、シルビーさん。僕がずっと13ミミさんを好きでも構いませんか?」 13ミミの方を向く寝ルカ 寝ルカ 「僕を好きになってくれますか?13ミミさん。 無理ですよね…僕はこのままこの世界に残ります。罵ってもらっても構わない… でも、この世界を知ってしまった僕には現実の世界は辛すぎる」 真シルビー 「駄目でも連れて帰るッ!寝ルカ先生が帰るというまであたしはここに残るっ!」 真13ミミ 「駄目!シルビーちゃん、ここに残ったら取り込まれるよ」 真シルビー 「じゃあっ、どうすればいいのよっ!!!」
ピクッと偽13ミミが何かに気付く。ふーんと笑い真13ミミに顔を向ける 偽13ミミ 「四郎の扉が開いたみたいね」 真13ミミ 「四郎のっ!」 四郎の扉…行きたい、行ってすぐにでも四郎を助けたい。だけど 寝ルカ 「…行ってください。13ミミさん」 真13ミミ 「寝ルカ君…」 13ミミは首を振る ううん。行かない。行けるわけがない。ここに来る時、シルビーと約束した。絶対に寝ルカを 連れ戻そうと、大切な友達を助けようと…だから行かない 偽13ミミ 「…ねぇ、13ミミ。『賭け』をしない?」 真13ミミ 「賭け?」 偽13ミミ 「うん。貴女が四郎を助けだせるか 四郎を貴女が助け出したら寝ルカ君を解放してあげる。勿論アナイスちゃんが 説得して助け出しても駄〜目」 真13ミミ 「助けだせなかったら…」 偽13ミミ 「恋に破れた少女は取り込みやすいだろうね(にっこり)」 寝ルカ 「駄目ですっ!13ミミさん、賭けとか関係なく四郎の所に行ってくださいっ!」 偽13ミミ 「どうする?」
寝ルカの潔いまでの真性ヘタレっぷりが、天晴れ。
三人ともせつないなあ。 28番、おまいは両思いで恵まれてるのに何を無い物ねだりしてるんだよ…
※ミシェルの初恋ネタですが、ミシェルはデカ健=神様(♂)ということはわかっていませんので、 フォモ要素は皆無です。 闇の中をひとすじの光に導かれながら、彼はずっと歩いている。 この先に初恋のひとがいるというのだろうか。 彼はずっと初恋のひとを探し続けている。 いつから探し続けているだろう。 京都で見かけたあの人の横顔が忘れられないまま、いつかあの人に会えることを夢見て。 あの人に会うまでは、ひと目会えれば、それだけで自分の夢は満たされるものと信じていた。 けれど、あの人に会ってからは。 あの人の声が聞きたい。 自分に微笑みかけて欲しい。 人はどんどん欲が深くなる。 やがて、明るい場所に出る。 白い花びらが舞い散る中、その人が振り返る。 声をかけたら逃げてしまうのではないか、目の前から消えてしまうのではないか。 しかし、そんな不安は少しもなかった。 その人は優しく彼に笑いかける。 ミシェル 「はつ恋のひと。やっと掴まえました。もう離しません」
くん 「違うんですぅ〜、その『初恋のひと』はニセモノですよぉ〜」 息せき切って走ってくる、くん。 ミシェル 「くんさん!どういうことですか?」 くん 「えぇと〜、私の説明でわかってもらえるかどうか不安なんですけどぉ〜」 VとDから聞いた話をミシェルに説明するくん。 くん 「それでぇ〜、扉が私の前でひらいたんですよぉ〜。びっくりしました〜」 ミシェル 「話は全て理解しました」 くん 「え〜〜〜、わかってくれたんですかぁ?」 ミシェル 「リヒトさんも『扉』に捉えられているんですね?」 くん 「そうなんですぅ〜」 ミシェル 「こうしてはいられません。すぐに戻らなければ。 初恋のひとがニセモノとわかればここに用はありません。 (遠くを見る目で)僕の初恋のひとは掴まえたかと思うとはかなく消えてしまい、 かと思えば残酷なまでに優しい微笑で僕を苦しめ、まるで謎のように不可解で そんなあの人に僕は恋しているんです」 くん 「ミシェルさん、現実の世界の方がまるで夢の中みたいですよね〜」
さすがミセルだ。紙一重で聡明だな。
※一部、SDを人間扱いしています。 凌 「おかあさん…」 橘母 「どうしたの? なんだか変な顔して。それよりね、とても嬉しい話があるの」 凌は、大切な胸の『鍵』が消えたことに気付いていない。 橘母 「弟か妹ができるのよ。これで凌も『お兄ちゃん』ね」 ふと、自分の手のひらがMSDサイズな事に気が付いた。 いつの間にか、ミニっ子の頃に逆戻りしている。橘母のお腹はふっくらと丸みを帯びていた。 凌 「ぼくも、おにいちゃんになるの?」 橘母 「あまえんぼの末っ子ちゃん。赤ちゃんが生まれたら、面倒見てあげてね」 凌は母のお腹にそっと頬を寄せ、耳を澄ます。微かな鼓動が聞こえる気がする。 ぼんやりとした既視感はあるけれど、小さな凌にはわからない。 凌 「ぼく…知ってるよ。生まれるのは、男の子と女の子の双子なんだ」 橘母 「あら、一度に弟と妹を欲しがるの? 欲張りさんね」 髪を撫でる母の手は温かく、懐かしい。何故だか涙がこぼれそうだ。 凌 「名前も…知ってる。男の子は『健』、女の子は『美加』 お山の神社にいる、双子の神様の名前を付けるんだ。お父さんと、お母さんは…」 橘母 「それは……!」 夢の橘母の形相が変わったことに、凌は気付かない。 いつしかMSDから幼SDの姿になって、母の腕の中に眠っていた。 床に散った『鍵』の欠片が、わずかに光を帯びる。 ?? 「魔界と天界の間は、基本的に不可侵の条約が結ばれている。 今回の事例は魔界が種を落とし、人間界で芽吹いたもの。魔界の騒動に天界は手を出さない」 ?? 「しかし、我らが守護する者達が多く巻き込まれているのが現実。これ以上被害が出る事を 天界が見過ごすわけにはいきません。今、異界で『神としての我々の名』が呼ばれました。 その言霊は天界と異界の狭間に階(きざはし)をかけ、我らを呼び寄せます」 ?? 「さ、じゃあ行こうか。俺達も夢が見られるのかな〜?(・∀・)」
天界メンバー参戦か! デカ健様は妄想の世界よりも、デカ美加様に怒られ下っ端ーずに 泣きつかれながら、榊ちゃんで遊ぶ現実を楽しんでそうだw
小説(妄想)よりも奇なる現実を生きてるからな。デカ健様。
〜スウィートドリーム〜 眠ナナ 「眠のの店長、なかなか戻って来ないわね。」 マジミカ「あぁ!!」 眠ナナ 「今度は何!?」 マジミカ「ものごっつい魔力を叔父様屋敷の方向から感じる!!!」 眠ナナ 「え?そ、そうなの?」 マジミカ「すごい、、頭がグラグラして目眩がする・・・」 眠ナナ 「まぁ大変!!」 マジミカ「何だか寒気も…あ、ボ〜っとしてきた」 眠ナナ 「・・・・・風邪ね。」 マジミカ「さ、寒いのに熱っぽい。」 眠ナナ 「薬飲んで寝てなさい」
※荒夜シンディ注意。エロエロ注意。 Dの城。二つの扉が同時にチャイナりおとシンディの前に現れる。 シンディ 「そっち、多分店長さんの扉ね」 チャイナりお 「シンディさん、一緒にてんちょーを…」 チャイナりおの言葉を制し、静かに首を振るシンディ。 シンディ 「店長さんを助けるのは、あなたの役目よ」 自分の目の前の扉を見上げるシンディ。 シンディ 「私にも、行かなければならない所があるの」 扉をくぐって出た先は、ホテルのスイートルームだろうか。 設えられた調度品は値の張りそうなアンティークで品よく纏まっている。 シンディ 「あの人の事だから、調子に乗ってわらわら侍らせてるんでしょうけど」 呟くシンディの耳に、歌が聞こえてくる。 カーテンの陰からベッドルームを覗いてみると、天蓋付きの豪奢な寝台の上で 見慣れた人影が長い黒髪の女に膝枕されている。 高く、低く。女の咽喉から奏でられる旋律にたゆたうように。 銀髪の青年はやすらいだ顔でうたた寝を楽しんでいる。 言うまでもない。女は夢の中の自分で、男は荒夜だった。 真シンディ (何よ、私だけ?……甲斐性なしの怪盗さん) 知らず、笑みをこぼす本物のシンディ。 荒夜は夢の中のシンディの手を握り、腕を撫で上げ、首筋をなぞり、頭を抱え込むようにしてキスを求める。 歌をやめてくちづけに応える夢の中のシンディ。 荒夜の手に力がこめられ、くるりと体勢が反転。 夢の中のシンディはあっさりと組み伏せられていた。 荒夜 「…いいか?シンディ」 夢シンディ 「ええ。好きにして」 おやおや、とカーテンの陰で肩を竦める本物のシンディ。 真シンディ (これから始まることを覗き見するのって悪趣味かもしれないけど。 ……でも、中々ない経験かもしれないわね。 怪盗さんのお手並み、拝見といこうかしら)
他人事のように眺め始めたシンディだったが。 真シンディ (……何なのかしら、あのされるがままのダッ○○○フみたいな女は。 まさか、私があんなだと思っていて?) 何ともいえない苛立ちが体の中を這い登ってくる。 一区切りがついた所で。 真シンディ 「そんな歯ごたえのない女を好きにして満足なわけ!?見損なったわ、馬鹿怪盗!!」 我慢ができなくなり、ずかずかとその場に踏み込んで荒夜を怒鳴りつける本物のシンディ。 荒夜 「え!!?シンディが……二人……?」 突然現れた本物のシンディと、腕の中の夢シンディを見比べる荒夜。 真シンディ 「あら、虚構と現実の区別はつけて割り切って遊んでいるんだと思ったら、 真贋の見分けすらつかないくらい目が曇ってたわけ? サングラス、度入りのに替えた方がいいんじゃないかしら」 荒夜 「虚構と現実……あーっ!!そういえば、叔父様ん所で変な扉に入って…… 何、まさかあれから先の事って全部マヤカシか異世界?」 真シンディ 「ようやくお気づき。ま・理解しただけ良しとしますか。 あのね、自分が嘘の世界にいるってちゃんと自覚できたんだったら、 帰りたいって願えば現実世界逝きの扉が現れるから。 気が済むまで遊んだら適当に帰ってらっしゃい。 アドバイスはそれだけ。じゃあ」 指で複雑な印を組み、呪文を唱え始めるシンディ。 荒夜 「ま、待てよ。じゃあって何処行くんだよ!」 真シンディ 「帰るのよ、現実に。来るのには扉が必要だったけど、帰るだけなら自力で出来るから」 荒夜 「それって冷たくね?俺を迎えに来てくれたんじゃねーの? もうちょっとホラ、さ。 『お願い、一緒に帰りましょう荒夜。大好きよ。愛してるわ。チュッ』とか そういうのないわけ?」 真シンディ 「ないわよ」 本物のシンディはにべもない。
真シンディ 「せいぜいゆっくりしてきたら? あなたが帰ってこなければ、店長さんだって気が休まるでしょうし」 荒夜 「そうだ。黒いのはどうした?扉に入ったのは黒いのだ。 あいつはもう現実世界に戻ってんのか?」 真シンディ 「さあ?」 荒夜 「さあって、知らないのか?」 真シンディ 「店長さんはチャイナっ娘が迎えに行ったんだもの」 素っ気無い口ぶりの本物シンディ。 荒夜はきょとんとして本物のシンディを見る。 荒夜 「それで、ミス・シンディは俺の所に来てくれたのか? 黒いのの方じゃなくて…?」 真シンディ 「仕方ないでしょう。あなたの存在自体を知ってるのが私だけなんだから」 荒夜 「シンディ…」 その瞬間。スイートルームも夢の中のシンディも消え失せ、 ただ暗闇の中に扉が現れる。 荒夜 「帰る。満足した。今日はいい日だ」 シンディ 「は?」 荒夜 「何たって、ミス・シンディの俺への愛を確認できたんだからな♪」 ひょいっとシンディをお姫様抱っこして扉を蹴り開ける荒夜。 シンディ 「何を自分に都合のいい解釈をしてるの」 荒夜 「照れなくてもわかるって。さ、駆け抜けるぜ、現実への道を! しっかり掴まってろよ!」 そしてシンディを抱き上げたまま、扉の中へ身を躍らせる荒夜。 シンディ 「まったく、単純な人」 微苦笑し、荒夜の首に腕を回すシンディ。 シンディ 「そうだ、怪盗さん」 荒夜 「ん?何だ、ミス・シンディ?」 シンディ 「あなた、ちょっと早いんじゃない?」 荒夜 「…………………!!!!」
シンディ、色んな意味で…GJだ。
>661 マジミカ可愛いよマジミカ このスレでマジミカのネタを見るたび 我が家のマジミカがより一層可愛く見えてくるw
荒夜とシンディイイ!! ヨスギル!!!
やはりこの世界は拙者に合っている。 目の前の大男の剣を躱しながら牛若丸は思った。己のスレでの存在を疑問に思った牛若丸は 自ら扉に入り妄想世界を堪能していた。 以前、司の部屋で見せてもらった大河ドラマのストーリーをなぞっただけの世界だが満足だった。 誰もが自分の名を呼び、必要としてくれている。 牛若丸 「こっちじゃジョ−殿!」 雪之丞 「sit!!! ちょこまかちょこまかと…俺はbe strongだが小回りが効かねぇんだYO!!!」 あっはっはっはっと愉快に笑いながら蝶の様に雪之丞の周りを飛び回る。 そういえば… 牛若丸 (この大河どらまの主人公は若くして氏ぬのであったな…だが構わぬか 出番もなくダラダラと現実世界を生きていくのより)
ウッシー…・゚・(つД`)・゚・。
ヒースは塗りこめたような闇の中で傷つき疲れ果てた体を横たえていた。 否、横たわっているのか立っているのかすら、もはや定かではない。 夢を見、ささやかな快楽を得るごとに、それに倍する自己嫌悪と絶望が彼をさいなんだ結果だ。 夢の世界では精神の傷はすなわち肉体へも反映するものなのか、彼の体は無数の傷が口を開けている。 そのどれも、血を流しつくして乾いていた。 ヒース 「(心の傷が体の傷となるなら、流れた血は何にあたるのだろう。――夢か、希望か、情か)」 どれであれ大差は無い、とヒースは思う。 ヒース 「(どれにせよ、今の僕の中には無いものだ)」 今の彼は知覚し、認識し、分類し、記憶する唯の意識だった。 夢も紡がぬ抜け殻に用は無くなったのか、周りにちらちらと蠢いていた夢魔のようなものの気配も無い。 闇の中に渦巻く妬み嫉み恨みつらみ――膨大な負のエネルギーさえヒースの存在を透過して どこだかへ流れ去っていくようだ。 ヒース 「(何にせよ、頭がはっきりしているのは――いい傾向だが)」 外的刺激によって曇らされることの無いその五感に扉のこちら側の世界の動揺が伝わってくる。 大量の熱量の流入と流出、音も無く静かに消えるものもあれば、派手に弾けて消えるものもある。 それによって起こる波に押し流されるようにヒースはより深いほうへ深いほうへと真っ直ぐに流されていく。 右手につかんだままのセーターがわずかに発光して微かな光の尾を引いている。 もし見るものがいたら、研ぎ澄まされた剣が自重で物を切り裂いていくようだと思ったかもしれない。 扉の裡の闇は、ひたすらに深い。
…抽象的なものを書くなとは言わないけど ある程度まとめて〆ていってくれないか こんな投げ方されても正直、続けられんよ
・ヒース闇の中でもうだめぽ ・でもセーターだけは、最後まで掴んで離しませんでした そこに(きっと)レスキュー隊出動!(次回へ続く。たぶん。)
>670 つまりヒースは扉にさえもイラネ( ゚д゚)、ペッ ってされてるわけ?
とりあえず何か難しそうなことを言ってみたい年頃なのは解った。
>673 笑ってる場合じゃないんだけどその言い回しテラワロスww
ヒースは虚脱って表層意識だか理性だけだかしか働いてない でもその分フリー移動が可能になりマスタ ってことでいんじゃね? 魔女sの力の媒介なり天界sの案内なりに使えそうなポジションかなと思ったが
榊 「これから異世界に出勤か…さよなら、イチゴロンパース…」
こんな状況でもイチゴロンパースのことを忘れない榊ちゃんが好きだw
眠ナナ 「マジミカ君、大丈夫?朝ごはん持って来たわよ」 マジミカ 「ずびばぜ〜ん(鼻水ずるずる)」 眠ナナ 「これ食べて風邪治してね」 マジミカ 「ゲホゲホ やざじいな、眠ナナざんは……………僕の作っだ薬草グッキー」 眠ナナ 「なんにでも効くんでしょう。それ?」
ホントにただの風邪だったのか(笑)
このタイミングで天界ズ出動はまさか>677のオチのため… 泣くな榊ちゃん… ところで眠ナナさん、マジミカの看病もいいが そろそろ29番迎えに行ってやってくらはい。
次の里イベントでまたシタッパーズが増えるらしいね
幼天使も増えるよ榊ちゃん!
