高級猫のアメリカンショートヘアが、大阪市鶴見区と大阪府守口市にまたがる花博記念公園に
相次いで捨てられ、26日までの1週間に計27匹が保護された。
大阪府警は、繁殖業者らがまとめて遺棄した疑いもあるとみて、動物愛護法違反容疑で捜査を始めた。
地元の人たちの話では、最初は20日、園内の木によじ登って下りられなくなった猫1匹が救出された。
翌21日に4匹、22日には8匹が保護され、その後も園西部の草むらで連日見つかっているという。
汚れはなく栄養状態も良いといい、何回かに分けて捨てられたようだ。
生後半年から1年ほどの若い純血種とみられ、うち3匹は妊娠していた。
保護活動を続けている地元の女性(52)は「少し目を離したすきに大量に捨てられた。いたちごっこが
いつまで続くのか」とため息をつく。公園内にはまだ数匹おり、「野良では生きていけないのに」と危ぶむ。
アメリカンショートヘアは数万円から20万円前後で取引されるが、繁殖業者によるとここ数年、
人気は下降気味という。業者が売れ筋の種類に替えようとまとめて捨てた可能性もあるとみるが、
「売り物になりそうな猫を捨てるのは理解しがたい」と話す。
保護された猫を預かっている「猫の幼稚園」(大阪市淀川区)の伊與田(いよだ)道代さん(44)は
「どの猫も状態が良くて人なつこい。大切に育てられていたのでしょう。でもどんな事情があろうと、
動物を捨てることは犯罪」と話す。
猫の幼稚園
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