ペットの皮下に戸籍情報 無責任飼育、チップ義務化検討
・ペットの皮下にマイクロチップを埋め込むことを法律で義務化する動きが
強まっている。チップの情報と照合すれば飼い主が分かる仕組みで、
いわばペットの「戸籍」。飼い主が自主的に手術をしている実態を踏まえ、
これを管理義務にするもので、無責任な飼育に歯止めをかけ、迷子の犬、
猫を飼い主に戻すのが狙いだ。自民党などで来年の動物愛護管理法
(動愛法)改正案に盛り込むことを検討している。しかし、動物愛護団体
などからは時期尚早との声もある。
愛知県扶桑町の会社社長、杉本伸宏さん(36)方では4年ほど前、庭で
飼っていた犬の首輪がはずれ、いなくなった。すぐに警察と保健所に連絡
すると、その日の夕方に「見つかった」との電話を受けた。
近所の家から迷い犬がいるとの通報を受け、県動物保護管理センターが
犬を引き取り、チップを機械で読み取り、飼い主が判明したという。「チップを
埋め込んでなかったらもっと時間がかかったかもしれない」と杉本さんは
感激する。
動愛法ではペットがだれのものか識別するための名札や首輪、チップの
装着などを飼い主の責務としている。しかし、努力規定のため、昨夏の
内閣府の調査では飼い犬の3分の2、猫の5分の4は飼い主の表記が
なかった。
このため、獣医師会などからの要望もあり、来年をめどに改正される予定の
動愛法に盛り込む案が浮上。自民党の「動物愛護に関する小委員会」で、
名札や首輪での表記を任意のまま、チップを埋め込むことを飼い主に義務
づける法改正を検討し始めた。委員会は秋までに結論を出し、早ければ
来年の通常国会で成立させたい考えだ。 (一部略)
ttp://www.asahi.com/national/update/0427/029.html