出費倍増か、榊ちゃん… 霞はゆきとは違うタイプの顔なんだろか。 早く画像出せsige
綾 「ここは…誰の夢の中なのかしら?」 扉をくぐった先は、見たことのない公園だった。周囲には、高級マンションが立ち並んでいる。 兄弟達を助けるなら、まず自分の家に辿り着くことから始めなければならないのだろうか。 あたりを見回すと、立木の向こうから一人の男性が歩いてくるのが見えた。 見覚えのある背格好。昔からの友人だ。 綾 「銀ミカ。…じゃ、ここは銀ミカの夢の中?」 戸惑いを感じる。どうして彼へ続く扉が自分の前に開いたのだろう。 彼を助けたがる女性はたくさんいそうなのに。 綾 「考えている場合じゃないわね。銀ミカ!」 名を呼びながら、小走りに駆け寄った。 綾 「銀ミカ、私がわかる?一緒に帰りましょう」 振り向いた友人は不番そうに目を細めた。 銀ミカ 「帰る?どこへ帰れというんだ? 僕が帰る家はここだ。妻が待っている。早く帰らなければ…」 いつの間にか、新しいマンションの前に立っている二人。 綾は、マンションを振り仰ぐ。 妻? では、夢の中の彼は結婚しているのか。 彼に本命がいるという話は聞いたことがないが、想い人がこのどこかの一室にいるのだろうか。 どうしてその人は迎えにこないのだろう。 焦りを感じる。友人でしかない自分に、彼の目を覚ますことが出来るのだろうか。 綾 「銀ミカ、しっかりして。ここはあなたの夢の中なの。 …現実じゃないのよ。」 何を言われているのかわからないといった表情の銀ミカ。 そもそも、目の前の人物が誰かもわからないらしい。 やっぱり、自分では駄目だ。でも、いったい、誰を呼んでくればいいのだろう。 長い付き合いなのに、いつも自分をからかうようなことばかり言っていて。 彼の想い人の話など、したことがない。 こんなに強く、心に住まわせていた人がいたなんて知らなかった。 友人のつもりだったのは、自分だけだったのだろうか。 情けなさと焦りで、泣きそうな気分になってきた。
綾 「ごめんね、銀ミカ。あなたのために、何をしたらいいのかわからない。 私じゃ駄目だろうけど、でも今は、お願い…目を覚まして」 銀ミカの正面に回り、懸命に顔を見つめる。 初めて、銀ミカが綾に視線を向けた。 銀ミカ 「妻が…一人で、僕を待っているんだ。今日はこれから、食事に行く約束をしていて…」 どうしよう。まだ、兄弟達も自分が迎えに行いかなければならない。 でも、彼を置いていくわけにはいかない。一度閉じたら、二度と扉は開かないような気がする。 綾 「銀ミカ、どうすればいいの? 誰を連れてくればあなたの目は覚めるの? 私、これから弟達を迎えにいかなきゃいけないの。」 銀ミカ 「…弟…?」 僅かに、銀ミカの瞳が揺れる。 綾 「四郎も、翔も、しっかりした子だけど、自分では戻ってこれないのよ。 凌だって、無事に戻ってこれたら、お帰りって言ってあげたいの…私がお姉さんなんだもの」 銀ミカ 「四郎…翔…凌…」 目の前にかかった霞が晴れていくように、銀ミカの視線がしっかりしていく。 二人の視線が合った。 銀ミカ 「…綾。」
687 :
685 :2006/02/11(土) 12:40:51
うわぁ、ごめんなさい! >637の28番とタイトルが被ってました。
※28番まどかでベタな恋愛注意。 28番の『扉』の迷宮の中を、まどかは迷い続けていた。 やっと掴まえたと思った28番は姿を消し、新しい扉が現れる。 まるで、幾重にも張り巡らせた障壁のようで、なかなか28番の本心にたどり着けない。 扉の向こうの世界は時に英国貴族の城であったり、鎌倉のまどかの屋敷であったり、 バラの咲き乱れる英国庭園であったり、『スウィートドリーム』の喫茶室であったりする。 いくつ目かの扉を抜けて、まどかは28番と対峙する。 まどか 「28番さん、帰りましょう」 28番 「俺は帰れません」 まどか 「教えてくださいませ、28番さん。貴方が欲しいものはいったい何ですの? わたくしに気に入らないところがあるのなら直します。 父のことだって、貴方はもう気づいているはずです。 少しずつですけれど、わたくしたちのことを認めてくれていますわ」 28番 「まどかさんに気に入らないところなんて、あるはずがありません。 何もかも、俺の理想どおりです。その美しさも強さも高慢さも、時折見せる脆ささえも」 まどか 「28番さん…」 28番 「俺がまどかさんの美点しか見ていないと思わないでください。 この二年間、ずっと貴方を見てきたんです。 たぶん、まどかさん自身より俺はまどかさんのことをわかってる」 まどか 「わたくしのことをわかっているのなら、何故わたくしと一緒に帰っていただけませんの? わたくしには貴方がわかりません。どうかわたくしに心を開いて。 貴方の抱える心の闇を、ほんの少しでもいいから、わたくしに見せてくださいませ! わたくしには貴方を救うことができないというのですか?」 思わずまどかの目から涙がこぼれる。 まどか 「わたくしは、貴方に必要とされていないの?」
28番 「泣かないでください、まどかさん」 いつの間にか側に来ていた28番がまどかの耳元でささやく。 28番 「俺は嬉しいんです。まどかさんがこんなところまで俺を追ってきてくれて。 でも、このままでは俺もまどかさんも、この扉の迷宮から抜け出すことはできない」 まどか 「扉の迷宮…」 28番 「それを作ってしまったのは、他ならない俺の心。一番大切なものを見失っていた。 だからせめて、まどかさんだけでも元の世界に帰ってください」 まどか 「わたくしは帰りません、貴方をここにおいては」 28番 「俺がここにいるから、まどかさんは帰れないんですね」 まどか 「28番さん?いったい何を…!」 拳銃を取り出し、銃口を自分のこめかみにあてる28番。 28番 「俺のことは忘れて、まどかさんはご自分に相応しい相手を見つけて幸せになってください。 俺は、まどかさんの幸せだけを祈っています」 まどか 「貴方なしにわたくしに幸せなんて、ありえませんわ!何故、わかってくださいませんの!?」 28番の拳銃を取り上げようとするまどか。 28番 「俺はいつでもまどかさんと一緒です。まどかさんやパピィさんに会えて幸せでした。 貴女を、愛しています、永遠に」 そして、銃声。 まどか 「28番さん!!」
28番の心がわからないのは藻舞さんだけじゃないよまどか。 ぬっちゃけ読み手の漏れにもコヤツが何したいんだかサパーリわからん。
この長編大好きなんだけど、28×まどかと言い 抽象的なヒースと言い、倒錯世界ってシチュ萌えだけで 物語を書かれてもよく分からないよ。
たまにはフツーの小説とかも読んで 読解力なり想像力なりを鍛えたほうがいいぞ。 マジで。
気持ちはわかるけど、あんまり厳しいこと言ってたら職人さんが恐れをなしていなくなっちゃうよ。 雑誌の投稿じゃないんだから、多少わかりにくかったりしても、 皆でフォローして話をつなげていけばいいんじゃないかな。 職人さん達の底力を信じてます(・∀・)人(・∀・)
自分単発のギャグ系中心に何回か28番とまどかのネタ書いたんだけど
他の職人さんのネタ読んで28番の本心をこんな風に解釈して書いてた。
1)異性としてまどかが好き。立場さえ許せばお付き合いしてデートしたりちゅーしたりしたいって普通の男としての感情もある。
2)でも現実問題として立場上むりぽ。自分孤児だし庭師だし高給取りでもないし。
3)まどかさんは社会的地位や財産なんてキニシナイ!って言ってくれるけど、現実ってそんな甘くないよ?
まどかさんは世間知らなくて本当の貧乏暮らしを経験してないからそんな風に言えるんであってさ。
駆け落ちして二人で貧乏暮らしするようになったらまどかさんきっと後悔するって。
そうなってから結局実家に帰られて捨てられたら俺もっと傷つくジャーン。そんなのヤダヤダ!!
4)それにまどかさんと駆け落ちしたら、まどかさんに逃げられたパピィさんどうなっちゃうのよ?
俺も何回も里親に捨てられてるからさ、家族に捨てられる辛さってよくわかるのよ。
パピィさんにそういう思いはさせられないぽ。
5)だから現状俺とまどかさん無理なのよ。ゴメンナサイ
6)現実無理だからムッツリーズでは鬱憤晴らしますよ?
妄想だったら何でもアリだもんねイエーィ!
逆に言えば、現実の抱えてる問題点(財産やパピィの許可)さえクリアできれば
二人は問題なく付き合える。(でもスレ的にマンネリ維持するために現時間軸ではクリアできない)
28番は貴族や実業家にはなりたくないみたいだから、得意ジャンル(造園技師)でスキルアップや名声獲得を目指しつつ
少しずつパピィとも仲良くなって二人の仲を認めてもらえるように努力する
……んだと思ってたよ。しばらく前までは。
でも、最近のネタ読んでると、現実の問題がクリアされても駄目みたいなんだよね。
ここからが分からなくなってきた。
>>489 さん解釈の「まどかをちょっと離れた所から見てたい。自分のものにしたいわけじゃないから寄ってこられると迷惑」
なのか?自分の解釈って1)からして間違ってた?
書き手として28番をどう書けばいいのかチト見失いつつあるので、
他住人の皆タンの意見は参考になるよ。
超長文スマソ。
流れぶった切ってすみません。 時系列としては>686の続き、凌の鍵が消える前です。 銀ミカ 「あぁ…そうだ。叔父様の家で…願望を見せる扉…」 額に手を当て、頭を振る銀ミカ。 綾 「銀ミカ!思い出したの?」 銀ミカ 「あぁ…綾。君が迎えに来てくれたのか」 少し疲れたような微笑を浮かべる。 綾 「良かった。…私がわかるのね」 安堵のあまり、足から力が抜けそうになる綾。 銀ミカ 「手間をかけさせて悪かったよ。 …自分が、こんなに弱いとは思わなかったんだ。情けないな。」 自嘲する銀ミカ。 銀ミカ 「君が来てくれて嬉しいよ。ありがとう。 帰ろうか。弟君たちがまだ夢の中なんだろう?急がなきゃ」 綾 「ええ。…でも」 銀ミカ 「何?」 綾 「いいの?…その、もう一度、会っておかなくて。 待っているのでしょう?上の部屋で、あなたの大切な人が」
銀ミカ 「上にいるのは、僕の都合の良すぎる幻でしかない。 …現実には、ありえないんだ。 帰りたいよ。君と」 銀ミカの言葉と同時に、光とともに扉が出現する。 迷いを見せずに扉に向かう銀ミカを追いながら、もう一度マンションを振り返る綾。 彼の想い人が誰だったのか、気にならないわけではない。 綾 (でも、人の心を覗き見るのはいけないことよね。 迎えにこなかったということは、銀ミカの片思いなのかしら。なんだか、似合わない気がするけど) ともかく、自分の呼びかけで目を覚ましてくれてよかった。 綾 (……あれ?) 何かが引っ掛かるような気がする。 だが、それは煙のようにつかみどころがなく、形にはならなかった。 綾 (いつか話してくれるかな) 扉を開けた銀ミカが綾に向かって手を伸ばした。
扉の向こうでは、白と黒の両魔女が待っていた。 広間に足を踏み出したとたんに、足をもつれさす銀ミカ。 綾 「銀ミカ!大丈夫?」 慌てて銀ミカの顔を覗き込む綾。 銀ミカ 「ごめん、ちょっと眩暈がしただけだよ。それより、君はもう行かないと」 銀ミカが指し示す先には、別の扉が綾に向かって出現していた。 銀ミカ 「きっと、四郎君か翔君へ続いている。迎えにいくんだろう?」 綾 「でも、顔色が悪いわ、銀ミカ」 V 「だーいじょうぶよ、疲れてるだけだから、後は私にまかせて。」 ウィンクする白魔女。 綾は、少し迷うようにするが、頷いて新たに現れた扉を開けて入っていった。 ズルズルとその場に座り込んでしまう銀ミカ。 V 「精神的ダメージ大きすぎて、かっこつけるのも限界ってところかしらん?坊や」 銀ミカ、ちょっと嫌そうに横目で白魔女を見る。 銀ミカ 「…まったくもってご指摘のとおりですので、 僕のことはしばらくほかっておいていただけるとありがたいのですが」 V 「あらあら。そこのソファがあいてるから、横になってるといいわ。 でもね、その前にいいこと教えてあげる。」 意味深な笑みを浮かべる白魔女。 V 「あの扉はね、その人の本当の願望を見せるわけじゃないわ」 虚をつかれたような表情の銀ミカ。 V 「古来の魔具をなめちゃ駄目よ。 これは、人の望みを捻じ曲げ、巧妙に真実を織り交ぜて全く違うものを見せる道具。 どんな夢をみせられたか知らないけど、現実のあなたが望むことだけが本当の夢よ」 銀ミカ 「でも、確かに僕は…」 D 「何を信じるかはあんたの自由さ。人は自分が信じたものになる。 あんたが夢の方が真実だというならそうなっちまうよ。 まぁ、疲れた頭で考えてもろくな事にはならないに決まってる。 考えるのは、一休みしてからでも遅くないだろ( ゚Д゚)y─┛~~」
28まどってその人ごとの解釈があるから 全部一緒くたに纏めてしまうと28番心理が訳分からなくなっちゃうんじゃないかな? アナイスみたいに天然説・魔性説って性格の注釈ついてないし。
抽象的な話もまとめ読みできる状況なら(つまり普通の本なら)気にならないんだけどね。 複数の人が書いてる話で今後どうつながっていくのか読めない(読み手・書き手共に)展開だと 話がそこでストップしてしまう。 ヴァレンテイウスは最近の長編としてはすごくうまく転がってるみたいだから、書き手さん達には がんがって欲しい。 >694 自分もそういう解釈だったよ。 コンプレックスや被害妄想(パピィのすることは全部自分への嫌がらせ、とか)が異様に強くなったり 実は欲しいのは家族、っていうのはちょっとびっくりだった。 でも28番のグダグダはアナイスの時と違ってすっきり分類するのは難しそう・・・。
