秋田犬守れ・飼い主高齢化で減少
天然記念物に指定され、「忠犬ハチ公」でも知られる大型犬の秋田犬が減り続けている。
家の中でも飼いやすい小型犬に人気が集まっていることに加え、秋田犬の愛好家の高齢化が進んだことなども原因という。
地元の秋田県でも「珍しい存在」になりつつあり、愛好家の団体は人気復活に地道な取り組みを続けている。
「かわいい」「大きいなあ」――。ハチ公の生誕地、秋田県大館市で2月中旬に開かれた伝統行事「大館アメッコ市」での秋田犬10匹のパレード。
詰めかけた観客から歓声があがり、子どもらは頭をなでて犬とふれあった。パレードは今年で八回目。
「地元の人にとっても秋田犬が珍しくなりつつある」(同市観光物産課)という。
愛好家らでつくる社団法人「秋田犬保存会」(同市)などによると、秋田犬の全国の出生登録数は1972年の約4万2000匹をピークに減少を続け、昨年は約2000匹。
同市内でも約30年前には約500匹飼われていたが現在は約150匹に減った。 (07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20050228AT1G1801B27022005.html