ここに詳しくのってるよ
http://osi.cool.ne.jp/UL/n14.htm いったいなぜリカちゃんはこんな不吉な噂ばかりたてられるんでしょうね?
同情を禁じ得ません。
さて、この物語が生まれた背景には「三本足のリカちゃん」が実在するという噂話の存在があります。
「茨城工場が出荷したリカちゃん人形の中に機械トラブルのため三本足になったリカちゃんが含まれていた。メーカーは急いでこれを回収して廃棄処分にしたのだが、
メーカーのチェックから漏れて市場に流通したものがいくつかあるらしい」というのがその噂話の内容ですが、この話を裏付ける情報は何もなく、あるいはこの話自体が都市伝説なのかもしれません。
やがてこの噂は一人歩きをはじめ、学校の怪談レベルの様々な伝説を生み出していきました。
ここにその一部をご紹介しましょう。
・ある学校のトイレには三本足のリカちゃん人形が現れる。この人形は「わたしリカちゃん。でも呪われてるの」と言ってくるが、危害は加えてこない。
・ある学校のトイレには三本足のリカちゃん人形が現れる。この人形は「おままごとする?それともかくれんぼする?」と聞いてくる。「おままごと」と答えると
包丁が頭上から降ってきて血まみれになって死ぬ。「かくれんぼ」と答えると
別の世界に連れ去られ、二度と返ってくることができない。
・ある学校のトイレには三本足のリカちゃん人形が現れる。その三本目の足は人肉でできており、「わたしリカちゃん。この足の持ち主を探しているの」と言ってくるが、危害は加えてこない。
・夜寝ていると、枕もとに三本足のリカちゃんが現れる。リカちゃんは手に包丁を握っている。この時、リカちゃんに気づかないでいれば何も起きないが、
もし気づいてしまうとリカちゃんは襲いかかり、気づいた人の足を包丁で切り取る。
2番目の話には現代妖怪夜行でご紹介した「怪人赤マント」との類似が見られますし、4番目の話は足を取るということから同じく現代妖怪夜行でご紹介した
「カシマさん」との繋がりを感じさせますが、いずれにせよ「三本足のリカちゃん」が現代妖怪として定着していることがうかがえます。
このような変遷を経て「現代妖怪としての三本足のリカちゃん」の完成系として流布したのが、今回ご紹介した伝説だったのです。