>698 ドーイ。 28まど派の中に「明るい未来萌え派」と「破滅的恋愛萌え派」があって 両方のネタ一つにひっくるめるには無理が出てきた気ガス。 アナイスみたいに簡潔に説まとめて注意つけてくれると読みやすいな。
今回の中編に関しては『扉』の魔力でコンプレックスが増幅されたり願望が歪め られてるって説明は既にでてるんだし、解釈でそれほど神経質になることもないとオモ ヒースも28番もこっちに戻ってくれば今までどおり偉そうだったり アナイスの珍料理に舌鼓打ったり、元通りになるよ 戻ってこれるのかw
誰か法王様と地球皇帝様を助けてあげてください
思う存分シンディ姐さん(の偽物)とイイことして簡単に戻ってきて後に引いてない怪盗 勝ち組だな。
>701 帰ってこれなそうな人に寝ルカも入れてあげて。 ムッツリーズ駄目じゃんwww
〜スウィートドリーム〜 眠ナナ 「やっぱり眠のの店長が心配だわ…よく見ると29番さんも居ないし。」 眠ミュウ「今日は町の中からいろんな人が消えているみたいですよ。」 眠ナナ 「探しに行ったほうがいいかしら?」 マジミカ「眠ナナさんー!!!だめですぅ!!!」バタン!ガラガラガラ 眠ナナ 「・・・・」 マジミカ「道に倒れて誰かの名を、呼び続けたことがありますか〜」 眠ナナ 「もの凄いうわごとだわ・・・」 マジミカ「不思議な叔父様を探しに扉の屋敷は天中殺です」 眠ナナ 「眠ミュウちゃん、事務所におふとんひいてあげて。 ・・・叔父様屋敷ねぇ・・・」
銀ミカも坊や扱いのVたま萌。 何というか…ほろ苦いな、銀ミカ…・゚・(つД`)・゚・。
27番先生も忘れないでやってくれ…。
>705 みゆきさんワロタ
起きてる方のルカもな…。
その弟も…。 銀ミカは自己嫌悪してるけど、 好きな相手のコブをちょっと邪魔に思う気持ちって掃除機理解できる。
D達の忠告に従い、おとなしくソファに寝ていた銀ミカが、突然飛び起きる。 銀ミカ 「はっ…あの扉、てっきり弟君達の扉だと思ってたけど、 まさかあの中学生のガキにつながってるんじゃ…!?」 顔を見合わせるDとV。 D・V 「「…さぁ〜て?(ニヤリ)」」 銀ミカ 「やっぱり魔女だ…orz」
>705 > よ く 見 る と 29番さんも居ないし 何かすげーセツナス。 助けてあげて…。
>>711 銀ミカ、とりあえずガンガレ・・・。
デカ健 「呼ばれて飛び出てジャジャジャ(・∀・)ジャーン」 榊 「…デカ健様、キャラが違います」 デカ美加「ところで、ここはどこ? 橘家の子に呼ばれたはずなのだけど」 辺りは暗い。星の無い宇宙のような空間に泡のようなものが漂っているのが見える。 榊 「なんと申しますか…隙間と申しますのが近いかと…」 デカ健 「隙間?ってどゆこと?」 榊 「我々は正規の方法で『扉』の内側にきたわけではありませんので、 夢をつむぐ魔力に取り込まれずに済んだ、ということですね」 デカ美加「扉の支配領域の内側でかつ、人々の心を捉えた夢世界の外側、ということですね。 では、この泡のように見えるのが夢魔の作り出した夢の檻…」 掌に殻の薄い卵のような泡の一つを掬い取って中を覗き込む。 と、泡はたちまち家くらいの大きさになって中の人間はデカ美加と同じ縮尺で存在して見えるようになる。 デカ健 「おお! で、誰の夢〜? 冒険?修羅場(・∀・)?」 デカ美加の隣に張り付いて夢の泡の中を覗き込むデカ健。 榊 「ろくでもない期待をなさらないでください…」 諌めつつ同じく中の様子を窺う榊。 薄い壁を通して見えるのは賑やかな橘家の居間。両親と子供たちがちゃぶ台を囲んで夕食の鍋を つついているところらしい。 神であるデカ美加の目には、凌と翔だけが本物で、他の人間は薄幕をかぶった輪郭のぼやけた 粘土の人形か何かのようにしか見えなかったが、中の二人には大切な両親と兄弟に見えているのだろう。 夢というのはそういうものだ。 デカ美加 「あの子達……」 榊 「(滝涙)亡き両親と共に過ごす日常(エグエグ …気丈に見えても両親の温もりが 恋しくておかしくない年ですよね(ヒックズズー いいえ、大人だって『家族の温もり』なんかで誘惑されたら堕ちて当然ですよ。 もし、もし万一ゆきに何かあったりしたら私だって…」 デカ健 「さ〜か〜き〜ちゃ〜ん。こんなところでしょうもない妄想しない! こわいこわーいのが寄ってくるよ(・∀・)」 いいながら音もなく榊の足に絡みついた触手のようなものを手刀でずばっと叩ききるデカ健。 榊 「ひッ!」
デカ健 「で、ど〜する?」 デカ美加 「…両親を思う二人の気持ちは尊いものですが、これは邪悪なまやかし…。 早くこの中から出て、現実の世界へ戻さなくては」 デカ健 「じゃ、こ〜して」 つばをつけた指で障子に覗き穴を開ける要領で、デカ健がぷすっと夢の壁に小さな穴を開ける。 デカ美加 「!! なんてことを! この泡は二人の心でもあるのですよ、滅多な事をして!」 デカ健 「だ〜いじょうぶ。それは内側の薄皮一枚分だけだから。 外の殆どはこの闇の瘴気だかなんだかだ」 砕けて光の粒となったDの『鍵』が壁の穴に向かってさらさらと流れてくる。 媒介となる凌の心がないせいか流れに勢いはないが、確かにある方向に向かっていく。 デカ健 「お前たちはその光を導いてあの二人を助けてやれ」 デカ美加 「お兄様は?」 デカ健 「決まってる。諸悪の根源をぶち倒しに行く。 も〜悪くてでかくてごつくて悪いのがいそうじゃね(・∀・)?」 榊 「しかし、いくらなんでもお一人では…!」 デカ健 「平気だろ。いい剣(つるぎ)がいる」 デカ健が指差した先には、傷ついて漂うヒースの姿がある。 デカ美加 「ひどい……!」 デカ健 「い〜や、あの男は見た目ほど弱ってない。強い力をまだ持ってる。 夢世界の出たらめ法則を逆手にとって理性と感情に魂を分割したんだな。 でもって、夢見る心を自ら封じて夢の檻を破って出てきたってところと見た」 榊 「魂を分割?! 人間が?」 デカ健 「夢の世界だからな。 惜しむらくは分割した『感情』のほうを厳重に封じすぎて推進力がなくなってるらしいところかな。 ま、そこら辺は俺が何とか(・∀・)スル!」 デカ美加 「分かりました。でも、くれぐれも―暴れすぎないようになさってくださいね」 デカ健 「おう! 任しとけ、久々に腕が鳴る〜」 鼻歌と共に榊とデカ美加の元を離れていくデカ健。 デカ美加 「私達も行きましょう。榊」 榊 「はい」
牛若丸が体験してきた源義経の生涯も、もうすぐ終焉を迎えようとしている。 奥州平泉、高舘。 追っ手から逃れ立てこもった屋敷に火矢が放たれる。眼前に迫る炎。 牛若丸は無表情にそれを眺めながら思う。 牛若丸 (このまま炎に包まれたら、拙者はどうなるのであろうか。 この扉の中の世界で氏ぬのか。それとも…) たえ 「また最初からこの虚構の世界を繰り返しますか。 それとも大陸に渡って成吉思汗にでもなりますか?」 突然目の前に現れた人物を見て目を細める牛若丸。 牛若丸 「鬼一法眼どの…?」 たえ 「ほほう、この世界でのわたくしの役回りは鬼一法眼ですか。 悪くはない。ですが、もう夢の世界は終わり。 満足したでしょう。現実に帰りますよ、牛若丸殿」 牛若丸 「…現実のたえ殿であったか」 寂しそうに微笑んで肩を落とす牛若丸。 牛若丸 「拙者がここにいる事を知っているそなたが来るとは。 結局誰も拙者がいなくなった事に気付いてくれなんだという事か」 たえ 「今はそなたの愚痴を聞いている場合ではない。 凌殿が扉に飲み込まれました。このままでは扉に取り込まれ、帰ってこられなくなる。 助けに行くがよいでしょう」 牛若丸 「凌殿が…?」 ぴくりと眉を動かす牛若丸。
牛若丸 「…そうか。凌殿が…それはさぞかしご家族が心配しておられよう。 凌殿は拙者と違って縁者が多いゆえ」 たえ 「それだけですか? 助けに赴こうとは思わないのですか?」 牛若丸 「凌殿を助けるのは拙者の役割ではなく橘ご一家の役割であろうぞ。 橘家家族愛ねたはすれでも人気があるゆえな。 拙者が参るよりも職人諸氏も書きやすく読み専の方々も満足しよう」 たえ 「………『扉』め、味な真似を。 このわたくしに『もうこいつ放って置いて帰ろうか』と思わしめるとは」 嘆息し、腹に力をこめるたえ。 たえ 「何です、うじうじグジグジと、情けのない! そなた、それでも男ですか! そのふぐりは飾り物か!?」 腹の底から怒鳴られ、竦み上がる牛若丸。 牛若丸 「た、たえ殿!?」 たえ 「そうやって卑屈になってみせれば『そんなことないわ、時代は牛凌よ』と 慰めてもらえるとでも? 牛若丸 「いや、拙者たえ殿にそんな言葉は微塵も期待しておらぬが…」 たえ 「よいですか。SDとSD(ひととひと)を繋ぐ絆の形は数多あります。 家族の絆、友達の絆、仲間の絆、恋人の絆、師弟の絆、腐れ縁。 友同士の絆が家族や恋人の絆に劣るなどと、誰が決めたのです」 牛若丸 「しかし、すれの主流は家族愛と恋愛であるぞ」 たえ 「確かにこのすれでは家族愛ねたや恋愛ねたに需要があるようですが、 だからといって遠慮をする必要など全くありません。 凌殿にとって兄弟よりも大切な親友に、そなたがこれからなれば良いではありませんか。 くれくれ言って引きこもっていないで欲しい絆(もの)は自分で手にお入れなさい!」
牛若丸 「しかし、拙者が行って凌殿は現実に帰れるのか?」 たえ 「そんなもの、愛と勇気と工夫と根性でどうにかするものです」 牛若丸の前に、弱い光がさらさらと流れ込み。薄ぼんやりとした「扉」を形作る。 たえ 「凌殿の世界へ繋がる扉です。不安定ですが、心を強く持てば界を乗り越えられる」 牛若丸 「凌殿の…」 扉に手をかける牛若丸。 たえ 「これが見えるのは、そなたと凌殿との間に絆があるからです。 …征きなさい。絆を信じて」 それを言い残すと、たえの姿は消えてゆく。 マンションのたえの部屋。 座禅を組んでいた実体たえの中に、幽体のたえが戻ってくる。 自分の体に戻った瞬間、その場に倒れ伏しそうになるたえ。 それをよいしょっと脇から支える人(?)影。 百合 「いくらたえさんの霊力でも、『扉』の力を経ずに人の心に入るのは無茶というものですよ」 たえ 「百合様…恐れ多い事です、お手を離…」 最後まで言葉を続けられず、意識を失うたえ。 たえの体をずるずる引っ張って布団まで運ぶ百合。
恋愛ネタと家族ネタ・・・ うっしー、このスレには食い物ネタとかゲテモノネタとかもあるぞ。 名前から行くと食われそうだけどな、君・・・。
>646の少し前。サシャカイ要素あり。 ここはDの城。 サシャが両手を握りしめている。 サシャ 「お兄様もカイも何が気に入らないって言うのよ。こんな扉につかまるなんて!」 リズ 「サシャお姉さん、無理しなくていいから。心配なら心配だって言っていいのよ」 サシャ 「誰が心配なんか…放っておけばいいのよ!」 その時、サシャとリズの前に扉が出現する。 リズ 「そっちはカイお兄さんに続く扉よ。早く助けにいかないと」 サシャ 「……」 リズ 「何してるの?もしかしたら、夢の中でカイお兄さんがサシャお姉さんにあーんなこととか、 こーんなこととかしてるかもしれないのよ」 サシャ 「あーんなこと…、冗談じゃないわ!」 決然と扉を開け、中に入っていくサシャ。 塔の留守番組の二人のミニっ子の声が聞こえてくる。 ユニ 「サシャねーたん、がんがるでつ!」 トッピ 「リズも、無事を祈っている…ぜ」 リズ 「任せておいて!」 そして、リズはクリスに続く扉を開ける。 サシャがふと我に返ると、そこは塔のオフィス。 サシャは社長のデスクに自分がいるのに気づく。そして、隣のデスクにはカイの姿が。 机の上に積み重ねられた書類をてきぱきとこなしている。 時々、カイが虚像のサシャと楽しげに語らっている。 サシャ 「…これが、カイの夢?」
取りあえずヒースは帰って来られそうな展開になってきたな。 しかし魂豚切りとは器用なやっちゃw
生真面目人間(SD)の 底力を見た気がした
むしろカイにあーんなことやこーんなことするだけの甲斐性が欲しい。
切っちゃったものくっつける(切り離された感情面のケア?)のが、今後の課題だな。 脱臼なんかも、一回はずれたら癖になることがあるからな。 レスキュー部隊がんがれ。
それはさておき新天使は「霞」かあ。 なんか名前からして陰薄の呪いがかかってそうだ…。 逆にヒースばりの面構えと存在感の子でも楽しそうだがw
心の底から勇気とか気合いとか男らしさの定義とかを振り絞って、 火サス的断崖絶壁と清水の舞台を背水の陣に背負って、 赤くなったり青くなったりしながら、声震わせてサシャに …手を握らせてもらうが精一杯そう、現実のカイ。そこが可愛い。
>725 名前からして陰薄の呪いかかってそうワロタw
今度は、普通に仕事をする白鳥白蓮の仲間であってほしいな、霞。 顔はまだ未発表だけど、名前からして白連系女の子寄りかな。
あれ、天使が桔梗で幼天使が霞じゃなかったっけ?
>720 サシャがどんな反応に出るかもだけど、 実際のサシャが迎えに来てカイがどうするのか楽しみ。 カイを連れ戻すだけの言葉をサシャはかけてくれるのかな…… かけてくれるといいな……
>729 そうなんだ。招待状まだ来てないから、そこらへんのスレの話 拾い読みしかしてないんだ。 どっちにしても、白鳥白蓮と一緒に、普通に天界の仕事をするのが もう一人くらいいたらいいと思ってたところ。 桔梗って紫のイメージだな。白い桔梗もあるけど。
霞の一行ドリコピ 「里の静寂の中に現れそして消えていくはかなき心の揺らぎ」 …影薄の呪い?
