生涯の友達、

三月五日。

この日家の愛犬、太郎は長く短い16年の生涯を閉じた。

最初は眠っているのだと思い、身体をゆすってみたが応答がなく
息もしていない、それが太郎の死であるときずいたがなぜか涙が
出ず、とても落ち着いていた、たぶんまだどこかで太郎が死んだ
のが信じられなかったのだろう。
身体をもう一度揺すったが当然のことながら応答はなかった、
名前を何度も何度も呼びながら身体を揺する、気が付けば
太郎の背中には僕の涎と涙や鼻水がたくさんたれている。
太郎は死んだのだ・・。

そう言えば昨日の夜、餌にも手を着けず、お座りの状態
からこっちをジーっと見ていた、太郎は自分の死を悟って
いたのだろうか、、、太郎が寝たきりになってから僕はどこか
太郎に冷たくあたっていた、今はとても深く後悔している
太郎が死んで一睡もできなかった僕はけだるい身体を起こし
太郎の遺体へとむかった、玄関には線香の匂いと菊が飾られて
いる。昨日さんざん泣いたはずなのに涙がとめどなく流れてくる
家族がそろったあとで、保険局の人間が太郎をトラックの荷台
に入れた。

太郎は保健所で引き取った白い犬で保健所の人が白い犬は人気
がなく、既に大きくなってしまった犬だったので、これから
廃棄されるところだった、父はそんな太郎をかわいそうに思い
太郎を引き取ったらしい、可愛い犬だった。
当然そこにあるものが当然じゃなくなる日はいつか突然訪れる
のだ。位牌には幼い頃の僕とまだ元気に走り回っていた頃の太郎
が写っている。

いままでありがとうな、太郎。さよなら太郎。

つらいでしょうに・・・

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天国の愛犬愛猫へ ２
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太郎は幸せだったんだろうな
あなたの家族になれて‥
太郎に会える日まで頑張ろうね！

１さん、太郎はとっても幸せだったよ。
今は虹の橋であなたに会えるのを待ってるから、またいつか会えるよ。

今は、悲しくてつらくてやりきれないと思うけど。
がんばって！