なんと松原の性器にまで火炎を向けたのだ「熱い熱い。すいません、すいません」
大声で泣き叫び、逃げまどう松原を、Bは執拗に追いまわし部屋の隅に追いつめ、背中一面にキンチョールの火炎を容赦なく浴びせたのだった
その結果、松原は、右手、下腹部、両太股、背中に火傷を負い、身体全体にできた水ぶくれが破けて皮がむけ皮膚はベロベロの状態になり、肉は真っ赤に腫れあがった
Bは逮捕後の警察の調べに対して「松原が泣き叫びながら『熱い』『すいません』と言うのがおもしろくてやった。どうせ、火傷するのは松原だし、自分が熱いわけではないので、気にしなかった」と話している
さらに、これほど残虐非道のリンチをおこないながら、夜になれば三人そろって熱湯シャワー攻撃を加えたというのだ
だが、鬼畜と化した彼らにはこんな凄惨な行為も、それからさらに果てしなく続いていくリンチの序章にすぎなかったようだ
『熱湯コマーシャル』(最高温度のシャワー)は毎日、定期的におこなわれる習慣になっていたらしい
松原の皮膚は、火炎攻撃と熱湯シャワーによって、ボロボロにただれ傷口からはジクジクと体液があふれだし、腐敗すらはじまる状態だった
それでもBはむりやり松原を風呂場に連れていく
もしも抵抗して逃げるようなことがあれば、その「お仕置き」として狂ったように体じゅうを殴りつける
松原が大声でシャワーから逃げる姿がおかしく、体じゅうに熱湯を浴びせるのだ
Aたちにとっては、あくまでも熱湯シャワーを使った『遊び』だ
肉体的にダメージを与えるだけでは飽き足らなくなったAたちは、松原に忍耐を強要することを思いつく
それは、熱湯シャワーを約20秒間連続して浴びせることを1セットとし、毎朝毎晩4、5セットの頻度でリンチを加えるというものだった
遺体の鑑定によれば、頭皮、顔面は変色し表皮が剥がれていた
いずれも重度(三度)の熱傷によるものだが、実に松原の体の80%はこうした熱傷でおおわれていた
そして、陰茎の先端部分にもやはり重度の熱傷があった
松原は、殺害されるまでの約二ヶ月間、犯人たちに監禁され、金を脅しとられつづけた(親に振り込ませたり、サラ金や友人、同僚に借りまくらせた)
その金額は合計で728万3000円
すべては犯人グループの「飲み食いと遊ぶ金」に消えた
コップの中にはオレンジジュースが入っているが、ひと目で白いドロドロした液体が混ざっているのがわかった
Cが命令した「俺の精子が飲めねえのかよ」
松原は一瞬、いやな顔をして拒否したが、二人の精子が入ったオレンジジュースを一気に飲み干した
犯人グループの狂気の沙汰は、その後も際限なく続いた「おまえたちもオナニーしろ。あと3分でだせなかったら、松原にフェラチオさせる」
AはB、D、松原の三人にそう命じた
だが、結局射精できなかったDは、松原にフェラチオさせることになる
一方、Bはコップの中で射精を終え、その中に小便を満たした
黄色まじりの白く濁った液体を松原に突きつけた
「一気に飲め」
松原は顔を引きつらせ、吐き気をもよおしている
だが再度、Bに命令されると、ほんとうに気持ちの悪そうな顔をしながら数回に分けて飲み下した
彼らの狂った行動はそれでもおさまることを知らなかった
結局、この日は三回目の熱湯シャワーを浴びせるために、松原を風呂場に連れこんだ
そして、Bが後ろから羽交い絞めにし、Cが防御のできない胸から下腹部にかけて熱湯を浴びせつづけた
その後、Aは「プロミス」のCMソングを松原に歌わせながら、その場で何回も回転させ目がまわって倒れたところを「俺のブーツは革が硬いので有名なんだ」と言って、太股を何度も蹴りあげた
「20発叩かれても動かなかったら、きょうはこれで終わりにしてやるよ」
Bは松原を直立不動にし、焼けただれている尻を靴べらで叩いた
そして20発を終えて松原が気をゆるめたとたん「動いたの見たぞ」と、ふたたびゼロから尻叩きをはじめた
Bが「殴るのが疲れた」と言いだすまで続けられた
このときの松原の体はあまりにも惨たらしい状態となった
右耳がグニャグニャに潰れ、顔と肩は殴られつづけたため腫れあがり、ひどい内出血を起こしていた
胸、背中、足の付け根、右手、左足は火傷の水疱がつぶれて皮がベロベロにはがれた
集中的に叩きつづけられた尻の左半分は異常に大きく腫れあがって、バスケットボールのようにパンパンになって血が滲んでいた
にもかかわらず、そばにいたCは、新たなリンチの準備をしていたのである
「おーい、熱湯の準備ができたぞー」