>651手前あたりから 目の前に現れた扉に手をかけるアナイス。開き、中に入ろうとすると眠ののがその手を掴む。 眠のの 「ごめんなさい、アナイス。ちょっとこっちに来てもらってもいい? セシルの扉が私じゃ開かないの」 眠のの懇願にアナイスは頷くと開いた扉を閉め、眠ののの前に現れた扉に向かう。 しかしアナイスがドアノブを回しても鍵はかかったままでやはり開けない。二人は顔を見合わせ アナノノ 「「…まさか」」 二人は手を繋ぎドアノブを回すとと簡単に扉は開いた。 眠のの 「・・・・・・・セェ〜〜〜〜シィ〜〜〜〜〜ルゥ〜〜〜〜〜」 途端、眠ののの形相が変わる。 アナイス 「ねっ眠ののちゃん…目が光だしていますわ!落ち着いて! 兎に角行ってみましょう」 扉を潜り奥へと進む二人。すぐに眠ののは見なれた、アナイスは初めてみるセシル王宮へと 風景が変わった 二人は隠れる様にしてセシルの部屋へと向かう。途中、セシルそっくりの双子 眠ののそっくりの双子、セシルと眠ののそっくりの兄妹(これまた双子)を連れた眠ののを みかける。 アナイス 「まぁ、可愛らしい(はぁと)セシルの世界では眠ののちゃんとセシルは 結婚してお子さまもいるのね」 眠のの 「…やだ。セシルったら///」 機嫌が治ったのか目の光がみるみる消えていく。しかしふとある事に気付く眠のの 眠のの 「…待って。じゃあアナイスは?二人で扉が開いたならアナイスもいるわよね」 偽アナイス 「眠のの第一夫人」 偽眠のの 「あら、アナイス第二夫人。お腹の子はどう?順調?」 真眠のの 「第一夫人〜〜〜〜〜〜〜?!」 真アナイス 「第二…夫人…お腹の子…?///」
偽アナイス 「えぇ、とても」 偽眠のの 「そう、良かった。セシルとこの王国の為にも私達がどんどん強くて賢い子を作り 王国を盛り立てていかなくちゃね」 偽アナイス 「えぇ」 そこにアナイスそっくりだが巨頭の男の子とセシルそっくりの小顔の女の子がパタパタと走って来て アナイスに「「お母さま〜〜〜」」と抱きついてくる。 ポカーンとその様子を見つめる眠ののとアナイス。 全員がその場から去ると眠ののの目からまたゆっくりとしかし力強い光が漏れだし始めた。 もう彼女を止められるSDはいない。隠れる事もせず物凄い勢いでセシルの部屋と向かう眠のの (…とアナイス) セシル 「なんだろう?騒がしいな…それになにか悪寒が…!!!」 キュイーーーンンと聞いた事のある音がした瞬間、ドゥンッと爆発する扉。そして笑顔の眠のの 眠のの 「ごきげんよう、セシル国王(にっこり」 セシル 「もしかして…本物の眠のの(汗タラリ)」 ---暫くお待ちください--- 崩れていくセシル王宮をバックに真っ黒に焦げたセシルを引きずり扉へと向かう二人 眠のの 「本当に男ってしょうもない生き物なんだからっ!いいっセシル。これでお仕置きがすんだ なんて思わない方がいいわよ(目キラリ」 セシル 「アナ…イス…助けて……」 アナイスに助けを求めるセシル。しかしアナイスはニコリと笑い アナイス 「私、不誠実な方とはお話したくありませんの。 眠ののちゃん、た〜〜〜〜〜〜っぷりお灸を据えてあげて頂戴ね」 セシル 「そん…な…ガク」 アナイス 「不誠実な夢に溺れ、眠ののちゃんを泣かした罰ですわ」
王宮崩壊させる眠ののテラツヨス!! セシル…自業自得なんだけど弟との落差禿し杉るよ…w
>>731 椿 「やっぱり私はまだ員数外なんでしょうか…orz」
>>732 影が薄くていつのまにかいなくなっていつのまにか帰ってきてる幼って
座敷わらしみたいでかわいいな
霞タソ… ゆきと同じ幼なのに、影薄呪いはテラカワイソス 同期?の桔梗タソとのコンビになるのかな 写真が楽しみだ
現状アンコロが影薄の呪いに囚われてる…
まどか 「28番さん!!」 まどかの投げつけたスコップが28番の手に当たり、拳銃から発射された弾丸は壁にのめりこむ。 まどか 「なんということをなさるの!?」 28番の拳銃を取り上げるまどか。 28番 「この迷宮は俺の妄想が作り上げたものです。だから、俺さえいなくなれば迷宮も消えるはず。 まどかさんだけは助けたかったのに」 まどか 「わたくしのために命を捨てる覚悟があるなら、その覚悟をわたくしと一緒にこの迷宮を 脱出するために使ってください。貴方が作ったものなら、壊すことだってできるはずですわ」 まどかをまじまじと見つめる28番。 28番 「やっぱり、貴女は強い人だ」 まどか 「わたくし、前から思っていたのですけれど、貴方の劣等感って、思い込みによるものが 大きいのじゃありません?」 28番 「それを今、こんなところで言いますか?」 まどか 「29番さんがおっしゃってましたわ。貴方はもっと自分を高く評価してもいいって。 いくらわたくしが強いと言っても、貴方の方が力は強いはずですわね」 28番 「それはまあ、男ですから」 その時、どこかで鍵の開く音がする。 顔を見合わせるまどかと28番。ふたりの前に扉が現れる。 手をつないで扉をくぐり抜けるまどかと28番。 まどか 「28番さん、もしかしたら…」 28番 「コンプレックスの数だけ扉ができているということでしょうか」 まどか 「試してみますわね。貴方、ご自分のことをたかが庭師とおっしゃいますけど、 自分の仕事にかなりプライドを持っているはずですわよね」 28番 「もちろんです!」 鍵が開いて扉が現れる。 まどか 「ちなみに、お給料はどのくらいもらっていますの?」 28番が数字を口にする。 まどか 「それは日給ですの?」 28番 「…月給です」
ガチャリと鍵がかかって、扉が消えてしまう。 28番 「うわあ!」 まどか 「でも、だんだんわかってきましたわね。かなえたい願望、裏返せば劣等感が貴方の心を 閉ざし、鍵をかけているのですわ。ですから、劣等感を打ち破れば全ての扉は開かれる。 そういうことじゃありませんの?」 28番 「劣等感を打ち破るって簡単に言いますけど…」 まどか 「自信がありませんの?わたくしを現実の世界に連れ戻してくださらないおつもり?」 28番 「がんばってみます」 まどか 「では、次は顔のことですけど」 28番 「そう来ましたか。一応俺、男だし、顔とか外見のこと、そんなに気にしてないです」 まどか 「29番さんに聞きましたわ。あなたのお部屋、鏡がないそうね」 28番 「あいつ、なんでぺらぺら喋るかな」 まどか 「鏡を見るのはお嫌い?」 28番 「あの、だって…」 まどか 「鏡に映すと歪みがよけいにひどく見えるというのはご存知?」 28番 「え?」 まどか 「知らなかったのね?28番さんは自分の顔を鏡で見て、実際より歪んでいると思い込んで いるのですわ。まったく歪みがないというわけじゃありませんけど、人間にだって、 まったく左右対称の顔なんてありませんわ」 28番 「本当ですか?」 鍵がはずれる音。 まどかと28番が扉を開く。 まどか 「この調子ですわ!これでうまく現実の世界に帰れたら、ご褒美を差し上げてもよろしくてよ」 28番 「じゃあ、チョコクレープに明太子!」 まどか 「あの…わかりましたわ、明太子でもカラスミでものせてさしあげます」 28番 「やった!俺、がんばりますから!」 まどか 「もしかしたら、貴方を連れ戻すのは最初から食べ物でつった方がよろしかったのかしら」 28番 「何か言いましたか?じゃあ、まどかさん、次に行きますよ!」
仮にも定職ある人間の月給を日給呼ばわりのまどかテラヒドスw つかこの人も社会勉強としてバイトでもした方がいいんじゃないだろか。
アンコロもうっしーも、テスト板ではそこそこ活躍してるけどな。 もしやあそこに、影薄呪いの秘密が…
一月分の給料を1日で使い切ってしまいパピィに正座で怒られるまどか。
>742 真面目に考えるとうっしーやアンコロはテスト板でやってるような 非日常シリアス長編向きのキャラ、 日常でネタ出しにくいってことかな。
公式設定が「妖精」に「時代劇」だからね…
怪盗も影は濃いけど出番量はそんなに多くないしな。 海賊ズも学生設定がなかったらもっと出番の少ない人達だった鴨。
そういや最近、小人さん達に会ってないよ 小人さん会いたいよ小人さん
うっしーって設定は濃いけど、基本は真面目で純朴な優等生キャラで 自分から問題を起こすことがないよね。 優等生キャラは少々やんちゃな相棒がいないと、なかなか活躍の場が 無いのかも。 (例・ノエル&延(ヒース) 巫女のの&キャプテン etc…) うっしー&凌って二人ともいい子だから、あんまり表立って問題起こさないけど 自分の中では出番が無い時でも順調に仲良く中学生生活を楽しんでると 脳内補完している。
28番:まどか説得中 29番:眠のの優しさを思い出し苦悩中 27番:ハイ黒ワールド堪能中 四郎:アナイスとラブラブ新婚生活 ルカ:こちらも負けずにアナイスとのラブラブ生活 寝ルカ:13ミミ、シルビー説得中。帰る気全くなし 牛若丸:友のピンチに走る カイ:サシャ待ち 勲 :ミィタソにぞっこん 司 :綾との恋人世界、アニヲタ妄想炸裂中 リヒト:成り金街道まっしぐら(?) ヒューイ:モテすぎて困ってます リンク:法王様万歳 延:地球皇帝様万歳 遠夜:何か違うとおもいつつも壺購入 翔:家族団欒 凌:鍵が壊れて大ピンチ ヒース:デカ健様改造中 救助組の皆様、ガンガッテください・・・。
マダ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・*コンナニアルノネー
>748 ミミ弟 「少々やんちゃな相棒!そこで俺の出番ですよ」 13ミミ 「実体の無いキャラは黙ってなさい」
うっしー&凌にもう一人濃いのが加わって三人組になったらバランスよくなるのかも。
>749 帰る気全くなしの寝ルカ…ある意味大物だなコイツ。
伝説の餃子職人かつのの一族で霊感持ち、 凌の従姉妹の宇都宮眠ののさんが、牛凌クラスに転校してくるとかw
>754 そうやって羅列するとすごい濃いキャラだな、宇都宮ねむのの…
どうせ某のことだからそのうちトンデモナイ濃い設定のSD少年が出るさ…
ミミ弟 「そのトンデモナイ濃い設定のSD少年をぜひこの俺に!!」
ミミ弟よ、それがウィリアムズでも後悔するでないぞ
ウィリアムズが13じゃないSD少年だったら驚きだぞヲイ
ジョー:13mimiのPunchが脳天にJustHit☆ 叔父様:帰ろう、私達の家に。 キャプテン:俺だって。あっ…あいっ……………………続きは現実に帰ってから言う! クリス:自由を選べるのも仕事を選べるのも現実の僕が自由だから。 ミセル:初恋のひとがニセモノとわかればここに用はありません。 荒夜:帰る。満足した。シンディの俺への愛を確認できたんだからな♪ 銀ミカ:帰りたいよ。君と セシル:アナ…イス…助けて……そん…な…ガク
とりあえずあんだけレス数費やしてまだ帰ってこない28番。 さ っ さ と 戻 っ て こ い アナたんもエマたんも心配してるべ。
>760 感動的な台詞の嵐のなか、最後のセシルにワロタw そのヘタレっぷりが好きだ。
>749 13のの独占中のニコも入れてあげてください。 これだけ救出しなければならないとなると、ある程度連投もやむなし?
読む気力は万全!!は゛っちこーい
昨日の昼から働いてる気がするのに、仕事終わらねぇよウワァン! 帰ってネタ参加できるのは、今日深夜〜明日未明。予定。
>720続き カイと虚像のサシャが同時に本物のサシャに気づく。 虚像の偽サシャは自信ありげに真サシャを見る。 カイ 「サ、サシャ…」 真サシャ 「何してるの、カイ!さっさと帰るわよ!ユニちゃんだってトッピちゃんだって 心配してるんだから」 カイ 「サシャは?サシャは俺が必要じゃないのか?」 真サシャ 「なに言ってるのよ。掃除人が仕事を放り出していなくなったら困るのよ」 カイ 「掃除人?サシャが困るのは、俺が掃除人だからなんだな」 真サシャ 「わかないこと言ってないで、さっさと行くわよ!」 偽サシャ 「待ちなさい!カイを連れて行くことは許さないわ!カイは私に必要なの。 カイは事務の仕事もバリバリこなしてくれているわ。 私はカイを頼りにしてる。彼は私にとってただの掃除人なんかじゃないの。 私はカイを愛しているのよ!」 真サシャ 「(小さな声で)…私だって…」 偽サシャ 「なあに?言って御覧なさい。貴女に言えるわけないわよね。 現実の貴女はいつまでたっても自分の気持ちに素直になれないの。 そんなだから、カイに愛想をつかされるんでしょう。 私は違うわ。カイの妄想の中の私は素直に好きと言える。 素直にありがとうと言えるの。カイが好きなのは貴女じゃなくて、この私よ」 真サシャ 「カイ、そうなの?」 カイ 「俺は…」 くるりと背中を向けて、扉の方に引き返そうとするサシャ。
カイ 「待ってくれ、サシャ!」 真サシャ 「なによ!事務をもっと覚えたいなら、どうして私に言ってくれないの? 掃除人が嫌なら、いつだって貴方に別の仕事をあげるわよ」 カイ 「掃除人が嫌なんじゃない!俺はサシャに、サシャの役に立ちたいだけなんだ。 俺は言葉も上手く喋れないから気持ちを伝えることもできないし、不器用だから 掃除以外のことは何も出来ない。そんな自分が歯がゆくて…ソンナジブンガ、イヤデ…」 次第に元の喋り方に戻っていくカイ。 真サシャ 「バカね…、貴方が役に立ってないなんて、誰が言ったのよ。 掃除しかできなくたって、言葉が上手く話せなくたって… わかってないのはカイの方じゃない」 カイ 「サシャ?ソレハ、ツマリ?」 真サシャ 「だから!私には貴方が必要なの!」 カイ 「ソウジニンダカラ?」 真サシャ 「そうじゃないわよ!ただ、貴方がそばにいるだけでいいの!それだけ!」 ポカーンとするカイ。 真サシャ 「わかったら帰るわよ!」 カイ 「ウン!」 偽サシャ 「待って!現実の世界に帰ったら、貴方は一生掃除人のままなのよ。 その人に、愛しているなんて言ってもらえないのよ!」 カイ 「ソレデモイインダ。スナオジャナクテモ、スキトイッテモラエナクテモ、オレハ、サシャノソバニイタイ」 真サシャ 「カイ…」 二人が振り返った時、塔のオフィスも虚像のサシャも消えていた。 カイ 「サシャ、カエロウ」 サシャは黙って頷いた。言葉を口にしたら涙がこぼれそうな気がして。
>763 だね。 事件全体を一人の職人さんで解決させちゃうのはあれだけど 救援エピソードを何SD分か連投は有りだとオモ
※一部魔界編のネタを借りています。 賛否分かれると思いますのでこの先の展開に絡めるか否かは職人さんにお任せします。 D 「なあ、V」 V 「なに?」 D 「この一件、あいつは関知してると思うかい?」 V 「してないでしょう。あの人ならこんな半端な真似しないわ。 それに、『扉』自体に残る魔力と描かれた紋様に込められた魔力は全く異質のものよ。 魔力の取り合わせが悪かったうえに、賞味期限切れで変質した術が暴走してる――― って、とこじゃない?」 D 「ま、どっちにしろ全く厄介なものを残してくれたよ。 今ごろどこほっつき歩いてんのかね。歴史上は処刑されたことになってるけど」 V 「あの人は人間なんかに殺せやしないわ。本当、どこに行ってしまわれたのかしらん。 愛の伝道師、ヴァレンティウス…いえ、魔道師『T』お師匠様は」
ええと…オトン傷セシや静ママ辺りがいない辺りで 色々察して欲しいなーと思ってみたり。
魔界編はあくまでも映画設定だから、現実世界にからめるのはちょっと…。
>769 オリキャラ賛否うんぬんもだけど、この先は他の職人さんにお任せって ハァ?風呂敷広げてやり逃げかよ(^ω^♯)ビキビキ って本気で思った この調子じゃバレンタインまでに全員サルベージはムリポ
基本的には全然あり(むしろデフォ)なんだけど>続きお任せ 話広げる段階ならともかく、まとめにかかってる段階での投入&パラレルオリキャラってのが ちとマズーだわな。 いざとなったらデカ健様砲で一括強制退去という手もありだ。>サルベージ
『天すみ』はますます繁盛を続けていた。 店も大きく綺麗になり、客足は絶えない。気がつくと、リヒトは一日中客とは話もせず、 蕎麦打ちを続けていることもあった。 しかし、忙しいだけではなく、家族サービスにも余念がない。 この間の休みには家族を連れてヨーロッパ周遊の旅をしてきた。 リゾートの時と同様、リヒトの想像が及ばない部分は霞がかかったようになっていたが、 リヒトはそれを不思議とは思っていない。 そんなある日、街でネオガイ似のオサーンとすれ違う。 リヒト 「よお、最近店にこねぇじゃねーか」 オサーン 「おう。なんかオサレになっちまって、入りにくくてさ」 リヒト 「え?」 オサーン 「それに、いついっても大忙しで、前みたいにリヒトとヴァカ話もできなくて、 なんかさびしいよ」 リヒト 「俺は…」 蓮華丸と鈴菜を連れた現実のめぐが現れる。 リヒト 「なあ、めぐりん、俺はどこか間違っていたのかな」 めぐ 「リヒトさん」 リヒト 「思えば、宝くじが当たったあたりからおかしくなってたのかもしれねぇな。 店は繁盛で、新しい客はどんどん増えてても、昔からの客にあんなふうに思われてたなんて。 もう一度やり直すことができたら」
めぐ 「やりなおせますわ、リヒトさん」 リヒト 「なんだってぇ!?」 めぐ 「これはリヒトさんの妄想の中のできごとですもの。あの『扉』をくぐった時から リヒトさんの妄想が始まっていたのですわ」 リヒト 「『扉』?そうだ、思い出した!28番の奴!」 めぐ 「28番さんは『扉』の魔力に操られていただけですの。まどかお姉様が迎えに行ってます」 リヒト 「そういや、ミシェルも『扉』の中じゃねえのか?このまま、俺たちが帰っちまったら、 あいつ、中に残されちまうんじゃねえか?」 めぐ 「ミシェルさんの『扉』は別の世界につながっていますの。くんさんが迎えに行きましたわ」 リヒト 「くんちゃんが?そりゃあ、びっくりだな。大丈夫なのか?」 めぐ 「きっと、うまく行きますわ。リヒトさんも帰りましょう。 狭くて汚いお店ですし、新婚旅行なんて夢の夢ですけど」 リヒト 「おう、帰るとも!俺たちの家だ。すまなかった、めぐりん!お前たちに寂しい思い させちまって」 蓮華丸と鈴菜とリヒトの胸に飛び込むめぐ。 その4人の前に『扉』か現れる。
偽13ミミが出した賭けに対し13ミミが出した回答は 13ミミ 「のらないよ。そんな賭け。 私が四郎を救い出すかなんて関係ないじゃない。 だってこの妄想世界は寝ルカ君がつくり出したものなんだから。 帰る帰らないは寝ルカ君が決める事だよ」 寝ルカ 「…そうです。そして僕はもう決めた。ここに残るって。 ここには僕を好きでいてくれる13ミミさんがいて」 偽13ミミを片手で抱き、同じ様に偽シルビーを片手で抱く 寝ルカ 「13ミミさんを好きな僕を許してくれる優しいシルビーさんがいます。 だからもう二人とも帰ってください。13ミミさんは四郎の所に行ってください」 13ミミ 「ううん、四郎の所には行かないよ」 寝ルカ 「え?」 13ミミ 「寝ルカ君が本気でここにいたいって思ってるなら、こっちも本気で寝ルカ君が 帰って来る様、説得しなくちゃね」 寝ルカ 「13ミミさんっ、四郎はどうするんですか?!」 13ミミ 「四郎の所には今頃アナイスちゃんが向かっていると思う。 大丈夫、四郎の事だからアナイスちゃんが『帰って来て』って言えばホイホイ 帰って来るだろうし」 偽13ミミ 「・・・貴女、それでいいの?悔しくないの?」 13ミミ 「イクナイッ!!!すっっごく悔しいよ! 絶対、四郎ってば鼻の下ビローンと伸ばして『アナイスが俺の為に』なんて いい気になって大はしゃぎしちゃうんだよっ!あぁもう、想像しただけで腹が立つっ!!」 頭をブンブン振って叫ぶ13ミミ。 偽13ミミ 「素直ねぇー、それなら尚更四郎の所に行った方がいいんじゃない?」 苦笑いする偽13ミミに13ミミも苦笑いで返す。 13ミミ 「悔しいけど…でも、今は寝ルカ君を現実の世界に戻す事が先 私は四郎が一番好き、だけど四郎だけが好きで大切なんじゃないんだよ」
