ガス室から生還「奇跡の犬」 里親希望に700人名乗り
米中西部ミズーリ州セントルイスで、安楽死させるためにガス室に入れた犬が、
処置後に扉を開けたところ元気に生きているのが見つかった。地元メディアで
「奇跡」が報じられ、これまでに700人以上が里親になりたいと申し出ている。
同市で捨て犬やネコを一時収容するシェルターを運営しているランディ・グリム
さんは朝日新聞の取材に「こんな話は聞いたことがない。身勝手な人間に対する
動物からのメッセージとしか思えない」と語った。
同市動物管理センターによると、この犬は4日、他の7匹とともにガス室に
入れられた。ガスを噴出して規定の15分後に扉を開けると、7匹は死んでいた。
この犬だけがしっぽを振って立っていた。再び扉を閉めて殺す気にはとても
なれなかったと、担当者は話している。
犬は1歳ほどのバセンジの雑種。やせているが体調に問題はないという。なぜ
生き延びたのかは不明だ。センターはこの犬をシェルターに連れていき、里親
捜しを依頼した。
飼い主に捨てられるなどして安楽死処分される犬とネコは、人口約35万人の
セントルイスだけで年間に約4000匹にのぼるという。
ttp://www.asahi.com/international/update/0809/009.html