犬放した飼い主逮捕 県の指導再三無視 通行人襲われ重傷
福岡県警折尾署は七日、運動のために放したペットの大型犬が他人にかみつき、
重傷を負わせたとして、同県動物愛護条例違反と傷害の疑いで、同県中間市中間
一丁目、無職波多野秀彦容疑者(70)を逮捕した。同容疑者は以前に二回、同様
の事故を起こしている上、県の再三の指導を無視しており、同署は同条例の措置
命令違反容疑を初めて適用した。県警によると、犬を放しただけで飼い主が逮捕
されるのは珍しいという。
調べでは、波多野容疑者は体長一六〇―一七〇センチのゴールデンレトリバー
と秋田犬、グレートデンの大型犬三匹を飼育。同条例に基づき、同県遠賀保健
福祉環境事務所長から「(大型犬を)係留すること」との措置命令を受けていたにも
かかわらず、五月三十日から六月二十七日にかけて計十一回、同市の遠賀川
河川敷でひもなどにつながずに運動させ、七月五日には放した一匹が同河川敷
を散歩中の無職男性(60)の右腕にかみつき、重傷を負わせた疑い。
河川敷を利用する人から「犬が怖い」などの通報があり、同事務所が今年五月に
措置命令を出したが、河川敷での犬の運動を続けたため、同事務所が同署に
告発した。同容疑者の飼い犬は、今年四月十六日と五月二十一日にも同河川敷で
散歩中の人につめをたてるなどして軽傷を負わせていた。(西日本新聞)
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031007-00000074-nnp-kyu