13ミミはシルビーの方を向くとキュッと手を繋ぐ。シルビーも頷き手を握り返すと寝ルカの方に 顔を向ける 13ミミ 「あのね、この妄想世界みたいに寝ルカ君に…その…エッチ///…な事はしてあげられないし 付き合う事はできないけど…でもね。私は寝ルカ君の事大好きだよ」 寝ルカ 「13ミミさん…(大好き…って…好きって…初めて言われたかもしれない///)」 心の中で感動の涙を流す寝ルカ シルビー 「あたしだって!そりゃあ…そこの偽者みたいに誰かを好きな寝ルカ先生を許す事は できないけど…でも…それは…ゴニョゴニョ」 寝ルカ 「シルビーさん?」 シルビー 「それだけ、寝ルカ先生の事好きなんだから仕方ないじゃないっ!!///」 思いきって叫ぶシルビー、寝ルカと目が合うと顔を真っ赤にし13ミミの後ろに隠れてしまう 13ミミ 「寝ルカ君の妄想とは違うけど、私達は寝ルカ君の事必要だし、大切な人だと思ってる」 シルビー 「寝ルカ先生の妄想の様にはあたし達はなれない。けど寝ルカ先生を好き それじゃ駄目?それだけじゃ嫌?」 寝ルカ 「駄目…じゃないです…嫌…でもないです。けど」 ちらりと横に侍らせている偽者二人を見る。 寝ルカ (…ここで戻ったらもうこの甘い生活とも…ムニャムニャ) 今度は本物二人を見る寝ルカ。 13ミミ 「帰ろう、寝ルカ君。」 シルビー 「寝ルカ先生のいない船なんてあたしは嫌だよ」 シルビーも13ミミも真剣な顔で寝ルカを見つめている。 不謹慎なのは承知だが、その二人の姿に思わず笑んでしまう寝ルカ 寝ルカ 「…御迷惑をかけてすみませんでした。…帰ります」 寝ルカは立ち上がり、二人の元へと歩いていく。パァッと二人の顔が明るくなる。
注意:ここから微エロ有り 偽シルビー 「な?!いいの?その二人は私達みたいに寝ルカ先生にイイコトしてくれないわよっ!」 寝ルカ 「ごめんなさい。…でも妄想の世界のお二人とイイコトをした時よりも 二人に真剣に僕を大切だと…必要だと言われた事の方が嬉しかったんです。 僕は本当に真性のへたれですね…、そしてこんなへたれな僕を好きだと言ってくれて ありがとうございました」 偽シルビーと偽13ミミに深々と頭を下げる 寝ルカ 「お二人にも心配をかけてすみませんでした。帰りましょう。 13ミミさん、もしかしたらまだ四郎の救出が間に合うかも知れません」 3人は扉の方に向かう。しかし背後から偽13ミミと偽シルビーが飛掛かって来た 偽13ミミ 「待ちなさいよっ!!このまま帰すわけないでしょう!」 偽シルビー 「強引にでもあんた達二人を取り込んで寝ルカ先生をこの世界に留まらせてやるっ!!」 寝ルカ 「危ないっ!」 寝ルカは二人を庇おうとするが膝がカクンッと曲りそのまま二人を巻き込んで倒れ込む 寝ルカ 「(ムニュ)……ムニュ?この手の平と顔に感じる柔らかい感触は」 顔をあげると目の前に真っ赤な顔のシルビーと横でやはり真っ赤な顔で寝ルカを睨んでいる13ミミ 寝ルカ 「…もしかしてオ…」 ブバッと鼻血を吹き出す寝ルカ 13ミミ 「いやぁああああああああああああ!!!!寝ルカ君最低ッ!!!(真っ赤)」 シルビー 「寝ルカ先生のブァカァーーーーーーーーーーーーーッ!!!(真っ赤)」 寝ルカ、有償交換ケテーイ そして薄れゆく意識の中 寝ルカ (…妄想の時と感触が違った…二の腕やゼリーより柔…ら…) フェードアウト そして現実の胸の感触を知ったせいなのか寝ルカの妄想世界は消えていった
最後までへたれのままの寝ルカよ。 そんなお前が愛しいよ。
関係ないが、イドル会場を歩きながら、黒ナーが「落としました」の 藁半紙を前に闇ミカのブースにぽつねんと座っている姿を想像した漏れ。
>780 (*´∀`)想像して和んだ。黒ナー可愛すぎ
エマが叔父様を救出し、まどかが28番を連れ戻しに行き、アナイスが眠ののに引っ張られていったそのやや後。ノエルの前にも扉が現れる。 ノエル 「僕?」 エルシー 「ヒースおにいちゃまの扉じゃない?」 ノエル 「順番からいえばそうかもしれないけど…そうかなあ?」 目の前の扉はプリント木目の合板製のいかにも薄いつくりの扉だ。 ノエル 「兄上の心の扉って感じじゃない気がするんだけど…」 エルシー 「みんなそういうふうになる魔法なのかも知れないわ。ノエルちゃん、頑張ってね」 ノエルはちらりと先ほどアナイスの前に現れ、現在放置されている扉を見る。確かに良く似ている。 ノエル 「……なんだかすごくイヤ〜な気配を感じるんだけど…」 エルシー 「エルシーも一緒に行く?」 ノエル 「いや! それは絶っっ対にやめたほうがいい。僕一人で大丈夫だから!」 エルシー 「…そう(´・ω・`) 」 ノエル 「ち、違うからね、エルシーが邪魔とかそういうのじゃないから!! すごく嫌な予感がするから…女の子を危ない目にあわせちゃいけないって、その、家訓だから!」 エルシー 「…。…わかったわ。じゃあ、エルシーのお守り貸してあげる。気をつけてね」 ノエル 「うん…」 重たい足取りで扉をくぐるノエル。 出た先にさっそく『地球皇帝・延へいか万歳』の巨大横断幕と巨大肖像画(天○門広場っぽい)を 目にしてがくーっと脱力する。 ノエル 「やっぱり…orz 嫌な予感がしたんだよ」 ?? 「ふむ。肖像画を土下座して拝むとは感心感心。いい心がけだな、小間使いノエル」 頭上からかかった声にはっと顔を上げる。 ノエル 「――延」
延 「ん? 延様、だろう? 日ごろの働きに免じて今回は大目に見るが次回からは気をつけるように。 ああ、なんて心の広い僕」 取り巻きが口々に『さすがです延様』などと誉めそやす。 ノエル 「…十分好きなことして遊んだんだろ?帰るよ?」 延 「え? なんでだよ。やだよ、ここにいる」 ノエル 「…ここは夢の世界なんだよ。家族が心配するよ」 延 「家族ったって叔父様や橘家の人々みたいに設定があるわけじゃないから 家族愛ネタになるわけでもないし。ここにいるほうがいいや」 ノエル「…馬鹿なこと言ってるんじゃないよ…」 延 「馬鹿って言ったな! ノエルの癖に生意気だぞ!」 ノエル「(ぷち#) あーーそう。いいよ、じゃあ、ここにずーーっといればいいよ! ここは閉じられた夢の世界。 日常設定から切り離されたらもう日常ネタでの出番はなくなるんだからね! それに職人さんだって、延万能ネタなんてあっという間にストック切れになって、 前よりもっと出番なくなるよ」 延 「……」 ノエル 「『ノエル探偵団』は団長引退で名実共に僕の探偵団になるしね」 延 「それは駄目!」 ノエル 「じゃ、帰ろう」 延 「……うん」 再び現れる扉。ほっとして扉を抜けるノエルの背後から声がかかる。 延 「なな、ノエル、これもさ、怪事件だよな。探偵団事件簿に書いといてくれよな。 〆は『そして延は悪夢の誘惑を振り切って現実世界に帰ってきました』ってさ」 ノエル 「うん。その前に『冷静で有能なノエルの説得によって』って付けとくからね」
寝ルカと延の妄想世界が消えた動機が不純すぎてワロタww おまいら大好きだ。
ノエルやっぱりヒースの弟だなw 里限定とはいえフルチョでお迎え可能なとこも紳士的だし。 あ〜ノエル欲しい。
一番現実的というか、堅実な夢を見てるのが ルカのような気がしてきたよ。 中学の同級生と数年の交際期間を経てケコーン、2児の父。 奥さんは美人で料理上手、家庭円満。 四郎のは…まあ、今後の努力次第でどうにかなるのかも試練が。
現実世界の教会。 いつも変わらぬみすぼらしい礼拝堂でシスターBが懸命に祈りを捧げている。 シスターB 「主よ。どうか神父様が無事にこの教会に戻られますように…」 その時天上からひとすじの光が差し込み。 シスターの目の前に「扉」が現れる。 シスターB 「これは…主のお導きなのですか?」 白鳥 「そうです。私は主に使わされた天使。シスターB、私の声に耳を傾けなさい」 教会の屋根で白鳥が神々しい感じの声音を作ってシスターに語りかける。 白鳥 「リンクは今、悪魔に魅入られて夢の世界に閉じ込められています。 Bよ、その扉をくぐり、リンクを現実に連れ戻すのです」 シスターB 「分かりました。神父様は冗談も本気に受け取ってしまわれる純粋で信じやすいお方。 その純粋さゆえに悪魔に魅入られてしまったのでしょう。 私が神父様を真の世界に連れ戻してみせましょう」 白鳥 「頼みましたよ、B」 扉をくぐって出た先は、シスターも本でしか知らない法王庁の中枢部。 法王の私室で豪華な椅子に腰掛け聖書を読んでいるリンクを見つける。 シスターB 「神父様」 リンク 「おや、シスター。久方ぶりですね」 シスターB 「…神父様。貴方はこの世界をどう思われますか?」 リンク 「私は神父ではなく法王なのですが。 この世界ですか?素晴らしいではありませんか。 地球上の人類は全て神の愛を信じ、幸福に満たされています。 飢える者も貧困に苦しむ者も心身を傷つけられて悲しむ者もいません。 これも主のお導きと僭越ながら私、そして偉業を支えてくれたみなの努力の賜物です」 シスターB 「そうですか」
おもむろにヘッドから鞭を取り出すシスター。 ヒュッと小気味良い音をたて、鞭がリンクの体に絡みつく。 シスターB 「では、もうこの世界には法王様は必要ないという事ですね」 リンク 「シ、シスター!?何をするのだね、私はこの世界の法王で…」 シスターB 「この世界にはもう飢える者も貧困に苦しむ者も心身を傷つけられて悲しむ者もいないのでしょう。 ならばリンク法王様のここでの役目は終わりました。 これからは、まだ飢える者や貧困に苦しむ者のいる世界を導いてください」 リンク 「シスター…」 シスターB 「ハイランドの教会は礼拝に訪れる者も少なく、寄せられる献金も少ないです。 人々は欲深く、信心が浅く、とても完全な世界とは呼べません。 だからこそ。乱れた人の心、助けと許しを求める弱い心を救うために 神の愛を伝える聖職者が必要なのではありませんか?」 次第に法王庁の景色が揺らいでゆく。 リンク 「…そうでした。私が間違っていました。 真に私を必要としているのはこの世界に住む心正しい者達ではなく多くの過ちを犯す者達。 あのハイランドに住む人達の懺悔を聞き、心を軽くしてやるのが私の使命ではないですか。 主よ、懺悔します。道を見失いそうになった私をお許しください。 ありがとう、シスター」 シスターB 「お分かりいただけましたか」 リンク 「こうしてはいられません。 私と同じように扉の中で己の願望を垣間見た者達が懺悔をしに殺到するのが予想されます。 早く現実世界に戻って免罪符を印刷しなければ」 シスターB 「はい。きっと今頃、マリアとシュルツが免罪符に使う紙を抄き終えていることでしょう」 リンクとシスターの側に現実世界への扉が現れた。
ギターならどうにかできるとは思うがボーカルはさすがに… 観客2名しか_ぽっつかメンバーも倒れそう。
ジョーだけは大丈夫かな。 「デスメタルよりstrongでパンクよりemotional!最っ高にCoooooolだZE!」
綾も平気な様な気がする。 下手っつーか、上手くないとは思っていても、殺人兵器とは思ってなさげ。
ハイランド教会の免罪符は、手すきの紙にガリ版刷りだろうか。 今や年賀状にも使われなくなりつつある プリソトゴッコだろうか…
>793 イモ版
カマボコ板彫ってつくったはんことかw
じゃあ、消しゴムハンコで。
橘一家は、四郎の歌に耐性あると思うよ。 でなかったら、お風呂入ったときの鼻歌フフ〜ン♪で、全滅しかねない。 みんなで「また四郎兄は下手な歌うたって…」と苦藁。 友人達で銭湯や温泉行ったりした時は、周りが全力で止めるんだろうけど。
まどか 「では、次にまいりますわよ」 28番 「なんか、どんどん俺の弱い部分がさらけ出されていくみたいだな」 まどか 「文句を言うくらいなら、最初からこんなところには来ないものですわ」 28番 「すみません」 まどか 「貴方がおかしかったことに気づいてあげられなかったわたくしにも責任はあります。 とにかく、今はここを出ることが先決ですわね」 28番 「ここが最後の扉。でも、どうやったら開くんだろう」 目の前に現れたドアの取っ手を28番が回すが、鍵がかかっていて扉はびくともしない。 まどか 「28番さんの家族のお話をしません?」 28番 「俺には家族は…」 まどか 「いるじゃありませんか、素晴らしい家族が。 叔父様がどんなに貴方を大切にしているか、ご存知でしょう? それに、ヒースさんだって、ああ見えて貴方のことを気にかけてますわ。 ヒースさんったら、28番さんの分までセ…」 28番 「え?」 まどか 「ふふ、これは現実の世界に帰ってからのお楽しみにしますわ。 それから、エマさんがおっしゃってましたの。孤児院にいた時、貴方はすぐにもらい手がついて 新しいおうちに引き取られるのに、エマさんはずっと引き取り手がいなくて 寂しかったと言ってましたわ」 28番 「エマ…お嬢様がそんなことを?」 まどか 「でも、今は叔父様やヒースさんやアナイスたち、それに貴方と一緒でとても幸せですって。 それから、アナイスのお料理…」 鍵がはずれる音がする。 まどか 「今、アナイスのお料理を思い浮かべましたわね?」 28番 「思い浮かべました。とりあえず、鍵が開いたようですから、扉の外に出ましょう。 …どうしたんですか?何か、怒ってます?」 まどか 「なんだか悔しいですわ。どうして貴方って人はいつも…」 28番 「まどかさん、早く出ないとまた鍵が。何を拗ねてるんですか?…困ったな」 思いあぐねて、28番はまどかの唇に自分の唇を接触させる。そして、そのまま扉を力いっぱい開ける。
キャプテン 「なんて登場の仕方すんだよ!」 扉を開けて中から出てきたまどかと28番を見てキャプテンが叫ぶ。 28番 「わっ!皆さん、お揃いだったんですか!?」 寝ルカ 「(何故かボロボロ)無事に戻ってきてる人たちだけですけれど」 28番 (寝ルカ先生はどう見ても無事には見えないが、何があったのかは聞かない方がいいのかな) 叔父様 「まどか君、よく頑張ったね」 まどか 「本当に、この方を連れ戻すのは大変でしたわ」 エマ 「28番兄さん、よくお戻りなさっただ」 28番 「エマ、すまなかった!頭は?」 エマ 「何でもないだよ。わたすは頑丈だから心配いらないだ」 28番 「とにかく帰ったら病院に連れてってやるから、…いえ、さしあげますから、精密検査して もらったほうがいい!」 叔父様 「おかえり、28番君。いや、28番と呼ばせてもらおうか。君も家族の一員なのに、 君だけ君付けでは他人行儀だからね。君が疎外感を感じてきたのも無理はない」 28番 「叔父様!俺の方こそ、勝手に僻んでいて、すみませんでした。 (周りを見まわして)ヒースさんはまだ帰らないんですか?」 叔父様 「ああ。だがきっと無事で帰ってくると私は信じているよ」 28番 「29番もまだか」 そこに、バタバタと『スウィートドリーム』の一行が駆け込んでくる。
まどか超乙。世話の焼ける男に惚れると大変だなw しかしキャプテンと28番は好きな女の人とチッスして 寝ルカは現実の胸の感触を知って・・・・おいしいですねもまいら
まあ、これでも一応「バレンタイン」長編ですからな…
イサジュン要素ありです。 純の前に扉が出現した。猫扉、とまでは言わないが、13ボディで背の高い純だとかがまないと通れないくらいの小さな扉だ。 純 「この向こうに、いっちゃんが…」 純は一つ頷くと、決意して扉を開く。 純 「いっちゃん? どこなの、いっちゃん」 そこは、見慣れた東京の街角だ。だが、どこか懐かしい。ほんの少しだけ、純の知っている今の町と違う。 純 「あれ、このお店。純が帰ってきたときには、もうつぶれてたよ。あっちの店も。 そうそう。区画整理の前は、この路地を曲がれば」 にゃーん。 そして必要以上に、たくさんの猫とすれ違う。さすがは、勲の世界だ。純は少しだけおかしくなって、くすくす笑う。 純 「ねえ、猫さん達。いっちゃんのいる場所を知ってる? 純はね。いっちゃんに会いたいんだ」」 集まった猫の中に、黒猫が一匹いる。その猫の目が、金色に光る。 純 「君、こまめにそっくりだね。いっちゃんのタイプだよ。きっと」 そこにぱたぱたと、子供の走ってくる軽い足音が聞こえる。 チビイサ 「ミイちゃん! どこにいったの、ミイちゃん!」 純は、目を丸くする。 純 「もしかして、いっちゃん?」 間違いない。小さいけれど、それは純の大切な勲の姿だ。 純 (うわあ、かわいいよ。ちっちゃいけど、みつ編み尻尾がちゃんとあるよ、いっちゃんたら!) チビイサ 「見つけた。もう、どこにも行っちゃだめだぞ。ミイちゃん」 小さな勲は、やはり先ほどの黒猫を抱き上げている。くるんと丸くなった黒猫は、勲に甘えてゴロゴロ喉を鳴らしている。 純 (か、可愛いよ! すごくいいもの見ちゃったよ! 写真にとっておきたいくらい) 感動に、ちょっとだけ目がうるんでしまう純。いけないいけない。ここに来た目的を、忘れてしまいそうだ。
純は、小さな勲の目線に合わせるようにしゃがんでみる。 純 「ねえ、いっちゃん。みんな心配してるんだよ。もう、帰ろうよ」 チビイサ 「いやだ」 勲は、取られまいと怯えるように黒猫を抱きしめふるふると首を振っている。 チビイサ 「ぼくは、おおきくなっちゃだめなんだ。ここにいないと」 純 「どうして?」 純は首を傾げる。 チビイサ 「だって。大きくなった、僕の世界に。ミイちゃんは」 その時、純の心に、勲の記憶が流れ込んでくる。 つめたく、かたくなってしまったミイちゃん。いつまで抱きしめていても、温もりは移らなかった。 そういえば、あの日も。雨が降っていたっけ。 勲の心を映すように、この夢の世界にも霧のような柔らかい雨がそっと降り始める。 チビイサ 「ミイちゃんとはなれない。僕は、ここにいる」 純は、切なくて胸が苦しくなる。 こんなに小さな勲の心さえ、純は助けてあげることができない。 かわいそうだ。いっちゃんが、かわいそうだ。 勲は、首を傾げる。 チビイサ 「お姉ちゃん、泣いてるの?」 純は首を振るが、涙がぽろぽろとこぼれ落ちる。 純 「ごめんね。純、いっちゃんのかなしいのをなくしてあげることもできない。ごめんね、いっちゃん」 勲 「泣くな、純」 純が気がつくと、いつもの勲がそこにいた。 勲 「お前が泣くのは、嫌だ。胸が痛い」 純 「でも、ミイちゃんが」 勲は、首を振る。 勲 「ミイちゃんは、ここにいる。俺と純の胸の中に」 勲は、純の頭をぱふっと抱きしめる。 勲 「ミイちゃんと同じ。陽だまりの匂いがする」 純 「////い、いっちゃん」 勲 「帰ろう、純。お前がいる元の世界に」 扉が閉じる時に。どこかで、猫の鳴き声が聞こえた気がした。
バレンタイン直前に里に有償交換に出される人っておいしいのか?
