■    猫の去勢の給付金      ■

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何かここのスレは、1さんへの批判と去勢・避妊手術への補助金制度自体への批判が
混在しているようですが・・・1さんのことはともかく、補助金自体は悪いことでないと
思うのですが。

補助金反対派さんの論点は、「税金はまずは人間のために使うべき」「野良猫対策に
税金を使うなら駆除のために使う方がまだよい」といったところとお見受けしました。

まず、「人間のため」ということなら、「野良猫の行く末を案じる人の気持ち」を
汲むことも広義には「人間のため」になると思います。もちろん、野良猫を不快に思う人・
被害を受ける人もいるでしょうから、ある意味「利害対立」の問題ではないかと思います。

それから、「野良猫対策のための税金の使い方」ですが、これは個々の事情に応じて
ケースバイケースで考えるべきかと思います。例えば、先日話題になっていた沖縄の
ケースでは、ヤンバルクイナという貴重な種の存続がかかっていましたから、猫の
捕獲作戦を行うことはやむを得ないことと思います。ただ、事態がそれほど切迫して
いなければ、ソフトランディング・・・現存する野良猫には去勢・避妊手術をして
天寿を全うしてもらって自然減を待つ、という選択肢も考慮されてよいと思いますし、
それを行政が後押しすることも悪くないと思います。

ただ、野良猫がなかなか減らない背景としては捨て猫が絶えないということもあると思うので、
犬と同様な猫の登録制度の導入や、ペット遺棄・不適正な飼育行為等への罰則強化も併せて
行うなど、総合的な取り組みが必要かとは思います。

あとは、「一部の人間の趣味のために税金が浪費される」という批判もあろうかと思います。
これは・・・例えば、図書館やスポーツ施設等を建設・運営している自治体も多いと思いますが、
そうしたものを実際に利用しているのはその自治体住民の一部に過ぎないのが実態だと思うので、
これも「一部の人間の・・・」と言えないこともないとは思います。別に「それだったら
図書館等だってムダじゃないか?」ということを言いたいのではなく、要は、行政がどの程度まで
手を広げて施策を行うべきかということの基準は時代背景等にも影響されて変遷していくものだと
思うので、必ずしも固定的に考えるべきものではないのではないか、ということです。
ただ、受益者負担の観点から、ペット税的なものの導入には反対ではありません。