地域猫制度キボンヌ 3

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177わんにゃん@名無しさん
ttp://www5.big.or.jp/~nora/Diary2.htm より

2003年10月21日(火)
昨日の会議で発言した、ものすごく品のいい女性のことを書き記しておきたい。あひるや鶏を飼っているのだが、のら猫に殺されてしまい、とても悲しい。
なんとかならないかというものだった。オス猫ということもあり、去勢手術が有効ではないか。家のまわりにとげとげシートを置いてはどうか。
とアドバイスが飛びかった。そのときは一種同情のような気持ちも芽生えた。だが、問題はそのだいぶ後のことだ。保土ヶ谷の保健センターの職員(課長)が遅刻して参加してから、彼女がこう言いだした。
犬はすべて捕まえて処理してくださるのですから、猫についても同じように保健所の方が捕獲して処分してくださるわけにはいかないのですか? その方の物腰がおとなしいだけに、鳥肌が立つほどおそろしかった。

保健所サイドの回答は、愛護法が云々、不可能といった通常ありきたりのパターンではあったが、こんな人がまだまだ多く存在すると思うと空恐ろしくなる。
いったい、人間って何様なのさ! あんたはそんなに偉いのか? あひるが死んで悲しいのに、猫が死ぬのはいいのか? 身勝手な言い分。今までにも何度も耳にしてきたが、このときばかりは体が凍りつきそうだった。

さすけとななの母さまからのメールにもそのようなことが書かれていたので、皆同じように感じたのだろう。
178わんにゃん@名無しさん:04/08/23 20:45 ID:XYtQiBGW
ttp://www5.big.or.jp/~nora/Diary2.htm より

2003年10月20日(月)
今日は見立橋の横浜市西部地域療育センターで、磯子区地域猫の米山さんを招く研修会が行われた。保健活動推進員を対象にした研修会であったが、一般の参加も認めてくださったので多くの方が話に耳を傾けることができた。
もちろん、捕獲器という言葉すら知らない方たちの集まりだが、この一年、行政と行ってきた委員会の窒息状態から一歩光明が差し込んだ部屋に抜け出した感があった。委員会の参加者である宮地さんが地域でやっていこうと腰をあげてくれたことが何より嬉しい。
そしてまた、保健推進員の中にも前向きな意見を口にする女性がいた。扉をたたけば気付いてくれる人がいることを実感した。

米山さんのお話では、地域猫と認めた猫以外は追い払うということで、愛護バリバリの高橋さんはそれを批判する姿勢を崩さない。
しかし、とにもかくにも、ひとつの形を世に広めるという貴重な行動をおこし、実際に彼女に共感をもつ方々が多いということから、私たちは何かを学ぶべきだろうと思う。
自腹を切るのではなく、すべてバザーや寄付で費用を捻出してきたという羨ましいお話。
私の周囲では到底考えられないが、それでも、少しずつそのような動きが広がれば、流れ猫もいなくなるわけで、普及啓発という意味で彼女の果たす役割は大きいのだ。

遠方はるばる桜木町から仕事を早退して話を聞きに来てくださった「さすけとななの母さま」や猫委員会の前進でご一緒した高齢の大谷さんには心よりお礼申し上げたい。
一般の方の参加が、必ずや宮地さんの背中を後押ししてくれると思う。
ひとりの人間がいくら頑張っても結果はでない。多くの人を巻き込んで輪を広げていくこと。それしか、道はないと思う。
わずかな努力だが、自分が続けてきたことに良しを与えてもいいように思えた一日だった。

てんちゃんはいよいよ我慢できず、ドアノブに飛び上がって外に出たがるようになってきた。
明日から三日は雨の予報。もう少し我慢しなさい。てんちゃん。・・・終生面倒をみる・・・いったい、ひとりの人間にどれだけの力があるだろうか?

*「猫に関する情報」のページに、本日の研修会で配布された資料の抜粋を紹介しました。本家地域猫生みの親「汐見台」の方々のお話です。