今里帰りしたら、キオトドルパの直前くらいまで里滞在だろうな。 寝ルカ…
黒焦げセシルも全身エステに出した方がいい鴨。 純タンは文句なくおいしかったね。
もう13日か。明日はバレンタイン本番だなあ。
sige、次は東京少年MSDを頼む。 おいらも純ちゃんのおいしさを味わいたいyo。
>805 眠のの 「キオトドルパの直前くらいまでセシルと会えないなんて嫌よ! セシル、このままサンライト肌で通しましょ!」 セシル 「眠のの、誰のせいで真っ黒になったと思ってるの…」 眠のの 「妄想世界で浮気してた自分のせいでしょ」 セシル 「…うっ」
>808 眠のの、一緒に里帰りしてきたらどう?w
27番→13ナナ要素あり 炎上する古城の中。俺は、想い人を力の限り抱きしめる。 そんなの、俺のガラじゃない。厨房でも工房でもあるまいに、そんなことくらいわかっている。 万が一、この時代にタイムスリップしたとしても。 俺はせいぜい、歴史の片隅でひっそりと観察者しているくらいが関の山だろう。 今だから明かす、裏の裏。そんなところをほじくって、一人でにやりとほくそ笑んだり。 三流の暴露本を怪しいペンネームで執筆したりしてだな。「黒百合の真実」、とか。 そういや、活版印刷の発明は15世紀のグーテンベルグだから、もうこの頃にはあるんだよな…。 そんな色気もそっけもないことに考えがさ迷い出ている内に、シャレにならないくらい辺りがコゲくさくなってきた。 27番 「13ナナさん。このままじゃ、俺達心中しちまうぞ。マジで」 13ナナは27番の胸に顔を埋め、ひしと取りすがる。 偽13ナナ 「かまいません、27番様。貴方とここで果てることができるなら、本望ですわ」 いかん。ぐらっとくる。哀しい、男の性だ。 そういやハイ黒のセシルと眠ののって、ほんとにこの状況でゴニョゴニョいたしてしまったんだろうか。 気が長いのか短いのか、わからん奴らだな。ジェームズ6世は、結局セシルの子供でFAなんだろうか? そこにためらいがちな声が、控えめにかけられる。 真13ナナ 「ま、待っていただけませんか? せっかくの所お邪魔して恐れ入りますが」 27番 「13ナナさん!?」 さっと血の気が引く。見られちまった? こんなところを。 なんか、ドリー夢全開。こっぱずかしー妄想炸裂な、この世界を。 27番 「13ナナさん。あのですね、これは誤解というかなんというかその」 真13ナナは、ハイ黒13ナナをしげしげと見つめている。 真13ナナ 「わあ。私なんかでもお姫様衣装、案外いけるんですね。 一応これでも服飾専門学校出てますし。この時代衣装って、結構興味あるかも。 へえ、黒地に黒珊瑚がちりばめてある。レースも手作業なんだろうな。すごいわ」
まずいよ。13ナナさんにとって、俺はただの「オトモダチ」なのに。これ、ぜってーひくわ。 キモイ歴史ヲタの妄想内で、勝手にこんなことされてたら。駄目だ。俺ちょっと、立ち直れんかも。 穴があったら入りたい、というか。もうここで城と一緒に燃えて、灰になった方がマシ。そんな気分。 そう思ったとたんに、火の手が一層激しくなった。 陶然として、腕の中の13ナナさんは本物の13ナナさんに告げる。 偽13ナナ 「私と一つになれば、あなたはこの世界の絶世の美姫。27番様との情熱の恋に殉じるのです」 真13ナナ 「あー、私、銀座のマヌカンなんかしてますけど。結構、地味な性格で。 燃える恋って、映画とか小説くらいで十分と言うか。主役って柄じゃないんですよね。ごめんなさい」 俺と似たようなことを言って、偽者に頭を下げている13ナナさん。 で、俺にウインクしてる? 何で? 真13ナナ 「でも、映画見た後なんか。私でも、ちょっとくらい夢みますよ。 こんなヒーローみたいなたくましい人が、私を守ってくれないかしら、とか。 身近な人当てはめて、結構適当にキャスティングしたりして。 だから27番先生の夢、特別変なことじゃないと思います。 というか、そんなに親しくもないのに勝手に心の中に入ってごめんなさい。 誰でも見られたくないところ、絶対にあるはずなのに」
27番 「13ナナさん、俺…」 恥ずかしい。でも、ここで逃げたら、もっと恥ずかしい。 俺、そんなできた人間じゃないけど。でも、そんな俺でも。 真13ナナ 「27番先生、そろそろ帰りましょう。生徒さん達、きっと心配してますよ。 生徒さん探しに行って先生が遭難したんじゃ、本末転倒だわ」 その通り。俺は『先生』だから。『先生』でいたいから。 逃げるわけに行かない。生徒に二度と、顔向けできなくなる。 そう思った時。『扉』がそこに出現する。 扉をくぐる時、最後に一度振り返りそうになったけれど。すんでのところで、13ナナさんの声が俺を引き戻した。 13ナナ 「生徒さん達のために、『扉』に飛び込んだ時。27番先生、ちょっとかっこよかったですよ。 私の学生時代にも、先生みたいな人に教えてもらいたかったなあ」 すみません。入りきらなかったので三分割しました。
うわー、ぐっときたよ。 13ナナさん、いい子だ。 27番先生とうまくいって欲しくなってきた。
>>696 の後、
戻ってきた綾の前にもうひとつの扉が出現する。
陰影がクッキリと描き分けられた、まるでアニメの絵のような扉だ。
13めぐの目がキラリと光る。
綾 「この扉… 今度は誰が。」手をかけようとする綾を制止する13めぐ。
13めぐ 「店長、待って!この扉の向こうにいるのが誰だか、店長は
わからないかもしれないけど、私は分かります。
少なくとも四郎君でも翔君でも凌君でも、ない。」
綾 「13めぐ?」
13めぐ 「この扉の向こうにいる少年が見ている妄想はですね、おそらく
罪のないバカな世界だと思いますケド。
店長が迎えに行ってしまうと、それは彼にとっては妄想の続きになって
しまうのですよ。どっちにしても美味しい展開ですから。
妄想ビジネスの一端を趣味にしている私にはわかります。
ここは一つ、現実の厳しさをきっっちり認識させないと!
可愛い弟分が合宿所の厨みたいになったら困ります。」
綾 「よく…わからないけど、あなたの方が事態を理解しているようね。
お任せするわ。」
眠ののと一緒に戻ったアナイスの前にも扉が出現する。なぜかベッカムのポスターが貼ってある。 アナイス 「この扉、私が?」 13サラ 「アナイスちゃん、ストップ。 この扉は…あいつだわね。ま、可哀想な気もするけど行ってくるか。 少年は夢に逃げるんじゃなくて、夢を現実にするために頑張ってもらわないとね。 アナイスちゃんはここで待機しててね。あなたが迎えに行っても、 あの子ますます夢を膨らませるだけで、現実を見ないと思うから。」 アナイス 「13サラさんはきっと私にはわからないことをわかっていらっしゃいますのね。 御願いします、この向こうにいる人をどうか連れて帰って…。」 13サラ 「まかせて頂戴(ウィンク)」 13めぐ 「店長、行ってきまーす!」 13キラ 「二人とも可愛い男の子に懐かれてていいわねえ…。 私にも懐いてくれる少年がいないかしら…。(ジョーと目が合う)」 ジョー 「Lady、俺なんてどう?これでもTOKYO少年だze!」 13キラ 「ごめんね、ちょっとキミは育ちすぎだと思うの。」
すげえ。13姐さん達大活躍のヨカーン!?
え、ちょ、つかぽんは綾姉に迎えにきてもらえないの? でもって13めぐで扉が開いちゃうの? …まぁ、職人様に書いていただいている身分としては残さず戴きます。
つかぽんの妄想を綾に見られるのも辛いものがあるだろうしなぁ。 13めぐに頭はたかれて連れ帰ってもらうのが本人にとっても幸せかも。
同じく、つかぽんは綾さんに迎えにきてもらえないのか…… という最近ピンチなツカアヤファンとしての気持ちと、 13姐さん久々に活躍で嬉しい気持ちと複雑だ。 13サラの方はルカとの絡み多いし、きっと上手く連れ帰ってくれそう。 13めぐの方はそれほど接点もないし想像つかないんでどう展開するか楽しみ。 >817 職人様も特定キャラだけが何度も活躍することないように 気を使って意外な展開にしたのかもしれないよ?
ルカと13サラ、司と13めぐの恋愛師弟関係好きなのでこの展開おもしろそう! 姐さん達の活躍に期待。 つか陰影が書き分けられた扉とベッカムのポスターが貼ってある扉ワロタw イサイサの猫扉だし、みんな個性あっていいな。 リンクなら礼拝堂の扉でリヒトは天すみ入り口の引き戸で 28番は蔓や蔦や茨で覆われた扉なのかな。
>819 自分も、13姐さん活躍はうれしいでも ツカアヤ、ルカアナスキーとしてはちょっと複雑とジレンマがw でも扉はこの二人に開けてもらいたかった
バレンタインは女の子のイベントでもあるから 女の子にも均等な出番があるのはとてもいいと思うよ。
※橘家の家族は四郎の歌を「下手だと思ってるけど破壊兵器とは認識してない」、説準拠 時間軸としては13ミミが寝ルカワールド、綾は銀ミカワールド、純は勲ワールド、 アナイスは眠ののと一緒にセシルワールドに行っていた頃。 取り残されている四郎の扉の前に、黒ナーシャに連れてこられた美加、健、あきらがやってくる。 美加 「美加達の事忘れてモーソー世界にいっちゃうなんて、四郎ちゃんだらしないよね」 あきら 「やっぱ四郎兄には俺達がいないと駄目なんだよ」 健 「翔兄ももーそーせかいの中なんでしょ?早く僕達で助けてあげないと」 美加 「うん。晩御飯までに帰ってこないとね!」 次々に四郎の扉に入っていく橘家ミニっこ三人組。 三人は霊体となって東京の空を飛んでいる。 健 「ぼ、僕達飛んでるよ!落ちたらどうしよう…」 美加 「まほーの力で四郎ちゃんのとこまで飛ばされてるんだから落ちないよ」 あきら 「あ、帝都ドームだ!でも今野球オフシーズンだよなー」 勝手な事を話している三人は自動的に帝都ドームに辿り着き、 ぐるっと一周回ってから中に入っていく。 『東京少年・橘四郎結婚記念ライブinTEITOドーム』の垂れ幕。 ショップには東京少年のCD、DVD、グッズが山と売られている。 好きなメンバーのグッスを籠いっぱいに入れているファンの女の子達。 健 「あ、四郎兄のうちわだ!僕もほしいな」 美加 「バカね、これはにせものの世界なんだからここでうちわ買っても持って帰れないよ」 喋っているとコンサート開幕のブザーが鳴る。 あきら 「はじまるぜ!!」 ステージ袖付近に送られ、実体化する三人の意識。 あきら 「すげー!四郎兄がステージにいる!」 健 「お客さんもまんいんおんれいだよ。すごいね」 美加 「四郎ちゃんカッコイー!」
そして演奏が始まる。 曲は今の東京少年のものだが、演奏とアレンジのレベルがプロ級になっている。 美加 「もーそーの世界だから、曲かっこよくなってるね」 健 「じゃあ四郎兄の歌も上手になってるのかな?」 あきら 「上手いって設定のもーそーだろ?だってあんなに売れてるんだしさ」 前奏が終わり、マイクに向かって唄いだす四郎。 美加 「・・・」 健 「・・・・」 あきら 「・・・・・」 ぽかーんと呆れ顔になって四郎の歌を聞く三人。 観客達は集団催眠にかかったような状態で四郎の歌に聞き惚れている。 ばたばたとステージに走り出る美加、健、あきら。 美加 「ストップストップストーップ!!」 健 「四郎兄、やめてよ!これ以上下手な歌うたってみんなにめいわくかけるの!」 四郎 「へ!?お前ら、何で!?」 四郎の意識に混乱が生じ、妄想世界の時間が静止する。 あきら 「四郎兄のもうそう、カッコワリー」 美加 「こんな変な歌、売れるわけないよ。リスナーはバカじゃないよ? ひげんじつてきってカンジー」 四郎 「う、うるせーなっ!!いいだろ、妄想の世界でぐらい売れる事夢見たって!!」 反射的に怒鳴ってから我にかえる四郎。 四郎 「妄想の世界…?」 美加 「そうだよ。ここは四郎ちゃんのもーそーの世界なんだよ。 売れる夢をみるのはいいけど、夢をかなえるためにげんじつで努力するほうが大事なんじゃない?」 健 「四郎兄、もうそうの中でも翔兄より歌下手だったよ。 そのカショウリョクのままじゃ売れるのはむりだと思う」 あきら 「帰ってもっと練習しないと駄目だぜ」 四郎 「お前ら揃いも揃って下手下手下手下手って!! 見てろよ、帰ってから毎日歌って歌いまくっていつかこの夢を現実にしてやる!!」
ミニっこ 3人組の直球ど真ん中な物言いに、仕事中にもかかわらず ニヤニヤがとまらんwwww(・∀・)ニヤニヤ
つかぽんも、どうせなら13めぐさん好きになってれば アキバにも一緒に並んでもらえただろうし、話のもっていきよう次第で メイド服も着てくれたかもしれんね。 でも綾さんだからこそ惚れたんだろうし、ままならないものだ。
アナイスの活躍の場がどんどん無くなってる |||orz
つ奇行子サルベージ
829 :
827 :2006/02/13(月) 16:06:49
ごめん、ヒアナ派じゃないんで…
ルカ13サラスキーで超ワクテカしてる読み手もおりますですよ。
私はルカアナ、ツカアヤ派だからこそルカとつかぽんには姐さん達の指導で 男磨いてカコヨクなってほしい派。 28番も今回の長編でコンプレックス克服したみたいだし ルカとつかぽんも一皮剥けて帰っておいで。
ひと皮焦げて帰ってきた人もいたがな…
扉の中で本物同士がキスしたのってファーストキスとして有効? と28まどネタ見てオモタ。 後でパピイが知ったら憤死しそうだけどw
