もちろん、サル学やそこから得られた知見や洞察に文句をつけたい訳では毛頭ない。前述のとおり、むしろその慧眼ぶり
には大いに敬意を抱いている。また、これまで築き上げられてきた文明をないがしろにする気もない。
確かに、一瞬何語で話しかけられたのか戸惑うような外来語交じりの日本語よりも、美しい響きを持った和語のほうが格調
高いという印象は僕にもある。また、和語に対する尊敬も憧憬もある。しかし、言語は生き物であり、時代は変わるものな
のだ、という認識も同時に強い。
これまでの文化という慣れ親しんだ環境=デファクト・スタンダードを維持しようとする「過剰な慣性(Excess Inertia:経
済合理的性があるにもかかわらず、新しい環境に移行しないこと)」が働くのは極めて当然だが、新たに発展してきたテク
ノロジーと私たちとの相互作用によって、これ
まで築いてきた文化とは異なるベクトルが生じてきたことを素直に受け入れてもいいのではないかと思うのだ。
70 :
わんにゃん@名無しさん:2008/10/19(日) 13:20:51 ID:EvekOyxH
そしてこのような意識を持ったとき、今後これ以上に進化しうる私たちの身の回りのテクノロジーはどうあるべきかという
インサイトが得られるのではないか。
iPodはスローライフがモチーフ
ようやく本題に入ろう。
AppleのiTunes Music Store(iTMS)がついに日本に上陸した。ソニー・ミュージックエンタテインメントなどの一部メジャー
プレイヤーの参加を欠いても、4日間で100万楽曲ダウンロードを記録し、名実ともに日本最大の音楽ダウンロードサイトに
なった。