Dの城の大広間の隅っこ。扉からサルベージされたSDたちが、 黒い十字マーク(魔界セキジュウジ印)の簡易テントに運ばれていく。 闇ミカ 「はーい、並んで並んでー。ほかに怪我してる人はいませんかー」 ゴスサラ 「はいこれ飲んでね。異世界の気は身体に悪いから、解毒剤よ」 闇ミカ 「次のかたどぞー」 寝ルカ 「…………………………」 ゴスサラ 「こういうの『へんじがない ただのしかばねのようだ』っていうの?」 シルビー 「氏んでないわよっ!」 レオナ 「見事なテンションゴムの引きちぎれ方。Sカンも歪んでる。腕が鳴るわ(セラカンナとゴムヒキシャキーン)」 7番 「待て。ヘッドのヒビや欠けも酷い。これは有償交換の方が早いだろう(何故私がこんな所に…)」 レオナ 「それもそうね。次は?」 セシル 「…………ア゙ア゙…ア゙……」 レオナ 「あら、しかばね2?」 7番 「ふむ。サンライトというより、チョコレートだな。時節柄ちょうど良いではないか」 眠のの 「下手な冗談はいいから、さっさと手当てしてちょうだい!!」 闇ミカ 「これくらいなら、とりあえずこれでいいんじゃない?」 取り出したのは、薄め液+ピカっとキレイ+スポンジペーパー。 ゴスサラ 「三皮くらい剥くくらいの勢いで磨けば元に戻る…かもね」 7番 「えぐれたデフォメイクは我らが引き受けよう。次は誰だ」
そんな中。 荷物の影では。コソーリとそれらを覗いている小さな集団が。 ハイホー ハイホー オヒーサシーブリー 嵐 「…なんか大変なことになってるなー」 楓 「いやぁん恐ぁい。華奢で繊細なボディの私たちに、お手伝いできることがあるのかしら?」 紅 「楓ちゃん、自分で言っちゃうと身も蓋もフォローのしようもないわ」 嵐 「で、お手伝いはどうする? 最近俺ら、何も仕事してないぜ」 楓 「私たちの基本は、勤勉な木靴職人さんが仕事しながら眠っちゃったとき、 代わりに靴を作ってあげるこびとさんよ。魔界だの異世界だの、太刀打ちできると思う?」 紅 「いつからそんな設定があったのか、小一時間膝をつき合わせて詳しく聞かせてほしいところだけど。 実際、お手伝いできそうな事ってありそうにないわね」 嵐 「いっそみんなで扉に飛び込んで、俺らが大活躍するスペクタクル巨編の夢でも見てくるか?」 楓 「でも私たち全員で飛び込んじゃったら、誰が助けに来てくれるの?」 紅 「人知れず人助けをして、人知れず去っていくのが私たちこびとさん。 寂しいけれど、これが私たちの宿命(と書いてサダメと読む)なのよ」 嵐 「それもそうだな。じゃ、どーすんだよ」 楓 「……帰りましょうか」 紅 「そうね。帰って今夜のトリノをリアルタイム観戦のために一眠りしておきましょ」 嵐 「そだな。時差8時間は辛いよなー」 楓 「あ、あたしスケート靴買ったの! 氷上の妖精になるのー!」 紅 「まずは、氷の上で立てるようになってから言いましょうね」 嵐 「三歩歩く前に転んでたろ。妖精っつかオキアガリコボシだよなw」 楓 「なんですってーーーーーーーーー!!!!???」 ハイホー ハイホー オーダイージーニーーー♪
召喚成功。 会えて嬉しかったよ。小人さんたち。
ルカアナツカアヤスキーにして姐さん達の活躍にwktkしてる一人ノシ カップルネタは好きだけど、それだけに固執しなくてもいいじゃん。 寧ろ妄想の世界で腰砕けなおこちゃま二人を斬ってしまえw >833 片方が幻とかじゃなく、本物同士なら有効なんじゃない? ともあれこれで、多少は劣等感ネタから離れた28まどを 書けると思うとまたwktkするよww
妄想世界内での本物同士の肉体的接触が有効だって ボロボロになって現実に戻ってきた寝ルカが身を持って教えてくれたね…
28番まどかは多少距離を保った二人でいてほしい あれで障害がなくなったら、ただのバカップルになりそうだ
最初はマヌカン'sでひとくくりだった13初期子たちが イイ感じにキャラ立ってきて、今後の活躍にwktkですよ。 うちの13サラにプチブラ買ってやろうかという気になってきた。 ルカは…ムリだから… orz
28番の劣等感エピって見ててつらかった。 「最後に克服して精神的に成長するのを前提とした、過渡期エピソード」 だと思えば有りなんだけど、今後のデフォ人間関係がずっとこのまま 「迫るまどか、劣等感を持ち出して逃げ回る28番」 で固定されるのは個人的にはNG。 せっかく「ヴァレンティウスの扉」でトラウマ乗り越えエピをやったんだし ニコ&13ののやリヒト&めぐやキャプテン&巫女ののみたいな (双方の気持ち的には)安定カップルにしてあげたいな。 「パピィの反対」って障害も、二人はラブラブでこそ生きてくるんだと思うんだ。 どうせマンネリ維持のためにくっつかない設定にするなら 「今はまだパピィに認めてもらえてないから付き合えないけど いつか認めてもらうために一歩一歩前向きに努力する」28番が見たい。
※ツカアヤ恋愛要素ありです。 勲と一緒に帰ってきた純が綾に心配そうに聞く。 純 「お姉ちゃん、あの扉、きっとつかさ君の扉だよ。行かなくてよかったの…?」 綾 「いいの。私の一番の望みは、扉の向こうの司君や四郎達が無事に帰ること。 私との絆を確認することじゃないわ。 13めぐの方が確実に連れかえってこれるなら、そうして欲しい。 これが銀ミカだって、私は同じことをしたわ。」 純 (お姉ちゃん、やっぱ大人だよ…。自分より相手が一番大事なんだ。 純だったらきっと、つまらない嫉妬しちゃうよ。) 綾はそっとハンカチで目を押さえる。(お願い、無事に戻って…司君…。) 勝手に13姉さんを行かせてしまったのでフォローします…すみません。 カポーとしてはツカアヤ大好きなのですが、他のオニャノコの活躍も見たくてああいう展開にしてしまいました。
掃除機書き手の一人としては、劣等感だらけで成長しないキャラが お嬢様に好かれるという無茶な設定を違和感なく書くのが本当に難しい。 そんな書き手の都合はさておいても、28番スキーとしては 彼が抱えていたトラウマを乗り越えたということ自体が嬉しいし 胸がすく良ネタをいただけたと思ってる。 だから、28まどのカプとしての進展はこの際どっちでもいいから 28番の成長を止めたりなかった事にしたりはしないで欲しい。
夕暮れの商店街。早足で歩いていく司。 13めぐ 「標的発見。完全にここを現実だと思ってるわね、あの顔は。」 そっと後ろから声をかける 13めぐ 「司君。久しぶり。」 司 「あっ 13めぐさん!」 13めぐ 「元気そうじゃない。店長とは上手くいってるの?」 司 「(すごく嬉しそうに)あ、もう知ってるんですか? 俺と綾さんのこと。 いやー、13めぐさんにはいろいろ相談に乗って貰ったけど。 おかげさまで綾さんと付き合うことが出来ました。ありがとうございますっ(ぺこり) もう俺、幸せすぎて夢見てるみたいですよ。」 13めぐ 「…夢見てるんだもん。」 司 「何か言いました?」 13めぐ 「なんでもない。ね、司君、ちょっとお茶でも飲まない? キミが幸せそうで良かったけど…今度は私の恋愛相談に乗って欲しいの。」 司 「いいですよ、俺で良ければ。」
コーヒー店で並んで座る二人 13めぐ 「実はね。私、案外男の人との縁が無くて。」 司 「まさか。13めぐさんだったら、よりどりみどりでしょ?」 13めぐ 「そんなことないわ。マヌカンなんて案外地味なものよ。 でも、久しぶりにときめく相手に出会ったの。 常連のお客さんで、仮にAさんとしておくわ。 すごい好きなのに、打ち明ける勇気が出ないのよね…。」 司 「うんうん。」 13めぐ 「どうしても傷つくのが怖いの…。」 司 「わかりますわかります。」 13めぐ 「自分を勇気づけるために、Aさんと上手くいくショートストーリーを 書いてみたり。イタイけど、ヲタクの司くんなら分かってくれるかな。」 司 「正直、すげーわかりますよ。俺、へこみそうになると しょっちゅうそんなこと考えてましたもん。」 13めぐ 「でね、毎日その人とのラブラブな妄想を考えていたら そっちが楽しくなっちゃって、もう現実のAさんのことは どうでもいいかなって…」 司 「は?」 13めぐ 「だって妄想の中のAさんは、私のことをいつでも好きでいてくれるから。 私みたいなヲタは、アニメのキャラに萌えるのと同じような愛し方をした方が幸せかな、って。」
司 「何言ってるんですか! Aさんはアニメじゃないんですよ。 現実のAさんに気持ちを伝えなくてどーするんですか! それに、そんなのアニメに失礼ですよ。 製作者は、現実逃避の為にアニメを作ったんじゃなくて 俺らに勇気や希望をくれるために作ってるんです!」 13めぐ 「(バシっと司の背中を叩く)もうキミ、案外わかってるじゃないの! さ、帰るわよ。」 司 「イテテ。なんなんですか〜いきなり。」 13めぐ 「だから。今私が言った立場に、司君がはまってるってこと。 この世界、君の妄想なのよ。」 司 「え、ええええ!?マジ? …どおりで、話が上手すぎると思ったよ…orz。」 ぐらりと風景が揺れて、二人の前に扉が表われる。 13めぐ 「一つ聞くけど、現実の店長が一番好きなのよね?」 司 「当たり前じゃないですか!だって、だって、俺に都合のいい幻だから 好きになったんじゃなくて、綾さんは綾さんだから好きになったんで …はぁ…あれが妄想…俺、カコワルイ…orz」 13めぐ 「妄想の内容はともかく、今の気持ちはカコワルクないわよ。」 扉は開く。綾が心配そうに待っている。 綾 「司君!どんなに心配したか!」思わず抱きつく綾。 司 (あれ…おかしいな… 俺の妄想は終わったはずなのに… 俺、綾さんの腕の中にいるよ…あれ…からだの力が入らな…い…) ズルズルと倒れこむ司。 綾 「つ、司君、司君?」 V 「異世界の毒気にのぼせたわね。」 13めぐ 「店長、後は よ ろ し く!」
ヲタモード全開にもかかわらず13めぐ姐さん素敵・・・
すごい勢いで核心突いてる13めぐに惚れた! つか846で言ってることってルカ達にも当てはまることだよな。
好きな人が盛り上がる気持ちも分かるし、かきたいなら書けば(注意書きは忘れずにね)、 とも思うけど、『この成長をなかったことにするな』とか押し付けるの勘弁。 28×まどはすべて「なかったこと」になってる『ふたりはいいお友達』派もいるんだよ。 基本的に本スレのカプネタはぬるくぐだぐだ時々甘酢。ってのがお約束だと思ってたがな。
GJ!
ヲタならではの説得をする13めぐ格好いい。
自分
>>819 なんだけど、想像できなかった分
余計に楽しませてもらいました。
最後に美味しい思いしてるし、よかったなつかぽんw
>850 自分は>843さんではないけど、この場合の「なかった事にはしないでほしい」は 「ヴァレンティウスの扉」を『全部のキャラが記憶消去されて この長編で起きた出来事はSD達の脳内ではなかったことになった。 全てを知るのはデカ健様のみ…。』 みたいな落ちにはしないでほしいって要望じゃないかと。 グダグダ説のままでも脱グダグダ説でもどっちでも書ける余地を 28番の性格設定に残してほしい気持ちはすごくよく分かる。
読専としては、最近の28番の行動が書き手によってバラバラで 訳わかんなすぎたからこれを機に派閥でも何でも作って欲しいと思う。 そしたら好みのネタだけ拾い食いするから。 今後の展開をリクしていいなら、『扉事件をきっかけに 色んな面で前向きにがんがりつつたまにムッツリな28番』をきぼん。 ところであと1日と10分程度だけど、救助待ちって誰と誰だっけ?
ニコ、29、ルカヒュイ兄弟、翔、凌、遠夜、牛、ヒース >救出待ち
855 :
843 :2006/02/13(月) 23:56:04
>852タソ 補完ありがd。そそ、そういう事が言いたかった。 それに、今後の日常のネタにまで影響を及ぼさなくていいから この出来事はすべてのSDの心の奥底にチクリと残っていて欲しいなと。 そういう積み重ねでキャラの深みが出てくると、また面白くなるって部分もあるし。
>842 ツカアヤ派が多いのはわかってるけど、数少ない銀綾スキーとしては、 綾も司が好きだとは断定しないで欲しいなー。 いやこの場合、純がツカアヤ派なのか?w
>854 牛は凌を救出に行ったんじゃなかったっけ。
純の立場で考えるなら、「よく知らないお姉ちゃんの知り合いの人」より 「そばで一喜一憂見てきた友達」のほうが感情移入もしやすいし 応援したくなっちゃうんじゃない?
>857 そうだけどうっしーの場合、夢→夢移動で外への道持ってナイジャン。 とか思ったので念の為中の人に入れてみた。 そこら辺は書く人の解釈次第で。
28まどどーでもいい派には読んでて28番がこれで脱グダグダとか成長とかそーいう感情移入出来ず なんかくっつけたくて強行手段(鱚シーン)に出たなぁ…ってのが正直な感想 >850 最後一行、自分もそう思ってたけど最近は違うみたいだね…
私には28番に劣等感設定がついてグダグダしてた期間のが くっつかない状態を維持するために無理矢理やってたように見えてた。
ある設定を好きな人がいれば、嫌いな人がいるのも当たり前。 ヒアナ好きにとっては貴重な萌えシーンのはずのバレンタイン限定メニューご一緒にも ヒアナ苦手にとっては、意味もないイチャでウヘァと思われる可能性あり。 自分の苦手な設定やシチュが生き残るのは、それを好きな人がいるという 確実な証拠なんだと、最近思っている。
わざわざ特定カプ叩き紛いの言い方せんでもよかろうに… 意味のないイチャイチャってカプネタなんてみんなそんなもんじゃん
いや、862はヒアナ好きな人なんだと思うが
色々な設定があって、好きな人も様々だから今まで恋愛ネタは ぬるくうだうだ甘酸っぱだった うだうだな状態なら職人さんにも選択権があるし 以前、ネルミミやヒーアナであったけどフラグを立ててしまうと 他のシチュが好きな職人は 「フラグがたってしまったので書けない、書き辛い」ってなる ぐだぐだ嫌、くっつかないと嫌ってのも解るけど、皆が皆強行手段に 出てくっつけたら書く人が限られてしまうよ
最初に 『○○説準拠』 の注意書きさえあれば何でも書いていいと思う派
おつぎのサルベージネタきぼん。 あと、23時間きったよん。 救出されなかったSD出たりして、来年のヴァレンタインまで封印とか..... うっしー、影薄の呪いはまたしても君をとらえるのか??
自分が書いたネタでもめてるようで申し訳ない。 このところ分裂気味だった28番の性格を矯正すべくトラウマ越えに踏み切ったのと バレンタイン長編だから、いたずら心でサービス・シーンを入れたんだけど 日常に戻ればマンネリグダグダに戻るつもりでいました。 そのへん、ちゃんと注意書きしておけばよかったね。スミマセン。
今までに出たぐだぐだ嫌って意見はぐだぐだ自体が嫌なんじゃなくて 「イヤなぐだぐだのし方して変なキャラになってるのが嫌」って意見だったと思った。 何度も引き合いに出して悪いけど、 28番が「節度をもって身を引いてる」のは良くても 「極端なコンプレックスの塊」になっちゃってるのが嫌とか。 キャプののだったら「本心をごまかしてちゃんと好意を意思表示しないくせに 相手に他の異性が寄ってきたら嫉妬全開で牙剥くのが嫌」とか。 寝ルカだったら「きっぱりフラれてる相手にエロい妄想し続けて 自分に寄ってくる別の女の子にもはっきりしないでキープしてるのが嫌」とか。 サシャだったら「きつい事言ってカイを凹ませて自己嫌悪を繰り返して 全然進歩しないのが嫌」とか。 自分はへたれ萌えだからそういうダメSD寝ルカとか大好きなんだけど 「自分の好きなSDにはカコイイキャラ、いい人なキャラでいてほしい、 愛すべき欠点はいいけど愛せない嫌キャラ化は嫌だ」 っていう人の言い分も分かる。 何が愛すべき欠点で何が愛せない嫌キャラかは人によりけりだろうから 嫌って意見が出たら次からその説で書く時は>866でいいんじゃないだろうか。
ルカのサルベージ編。 最後だけバレンタインサービスでルカアナ要素ありです。 それは、幸福の連環。 妻は美しく料理上手。子供達は、元気で愛らしい。 休日には、地元のフットサルチームで汗を流す。時には息子のヒューイの練習にも付き合ってやる。 昼時になると、最愛の妻アナイスと愛娘エルシーがバスケットにランチを詰め、駆けてくる。 この幸せが、永遠に。 この、幸せが。 この・・・・・プチブラ? 13サラ 「目標物体捕捉。私の可愛いブラちゃん達、その幸せボケを簀巻きにして連れてらっしゃい!」 プチブラs 「「「「「ラジャー!!!」」」」」 わらわらとプチブラに取り囲まれ、あっという間に簀巻きにされて13サラの元に連行されてくるルカ。 ルカ 「あんた…13サラ師匠!? えらく若くない? 俺の厨房の頃と」 13サラ 「心配ご無用。あんたは、まだ厨房なのよ。現実世界では」 ルカ 「ぬぁにーーーーー!!! 何だってーーーーー!!!!!」 ルカが叫ぶと、彼の夢世界はぐらりと歪む。 ルカ 「ありえねーよ! 俺、こんなに幸せで! アナイスはいつも白いドレスを着て笑ってて! 俺と腕を組んで、浜辺を歩いたりして! 俺、いつまでもこの幸せが」 13サラ 「ここでのあなたの奥さん。アナイスの料理は?」 ルカは、茫然とつぶやく。 ルカ 「絶品だった。…やっぱ、夢かよ! ありえねーのかよ! ちくしょー!!!」 だんだんと。ルカはこぶしで、地面を叩く。 ルカ 「俺、やっと、アナイスが俺の気持ちわかってくれたと、本当に思ったんだ! 幸せで幸せで! 空飛べそうなほど幸せで! それなのに!」
13サラは、腕を組み告げる。 13サラ 「あなたには、選択肢が二つあるわ」 ルカ 「師匠?」 13サラ 「一つは、私と一緒に現実世界に帰る道。そしてもう一つは、ここに一人で残る道」 ルカ 「師匠!」 13サラ 「自分で決めなさい。誰にもあなたの心を強制することはできない。 この、ぬるま湯のような偽りの幸せを選ぶなら、それも一興。止めはしない。 現実の茨と戦い。いつか、本物のアナイスを抱きしめたいなら。私についてきなさい。 あなたの、力になってあげる」 ルカは、茫然とつぶやく。 ルカ 「13サラ師匠。俺のために、どうしてそこまで」 13サラは、不敵にニヤリと笑う。 13サラ 「あんたは一応、私の不肖の弟子ですからね。このまま放り出したら、後味悪いじゃない。 その分、成功報酬は前払いで三倍返し。次の限定ブラ発売日にも、私の代りに存分にタリんでもらうからね」 ルカ 「わかった。俺、帰ります。本物の、アナイスのいる世界に」 そして二人の前に。現実への扉が出現する。
扉を開け、現実に戻ると。 アナイス 「ルカ! 心配したわ。本当に」 紛れもなく、現実のアナイスがルカの前に駆け寄ってくる。 ルカ 「アナイス…。俺の事、心配してくれたんだ」 アナイス 「当たり前でしょう? あなたは私の大切な友達なのよ。 このまま帰って来れなかったら、どうしよう。そう思うと、いてもたってもいられなかったわ」 本当のアナイスが紡ぐ、本当の言葉。ルカの心は、ゆっくりとほどけていく。 正直。あの幸せすぎる夢が、心の奥底から消える日はないと思うけれど。 ドリーム ウィル カム トゥルー ! 今日から俺の、新たな愛の戦いが始まるぜ! 応援してくれよな、みんな! アナイス 「そういえば、もうバレンタインになってしまったわね。ルカ、これを」 ルカの前に、小さな包みが渡される。 アナイス 「この前、フリーマーケットに誘ってくれた御礼よ。宜しければ受け取って」 予告通りの、鱈のフライ、ビネガーチョコソースか。しかし、俺も男だ! アナイスの心づくしのプレゼント一つ食えずに何とする! そう決意し、ルカは目を閉じて一口ぱくりと口に入れる。 ルカ 「・・・? あれ? これは」 アナイス 「エマお姉さまに、ビネガーチョコは反対されてしまったの。ああでもない、こうでもないって。 お姉様と相談しながら作った、チップス好きなルカのためのチョコレートよ」 それは、ポテトチップスのチョコレートコーティング。珍妙と言えば珍妙な組み合わせだが、 チープな味わいが新鮮で、案外食べられないこともない。 お世辞でなく、ルカは言う。 ルカ 「うまいよ。これ、アナイスが今まで作ってくれた中で一番。 一見、あり得ねー感じだけど、ポテチの塩味とチョコのチープさが、なんとなく俺好み。 こんな組み合わせもアリって、思いもしなかった」 我が意を得たり、とアナイスは微笑む。 アナイス 「でしょう? 意外な組み合わせが不思議な調和を見せる瞬間。 それが楽しみで、私はお料理を続けているのかもしれないわ。 ルカ、よかったら、これからも私の食の探検に、付き合ってちょうだいね」
※29番→眠ののあり 29番の妄想の中の眠ののの屋敷。というより、むしろ城。 眠ののと29番が人目を気にしながら庭を歩いている。 29番 「いけません、眠ののさん。眠ののさんにはセシルさんという婚約者が」 眠のの 「私は子供だったの。おとぎ話の王子様とお姫様に憧れていただけ。 でも、本当に好きなのは…」 29番 「セシルさんはどうなるんですか?それに、婚約破棄ということになったら眠ののさん個人の 問題では済まなくなるんですよ。国は?」 眠のの 「セシルのことは私がなんとか説得するわ。 彼を裏切ったまま、あなたを愛するわけにはいかないの。 国のことだって、私に任せてちょうだい。あなたのためなら、なんだってできる」 29番 「眠ののさん!」 (わかっている、これが現実でないことぐらい。現実の眠ののさんなら、心変わりなんかしない。 俺を好きになったりしない。永遠に王子様に憧れる夢見る少女) 眠ののが不安そうに29番を見る。 眠のの 「どうしたの?29番」 29番 「いえ。俺もずっと眠ののさんを好きでした」 (なんだろう、この激しい違和感。俺はもしかしたらセシルさんに一途で、王子様を夢見る 眠ののさんが好きなのか?だけど、それではおれの恋は永遠にかなうはずがない。 だから、多少の違和感に目を瞑ってでも、俺はこの世界に…) その時、世界はぐにゃりと歪んで、眠ののと眠のの屋敷が消える。 眠ミュウ 「29番、迎えに来たわよ」 29番 「え?」 29番が振り向いた先にりあ、眠ミュウ、眠ナナ、眠ミミが左からこの順番で立っている。 (特にこの順番に意味はないが、眠りミュウ腕組み、眠ナナはモデル立ちしているとなんとなくいい)
眠ナナ 「29番君、帰りましょう。この世界は虚構よ」 29番 「わかっています!でも、俺にはこの世界が心地いいんだ」 眠ナナ 「29番君…」 りあ 「戻ってきてください!29番さんがいないと困ります」 29番 「俺がいないと困るのは、唯一の男手だからってだけのことで、必要とされているからじゃない。 思い荷物を運ぶ時とか、高いところの物を取るのに重宝とか。俺の代わりならいくらでもいるよ」 (あ、なんか俺って卑屈。28番のがうつったか?) 眠ミミ 「そんなことないです!みんな29番先輩のこと心配してたんですよ!」 29番 「眠ミミちゃん?」 眠ミミ 「それに、29番先輩をお目当てに通ってる女性のお客さんだっているんです。 だから、戻ってきてください、29番先輩。ミミ、29番先輩と一緒にお仕事したいです。 もっともっと、29番先輩にいろんなことを教えてほしいの」 眠ナナ 「眠ミミちゃん、あなた…」 眠ミミ (王子様が来てくれるのを待っているお姫様のミミもいいけど、今はミミは29番先輩を 助けてあげる勇敢なお姫様なの。そんなミミの新しい魅力ハケ〜ン! あぁ〜ん、ますますミミったら、みんなのア・イ・ド・ル?) 眠ミュウ 「あいかわらず、自分に酔ってるわね」 29番 「…俺、戻ります」 りあ 「29番さん、その気になってくれましたか?」 29番 「責任感とか必要とされてるとかじゃなくて、やっぱり俺、眠ミミちゃんを 放ったらかしてこっちに残っているのはいけない気がしてきた」
>870-872 激しくGJ!!13サラ姉さんの活躍もルカの目覚めもさわやかで気持ちよかったです。 漏れの大好きなポテトトップチョコレートで来るとは思わなかったー。 超うまいんだよねアレ。すごい食べたくなったから明日買いに行ってくるよ! アナたんのチョコポテチ食べてみたい人は、「ポテトチップチョコレート」でググると見つかりますYO 14日までなら全国のいろんな百貨店に臨時出店してて買えると思います(中の人じゃないよ!
のんびりチップス作って持ってくる暇が アナイスにあったとは到底思えないんだが…
ルカも妄想ループ中なのかもw
珍妙料理フルコースずらっと並べたのならともかく、 チョコの一つや二つで変だとは思わないよ。 平和な頃、作って出来上がったのをポッケに入れて持ってたのかも試練し。
>224の頃の試作品の内、まぐれ当たりが運よくポケットに入ってたと脳内補完するもよし、 妄想ループ中と脳内補完するもよしw 後者だと、もう、今年中のサルベージは間に合わんかもしれないが
よかったな、ノレカ。バレンタインにチョコもらえた第一号だよ!
「ブルームーン」の手伝いをしているこはくとひすい。 こはく 「そういえば、ヒューイからホワイトデーに向けての注文が女の子分だけあったなあ。まだだれからももらったわけでもないのに」 ひすい 「まあ義理でもお返しは楽しみではあるけど」 こはく 「お返しといっても100円のポット花だけどね」 ひすい 「普通は倍返しじゃない?そういうところはヒューイくんって抜けてるわよね」 こはく 「その点お兄さんのルカさんは高い花を1人だけのために物色していたみたいだけど」 その2人の前に、おしゃれな子供服が掛かっているが、下にレンジャーパンツが積まれている扉が現れた。 こはく 「これが噂になっている扉とやらか?明らかに誰かを思わせるなあ」 ひすい 「噂をしていれば何とやらね」 2人が扉の前に立つと、始めに目に入ったのは女の子の一団が現れた。 ヒューイ 「みんな僕の第一夫人さ!!ははははは!!」 女の子に取り巻かれているヒューイは女の子のお尻をなでたりもしている。 冷ややかな目を向けるひすいと、苦笑を浮かべるこはく。
こはく 「ありえない、お前がそんなにモテるわけねーだろ」 ヒューイ 「何だと、僕がモテててうらんでるんだろ〜〜」 ひすい 「まだ普通にしているヒューイくんの方がマシよ」 ヒューイ 「僕にそんなこと言う女の子はだれだよ!」 デレデレの女の子の中で、ひすいだけが呆れをあらわにしている。 ヒューイ 「ひすいちゃんもこっちにきなよ、女の子は白けた顔より惚れた顔の方が可愛いよ」 ひすい 「女の子のチョコに大して倍返しも考えないような間抜けなんか知らないわよ!」 ひすいはアッカンベーをすると、こはくの後ろに回り込んだ。 こはく 「もうそこまでにして帰ろうぜ」 ヒューイ 「やだ。現実で力及ばないのはわかってるもん。これでも」 ひすい 「女の子の取り巻きが多いって、結局はだれも大切に思っていない、その程度でしょ」 ひすいのつぶやきにヒューイは目を見開く。さらにたたみかけるひすい。 ひすい 「ヒューイくんのお兄さんもお目当ての人に相手にされていないみたいだけど、1人の人を一途に思ってるのってカッコいいと思うわ。女の子としてはね。それでもどこか抜けているのはヒューイくんと同じだけど」 ヒューイ 「僕はまだ決められる相手がいないけど、それでも思っているさ!!」 こはく 「それでも与えられた物にデレデレするんじゃなくて、現実を見つめて努力する、それが男の魅力の1つじゃないのか?」 ヒューイ 「うううう〜〜〜」 ひすい 「しょうがないわね、これなら5倍返しになるわよ。がんばるあなたのために」 ひすいは20円のチロルチョコをヒューイの口に突っ込むと、扉が現れた。 こはく 「ほら、いくぜ」 下を向いているヒューイの手を引きながら、兄妹は扉の中に飛び込んだ。 ヒューイ 「現実はしょぼいけど、ありがとう。2人とも…」 ヒューイの目には涙が浮かんでいた。
このスレはエロエロでもムッツリでもアニヲタでも 一途な男がおいしい思いをするスレだからな… ヒュイたんも股掛けする男の末路(有償交換&黒焦げ)を知ったら 少しは改心するかな?w
>>876 そんな無粋なことはいわなーい。(*´∀`)σ)) д`)
>>875 >14日までなら全国のいろんな百貨店に臨時出店
すごく・・・買いに行きにくいです・・・。orz ←男
>884は27番先生のナカーマ?
13キラ姐さん! 妄想世界でタッ〇ーと同じ役をやっていた少年の サルベージ(手伝い?)なんていかがですか?
叔父様・28番・ノエル(延)…、次々と扉にとらわれていたSDたちが戻ってくる。 広間に現れた扉はあと二つ。一つにはチャイナりおが入り、一つには13ののが入った。 アナイス 「…ヒースお兄様の扉は、まだ?」 『扉』を囲む魔方陣の光は消えている。あれは、凌の仕事が終わったことを表しているのではないだろうか? アナイス 「(なんだか胸騒ぎがする…。)ヒースお兄様…大丈夫かしら」 まどか 「ヒースさんはあれで秘密主義というか『自分の弱みを他人に知られるくらいなら舌噛んで氏ぬ』 みたいなところがおありのようだから、凌君も見つけるのに苦労しているのかもしれませんわね。 でも、きっと見つけてくれるわよ。大丈夫よ、アナイス」 28番 「そうですか? わかりやすい方だと思いますよ、ヒースさんて」 まどか 「わかりやすく見えるくらいには、隠し事がお上手なのよ」 28番 「……ヒースさんのこと、よくご存知なんですね……」 まどか 「(苦笑)そうですわね。…ハイランドと日本、男と女の違いは無論ありますけれど、 格式ある家の長子として生まれ育つ中で身につけるものの考え方には、 共通する部分は、あるのだと思いますわ。そういう部分は、直感的にわかります」 28番 「そうですか…。俺にはわかるわけない世界なんですね」 まどか 「まあ、そんな顔をなさいませんのよ。親近感と恋心はまた別物。 わたくしが恋しているのは貴方一人なのですから」 28番 「まどかさん…(フクザツ」 アナイス 「そうね。お兄様、いつも優しくて、背筋をぴんとして、なんにでも前向きで… そんな風だから気づかなかったけど。 本当は一人で辛いことを抱えてらしたのかもしれないわね」 エマが持ってきてくれたカーディガンをぎゅっと抱きしめるアナイス。 アナイス 「Dさんたちに聞いてくるわ。他の場所で、誰かに助けてもらってるのかもしれないし」 ※
『扉』の前では青ざめた黒魔女Dと綾が何か声を低めて話している。 D 「ミイラ取りが…ミイラ…」 綾 「それじゃ、翔と凌は…」 アナイス 「あの…ちょっとお伺いしたいんですけど…」 ぎくりとした顔で振り向くD。アナイスは、Dのその表情で全てを悟る。 アナイス 「まさか…」 綾 「ごめんなさい、アナイスちゃん。うちの弟が、…ホントにごめんなさい」 アナイス 「いいえ、そんな…。でも他に何か手は…?」 綾 「この、扉の中に入ればいいんじゃないの? 私が行くわ」 『ヴァレンティウスの扉』を勢いよく開ける綾。だが。 綾 「…何もない」 そこにあるのはただの素通しの扉。 V 「その扉は、女の子には効果がないみたいなのよん」 肩を落とす綾の背後から扉の中を覗き込むアナイスの目には、塗りこめたような闇とほのかに光る 丸いものがわずかに浮かぶ風景がうつる。 その遠くのほうに、同じく仄かに発光している様な人影。 アナイス 「…ヒースお兄様!」 D 「何だって?」 綾 「え?」 D 「しっかりおし!」 扉のほうへ歩き出すアナイスの肩をつかむD。そのとき、扉の向こうからあるはずのない風が 吹いてくるのを感じる。それに乗る、異質な力の存在も。 D (この感じは天界の…。彼らが介入してるって言うのかい。 そして、この子を呼んでる……?) アナイス 「Dさん・・・?」 D 「判った。行っておいで。気をしっかり持って。落し物には気をつけてね」 アナイスは硬い表情で頷くと扉を潜り抜け、異世界へと消える。 後を追う者を遮るように再び閉じる『ヴァレンティウスの扉』。
Vタマ 「アナイスちゃんは実は男の子だったのね・・・・」 なんちてw